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北と南
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建て売りの住宅街の一番奥に、小さな家があった。二階建てだが土地が狭いらしく、駐車場には車が一台停まってある。誰かが住んでいる証拠だ。
清子は車を降りて表札をみようとした。だが表札は出ていない。最近の家は、あまり名前を表に出さないのだ。
「……軽自動車だな。」
晶はそういって停められている車を見た。銀色の軽自動車にしては大きめの、最近流行っている車だった。
「女が好きそうな車だな。」
想像していた一つに当てはまる。父は清子を捨てて、他の女と家庭を持った。清子の拳が握られる。そしてその呼び鈴を押すのをためらった。ここから女が出てきたり、子供が出てきたりしても何を言って良いのかわからない。手袋越しの手が震えてきた。
そんな清子の気持ちを知らずに、晶が呼び鈴を鳴らした。
「久住さん。何で……。」
「寒くなってきたしよ。こんなところで立ってても仕方ないだろ?」
ちょっとは空気を読んでほしいと思う。そのときだった。
「はーい。今日、早かったねぇ。鍵でも忘れた?」
軽やかな女性の声が聞こえた。そして玄関が開く。ショートカットの女性が出てきた。エプロンをしているところを見ると、どうやら夕食の用意でもしていたのだろう。
「え……あ……どちら様ですか。」
その言葉に、清子は戸惑ったように女性を見ているだけだった。清子の母と言うには若すぎる。かといって姉妹にも見えない。全くタイプの違う人だからだ。
「あー。ここ、徳成清吾って人の家じゃなかったかな。」
すると女性は、いぶかしげに二人をみる。
「どちら様ですか?」
「えっと……すいません。私、こういうもので……。」
清子はバッグの中から、名刺を取り出そうとした。だが手がかじかんでいるのと、慣れない手袋で名刺を落としてしまった。
「清子。落ち着けよ。」
「清子?」
女性は驚いたように清子をみる。
「あ……すいません。こういう者です。」
清子は名刺を拾い上げて、手袋を外すと名刺を一枚女性に手渡す。
「あー。徳成先生の娘さん?話には聞いているけれど、先生ここには居なくて。」
「ここは父の本籍地になっているんですけど。」
「そうなんだけどさ。まぁ、良かったら上がって。寒いしさ。あ、車は駐車場に入れて良いよ。あたしの車の前に停めてくれる?」
「はぁ……。」
パワフルな女性だった。いつか史と行った喫茶店の、葵という女性によく似ている。
その女性は、安西多恵子。元々は清子たちが住んでいるところにいたらしいのだが楽器のメーカーに務めて、メーカーがしている楽器教室の講師をしている。
だが二、三年前に、この土地に転勤になったので夫が居る都会にもう一人の息子を置き、もう一人の息子とこの土地にやってきたのだ。
「アパートを借りようと思ったんだけど、徳成先生が誰も住んでいない家があるからそこに家賃を納めたら住ませてくれるって言うし。」
コーヒーを入れてくれて、清子たちの前に置く。リビングにはアップライトのピアノがあるし、オーディオの周りにはCDが大量にある。そのほとんどがクラシックやピアノ曲だった。
「ふーん。で。その徳成先生とは、今でも連絡取れる?」
晶はずっと音を立ててコーヒーを飲むと、多恵子は首を横に振った。
「どっから情報が出てきたのか知らないけど、あたしが転勤になるって言う話が出てきたとたんに、徳成先生がいきなり連絡してきたのよ。」
「あんたとはどんな関係だったんだ。」
すると多恵子は少し笑っていった。
「変なの。どんな関係って。あはは。」
清子もコーヒーを飲んでいるが、明るい多恵子とは全く真逆でまだ思い詰めたような顔をしている。
「大学の講師だったのよ。徳成先生。」
「え?」
「今はどこにいるのかはさっぱりだけど。毎月お金を振り込んだら、引き落とされてるから生きてるんだろうけど。」
それくらいの情報しかないのか。だが大学の講師だったこともあるのだろう。それが今はどこにいるのかもわからないのだ。
「先生が、最後に言ったの。ここに住んでいたら、娘と名乗る人が訪ねてくるかもしれない。名前は清子という。もしその女性がやってきたら、コレを渡してくれって。」
そういって多恵子は、CDを置いている棚の引き出しから封筒を取り出した。それを清子に手渡す。確認しようとしたそのとき、玄関のドアが開いた音がした。
「ただいま。」
リビングにやってきたのは、ひときわ背の高い坊主頭の男だった。学ランを着ているところを見ると、高校生らしい。
「お帰り。」
「ん?お客さん?」
「そう。徳成先生の娘さんだって。」
「へぇ。懐かしいな。」
スポーツバッグを置いて、コートを脱いだ。そして男は清子をみる。
「似てる。似てる。徳成先生にそっくり。」
「孝史。」
多恵子はそう言って、息子である孝史を止めた。
「ん?」
その言葉に清子も手を止めた。どう言うことだろう。さっきは家を借りるとなったら、どこからか情報を得て多恵子に近づいてきたと言っていたのに、どうして孝史はそんなに清吾に馴染みがあるのだろう。
「……知り合い?」
「昔は良く会ってたよ。」
その言葉に多恵子は頭を抱えた。今まで茶番を演じてきたのに、孝史のお陰で全てがぶち壊された。
「どう言うことですか。多恵子さん。」
すると多恵子はため息をついて、孝史の頭を少したたく。
「いらないことを言うから。」
「んだよぉ。」
「いいからちゃっちゃっと着替えてきなさいな。」
そう言われて、孝史はバッグとコートを持つと二階へ上がっていった。
「本当のことを話してくれませんか。」
清子は多恵子の後ろ姿にそう言った。すると、多恵子はため息をついて清子の手にある封筒を指さす。
「それは、本当に徳成先生からもらったもの。ここを訪ねる人の中で、娘だと名乗る「清子」という人に渡してくれって言われたの。」
「……。」
「先生は、いろんな所を転々としててね。風のようだって言われてた。だから大学に籍を置いたのは、相当珍しいかもしれない。」
「今は連絡が付かないってのは、本当か?」
「えぇ。この国どころか、たぶん海外にも行っているはずだもの。この間の引き落としは、ヨーロッパの方で引き出されたって記録が残ってたし。」
「……。」
「ヤクザから逃げてるのかな。」
「安西さん……。」
「ごめん。妙なことを言って。」
洒落にならない冗談だ。本当にヤクザから逃げているのだとしたら、それを圭吾が追っている意味もわかる。
「うちの孝史は、なんか先生からすごく気に入られていたの。手が大きいからピアノに向いてるんじゃないかって。でも、孝史は体を動かすのが好きだったから、音楽の方向に行かなかったけどね。」
「……。」
清子はその手に持っている封筒を開ける。そしてその中身を見た。そこには祥吾に宛てた手紙と同じような字がある。
「……。」
それを晶も隣で見ていた。そして清子はため息をつく。
「そんなところに雲隠れしてたんですね。」
「あぁ。」
「だったら……確かに表に出られない。」
ずっと日陰を歩いてきたのだろう。父の苦しみがわかるだろうか。そして母の苦しみが。
「……すいません。コーヒー。ご馳走になりました。」
「あら。そろそろ食事だけど、食べていかない?」
「あー。いいよ。せっかくここまで来たんだから、ジンギスカン食べてぇ。清子。食べたことある?」
「無いですね。」
「こんな日は、肉食べてさ、ビール飲んでさ、風呂入って寝ようぜ。明日もお前仕事なんだろ?」
「……そうですね。わかりました。」
すると二階から、孝史が降りてきた。
「あ、もう帰るんだ。」
「ジンギスカン食べたいんですって。」
「良いな。俺も行きたい。」
「くる?」
晶はそう言うが、多恵子がそれを止める。
「やめておいた方が良いわ。孝史ってすごい食べるから。ジンギスカンなんか食べたら、かるーく五桁いくわよ。」
その言葉に晶がひきつった笑いを浮かべる。
「やめとくよ。今度は食い放題だな。」
「期待しとく。あ、ジンギスカン、あそこが美味しいよ。な?母さん。」
「あぁ。「寅」ね。S市の町中にあるの。」
「へぇ。じゃあ、そこ行ってみるか。」
暗くなっている清子を引きずるようにして、晶が連れていく。その様子を見て、多恵子はため息をついた。
「アレ、何?徳成先生の娘の彼氏?」
「そうなのかしらね。」
だとしたら、清吾が気に入るわけがない。清吾は、自分のペースを乱されるのを一番嫌がる人だった。そして孝史を気に入っていたのは音楽が出来そうだからではなく、傷つけたときの絶望する顔を見たかったから。それくらい人でなしなサディストだったのだ。
清子は車を降りて表札をみようとした。だが表札は出ていない。最近の家は、あまり名前を表に出さないのだ。
「……軽自動車だな。」
晶はそういって停められている車を見た。銀色の軽自動車にしては大きめの、最近流行っている車だった。
「女が好きそうな車だな。」
想像していた一つに当てはまる。父は清子を捨てて、他の女と家庭を持った。清子の拳が握られる。そしてその呼び鈴を押すのをためらった。ここから女が出てきたり、子供が出てきたりしても何を言って良いのかわからない。手袋越しの手が震えてきた。
そんな清子の気持ちを知らずに、晶が呼び鈴を鳴らした。
「久住さん。何で……。」
「寒くなってきたしよ。こんなところで立ってても仕方ないだろ?」
ちょっとは空気を読んでほしいと思う。そのときだった。
「はーい。今日、早かったねぇ。鍵でも忘れた?」
軽やかな女性の声が聞こえた。そして玄関が開く。ショートカットの女性が出てきた。エプロンをしているところを見ると、どうやら夕食の用意でもしていたのだろう。
「え……あ……どちら様ですか。」
その言葉に、清子は戸惑ったように女性を見ているだけだった。清子の母と言うには若すぎる。かといって姉妹にも見えない。全くタイプの違う人だからだ。
「あー。ここ、徳成清吾って人の家じゃなかったかな。」
すると女性は、いぶかしげに二人をみる。
「どちら様ですか?」
「えっと……すいません。私、こういうもので……。」
清子はバッグの中から、名刺を取り出そうとした。だが手がかじかんでいるのと、慣れない手袋で名刺を落としてしまった。
「清子。落ち着けよ。」
「清子?」
女性は驚いたように清子をみる。
「あ……すいません。こういう者です。」
清子は名刺を拾い上げて、手袋を外すと名刺を一枚女性に手渡す。
「あー。徳成先生の娘さん?話には聞いているけれど、先生ここには居なくて。」
「ここは父の本籍地になっているんですけど。」
「そうなんだけどさ。まぁ、良かったら上がって。寒いしさ。あ、車は駐車場に入れて良いよ。あたしの車の前に停めてくれる?」
「はぁ……。」
パワフルな女性だった。いつか史と行った喫茶店の、葵という女性によく似ている。
その女性は、安西多恵子。元々は清子たちが住んでいるところにいたらしいのだが楽器のメーカーに務めて、メーカーがしている楽器教室の講師をしている。
だが二、三年前に、この土地に転勤になったので夫が居る都会にもう一人の息子を置き、もう一人の息子とこの土地にやってきたのだ。
「アパートを借りようと思ったんだけど、徳成先生が誰も住んでいない家があるからそこに家賃を納めたら住ませてくれるって言うし。」
コーヒーを入れてくれて、清子たちの前に置く。リビングにはアップライトのピアノがあるし、オーディオの周りにはCDが大量にある。そのほとんどがクラシックやピアノ曲だった。
「ふーん。で。その徳成先生とは、今でも連絡取れる?」
晶はずっと音を立ててコーヒーを飲むと、多恵子は首を横に振った。
「どっから情報が出てきたのか知らないけど、あたしが転勤になるって言う話が出てきたとたんに、徳成先生がいきなり連絡してきたのよ。」
「あんたとはどんな関係だったんだ。」
すると多恵子は少し笑っていった。
「変なの。どんな関係って。あはは。」
清子もコーヒーを飲んでいるが、明るい多恵子とは全く真逆でまだ思い詰めたような顔をしている。
「大学の講師だったのよ。徳成先生。」
「え?」
「今はどこにいるのかはさっぱりだけど。毎月お金を振り込んだら、引き落とされてるから生きてるんだろうけど。」
それくらいの情報しかないのか。だが大学の講師だったこともあるのだろう。それが今はどこにいるのかもわからないのだ。
「先生が、最後に言ったの。ここに住んでいたら、娘と名乗る人が訪ねてくるかもしれない。名前は清子という。もしその女性がやってきたら、コレを渡してくれって。」
そういって多恵子は、CDを置いている棚の引き出しから封筒を取り出した。それを清子に手渡す。確認しようとしたそのとき、玄関のドアが開いた音がした。
「ただいま。」
リビングにやってきたのは、ひときわ背の高い坊主頭の男だった。学ランを着ているところを見ると、高校生らしい。
「お帰り。」
「ん?お客さん?」
「そう。徳成先生の娘さんだって。」
「へぇ。懐かしいな。」
スポーツバッグを置いて、コートを脱いだ。そして男は清子をみる。
「似てる。似てる。徳成先生にそっくり。」
「孝史。」
多恵子はそう言って、息子である孝史を止めた。
「ん?」
その言葉に清子も手を止めた。どう言うことだろう。さっきは家を借りるとなったら、どこからか情報を得て多恵子に近づいてきたと言っていたのに、どうして孝史はそんなに清吾に馴染みがあるのだろう。
「……知り合い?」
「昔は良く会ってたよ。」
その言葉に多恵子は頭を抱えた。今まで茶番を演じてきたのに、孝史のお陰で全てがぶち壊された。
「どう言うことですか。多恵子さん。」
すると多恵子はため息をついて、孝史の頭を少したたく。
「いらないことを言うから。」
「んだよぉ。」
「いいからちゃっちゃっと着替えてきなさいな。」
そう言われて、孝史はバッグとコートを持つと二階へ上がっていった。
「本当のことを話してくれませんか。」
清子は多恵子の後ろ姿にそう言った。すると、多恵子はため息をついて清子の手にある封筒を指さす。
「それは、本当に徳成先生からもらったもの。ここを訪ねる人の中で、娘だと名乗る「清子」という人に渡してくれって言われたの。」
「……。」
「先生は、いろんな所を転々としててね。風のようだって言われてた。だから大学に籍を置いたのは、相当珍しいかもしれない。」
「今は連絡が付かないってのは、本当か?」
「えぇ。この国どころか、たぶん海外にも行っているはずだもの。この間の引き落としは、ヨーロッパの方で引き出されたって記録が残ってたし。」
「……。」
「ヤクザから逃げてるのかな。」
「安西さん……。」
「ごめん。妙なことを言って。」
洒落にならない冗談だ。本当にヤクザから逃げているのだとしたら、それを圭吾が追っている意味もわかる。
「うちの孝史は、なんか先生からすごく気に入られていたの。手が大きいからピアノに向いてるんじゃないかって。でも、孝史は体を動かすのが好きだったから、音楽の方向に行かなかったけどね。」
「……。」
清子はその手に持っている封筒を開ける。そしてその中身を見た。そこには祥吾に宛てた手紙と同じような字がある。
「……。」
それを晶も隣で見ていた。そして清子はため息をつく。
「そんなところに雲隠れしてたんですね。」
「あぁ。」
「だったら……確かに表に出られない。」
ずっと日陰を歩いてきたのだろう。父の苦しみがわかるだろうか。そして母の苦しみが。
「……すいません。コーヒー。ご馳走になりました。」
「あら。そろそろ食事だけど、食べていかない?」
「あー。いいよ。せっかくここまで来たんだから、ジンギスカン食べてぇ。清子。食べたことある?」
「無いですね。」
「こんな日は、肉食べてさ、ビール飲んでさ、風呂入って寝ようぜ。明日もお前仕事なんだろ?」
「……そうですね。わかりました。」
すると二階から、孝史が降りてきた。
「あ、もう帰るんだ。」
「ジンギスカン食べたいんですって。」
「良いな。俺も行きたい。」
「くる?」
晶はそう言うが、多恵子がそれを止める。
「やめておいた方が良いわ。孝史ってすごい食べるから。ジンギスカンなんか食べたら、かるーく五桁いくわよ。」
その言葉に晶がひきつった笑いを浮かべる。
「やめとくよ。今度は食い放題だな。」
「期待しとく。あ、ジンギスカン、あそこが美味しいよ。な?母さん。」
「あぁ。「寅」ね。S市の町中にあるの。」
「へぇ。じゃあ、そこ行ってみるか。」
暗くなっている清子を引きずるようにして、晶が連れていく。その様子を見て、多恵子はため息をついた。
「アレ、何?徳成先生の娘の彼氏?」
「そうなのかしらね。」
だとしたら、清吾が気に入るわけがない。清吾は、自分のペースを乱されるのを一番嫌がる人だった。そして孝史を気に入っていたのは音楽が出来そうだからではなく、傷つけたときの絶望する顔を見たかったから。それくらい人でなしなサディストだったのだ。
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