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実家
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煙草を吸うときは、庭に出る。成は喫煙者だったので、いつも追いやられるように庭に出るのだ。だが今日は史もいる。成は半纏を羽織り、史もジャンパーを羽織った。清子はさすがに他人の家だからだろう。遠慮してこちらには来なかった。
庭は洗濯物を干すための竿があるが、それにしては少し広めに設計してある。おそらく子供が大きくなったときに、遊ぶのを考慮しているのだろう。
庭の隅に置いているのは、灰皿だった。何本か煙草の吸い殻があり、その中には水が張っている。火事にならないようにするためだ。
「それにしても、若い彼女だよね。」
「そうかな。歳の差はあまり感じないよ。」
史はそう言って煙草に火をつけた。家の中では、清子と有香、そして父が話をしている。おそらく話の内容は、本のことだろう。国語の教師をしていた父は、清子が思ったよりも読書家だったので話が合うらしい。最近の作家について話をしている。
「AVしてたから、そういう関係の人と一緒になると思った。そういう人は多いんでしょう?」
「多くはない。結構一般の人と一緒になる人が多いな。AVをしていると、女優はどちらかというとパートナーのような感覚になって、感情がわかないことが多い。というか……理解はしてくれないだろう。普通の人なら。」
「確かに。仕事で浮気をしているようなものだしね。」
その感覚が普通だ。仕事なのだから仕方がないだろうと言っても理解してくれなくて、恋人になっても結局破綻するパターンが多いのがAV男優の宿命だから。
「でも、どこがいいの?あの人。」
「ん?」
煙を吐き出して、成をみる。
「細いしさ、ちょっと美人だって言ってもあまり感情がないように思える。なんかロボットみたいだ。」
「俺もそう最初は思ったよ。それに正直な人だし、他人ともうまくやっていかないところがあるから。」
それに反発する人が多いのも実状で、「pink倶楽部」の中でも、ライターは特に清子を嫌っている人が多い。誤字や脱字を遠慮なくズバズバ言ってしまうからだろう。
「オブラートに包むってことをしないのかな。」
「したくないんだろう。だから在宅勤務をするそうだ。」
「在宅?離れるの?兄貴。」
「あぁ。秋にはね。」
それでいいのか。少し不安になりながら成は言う。
「離れたら、気持ちまで離れないのかな。」
「離れないよ。月に何度かは本社に来るし、俺もそっちへ行くから。」
「遠距離は無理って言ってなかったっけ。ほら、大学に進学するときの彼女。夏には別れたって言ってたよね。」
「そうならないよ。」
自信はあるようだ。他人を寄せ付けない清子に、どうしてそこまで尽くすのだろう。
「そんなにあっちが良い?」
「あっち?あぁ。セックスか。」
「鶏ガラみたいだと思うよ。細いしさ。」
「胸はある。」
「マジか。」
「想像するな。」
「しないよ。俺、有香みたいなタイプの方が良い。胸も尻もばーんってでっかいの。」
子供か。そう思いながら灰を落とす。
「それに……有香はしっかりしてるよ。休職してさ、また復帰して働くって言っているし……。有香が居なかったら、こんな家は建ってないよ。」
「ローンは?」
「三十年。」
「きつくないか?」
「そこそこね。もう一人くらい子供が欲しいけど、なかなかうまくいかないよな。」
「授乳中は子供が出来にくいんだ。知らなかったか?」
「へぇ……そうだったかな。だったら啓太が乳離れしたら、頑張ってみるか。」
昔は史がAVに出演していたことを恥だと思っていた。大学の時、女子生徒から「似てる人が出演している」と言われて、史のソフトを見せられたとき、何の拷問かと思ったくらいだ。
だから成も、あえて史に連絡を入れない時期はあった。今でも進んで入れようとは思わない。正月に帰ってくるかと連絡をしたのも、事務的なことだ。いつもだったら帰ってこないと言っていたのに、清子が居るから帰ってきたのだろうか。
「兄貴さ、前から思ってたんだけど。」
「ん?」
「チ○コをネットに晒されるのって嫌じゃないの?」
「あぁ。ネットに流れてるな。無修正が。」
それは知っている。だがあえて目を瞑っていた。それによって、美夏の事務所にも何パーセントか金が入っているのも、自分の元に入ってくるのも知っている。
「考えないようにしてる。」
「それでいいんだな。清子さんも良いって?」
「聞いたことはないが、あえて聞くこともしないで良い。だいたい、AVをしていたときのことを言われても、今更消せることではないだろう。」
「そっかな。」
「お前はそんな事をしなくてもやっていけたんだろう。」
「まぁね。バイト掛け持ちして何とか。」
頭の出来も違うのだ。成は、ずっと優等生だったから。血が半分しか繋がっていないと、こんなものなのだろうか。
どっちが父の血を受け継いでいるのかは、一目瞭然だ。まじめな父の血を受け継いだ成と、楽な道を歩もうとした史。父親がどんな人だったのかなど、今更知る必要はない。
「たぶん……来年度から俺は課が変わる。」
「え?エロ本じゃなくなるのか?」
「まぁ……多分な。うちの会社が、新聞社と提携してね。」
「あぁ。ニュースで見た。大手の出版社と、新聞社が提携したって。」
「新聞社が発行している地方紙があってね。そっちの方をしないかと言われてる。」
「地方紙?だったら転勤するんじゃ……。」
「かもしれないってだけだし、断ることも出来る。今の職場はつてがあるから編集長になっただけだから、どうなるかはわからないけど。」
「でもそれだったら、清子さんとさらに離れるんじゃないのか。」
それが一番心苦しい。今の距離でも簡単に会えるわけではないのに、地方へ行けばさらに難しくなるだろう。
「中途で採用してもらった会社だから、断りたくはないけどね。女が居るから断るってことは出来ないだろうし。」
「だったらさっさと結婚すればいいのに。清子さんが嫌がってるの?」
「別に……どうだろうな。」
断りはしない。だが気になることはある。晶とは本当に何もないのか。夕べ、清子の寝床に入ったのだという。すぐに追い出したというのは真実なのか。
いいや。それだけではない。二人っきりになるチャンスは沢山あった。一番臭いのは、二人であの町に行ったときだった。墓参りをして、見舞いをした。それだけであんな時間に帰ってくると思えない。
一度体を重ねた関係だ。転ぶのは容易いだろう。
「子供作れば?」
「子供?」
その言葉に史は煙草を消して、成をみる。
「そういうの得意じゃん。中で出したら、出来るって。」
「どうだろうな。それだけでは出来ないし、出来るまですることはないし。時間がなかったからな。」
「あと半年くらいあるんだったら、その気になれば出来るだろ?清子さんだって、子供が出来れば結婚しないとは言わないよ。」
晶ではなく、自分の子供を作る。予想もしない言葉だった。
窓ガラス越しに、清子の横顔が見える。綺麗な横顔だった。それが乱れるのを何度も見た。子供を作るなど考えたことはない。ただ体を重ねて、清子が欲しい、壊したい、ぐちゃぐちゃにして求められたい。それだけだった。
「考えてみるよ。ん?」
ポケットに入れている携帯電話が鳴った。取り出すと、見覚えのない番号からだった。
「もしもし。」
見覚えのない番号に出るのは、いつものことだ。メーカーや事務所からの連絡があることもある。
「はい、そうですが……え……。」
嘘だと思った。電話を切ると、史は一目散に家に入っていく。
「清子。すぐに帰ろう。」
「どうしました?」
テーブルの下には、父がお気に入りだった本がある。昔の作家が好きで、その作品集などを清子に見せたかったのだろう。
「久住が事故に巻き込まれた。」
その言葉に、清子は耳を疑った。そして史を見上げる。
「え……久住さんが?」
「追突事故で、車ごとへしゃがれたらしい。今、病院から連絡があった。茂さんはすぐには行けないから、俺らが来て欲しいと。」
「……わかりました。」
清子の顔色が一気に青くなった。表情を変えない人だと思ったが、こんなところでいきなり青ざめると思ってもなかった三人は、顔を見合わせる。
庭は洗濯物を干すための竿があるが、それにしては少し広めに設計してある。おそらく子供が大きくなったときに、遊ぶのを考慮しているのだろう。
庭の隅に置いているのは、灰皿だった。何本か煙草の吸い殻があり、その中には水が張っている。火事にならないようにするためだ。
「それにしても、若い彼女だよね。」
「そうかな。歳の差はあまり感じないよ。」
史はそう言って煙草に火をつけた。家の中では、清子と有香、そして父が話をしている。おそらく話の内容は、本のことだろう。国語の教師をしていた父は、清子が思ったよりも読書家だったので話が合うらしい。最近の作家について話をしている。
「AVしてたから、そういう関係の人と一緒になると思った。そういう人は多いんでしょう?」
「多くはない。結構一般の人と一緒になる人が多いな。AVをしていると、女優はどちらかというとパートナーのような感覚になって、感情がわかないことが多い。というか……理解はしてくれないだろう。普通の人なら。」
「確かに。仕事で浮気をしているようなものだしね。」
その感覚が普通だ。仕事なのだから仕方がないだろうと言っても理解してくれなくて、恋人になっても結局破綻するパターンが多いのがAV男優の宿命だから。
「でも、どこがいいの?あの人。」
「ん?」
煙を吐き出して、成をみる。
「細いしさ、ちょっと美人だって言ってもあまり感情がないように思える。なんかロボットみたいだ。」
「俺もそう最初は思ったよ。それに正直な人だし、他人ともうまくやっていかないところがあるから。」
それに反発する人が多いのも実状で、「pink倶楽部」の中でも、ライターは特に清子を嫌っている人が多い。誤字や脱字を遠慮なくズバズバ言ってしまうからだろう。
「オブラートに包むってことをしないのかな。」
「したくないんだろう。だから在宅勤務をするそうだ。」
「在宅?離れるの?兄貴。」
「あぁ。秋にはね。」
それでいいのか。少し不安になりながら成は言う。
「離れたら、気持ちまで離れないのかな。」
「離れないよ。月に何度かは本社に来るし、俺もそっちへ行くから。」
「遠距離は無理って言ってなかったっけ。ほら、大学に進学するときの彼女。夏には別れたって言ってたよね。」
「そうならないよ。」
自信はあるようだ。他人を寄せ付けない清子に、どうしてそこまで尽くすのだろう。
「そんなにあっちが良い?」
「あっち?あぁ。セックスか。」
「鶏ガラみたいだと思うよ。細いしさ。」
「胸はある。」
「マジか。」
「想像するな。」
「しないよ。俺、有香みたいなタイプの方が良い。胸も尻もばーんってでっかいの。」
子供か。そう思いながら灰を落とす。
「それに……有香はしっかりしてるよ。休職してさ、また復帰して働くって言っているし……。有香が居なかったら、こんな家は建ってないよ。」
「ローンは?」
「三十年。」
「きつくないか?」
「そこそこね。もう一人くらい子供が欲しいけど、なかなかうまくいかないよな。」
「授乳中は子供が出来にくいんだ。知らなかったか?」
「へぇ……そうだったかな。だったら啓太が乳離れしたら、頑張ってみるか。」
昔は史がAVに出演していたことを恥だと思っていた。大学の時、女子生徒から「似てる人が出演している」と言われて、史のソフトを見せられたとき、何の拷問かと思ったくらいだ。
だから成も、あえて史に連絡を入れない時期はあった。今でも進んで入れようとは思わない。正月に帰ってくるかと連絡をしたのも、事務的なことだ。いつもだったら帰ってこないと言っていたのに、清子が居るから帰ってきたのだろうか。
「兄貴さ、前から思ってたんだけど。」
「ん?」
「チ○コをネットに晒されるのって嫌じゃないの?」
「あぁ。ネットに流れてるな。無修正が。」
それは知っている。だがあえて目を瞑っていた。それによって、美夏の事務所にも何パーセントか金が入っているのも、自分の元に入ってくるのも知っている。
「考えないようにしてる。」
「それでいいんだな。清子さんも良いって?」
「聞いたことはないが、あえて聞くこともしないで良い。だいたい、AVをしていたときのことを言われても、今更消せることではないだろう。」
「そっかな。」
「お前はそんな事をしなくてもやっていけたんだろう。」
「まぁね。バイト掛け持ちして何とか。」
頭の出来も違うのだ。成は、ずっと優等生だったから。血が半分しか繋がっていないと、こんなものなのだろうか。
どっちが父の血を受け継いでいるのかは、一目瞭然だ。まじめな父の血を受け継いだ成と、楽な道を歩もうとした史。父親がどんな人だったのかなど、今更知る必要はない。
「たぶん……来年度から俺は課が変わる。」
「え?エロ本じゃなくなるのか?」
「まぁ……多分な。うちの会社が、新聞社と提携してね。」
「あぁ。ニュースで見た。大手の出版社と、新聞社が提携したって。」
「新聞社が発行している地方紙があってね。そっちの方をしないかと言われてる。」
「地方紙?だったら転勤するんじゃ……。」
「かもしれないってだけだし、断ることも出来る。今の職場はつてがあるから編集長になっただけだから、どうなるかはわからないけど。」
「でもそれだったら、清子さんとさらに離れるんじゃないのか。」
それが一番心苦しい。今の距離でも簡単に会えるわけではないのに、地方へ行けばさらに難しくなるだろう。
「中途で採用してもらった会社だから、断りたくはないけどね。女が居るから断るってことは出来ないだろうし。」
「だったらさっさと結婚すればいいのに。清子さんが嫌がってるの?」
「別に……どうだろうな。」
断りはしない。だが気になることはある。晶とは本当に何もないのか。夕べ、清子の寝床に入ったのだという。すぐに追い出したというのは真実なのか。
いいや。それだけではない。二人っきりになるチャンスは沢山あった。一番臭いのは、二人であの町に行ったときだった。墓参りをして、見舞いをした。それだけであんな時間に帰ってくると思えない。
一度体を重ねた関係だ。転ぶのは容易いだろう。
「子供作れば?」
「子供?」
その言葉に史は煙草を消して、成をみる。
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「どうだろうな。それだけでは出来ないし、出来るまですることはないし。時間がなかったからな。」
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晶ではなく、自分の子供を作る。予想もしない言葉だった。
窓ガラス越しに、清子の横顔が見える。綺麗な横顔だった。それが乱れるのを何度も見た。子供を作るなど考えたことはない。ただ体を重ねて、清子が欲しい、壊したい、ぐちゃぐちゃにして求められたい。それだけだった。
「考えてみるよ。ん?」
ポケットに入れている携帯電話が鳴った。取り出すと、見覚えのない番号からだった。
「もしもし。」
見覚えのない番号に出るのは、いつものことだ。メーカーや事務所からの連絡があることもある。
「はい、そうですが……え……。」
嘘だと思った。電話を切ると、史は一目散に家に入っていく。
「清子。すぐに帰ろう。」
「どうしました?」
テーブルの下には、父がお気に入りだった本がある。昔の作家が好きで、その作品集などを清子に見せたかったのだろう。
「久住が事故に巻き込まれた。」
その言葉に、清子は耳を疑った。そして史を見上げる。
「え……久住さんが?」
「追突事故で、車ごとへしゃがれたらしい。今、病院から連絡があった。茂さんはすぐには行けないから、俺らが来て欲しいと。」
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