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行方
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朝七時。史は朝食会場へ向かう。夕べはあまり眠れなかった。相部屋の男の一人のいびきが酷かったのもあったが、どうしても夕べ安西とキスをしてしまったことで罪悪感を背負ってしまったような気がしていたのだ。
あのあと、安西は逃げるように行ってしまったし、自分もとぼとぼと部屋に戻って布団に入った。だが、頭の中には清子と初めてキスをした時のことが鮮明によみがえってさらに罪の意識が生まれてくる。
朝食会場はバイキング形式になっていて、パンや目玉焼き、スープなどもあるし、和食のための塩鯖や梅干し、味噌汁などが用意されている。史はそのうちのパンを選択して目玉焼きや焼いたベーコン、サラダを並べて席に着く。すると、向かいに堀が座ってきた。
「おはようございます。」
「あぁ。おはようございます。」
堀は和食のようで、味噌汁やご飯、納豆などが並んでいる。
「夕べは、大人しかったですね。外に行かなかったんですか。」
「温泉に入りたかったです。懐かしかったし。」
「あぁ。地元は温泉場でしたね。」
すると史の隣に、一人の男が座ってきた。スポーツ紙を担当する男だった。
「正木編集長。夕べ寝れました?」
「実はあまり。」
「俺もそうですよ。相部屋の男、いびきがすごかったですねぇ。」
やはりみんな思うことは同じか。そう思いながら、サラダに手を伸ばす。
「そう言えば、堀さん。そちらの社長は出張に行っていて、こっちには来れないと言っていましたね。」
すると堀は少し笑って言う。
「えぇ。H道の方へ。」
その言葉に、思わず史はコーヒーを噴きそうになった。清子や晶が行っているところへ行っているのだろうか。
「どうしました。正木編集長。」
「いいえ。うちの部下も今H道へ出張へ行っているので。」
「あぁ。徳成さんですよね。」
堀はそう言ってお茶を飲む。
「あぁ。IT部門と兼務しているという、あの派遣の子ですか。」
「もうすぐ社員ですよ。」
堀はそれが一番嬉しかったのかもしれない。社長がどうしてもと言うので試行錯誤したが、結局清子が折れる形になったのだ。
それにしても、どうしてこんなに清子が優遇されるのかはわからない。田舎で古い家とは言っても、右から左にぽんと買えるようなものではないのに社長は、ポケットマネーでも良いから買えと指示をしたのだ。
それに、史を使って情で落とせとも言っていた。だがはまったのは清子ではなく史の方にも見える。
「秋には、その子も地方へ行くんですね。」
「在宅勤務になるそうですよ。」
「そこに正木編集長も行くから、やはり結婚が近いんでしょう?」
堀はからかうようにそう言うと、史は少し笑った。
「どうですかね。しばらくはないと思いますよ。こっちも軌道に乗るまで、必死でしょうし。」
「するんなら早めにしないと、取られますよ。」
取られる。その言葉に史は不安を隠せなかった。
確かに夕べは清子からメッセージをもらっていた。だがメッセージだけだ。晶と一緒にいて何もないわけがない。晶は清子に気があると言っていたのだ。手を出さない理由はない。
そのとき、男の手元の携帯電話が鳴った。男は箸をおいて、それに手を伸ばす。
「はい……。え?本当ですか?シーズン終わりの大会はどうなるんですか?中止?え?」
電話を切って、男は頭をかいた。
「どうしました。」
「いや……。今日が、シーズンの最終戦だっていうスキージャンプの大会がH道で昨日からやってたんですけどね。」
テレビのニュースなどで、確かにしていた。注目選手が居て、メディアに派手に取り上げられていたのだ。アイドルのような容姿なのに、腰が低くて、何より実力がある。テレビCMにも出ることが決定していたと思う。
「何かありました?確かにあっちの方は寒波が来ているという話でしたけど。」
「天候はいいんですよ。泊まっているホテルで、食中毒が出たとかでね。」
「食中毒?この季節に?」
暖かい季節ならともかく、どうしてこの寒い時期に食中毒などが出たのだろう。
「今日の最終戦は、欠場だそうですよ。あぁ。明日の一面にするつもりだったのに。」
男はため息を付いて、天を仰ぎ見た。すると史もパンをかじりながら、携帯電話をみる。するとそのニュースはすぐに出てきた。
「食中毒ですね。確かに。出された鮭のルイベに寄生虫が付いてたとか。ん?H道であったんですか。」
「そうですよ。」
ホテルの外装をみて、史は驚いた。清子が泊まるというホテルの名前だったからだ。
史は急いで清子にメッセージを送った。
晶と清子は風呂から出てくると、片隅にある食堂のメニューをみていた。
「豚汁があるな。」
「それにするわ。卵付きだし。」
「俺もそれにしようっと。」
「真似しないでよ。」
「真似じゃねぇよ。朝からそんながっつり食べれるかって話だって。」
「朝でもカレーを食べそうなのに。」
「食えるけどな。」
食券を押して、カウンターのおばさんにそれを手渡す。するとすぐにご飯と豚汁、生卵とほうれん草のお浸しが出てきた。
「作り置きかな。」
「何でも良いわ。美味しそう。」
豚汁にはゴボウや大根、人参、こんにゃく、白菜、里芋など具だくさんのモノで、大きなどんぶりに入っている。
二人はテーブル席に座ると、テレビに目を移す。そこには朝のニュースをしていて、真剣な顔でキャスターがニュースを読んでいる。
「あれ?これってH道よね。」
スキージャンプの大会がここよりも少し離れたところの会場でしていたが、宿泊先のホテルで出された鮭のルイベに寄生虫が付いていたらしく、注目選手が次々と病院に運ばれていたのだ。
「鮭って美味いけど、これが怖いよな。」
「淡水だものね。川の魚は注意をしないと。」
よく考えたら、昨日から生のモノを口にしていない。ジンギスカンも、「半生でいける」と店員から言われていたのに、晶はかたくなによく焼いていた。とりあえず火がよく通れば腹を壊すことはないと言うのが理由らしい。
「外国ではあまり、生で食べたりしないんだよ。野菜とかは別だけどな。寄生虫はさらに怖いな。こう……あれ知ってる?サナダムシとか。」
「うん。話には。」
「あれって体に巣を作って、脳にまで達することがあるんだってさ。すると障害が残るって。」
「怖いわね。」
「前に、愛のモデル仲間がそれを狙ってさ。食っても痩せるからって、わざと入れようとしたんだ。」
「無知ね。」
清子はそう言うと、ふと携帯電話が鳴っているのに気が付いた。それを手にすると、そこには史からの着信があった。ちらっと晶をみる。すると晶は少し笑って、豚汁の具を口に入れていた。気にしていないようだ。
「もしもし……おはようございます。あ、はい。ニュースでさっき知ったんですけど……。」
心配になって連絡をしてきたのだろう。過保護ではないが、それだけではないのだろう。心の中で晶は舌打ちをした。電話を切ると、清子はまたご飯に手を伸ばす。
「清子。今日、帰ったら編集長に言おうか?」
「え?」
「……冗談だよ。」
本気で顔色が悪くなった。それだけ清子の中で、晶とのことが重荷になっているのかもしれない。だったら、すぐにでもその重荷をとってやりたいと思う。
「晶。」
「ん?」
「言うなら、私から言うわ。あなたがいくら言っても、史は納得してくれないと思うから。」
それは清子のけじめだった。こんな中途半端なことをする事は出来ないのだから。
あのあと、安西は逃げるように行ってしまったし、自分もとぼとぼと部屋に戻って布団に入った。だが、頭の中には清子と初めてキスをした時のことが鮮明によみがえってさらに罪の意識が生まれてくる。
朝食会場はバイキング形式になっていて、パンや目玉焼き、スープなどもあるし、和食のための塩鯖や梅干し、味噌汁などが用意されている。史はそのうちのパンを選択して目玉焼きや焼いたベーコン、サラダを並べて席に着く。すると、向かいに堀が座ってきた。
「おはようございます。」
「あぁ。おはようございます。」
堀は和食のようで、味噌汁やご飯、納豆などが並んでいる。
「夕べは、大人しかったですね。外に行かなかったんですか。」
「温泉に入りたかったです。懐かしかったし。」
「あぁ。地元は温泉場でしたね。」
すると史の隣に、一人の男が座ってきた。スポーツ紙を担当する男だった。
「正木編集長。夕べ寝れました?」
「実はあまり。」
「俺もそうですよ。相部屋の男、いびきがすごかったですねぇ。」
やはりみんな思うことは同じか。そう思いながら、サラダに手を伸ばす。
「そう言えば、堀さん。そちらの社長は出張に行っていて、こっちには来れないと言っていましたね。」
すると堀は少し笑って言う。
「えぇ。H道の方へ。」
その言葉に、思わず史はコーヒーを噴きそうになった。清子や晶が行っているところへ行っているのだろうか。
「どうしました。正木編集長。」
「いいえ。うちの部下も今H道へ出張へ行っているので。」
「あぁ。徳成さんですよね。」
堀はそう言ってお茶を飲む。
「あぁ。IT部門と兼務しているという、あの派遣の子ですか。」
「もうすぐ社員ですよ。」
堀はそれが一番嬉しかったのかもしれない。社長がどうしてもと言うので試行錯誤したが、結局清子が折れる形になったのだ。
それにしても、どうしてこんなに清子が優遇されるのかはわからない。田舎で古い家とは言っても、右から左にぽんと買えるようなものではないのに社長は、ポケットマネーでも良いから買えと指示をしたのだ。
それに、史を使って情で落とせとも言っていた。だがはまったのは清子ではなく史の方にも見える。
「秋には、その子も地方へ行くんですね。」
「在宅勤務になるそうですよ。」
「そこに正木編集長も行くから、やはり結婚が近いんでしょう?」
堀はからかうようにそう言うと、史は少し笑った。
「どうですかね。しばらくはないと思いますよ。こっちも軌道に乗るまで、必死でしょうし。」
「するんなら早めにしないと、取られますよ。」
取られる。その言葉に史は不安を隠せなかった。
確かに夕べは清子からメッセージをもらっていた。だがメッセージだけだ。晶と一緒にいて何もないわけがない。晶は清子に気があると言っていたのだ。手を出さない理由はない。
そのとき、男の手元の携帯電話が鳴った。男は箸をおいて、それに手を伸ばす。
「はい……。え?本当ですか?シーズン終わりの大会はどうなるんですか?中止?え?」
電話を切って、男は頭をかいた。
「どうしました。」
「いや……。今日が、シーズンの最終戦だっていうスキージャンプの大会がH道で昨日からやってたんですけどね。」
テレビのニュースなどで、確かにしていた。注目選手が居て、メディアに派手に取り上げられていたのだ。アイドルのような容姿なのに、腰が低くて、何より実力がある。テレビCMにも出ることが決定していたと思う。
「何かありました?確かにあっちの方は寒波が来ているという話でしたけど。」
「天候はいいんですよ。泊まっているホテルで、食中毒が出たとかでね。」
「食中毒?この季節に?」
暖かい季節ならともかく、どうしてこの寒い時期に食中毒などが出たのだろう。
「今日の最終戦は、欠場だそうですよ。あぁ。明日の一面にするつもりだったのに。」
男はため息を付いて、天を仰ぎ見た。すると史もパンをかじりながら、携帯電話をみる。するとそのニュースはすぐに出てきた。
「食中毒ですね。確かに。出された鮭のルイベに寄生虫が付いてたとか。ん?H道であったんですか。」
「そうですよ。」
ホテルの外装をみて、史は驚いた。清子が泊まるというホテルの名前だったからだ。
史は急いで清子にメッセージを送った。
晶と清子は風呂から出てくると、片隅にある食堂のメニューをみていた。
「豚汁があるな。」
「それにするわ。卵付きだし。」
「俺もそれにしようっと。」
「真似しないでよ。」
「真似じゃねぇよ。朝からそんながっつり食べれるかって話だって。」
「朝でもカレーを食べそうなのに。」
「食えるけどな。」
食券を押して、カウンターのおばさんにそれを手渡す。するとすぐにご飯と豚汁、生卵とほうれん草のお浸しが出てきた。
「作り置きかな。」
「何でも良いわ。美味しそう。」
豚汁にはゴボウや大根、人参、こんにゃく、白菜、里芋など具だくさんのモノで、大きなどんぶりに入っている。
二人はテーブル席に座ると、テレビに目を移す。そこには朝のニュースをしていて、真剣な顔でキャスターがニュースを読んでいる。
「あれ?これってH道よね。」
スキージャンプの大会がここよりも少し離れたところの会場でしていたが、宿泊先のホテルで出された鮭のルイベに寄生虫が付いていたらしく、注目選手が次々と病院に運ばれていたのだ。
「鮭って美味いけど、これが怖いよな。」
「淡水だものね。川の魚は注意をしないと。」
よく考えたら、昨日から生のモノを口にしていない。ジンギスカンも、「半生でいける」と店員から言われていたのに、晶はかたくなによく焼いていた。とりあえず火がよく通れば腹を壊すことはないと言うのが理由らしい。
「外国ではあまり、生で食べたりしないんだよ。野菜とかは別だけどな。寄生虫はさらに怖いな。こう……あれ知ってる?サナダムシとか。」
「うん。話には。」
「あれって体に巣を作って、脳にまで達することがあるんだってさ。すると障害が残るって。」
「怖いわね。」
「前に、愛のモデル仲間がそれを狙ってさ。食っても痩せるからって、わざと入れようとしたんだ。」
「無知ね。」
清子はそう言うと、ふと携帯電話が鳴っているのに気が付いた。それを手にすると、そこには史からの着信があった。ちらっと晶をみる。すると晶は少し笑って、豚汁の具を口に入れていた。気にしていないようだ。
「もしもし……おはようございます。あ、はい。ニュースでさっき知ったんですけど……。」
心配になって連絡をしてきたのだろう。過保護ではないが、それだけではないのだろう。心の中で晶は舌打ちをした。電話を切ると、清子はまたご飯に手を伸ばす。
「清子。今日、帰ったら編集長に言おうか?」
「え?」
「……冗談だよ。」
本気で顔色が悪くなった。それだけ清子の中で、晶とのことが重荷になっているのかもしれない。だったら、すぐにでもその重荷をとってやりたいと思う。
「晶。」
「ん?」
「言うなら、私から言うわ。あなたがいくら言っても、史は納得してくれないと思うから。」
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