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海に叫ぶ
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よく鍛えられた体が目の前に現れた。以前、気持ちを誤魔化すために桂の体に触れたこともある。だけど今はそれを正直に言わないといけないのだろう。
彼はその彼女の気持ちをくんだのだろう。再び彼女の手を引き、今度は直接自分の体に手を当てた。
「ドキドキしてるのわかる?」
「はい。」
「俺もどんなセックスよりもたぶん緊張しているんだと思う。あんたと一緒だ。」
「……あなたのような人でも?」
「あぁ。やっぱり好きな女が目の前にいれば、俺だって緊張する。それに……。」
見慣れているはずだった女の体。だが綺麗だと思った。体は小さいが、その割には胸が大きい方だ。これを抱くことはないと言っていた春の旦那はEDなのだろうかと思う。でも噂では違う。彼女以外の女に手を出しているのだと聞いている。
「桂さん。」
「何?」
「私ね……祥吾さんしか知らないんです。十八の時に結婚して、それより前は恋人を作れなかったから。」
「キスも?」
「はい。」
「……ルー。今だけ、啓治って呼んでくれないか。」
彼はそういって彼女の手を握りしめた。
「啓治。」
名前を呼ぶだけで彼女は頬を染めた。彼はその顎を持ち上げると、その震えている唇にキスをする。
「んっ……。」
そしてそのまま首筋に舌を這わせる。肩からつっと上に上がり、耳たぶを口に含む。そして歯で僅かに噛んだ。
「あっ……。
「これだけで感じてる?どこが不感症なの?」
耳元で囁かれる声。それはずっと彼女が求めていた声だった。
「啓治……。」
「好き。ルー。好き。ずっとモノにしたかった。この手で抱きたいと思っていた。ルー。」
彼はそういってその握られている手を離し、その乳房に触れた。彼の大きな手でも少し余ってしまうような大きさの乳房を揉みしだくと、彼女の吐息が激しくなる。
「啓治……んっ。そっ……んなに激しくしたら……。」
指が彼女の乳首に触れる。そしてそれを指で遊ぶように転がした。そのたびに彼女から甘い声が出てくる。
「んっ!」
「不感症どころか敏感。この乳首。もうこんなにビンビンに立ってる。一人でしてた?」
「してない……。やり方だけは……調べたけど……んっ!」
「「薔薇」に書いてた。波子が自慰をしているところ。あんたがしてたのかと思った。」
「して……無いから……。」
「だったらこの体は、ずっとしてないの?もったいないな。舐めるよ。」
「や……。あぁっ!」
体を横に倒されると、彼はその上に覆い被さるように彼女の上に乗り上げた。そして胸に手を当て、固くなっている乳首に舌を這わせる。もう彼女の頬がとても赤くなっている。普段はそういうことを口に出していても、実際は何も慣れていないきっと高校生のような体なのだろう。
そして歯で乳首を軽く噛むと、さらに声を上げる。
「あっ!」
「痛い?」
すると首を横に振る。
「ぞわってする。」
「嫌らしい体。」
彼はそういって乳首だけではなく、背中や腹もすべてに手や舌を這わせてきた。
「んっ。」
そのたびにどこかゾクゾクする。彼が触れる全てで感じて声がでて怖い。祥吾としたときも、確かに感じたけれどこんなにねちっこく愛撫しただろうか。昔のことで忘れかけていた。
「だめ……もう……。啓治。」
「どうしたの?」
「怖い。お願い。抱きしめて。」
彼女が手を伸ばす。その胸の中に顔を埋めた。そしてぎゅっと抱きしめる。そしてその胸に口を付けた。ちゅっと言う音がして、彼はそこから口を離す。
「付いた。」
「え?」
「証。」
そういって彼はそこに指を這わせる。右の胸の上には赤い跡が付いた。軽い内出血は、彼の跡。
「今だけよ。」
「だったら今だけ俺だけを見て。俺だけ感じて。」
彼はそういって待ちかねたように、彼女のジーパンの中に手を入れた。すると彼女はびくっと体をふるわせ、横を向く。
「すごい濡れてる。下着の上からでもわかる。ほら。」
下着の上からなぞられると、そこがぬるぬるしているのがわかった。それだけで恥ずかしくて彼を見れない。
「やだ。恥ずかしい。」
「恥ずかしくない。俺で感じてるんだ。嬉しい。ルー。俺のも触って。ほら。」
一旦そこから手を離し、彼は自分のジーパンのベルトを外した。そしてゆるめたジーパンの中に、体を起こした彼女の手を入れた。
「見てみるのと違う。こんなに大きい。それに……熱い。」
下着の中のそれはもうすでに天をさし、僅かに濡れている。それを手で握ると、ゆっくりスライドさせた。そのたびに彼の表情が変わっていく。
「もどかしいな。脱いでいい?それから脱がせていい?」
「自分で脱ぐから。」
彼女はそういってそこから手を離し、ついに一糸纏わぬ姿になった。それは彼も同じだった。
馬並といって笑っていた彼女だったが、いざそれが自分の中にはいるのかもしれないと思うと少し恐怖だった。その様子がわかったのか、彼は彼女にキスをすると額を合わせた。
「どれくらいぶり?」
「二、三年はしていない気がするわ。」
「そっか。だったら狭くなってるかな。」
AV女優も毎日仕事をしているという人は少ない。女優に比べて、男優は圧倒的に数が少ないため、彼のような男優は毎日のように仕事がある。
でもそれはあくまで仕事セックスであり、彼女のように愛す人を相手にセックスをするのは、もう何年もしていない。と言うか、初めてかもしれない。
「好き。」
彼はそういって彼女の唇にキスをすると、彼女を後ろから抱き抱える。小さな彼女は彼の体の中にすっぽりと入ってしまいそうだ。
「え?」
「ここにも跡を付けたい。」
そういって彼は首の下あたりに唇を這わせ、そこを吸い付いた。ちゅっと音がして、唇が離れる。
「あまり跡付けると……怪しまれるわ。」
「俺だけのモノにしたいのにな。」
「まだあなたのモノじゃない。だけど、今は……。」
「今だけだな。」
彼はそういって彼女の体に手を伸ばした。柔らかくて温かい。ずっとこうしていたいと思う。
彼の手が後ろから手を伸ばされて、胸に触れられた。その手だけじゃない。背中に当たる体も温かい。ずっとこうして包まれていたいと思った。
彼はその彼女の気持ちをくんだのだろう。再び彼女の手を引き、今度は直接自分の体に手を当てた。
「ドキドキしてるのわかる?」
「はい。」
「俺もどんなセックスよりもたぶん緊張しているんだと思う。あんたと一緒だ。」
「……あなたのような人でも?」
「あぁ。やっぱり好きな女が目の前にいれば、俺だって緊張する。それに……。」
見慣れているはずだった女の体。だが綺麗だと思った。体は小さいが、その割には胸が大きい方だ。これを抱くことはないと言っていた春の旦那はEDなのだろうかと思う。でも噂では違う。彼女以外の女に手を出しているのだと聞いている。
「桂さん。」
「何?」
「私ね……祥吾さんしか知らないんです。十八の時に結婚して、それより前は恋人を作れなかったから。」
「キスも?」
「はい。」
「……ルー。今だけ、啓治って呼んでくれないか。」
彼はそういって彼女の手を握りしめた。
「啓治。」
名前を呼ぶだけで彼女は頬を染めた。彼はその顎を持ち上げると、その震えている唇にキスをする。
「んっ……。」
そしてそのまま首筋に舌を這わせる。肩からつっと上に上がり、耳たぶを口に含む。そして歯で僅かに噛んだ。
「あっ……。
「これだけで感じてる?どこが不感症なの?」
耳元で囁かれる声。それはずっと彼女が求めていた声だった。
「啓治……。」
「好き。ルー。好き。ずっとモノにしたかった。この手で抱きたいと思っていた。ルー。」
彼はそういってその握られている手を離し、その乳房に触れた。彼の大きな手でも少し余ってしまうような大きさの乳房を揉みしだくと、彼女の吐息が激しくなる。
「啓治……んっ。そっ……んなに激しくしたら……。」
指が彼女の乳首に触れる。そしてそれを指で遊ぶように転がした。そのたびに彼女から甘い声が出てくる。
「んっ!」
「不感症どころか敏感。この乳首。もうこんなにビンビンに立ってる。一人でしてた?」
「してない……。やり方だけは……調べたけど……んっ!」
「「薔薇」に書いてた。波子が自慰をしているところ。あんたがしてたのかと思った。」
「して……無いから……。」
「だったらこの体は、ずっとしてないの?もったいないな。舐めるよ。」
「や……。あぁっ!」
体を横に倒されると、彼はその上に覆い被さるように彼女の上に乗り上げた。そして胸に手を当て、固くなっている乳首に舌を這わせる。もう彼女の頬がとても赤くなっている。普段はそういうことを口に出していても、実際は何も慣れていないきっと高校生のような体なのだろう。
そして歯で乳首を軽く噛むと、さらに声を上げる。
「あっ!」
「痛い?」
すると首を横に振る。
「ぞわってする。」
「嫌らしい体。」
彼はそういって乳首だけではなく、背中や腹もすべてに手や舌を這わせてきた。
「んっ。」
そのたびにどこかゾクゾクする。彼が触れる全てで感じて声がでて怖い。祥吾としたときも、確かに感じたけれどこんなにねちっこく愛撫しただろうか。昔のことで忘れかけていた。
「だめ……もう……。啓治。」
「どうしたの?」
「怖い。お願い。抱きしめて。」
彼女が手を伸ばす。その胸の中に顔を埋めた。そしてぎゅっと抱きしめる。そしてその胸に口を付けた。ちゅっと言う音がして、彼はそこから口を離す。
「付いた。」
「え?」
「証。」
そういって彼はそこに指を這わせる。右の胸の上には赤い跡が付いた。軽い内出血は、彼の跡。
「今だけよ。」
「だったら今だけ俺だけを見て。俺だけ感じて。」
彼はそういって待ちかねたように、彼女のジーパンの中に手を入れた。すると彼女はびくっと体をふるわせ、横を向く。
「すごい濡れてる。下着の上からでもわかる。ほら。」
下着の上からなぞられると、そこがぬるぬるしているのがわかった。それだけで恥ずかしくて彼を見れない。
「やだ。恥ずかしい。」
「恥ずかしくない。俺で感じてるんだ。嬉しい。ルー。俺のも触って。ほら。」
一旦そこから手を離し、彼は自分のジーパンのベルトを外した。そしてゆるめたジーパンの中に、体を起こした彼女の手を入れた。
「見てみるのと違う。こんなに大きい。それに……熱い。」
下着の中のそれはもうすでに天をさし、僅かに濡れている。それを手で握ると、ゆっくりスライドさせた。そのたびに彼の表情が変わっていく。
「もどかしいな。脱いでいい?それから脱がせていい?」
「自分で脱ぐから。」
彼女はそういってそこから手を離し、ついに一糸纏わぬ姿になった。それは彼も同じだった。
馬並といって笑っていた彼女だったが、いざそれが自分の中にはいるのかもしれないと思うと少し恐怖だった。その様子がわかったのか、彼は彼女にキスをすると額を合わせた。
「どれくらいぶり?」
「二、三年はしていない気がするわ。」
「そっか。だったら狭くなってるかな。」
AV女優も毎日仕事をしているという人は少ない。女優に比べて、男優は圧倒的に数が少ないため、彼のような男優は毎日のように仕事がある。
でもそれはあくまで仕事セックスであり、彼女のように愛す人を相手にセックスをするのは、もう何年もしていない。と言うか、初めてかもしれない。
「好き。」
彼はそういって彼女の唇にキスをすると、彼女を後ろから抱き抱える。小さな彼女は彼の体の中にすっぽりと入ってしまいそうだ。
「え?」
「ここにも跡を付けたい。」
そういって彼は首の下あたりに唇を這わせ、そこを吸い付いた。ちゅっと音がして、唇が離れる。
「あまり跡付けると……怪しまれるわ。」
「俺だけのモノにしたいのにな。」
「まだあなたのモノじゃない。だけど、今は……。」
「今だけだな。」
彼はそういって彼女の体に手を伸ばした。柔らかくて温かい。ずっとこうしていたいと思う。
彼の手が後ろから手を伸ばされて、胸に触れられた。その手だけじゃない。背中に当たる体も温かい。ずっとこうして包まれていたいと思った。
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