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夜会
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T区にある見上げるほど大きなホテルの宴会会場。おそらく結婚式などで使うところだろう。史はそこにスーツ姿でやってくる。まだ早い時間だった。こう言うところの設営や打ち合わせは人事部と他の課の責任者だ。
史のところも一人選出して出したが、無事に進んでいるか心配で早めにやってきたのだった。
「花はそっちだって言ってんだろ?ちゃんと配置図見ろよ。」
どうやらその一人が中心になってやっているらしい。やはり選出して良かったと思う。
「久住。」
いつものだらしない格好ではなく、ちゃんとスーツを着てネクタイも締めているようだったが、すでにネクタイも上着もない。動き回りすぎたのと、この空調で汗をかいているようだった。
「編集長。早いな。」
「会場が気になってね。」
史の雰囲気が変わった気がする。これまでただ優しい編集長だというイメージしかなかったのに、今は面倒だという晶の尻をたたいて責任者に抜擢した。
晶の仕事量が増えているのは知っている。だからといってさせないわけにはいかないのだ。
「どう?会場設営できそう?」
「普段は机にかじり付いている奴らばっかりだろうな。全く動けねぇし、司会の原稿だってぎりぎり。」
「間に合えば何とでもなる。今日は社長だけじゃなくて会長も来るらしいからな。」
「げぇ。会長って言うとあの金にしか興味ねぇ奴だろ?」
「一応元社長だぞ。」
「わかってるよ。」
「それから目上の人にはタメ口をやめろよ。他の人の前では俺の前でもな。」
「わかってますよ。正木編集長。あー。そこにそれ置くなよ。センスねぇな。」
そう言って晶はまた会場内を歩き回る。これだから適任なんだと思った。
会場をあとにすると、細かなところをチェックする。社長はともかく、会長はどんなところに目を付けるかわからないのだ。本来ならホテルの仕事だが、へそを曲げて違うホテルで来年から別のホテルで謝恩会をするという話になれば、ここのホテルは使いづらくなるだろう。そうでなくても出版界は今、不況の嵐だ。時代についていかないところは、古株の出版社だろうと遠慮なく潰れていく。他業種であろうと、あまりつながりを消したくはないと思っていたのだ。
「正木編集長。」
声をかけられて、史は振り返った。そこには新たに人事部の部長になった女性がいる。
「堀さん。」
黒澤のあとに入ってきた女性。元々は会社の幹部候補だったが、黒澤が居なくなったことで人事部へ戻ってきたのだという。いわゆる降格だったが、本人はそれを気にしていなかった。
「今日は早いですね。」
「えぇ。うちのが変に意固地を張っていないかと心配になりまして。」
「カメラマンでなければ、人事部へ移動をさせたいものですよ。人を使う道を良く知っているようです。」
史はこの女性を苦手としていた。史よりも年上で、結婚はしているがどこか愛を連想させるような容姿だと思ったし、こんな場でもビジネススーツを着込んでいるのも気に入らない。
「堀さんはその格好で会に出るつもりですか?」
「まさか。動きやすいから着ているだけです。会になればちゃんと正装しますよ。」
綺麗に切りそろえられたショートボブの髪。赤い口紅がついた唇を、マニキュアがついた手で押さえる。清子とは正反対に見えた。
「あなたが正装すれば、近寄ってくる男性は毎年多いものですよ。」
「そんな……もうすぐ四十代の私に何を言い寄りますか。」
謙遜だ。モデル顔負けの容姿なのに、それをひけらかしたりもしない。普通の人ならそれだけで羨望の眼差しで見るだろう。しかし史は少し視線を逸らす。この女性を苦手としているのは、容姿だけではなかったからだ。
「ところで、正木編集長。例の派遣のことですけど。」
「あぁ。徳成さんのことですか。」
「今日は見えられるのでしょう?謝恩会は、派遣も出ることになってますし。」
「校了近い部署以外はくるようになったますからね。」
「えぇ。やはり意志は変わりませんか。」
清子を正社員として迎えたいと申し出たのは、この女性だった。仕事内容や人間関係を考慮した結果、清子には正社員になってもらい会社のIT部門への移動をさせたいらしい。だが清子にはその気はないというのはいつまで経っても変わらないのだ。
「何かしたいことがあるみたいですね。」
「……人それぞれなので、あまり言いたくはありませんけどね。」
そう言って堀は、一枚の封筒をバッグから取り出した。そしてそれを史に差し出す。
「これを徳成さんにお渡しください。」
「何ですか?」
封筒を手にして、中身をチェックする。するとそこには驚きの内容が書かれてあった。
「これは……。」
「こちらで調べられることは調べて、おそらく徳成さんの「したいこと」というのを考慮したんですよ。」
「……徳成さんがそれを望んでいるのか……。」
「それを話をしてみてください。それから年明けまでには返事くださいとお伝えくださいね。」
そう言って堀はヒールをならして、会場の方へ向かっていく。それと入れ替わるように晶が出てきた。
「あー。いらいらする。お、編集長。まだ居たの?」
「あぁ……。」
「煙草吸いにいかねぇ?ちょっと休憩したいわ。」
晶はそう言って史を誘った。
喫煙所は会場から少し離れた片隅にあり、アクリル板に囲まれている。今は誰もいない。史と晶はそこに入っていくと、煙草を取り出す。
「……さっき行ったの新しい人事だろ?」
「あぁ……。」
「あんたの元カノだっけ?」
「昔の話だ。」
大学生の時にまで出会いはさかのぼる。まだAV男優になる前、他の学校の女性と合コンをした。そのときに出会ったのが堀だったのだ。そのときとは名字が違うが。
バイトと大学でくたくたになっていた史を良く支えてくれたとは思う。だが、彼女も史がAVの世界にはいると聞いたらすっと別れを切り出されたのだ。勢いでつきあった割には、その辺は冷静だった。
「ところでその元カノから、何の資料を貰ったんだ。」
手に持っている封筒が気になったのだろう。おいていたその封筒を晶は手にすると、中身を取り出した。
「これ……清子宛?」
「……。」
「何だよ。これ。在宅勤務?」
「……前から出ていた話だ。徳成さんを正社員で契約したい。その際には、IT部門に入らせたいと。」
「それにしては……在宅勤務って……。」
在宅勤務をする社員は少ないが居ないことはない。最近は、子供を産んでも保育所が見つからないためとか、親の介護など、自宅で出来ることをパソコン上でしている人も多い。
だが清子にはその事情はない。だったらわざわざ在宅勤務にさせる意味はわからない。
「……人事部はこれなら清子が会社にはいるだろうと思っているらしい。」
「在宅……あのホテルみたいなウィークリーでずっと仕事をしているとは思えないけどな。」
割とフットワークの軽い清子だ。そんな女性が自宅でじっとしているだろうか。
「それにしてもITね……。」
「どうした。」
「あいつの仕事を見てれば、そっちの方がいいのかもなって思っただけ。」
その言葉に史は晶に詰め寄る。
「どうしてだ。」
「だってよ……。あんたはわかんねぇかもしれないけど、あいつの仕事を見てたらうちの部署でくすぶってるようにしか見えないしさ。」
「仕事自体が生ぬるいってことか?」
「ってことだよ。だったらやりがいのある方へ行けばいいと思う。俺だって……。」
晶はそう言って灰を落とした。自分も今の仕事に満足しているわけではない。自分の好きな写真を撮るわけではなく、望まれて撮っている写真が良いとは思えないし、自分で納得しなくても相手が良いと言えば、入稿することもある。そんなときやるせなくなるのは自分だった。
他の国へ行っていたときが良かった。自分の好きなものを撮り、それを評価してもらえた。だがまだ今はそれが出来るほど実力がない。
史のところも一人選出して出したが、無事に進んでいるか心配で早めにやってきたのだった。
「花はそっちだって言ってんだろ?ちゃんと配置図見ろよ。」
どうやらその一人が中心になってやっているらしい。やはり選出して良かったと思う。
「久住。」
いつものだらしない格好ではなく、ちゃんとスーツを着てネクタイも締めているようだったが、すでにネクタイも上着もない。動き回りすぎたのと、この空調で汗をかいているようだった。
「編集長。早いな。」
「会場が気になってね。」
史の雰囲気が変わった気がする。これまでただ優しい編集長だというイメージしかなかったのに、今は面倒だという晶の尻をたたいて責任者に抜擢した。
晶の仕事量が増えているのは知っている。だからといってさせないわけにはいかないのだ。
「どう?会場設営できそう?」
「普段は机にかじり付いている奴らばっかりだろうな。全く動けねぇし、司会の原稿だってぎりぎり。」
「間に合えば何とでもなる。今日は社長だけじゃなくて会長も来るらしいからな。」
「げぇ。会長って言うとあの金にしか興味ねぇ奴だろ?」
「一応元社長だぞ。」
「わかってるよ。」
「それから目上の人にはタメ口をやめろよ。他の人の前では俺の前でもな。」
「わかってますよ。正木編集長。あー。そこにそれ置くなよ。センスねぇな。」
そう言って晶はまた会場内を歩き回る。これだから適任なんだと思った。
会場をあとにすると、細かなところをチェックする。社長はともかく、会長はどんなところに目を付けるかわからないのだ。本来ならホテルの仕事だが、へそを曲げて違うホテルで来年から別のホテルで謝恩会をするという話になれば、ここのホテルは使いづらくなるだろう。そうでなくても出版界は今、不況の嵐だ。時代についていかないところは、古株の出版社だろうと遠慮なく潰れていく。他業種であろうと、あまりつながりを消したくはないと思っていたのだ。
「正木編集長。」
声をかけられて、史は振り返った。そこには新たに人事部の部長になった女性がいる。
「堀さん。」
黒澤のあとに入ってきた女性。元々は会社の幹部候補だったが、黒澤が居なくなったことで人事部へ戻ってきたのだという。いわゆる降格だったが、本人はそれを気にしていなかった。
「今日は早いですね。」
「えぇ。うちのが変に意固地を張っていないかと心配になりまして。」
「カメラマンでなければ、人事部へ移動をさせたいものですよ。人を使う道を良く知っているようです。」
史はこの女性を苦手としていた。史よりも年上で、結婚はしているがどこか愛を連想させるような容姿だと思ったし、こんな場でもビジネススーツを着込んでいるのも気に入らない。
「堀さんはその格好で会に出るつもりですか?」
「まさか。動きやすいから着ているだけです。会になればちゃんと正装しますよ。」
綺麗に切りそろえられたショートボブの髪。赤い口紅がついた唇を、マニキュアがついた手で押さえる。清子とは正反対に見えた。
「あなたが正装すれば、近寄ってくる男性は毎年多いものですよ。」
「そんな……もうすぐ四十代の私に何を言い寄りますか。」
謙遜だ。モデル顔負けの容姿なのに、それをひけらかしたりもしない。普通の人ならそれだけで羨望の眼差しで見るだろう。しかし史は少し視線を逸らす。この女性を苦手としているのは、容姿だけではなかったからだ。
「ところで、正木編集長。例の派遣のことですけど。」
「あぁ。徳成さんのことですか。」
「今日は見えられるのでしょう?謝恩会は、派遣も出ることになってますし。」
「校了近い部署以外はくるようになったますからね。」
「えぇ。やはり意志は変わりませんか。」
清子を正社員として迎えたいと申し出たのは、この女性だった。仕事内容や人間関係を考慮した結果、清子には正社員になってもらい会社のIT部門への移動をさせたいらしい。だが清子にはその気はないというのはいつまで経っても変わらないのだ。
「何かしたいことがあるみたいですね。」
「……人それぞれなので、あまり言いたくはありませんけどね。」
そう言って堀は、一枚の封筒をバッグから取り出した。そしてそれを史に差し出す。
「これを徳成さんにお渡しください。」
「何ですか?」
封筒を手にして、中身をチェックする。するとそこには驚きの内容が書かれてあった。
「これは……。」
「こちらで調べられることは調べて、おそらく徳成さんの「したいこと」というのを考慮したんですよ。」
「……徳成さんがそれを望んでいるのか……。」
「それを話をしてみてください。それから年明けまでには返事くださいとお伝えくださいね。」
そう言って堀はヒールをならして、会場の方へ向かっていく。それと入れ替わるように晶が出てきた。
「あー。いらいらする。お、編集長。まだ居たの?」
「あぁ……。」
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晶はそう言って史を誘った。
喫煙所は会場から少し離れた片隅にあり、アクリル板に囲まれている。今は誰もいない。史と晶はそこに入っていくと、煙草を取り出す。
「……さっき行ったの新しい人事だろ?」
「あぁ……。」
「あんたの元カノだっけ?」
「昔の話だ。」
大学生の時にまで出会いはさかのぼる。まだAV男優になる前、他の学校の女性と合コンをした。そのときに出会ったのが堀だったのだ。そのときとは名字が違うが。
バイトと大学でくたくたになっていた史を良く支えてくれたとは思う。だが、彼女も史がAVの世界にはいると聞いたらすっと別れを切り出されたのだ。勢いでつきあった割には、その辺は冷静だった。
「ところでその元カノから、何の資料を貰ったんだ。」
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「これ……清子宛?」
「……。」
「何だよ。これ。在宅勤務?」
「……前から出ていた話だ。徳成さんを正社員で契約したい。その際には、IT部門に入らせたいと。」
「それにしては……在宅勤務って……。」
在宅勤務をする社員は少ないが居ないことはない。最近は、子供を産んでも保育所が見つからないためとか、親の介護など、自宅で出来ることをパソコン上でしている人も多い。
だが清子にはその事情はない。だったらわざわざ在宅勤務にさせる意味はわからない。
「……人事部はこれなら清子が会社にはいるだろうと思っているらしい。」
「在宅……あのホテルみたいなウィークリーでずっと仕事をしているとは思えないけどな。」
割とフットワークの軽い清子だ。そんな女性が自宅でじっとしているだろうか。
「それにしてもITね……。」
「どうした。」
「あいつの仕事を見てれば、そっちの方がいいのかもなって思っただけ。」
その言葉に史は晶に詰め寄る。
「どうしてだ。」
「だってよ……。あんたはわかんねぇかもしれないけど、あいつの仕事を見てたらうちの部署でくすぶってるようにしか見えないしさ。」
「仕事自体が生ぬるいってことか?」
「ってことだよ。だったらやりがいのある方へ行けばいいと思う。俺だって……。」
晶はそう言って灰を落とした。自分も今の仕事に満足しているわけではない。自分の好きな写真を撮るわけではなく、望まれて撮っている写真が良いとは思えないし、自分で納得しなくても相手が良いと言えば、入稿することもある。そんなときやるせなくなるのは自分だった。
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