143 / 289
食卓
142
しおりを挟む
次の日、清子は茂と一緒に朝食を作った。シジミの味噌汁は、辛そうな茂を少しでも楽にさせようとしているのだろう。そして卵焼き、白菜の浅漬け、めざしを焼いたものなどが朝食に並ぶ。
「納豆も食べろよ。発酵食品でいいんだ。」
そういって納豆にもネギを入れて、茂は食卓に並べる。
できあがった朝食はとても健康的だと思った。清子は朝食は食べるが、こんなにがっつりと食べることはない。そう思いながら、箸を進める。
「清子ちゃんは食が細いね。」
味噌汁を飲みながら茂はそう聞くと、清子は湯飲みを置いて言う。
「そうですかね。昔は食べるのも必死だった時期もありましたから。」
「だろうね。噂で清子ちゃんが家を追い出されたって聞いたから。」
噂は広まるのが早いのだろう。いつの間にか居なくなった清子に、根も葉もない噂が立っていたのだ。だがそんなことをいちいち気にしていない。
「卵焼きがおいしいですね。」
「卵が違うんですよ。昨日の雑炊にも入れたんですけど。」
「辰雄さんとこか。俺、ちょっと顔を見てくるか。」
「良いと思うぞ。お前のことも辰雄さんは気にしてたから。」
昨日から良く聞く名前だが、史にはその名前がどうも引っかかっていた。聞き覚えのある名前だからだ。
「もしかして、西川辰雄って……。」
「あぁ。編集長なら知ってるかもな。元ホスト。」
「やっぱり。伝説的なホストだった人か。」
歓楽街の中に大きなホストクラブがある。チェーン店ではあるが、その数あるホストクラブの中でも、売り上げがダントツに良かった男がその西川辰雄だったのだ。
「ホストですか。」
「清子ちゃん行ったことがある?」
「前の職場では誘われて行ったことはあるのですが、私にはあまり合わなかったですね。」
「イケメンが好きなのかと思ったよ。」
そういってちらっと史をみる。しかし史はそれに少し笑っただけだった。
「香水臭くて、音楽がうるさくて、話の内容もあまり聞き取れない。聞き取れたとしてもあまり身のあるようなことは言ってないように思えました。」
辛口にそういうが、実際そうなのだろう。史もバーテンダーをしていたことはある。この容姿で誘ってくる女の客は多かったものだが、ついて行くことはなかった。それに帰れば女も居たのだから。
「参ったな。お前、辰雄さんの前でそれ言うなよ。」
「え?行くことが前提ですか?」
驚いて清子が聞くと、史も少し笑った。
「そうだね。行ってみようか。話に聞くと、すごく興味はあるな。」
「西川の家は塩を作ってるところもある。」
「塩ですか?」
「天日で干したミネラルたっぷりの塩。オリーブオイルとレモン塩なんかでドレッシング作ったら、生野菜があっという間になくなるよ。」
茂はそういって、浅漬けに手をのばす。
「兄貴、レストランでもする気だったのか?」
「そのつもりだった。だからムショで取った資格は、調理師とか栄養士の資格も取った。今は、それが思わぬところで役に立ってる。」
港に併設された物産館で、今度、茂が開発したドレッシングが売られる。それは、レストランでサラダのドレッシングにして出していたのだが、評判が良かったので販売するらしい。
夕べ食べそびれたケーキを車に積んで、晶の車で山道を行く。本当に民家があるのだろうかというような道で、前から車が来たら離合は難しいだろう。だがその目的地に着くまで、車は一台も通らなかった。
「家がぽつぽつとあるだけか。」
助手席に史が載り、その様子を見ている。
「ほとんどがこの辺は畑をしてる。芋畑と、煙草と、お茶かな。昔は蚕もしてたみたいだけど。」
「蚕?」
史はそう聞くと、清子は後部座席から言う。
「絹織物ですね。我の幼虫を飼って、繭になったらその繭で糸を紡ぐんです。」
「絹は高級だからな。でも今は外国製品が多いし、絹は着物くらいしか需要がないな。」
「スーツに使われることもありますよ。」
「そんな高いの着てられっかよ。」
やがて車を停まると、三人は車を降りる。そして少し小高いところにある家をみた。晶の家と同じくらい古い家だ。広さは、清子の家と変わらないくらい広い。
坂を上り、晶は声を上げる。
「辰雄さーん!」
「はーい!」
家の前にある小屋から、一人の男が出てきた。特徴的な髪型で、耳周り首回りは短く刈られているが、前髪やつむじは長く上で縛っている。紺色で厚手のエンカン服に身を包んで、足下は長靴だった。
「お、久住さんとこの晶か?」
「ご無沙汰。」
「どうした。鳥でも見に来たのか?」
「んー。まぁ。そんなとこ。」
「そっちは?」
「今の職場の上司と同僚。」
そういって紹介され、史は笑顔で辰雄の前に立つ。
「初めまして。正木と言います。」
「あぁ……よろしく。」
汚れた手で、辰雄は名刺を受け取りそれをみる。
「おー。「pink倶楽部」の。」
「ご存じでしたか。」
「良くうちの店の広告載せてくれたし、ほら、うちの後輩がよく世話になってた。風俗情報が良いらしい。」
そこを誉めるところはなかなか無いだろう。清子はそう思いながら、やはりホームページの風俗情報も充実させるべきだと思っていた。
「そっちは?」
「徳成さんとこの。」
「あー。清子ちゃん?懐かしいな。」
「私は覚えてませんが。」
「俺は覚えてるよ。ほら、浅海さんとこの姉妹と仲良かったから。」
ここでもその話題か。そう思いながら、清子は周りを見渡す。
「中でお茶でも入れようか?」
「あ、よかったら昨日の残りで悪いんですけど、ケーキでも食べませんか。」
「良いねぇ。昨日はイブだったのに、一人寂しく鶏肉食ってたから。」
「誘えば良かったな。」
「え?」
コーヒーを入れてくれて、縁側でケーキを切り分けた。チョコレートケーキは、甘さが控えめであまり甘いものが好きではない清子のために用意されたものだとわかる。
「昨日から、卵が美味しいと言ってたんです。」
「そんなに良かったかな。自然のままに自然に育ててるだけなんだけど。」
清子の記憶が確かだったら、この家にはあと三人の人がいるはずだ。だが一人しかいないというのは、何かあったのだろうか。
「あの……。」
「ん?」
「一人暮らしなんですか?」
「そうだよ。ばーさんは結構前に亡くなった。姉は外国で自殺してね。」
「そうだったんですか。」
あまり覚えていないが、その姉は歌が上手かった記憶がある。盆踊りなんかでよく歌っていた。
「一番下がいたじゃん。何つったっけ。結構歳が離れた……。」
「あぁ。あいつは、今でもここに来ることがある。料理人をしている。どっか都会の方で自分で店をしてたな。しょっちゅう「卵くれ」とか「肉をくれ」とか言ってくる。ったく、あんな値で卸したら、こっちの儲けがいくらだと思ってんだ。」
それでも分けてやるのだろう。この卵一つが、都会では一つが百円するらしい。ご飯にかければ、どれだけ高い卵かけご飯になるだろう。
「待って、姉って自殺したって?」
「あれ、知らなかったっけ。」
ケーキを食べながら、辰雄は晶の方をみる。
「今は永澤英子って言ったっけ。あの女が、殺したようなものだ。」
物騒な話だと思う。だが辰雄の手が震えているのを、清子は見逃さなかった。
「納豆も食べろよ。発酵食品でいいんだ。」
そういって納豆にもネギを入れて、茂は食卓に並べる。
できあがった朝食はとても健康的だと思った。清子は朝食は食べるが、こんなにがっつりと食べることはない。そう思いながら、箸を進める。
「清子ちゃんは食が細いね。」
味噌汁を飲みながら茂はそう聞くと、清子は湯飲みを置いて言う。
「そうですかね。昔は食べるのも必死だった時期もありましたから。」
「だろうね。噂で清子ちゃんが家を追い出されたって聞いたから。」
噂は広まるのが早いのだろう。いつの間にか居なくなった清子に、根も葉もない噂が立っていたのだ。だがそんなことをいちいち気にしていない。
「卵焼きがおいしいですね。」
「卵が違うんですよ。昨日の雑炊にも入れたんですけど。」
「辰雄さんとこか。俺、ちょっと顔を見てくるか。」
「良いと思うぞ。お前のことも辰雄さんは気にしてたから。」
昨日から良く聞く名前だが、史にはその名前がどうも引っかかっていた。聞き覚えのある名前だからだ。
「もしかして、西川辰雄って……。」
「あぁ。編集長なら知ってるかもな。元ホスト。」
「やっぱり。伝説的なホストだった人か。」
歓楽街の中に大きなホストクラブがある。チェーン店ではあるが、その数あるホストクラブの中でも、売り上げがダントツに良かった男がその西川辰雄だったのだ。
「ホストですか。」
「清子ちゃん行ったことがある?」
「前の職場では誘われて行ったことはあるのですが、私にはあまり合わなかったですね。」
「イケメンが好きなのかと思ったよ。」
そういってちらっと史をみる。しかし史はそれに少し笑っただけだった。
「香水臭くて、音楽がうるさくて、話の内容もあまり聞き取れない。聞き取れたとしてもあまり身のあるようなことは言ってないように思えました。」
辛口にそういうが、実際そうなのだろう。史もバーテンダーをしていたことはある。この容姿で誘ってくる女の客は多かったものだが、ついて行くことはなかった。それに帰れば女も居たのだから。
「参ったな。お前、辰雄さんの前でそれ言うなよ。」
「え?行くことが前提ですか?」
驚いて清子が聞くと、史も少し笑った。
「そうだね。行ってみようか。話に聞くと、すごく興味はあるな。」
「西川の家は塩を作ってるところもある。」
「塩ですか?」
「天日で干したミネラルたっぷりの塩。オリーブオイルとレモン塩なんかでドレッシング作ったら、生野菜があっという間になくなるよ。」
茂はそういって、浅漬けに手をのばす。
「兄貴、レストランでもする気だったのか?」
「そのつもりだった。だからムショで取った資格は、調理師とか栄養士の資格も取った。今は、それが思わぬところで役に立ってる。」
港に併設された物産館で、今度、茂が開発したドレッシングが売られる。それは、レストランでサラダのドレッシングにして出していたのだが、評判が良かったので販売するらしい。
夕べ食べそびれたケーキを車に積んで、晶の車で山道を行く。本当に民家があるのだろうかというような道で、前から車が来たら離合は難しいだろう。だがその目的地に着くまで、車は一台も通らなかった。
「家がぽつぽつとあるだけか。」
助手席に史が載り、その様子を見ている。
「ほとんどがこの辺は畑をしてる。芋畑と、煙草と、お茶かな。昔は蚕もしてたみたいだけど。」
「蚕?」
史はそう聞くと、清子は後部座席から言う。
「絹織物ですね。我の幼虫を飼って、繭になったらその繭で糸を紡ぐんです。」
「絹は高級だからな。でも今は外国製品が多いし、絹は着物くらいしか需要がないな。」
「スーツに使われることもありますよ。」
「そんな高いの着てられっかよ。」
やがて車を停まると、三人は車を降りる。そして少し小高いところにある家をみた。晶の家と同じくらい古い家だ。広さは、清子の家と変わらないくらい広い。
坂を上り、晶は声を上げる。
「辰雄さーん!」
「はーい!」
家の前にある小屋から、一人の男が出てきた。特徴的な髪型で、耳周り首回りは短く刈られているが、前髪やつむじは長く上で縛っている。紺色で厚手のエンカン服に身を包んで、足下は長靴だった。
「お、久住さんとこの晶か?」
「ご無沙汰。」
「どうした。鳥でも見に来たのか?」
「んー。まぁ。そんなとこ。」
「そっちは?」
「今の職場の上司と同僚。」
そういって紹介され、史は笑顔で辰雄の前に立つ。
「初めまして。正木と言います。」
「あぁ……よろしく。」
汚れた手で、辰雄は名刺を受け取りそれをみる。
「おー。「pink倶楽部」の。」
「ご存じでしたか。」
「良くうちの店の広告載せてくれたし、ほら、うちの後輩がよく世話になってた。風俗情報が良いらしい。」
そこを誉めるところはなかなか無いだろう。清子はそう思いながら、やはりホームページの風俗情報も充実させるべきだと思っていた。
「そっちは?」
「徳成さんとこの。」
「あー。清子ちゃん?懐かしいな。」
「私は覚えてませんが。」
「俺は覚えてるよ。ほら、浅海さんとこの姉妹と仲良かったから。」
ここでもその話題か。そう思いながら、清子は周りを見渡す。
「中でお茶でも入れようか?」
「あ、よかったら昨日の残りで悪いんですけど、ケーキでも食べませんか。」
「良いねぇ。昨日はイブだったのに、一人寂しく鶏肉食ってたから。」
「誘えば良かったな。」
「え?」
コーヒーを入れてくれて、縁側でケーキを切り分けた。チョコレートケーキは、甘さが控えめであまり甘いものが好きではない清子のために用意されたものだとわかる。
「昨日から、卵が美味しいと言ってたんです。」
「そんなに良かったかな。自然のままに自然に育ててるだけなんだけど。」
清子の記憶が確かだったら、この家にはあと三人の人がいるはずだ。だが一人しかいないというのは、何かあったのだろうか。
「あの……。」
「ん?」
「一人暮らしなんですか?」
「そうだよ。ばーさんは結構前に亡くなった。姉は外国で自殺してね。」
「そうだったんですか。」
あまり覚えていないが、その姉は歌が上手かった記憶がある。盆踊りなんかでよく歌っていた。
「一番下がいたじゃん。何つったっけ。結構歳が離れた……。」
「あぁ。あいつは、今でもここに来ることがある。料理人をしている。どっか都会の方で自分で店をしてたな。しょっちゅう「卵くれ」とか「肉をくれ」とか言ってくる。ったく、あんな値で卸したら、こっちの儲けがいくらだと思ってんだ。」
それでも分けてやるのだろう。この卵一つが、都会では一つが百円するらしい。ご飯にかければ、どれだけ高い卵かけご飯になるだろう。
「待って、姉って自殺したって?」
「あれ、知らなかったっけ。」
ケーキを食べながら、辰雄は晶の方をみる。
「今は永澤英子って言ったっけ。あの女が、殺したようなものだ。」
物騒な話だと思う。だが辰雄の手が震えているのを、清子は見逃さなかった。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。


ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる