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来訪
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就業時間になっても、「pink倶楽部」の業務は終わらない。史はため息をついて、文字の羅列や写真のチェックをしていた。
「長井さん。校閲になっていない。もっとしっかりチェックして。」
長井は最近らしくないミスが多い。文芸誌からやってきたのだから、文字のチェックくらいは出来るだろうと思っていたのに、最近はそのチェックすら危うい。
気になることもあるのだろう。長井のポケットに入れてある携帯電話がひっきりなしに着信やメッセージを告げている。これでは年末まで持たないかもしれない。
「徳成さん。今日はあまりこっちのことには付き合わなくていいから。」
「え……でも……。」
「いいから。今日しかないんだろう?IT部門の顔合わせは。」
確かにそうだ。だがこの文字の山を見ると、そうも言っていられない気がする。
「沢木部長にメッセージを送っておきます。少し遅れるからと。」
「いいから。初顔合わせで、あまり遅れるのは良くない。」
そもそも清子の仕事はとっくに終わっている。清子が付き合っているのは本誌の仕事だ。
「わかりました。ではここまでしたら上がります。」
「頼んだよ。」
すると清子はヘッドホンをしようとして、ふと携帯にメッセージが入っていることに気がついた。携帯電話を手にすると、そこには史からのメッセージが入っている。
「今日は体調はいいの?」
清子は少し笑い、それに返信する。
「問題はありません。」
生理は終わっている。だから帰ったらセックスがしたいという事だろう。だが清子はデスクにおいてあるカレンダーに目を移した。
晶が言った三十日はもう後二日しかない。明後日、晶はどうやって史から連れ出そうとするのだろうか。それを清子が望んでいなくてもしようと思っているのだろうか。
ふと晶の方をみる。晶も撮影が終わって、校閲に付き合っていた。写真が専門の割に、校閲専門の人材顔負けに仕事をこなしている。こう言うところでも仕事の出来る人で良かった。
指定されたのは居酒屋だった。いつか清子の歓迎会だと言ってやってきたもので、ぎりぎりに忘年会をする人たちで店内はごった返している。
忙しそうに動き回る店員が、清子に気がついて足を止めた。
「今日はご予約のお客様のみになってますが、ご予約はされていますか。」
いつかみた長髪の無愛想な店員だ。清子はうなずくと、その店員に言う。
「「三島出版」のものです。」
「あぁ。ご案内します。」
「あ、いいです。場所さえ教えていただければ。」
「そうですか。だったら十二番の席です。」
「ありがとうございます。」
靴を鍵付きの靴箱に入れると、後ろの玄関が開いた。そこには、優の姿がある。清子を見ると、優も少し笑った。
「言い出しっぺが遅れちゃったよ。」
「お疲れさまです。靴入れますか?」
「あぁ。一緒にしてもらおうか。」
「十二番だそうです。」
「ここ来たことがある?」
「二度ほど。」
いずれもつきあいできただけだ。あのときは気が楽だったかもしれない。今日、一緒に飲むのは「pink倶楽部」の人ではないのだから。
優と一緒にその席へ向かうと、のれんをくぐる。
「お疲れさまです。」
どうやら二人が最後だったらしく、食事はまだ来ていないがたばこの吸い殻は少しある。
「ごめんね。言い出しっぺが遅れて。」
「いいですよ。人事部に呼び出されたんでしょ?」
「うん。まぁね。全く、ヘッドハンティングした割には身元が不明なところがあるって、うるさい会社だな。」
清子も結構身元がはっきりしていないところがあるが、そこまで突っ込まれることはなかった。どうしてこの男がそんなに突っ込まれるのだろう。
まぁいい。清子はビールを注文すると、それぞれ注文をしていた。周りを見ると、女性の姿はない。どうやらこういう関係に明るいのは、女性は珍しいのか。清子はそう思いながら、ビールがくるのを待った。
「徳成さんってざるなの?」
隣に座った男がいきなりそんなことを聞き出す。
「誰が言ってたんですか。」
「誰って言ってもさ、ほら謝恩会の時とかずっと飲んでた割に顔色変えないなってみんなで言ってたから。」
「あぁ……。そうですね。酔ったことがあまりなくて。」
その言葉に優がちらっと清子をみる。そんなに強いなら少し様子を見たいものだ。それによく見れば黒縁のめがねの奥はとても美人だ。頬を赤くして寄っかかったりしてくれば、男なら黙っていないだろう。
「来た。来た。酒来たよ。」
さっきの長髪の男は小柄だが力があるらしく、重いビールをいくつも運んできた。この場にいるのは十人ほど。ピッチャーでも頼めばいいのにと、清子はそう思いながらビールのグラスを受け取った。
「飲み放題は二時間です。」
男はそう言って、去っていった。あらかじめあるサラダをより分けるる前にみんなでグラスを合わせる。
「じゃあ、乾杯かな。残業しているほかの部署には悪いけど。」
誰かがそれを笑い、そして口に酒を運ぶ。寒い外から一気に暖かい店内に入ってきた。そして冷たいビール。それは体に染み込むようだった。
「あれ?久住さんは飲まないの?」
「俺、酒は弱いんですよ。」
そう言って了はウーロン茶を飲んでいた。
「カメラマンの久住さんは兄貴だろ?久住さんは結構強いみたいだったけどね。」
「……晶兄さんとは、似てないから。」
晶は上と下に兄弟がいるが、あまり二人とは似ていない。だが茂と了はよく似ている。その理由は知っている。晶だけが違う父親の息子だからだ。それでも母親は訳隔てなく育てていったはずだ。だがある程度の歳になったら、その母親は出て行ったという。
了はその話をいっさいしていないようだ。だから清子もそれは黙っていた。
「すごいな。徳成さんはビールもうほとんどないじゃん。」
「そうですかね。」
水のように飲むんだな。優はそう思いながら、自分のビールもあまりないのに気がついた。
「徳成さん。」
隣の男がトイレに立ったのをいいことに、優は清子の隣に座ってきた。
「はい?」
「何か酒を注文する?」
「ここ、日本酒も飲み放題なんですね。熱燗を頼もうかと。」
「じゃあ、飲み比べをしないか。」
「え?」
その言葉に周りが沸き立った。だが了が優を止めようと、優の袖を引っ張る。
「部長。辞めた方がいいですよ。」
「なんで?」
「女が酔ったらろくでもないでしょ?兄に怒られる。」
「は?」
それに反応したのは清子だった。どうして晶に怒られないといけないのだろうか。
「別に怒らないでしょ。徳成さん、自信ある?さっきからあまり食べてないみたいだけど。」
「……別に自信なんて……。」
了は何を誤解しているのだろう。それに優もどうしてこんな事を言い出したのかわからない。
「すいません。熱燗をください。お猪口二つも一緒に。」
「徳利でいいですか。」
「いいですよ。」
着々と話が進む。面倒だな。清子はそう思いながら、目の前にある焼き鳥に手を伸ばした。
「長井さん。校閲になっていない。もっとしっかりチェックして。」
長井は最近らしくないミスが多い。文芸誌からやってきたのだから、文字のチェックくらいは出来るだろうと思っていたのに、最近はそのチェックすら危うい。
気になることもあるのだろう。長井のポケットに入れてある携帯電話がひっきりなしに着信やメッセージを告げている。これでは年末まで持たないかもしれない。
「徳成さん。今日はあまりこっちのことには付き合わなくていいから。」
「え……でも……。」
「いいから。今日しかないんだろう?IT部門の顔合わせは。」
確かにそうだ。だがこの文字の山を見ると、そうも言っていられない気がする。
「沢木部長にメッセージを送っておきます。少し遅れるからと。」
「いいから。初顔合わせで、あまり遅れるのは良くない。」
そもそも清子の仕事はとっくに終わっている。清子が付き合っているのは本誌の仕事だ。
「わかりました。ではここまでしたら上がります。」
「頼んだよ。」
すると清子はヘッドホンをしようとして、ふと携帯にメッセージが入っていることに気がついた。携帯電話を手にすると、そこには史からのメッセージが入っている。
「今日は体調はいいの?」
清子は少し笑い、それに返信する。
「問題はありません。」
生理は終わっている。だから帰ったらセックスがしたいという事だろう。だが清子はデスクにおいてあるカレンダーに目を移した。
晶が言った三十日はもう後二日しかない。明後日、晶はどうやって史から連れ出そうとするのだろうか。それを清子が望んでいなくてもしようと思っているのだろうか。
ふと晶の方をみる。晶も撮影が終わって、校閲に付き合っていた。写真が専門の割に、校閲専門の人材顔負けに仕事をこなしている。こう言うところでも仕事の出来る人で良かった。
指定されたのは居酒屋だった。いつか清子の歓迎会だと言ってやってきたもので、ぎりぎりに忘年会をする人たちで店内はごった返している。
忙しそうに動き回る店員が、清子に気がついて足を止めた。
「今日はご予約のお客様のみになってますが、ご予約はされていますか。」
いつかみた長髪の無愛想な店員だ。清子はうなずくと、その店員に言う。
「「三島出版」のものです。」
「あぁ。ご案内します。」
「あ、いいです。場所さえ教えていただければ。」
「そうですか。だったら十二番の席です。」
「ありがとうございます。」
靴を鍵付きの靴箱に入れると、後ろの玄関が開いた。そこには、優の姿がある。清子を見ると、優も少し笑った。
「言い出しっぺが遅れちゃったよ。」
「お疲れさまです。靴入れますか?」
「あぁ。一緒にしてもらおうか。」
「十二番だそうです。」
「ここ来たことがある?」
「二度ほど。」
いずれもつきあいできただけだ。あのときは気が楽だったかもしれない。今日、一緒に飲むのは「pink倶楽部」の人ではないのだから。
優と一緒にその席へ向かうと、のれんをくぐる。
「お疲れさまです。」
どうやら二人が最後だったらしく、食事はまだ来ていないがたばこの吸い殻は少しある。
「ごめんね。言い出しっぺが遅れて。」
「いいですよ。人事部に呼び出されたんでしょ?」
「うん。まぁね。全く、ヘッドハンティングした割には身元が不明なところがあるって、うるさい会社だな。」
清子も結構身元がはっきりしていないところがあるが、そこまで突っ込まれることはなかった。どうしてこの男がそんなに突っ込まれるのだろう。
まぁいい。清子はビールを注文すると、それぞれ注文をしていた。周りを見ると、女性の姿はない。どうやらこういう関係に明るいのは、女性は珍しいのか。清子はそう思いながら、ビールがくるのを待った。
「徳成さんってざるなの?」
隣に座った男がいきなりそんなことを聞き出す。
「誰が言ってたんですか。」
「誰って言ってもさ、ほら謝恩会の時とかずっと飲んでた割に顔色変えないなってみんなで言ってたから。」
「あぁ……。そうですね。酔ったことがあまりなくて。」
その言葉に優がちらっと清子をみる。そんなに強いなら少し様子を見たいものだ。それによく見れば黒縁のめがねの奥はとても美人だ。頬を赤くして寄っかかったりしてくれば、男なら黙っていないだろう。
「来た。来た。酒来たよ。」
さっきの長髪の男は小柄だが力があるらしく、重いビールをいくつも運んできた。この場にいるのは十人ほど。ピッチャーでも頼めばいいのにと、清子はそう思いながらビールのグラスを受け取った。
「飲み放題は二時間です。」
男はそう言って、去っていった。あらかじめあるサラダをより分けるる前にみんなでグラスを合わせる。
「じゃあ、乾杯かな。残業しているほかの部署には悪いけど。」
誰かがそれを笑い、そして口に酒を運ぶ。寒い外から一気に暖かい店内に入ってきた。そして冷たいビール。それは体に染み込むようだった。
「あれ?久住さんは飲まないの?」
「俺、酒は弱いんですよ。」
そう言って了はウーロン茶を飲んでいた。
「カメラマンの久住さんは兄貴だろ?久住さんは結構強いみたいだったけどね。」
「……晶兄さんとは、似てないから。」
晶は上と下に兄弟がいるが、あまり二人とは似ていない。だが茂と了はよく似ている。その理由は知っている。晶だけが違う父親の息子だからだ。それでも母親は訳隔てなく育てていったはずだ。だがある程度の歳になったら、その母親は出て行ったという。
了はその話をいっさいしていないようだ。だから清子もそれは黙っていた。
「すごいな。徳成さんはビールもうほとんどないじゃん。」
「そうですかね。」
水のように飲むんだな。優はそう思いながら、自分のビールもあまりないのに気がついた。
「徳成さん。」
隣の男がトイレに立ったのをいいことに、優は清子の隣に座ってきた。
「はい?」
「何か酒を注文する?」
「ここ、日本酒も飲み放題なんですね。熱燗を頼もうかと。」
「じゃあ、飲み比べをしないか。」
「え?」
その言葉に周りが沸き立った。だが了が優を止めようと、優の袖を引っ張る。
「部長。辞めた方がいいですよ。」
「なんで?」
「女が酔ったらろくでもないでしょ?兄に怒られる。」
「は?」
それに反応したのは清子だった。どうして晶に怒られないといけないのだろうか。
「別に怒らないでしょ。徳成さん、自信ある?さっきからあまり食べてないみたいだけど。」
「……別に自信なんて……。」
了は何を誤解しているのだろう。それに優もどうしてこんな事を言い出したのかわからない。
「すいません。熱燗をください。お猪口二つも一緒に。」
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「いいですよ。」
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