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長い夜
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結局、史の上司に相談したところ、警察を呼んで良いという話になり、黒澤はそのまま連れて行かれた。
清子と史はそのまま警察や会社を回り、メッセージの提出やSNSのメッセージの復元などに、清子はその日の明け方まで追われた。
会社を出たとき、どんよりとした雲が空に広がっているのが見えた。
「はぁ……。結局寝てないですね。」
清子を寝かさないくらいセックスをするつもりだった。だがこんな形で寝かさないとは思ってもなかった。
「編集長の部屋ってまだ鑑識が入っているんですよね。」
「あぁ。」
「ホテルでも泊まりますか?そっちの方が寝れるかもしれないし。」
「いや。」
史はそういって清子の手を握る。
「君と居たい。」
「……元気ですよね……編集長って。」
「体力には自信があるよ。スタミナ丼のおかげもあるし。君は自信がなければ、一眠りしてまたしたい。」
呆れたように手を離して、駅の方向へ向かう。バスはもう始発が出ているだろう。それで帰ろうと思っていたのだ。そのときだった。
「編集長?」
声をかけられて振り向くと、そこには香子の姿があった。そしてその隣には仁が居る。いつもバーで立っている姿のままに、清子は唖然として仁を見ていた。
「明神さん……。それに仁。」
「お知り合いですか?」
「あぁ。行きつけのバーの店員だけど……。」
男と女が明け方に一緒にいる。それはどういう意味か、お互いに誤解をしていた。仁はため息をつくと、空気を帰るように香子に言う。
「朝食、食べましょ?ね?久しぶりにあの牛丼屋さんの朝定食が食べたいわ。」
女性にしては声が低いな。清子はそう思いながら、仁を見ていた。
「あらまぁ。そんなことがあったの。」
二十四時間営業の牛丼屋は、見慣れた顔もある。「三島出版」の課によっては、今日まで校了の所もあるのだ。そういう人は疲れた顔をして味噌汁を飲んでいる。
仁は少し笑って鮭の切り身を焼いたモノを切り分ける。
「あの黒澤さんがね……見た目によりませんね。」
香子も納得したように、ご飯を食べていた。
「で……明神さんはどうして仁と?」
すると香子は少し暗い顔をした。あまり答えたくなかったのかもしれない。しかし仁はあくまで明るく答えた。
「ちょっと飲み過ぎちゃったのよね。」
「飲み過ぎ?」
「家の店でつぶれちゃって、そのまま寝かしておいたらこの時間よ。何もないわ。」
それだけではないはずだ。清子はそう思っていたが、それを口出しするような事はしたくないし、面倒くさい。
「てっきり恋人同士になったのかと思ったよ。」
史がそういうと、香子は首を横に振った。だが酒が残っているらしく、頭を思わず押さえる。
「あの……明神さんはその趣味が?」
清子の問いに、史と仁はさすがに笑いを堪えられなかった。
「違うわよ。あたし、男だしね。」
「男性ですか?」
やはりそうだった。清子はその女性にしては低い声に違和感を持っていたのだ。
「しかし、そんなにウェブ関係に詳しいなんてね。すごい企業の開発部門なんかに取られそうな感じだけど。」
仁はそういうと、清子は首を横に振った。
「定職につくと、会社のために尽くさないといけません。でも会社はたとえば会社が潰れたとき、あっさりと社員を見捨てると思います。」
「そうね。」
「そんなところに心血を注ぎたくありません。」
あっさりと清子はそういうと、仁は面白そうに清子に言った。
「会社が潰れるのはトップがしっかりしてないからよ。それに社員が心血を注いでいないから。あくまで社員は駒。それを動かすのがトップ。あなた、トップにでもなりたいの?」
「いいえ。そんな器じゃありませんから。」
「だったら、もっと会社や人を信用してもいいんじゃない?自分が潰さないって位、気合いを入れて本社員になればいいのよ。」
その言葉にも清子は首を横に振る。
「嫌です。」
「徳成さん。」
思わず史が声をかける。
「人は裏切ります。どんなに尽くしても、裏切るモノなんです。」
両親が自分を捨てた。親族は家を追い出した。何もない清子に手を差し伸べる者は居なかったのだ。
「そんな相手しか居なかったのだったら、不幸ね。あたしが入っていたバンドのメンバーみたい。」
「え……。」
ため息をついて仁は言った。
「薬に手を出して捕まってしまった。音楽の才能もあって、教師としてもとてもいい人だったけど、あまり人を信用したりする人じゃないみたいだった。自分の旦那になっている人すら、信用していなかったみたいだから。」
その表情は少し悲しげに見えた。
「あたしの妹なの。」
「え?親族がいるのに?」
「親族すら信用していなかったのよ。だって、あたしたちが悪いんだから。」
「……。」
「妹はレイプされてね。まだ十二、三の時だったかしら。それから薬に手を染めてたのよね。信じれる者はお金と薬だけって。あなたはそういうのじゃないんでしょう?」
「はい……。」
薬に誘われたことはあった。だがきっぱりと断った。それほどバカにもなれなかったのだ。
「だったら手を差し伸べている人の手に捕まるのも、あなた次第なんじゃない?」
ちらりと史をみた。史を信じろというのだろうか。いいや。それは出来ない。向かいで食事をしている香子のことを思うと、自分が香子を裏切ることなど出来ないのだ。
「徳成さん。」
香子は清子を見ると、少し笑った。
「そのワンピースさ、編集長の趣味?」
「あぁ……昨日、量販店で一緒になったときにこういうのが良いと。二十%オフで安いし。」
「編集長って変わらないですね。」
香子の言葉に史は食事を喉に詰まらせかけた。慌ててお茶を飲む。
「好きな女に、自分好みの格好をさせるの。あたしもそういう格好させられたもん。」
「明神。」
たしなめるように史はいうと、仁も笑う。
「やぁね。独占欲の強い男。嫌われるわよ。」
「うるさいな。」
図星だったのかもしれない。清子は呆れたように史を見ると、また鮭に手を伸ばした。
「あたし……編集長とつきあってすごい楽しかったんだけど、そういうところは嫌だったな。」
「明神。」
「……あたしはあたしだもん。自分のわがままも言いたいし、好きなことをしたいもん。徳成さん。あまり編集長の言いなりになったらいけないわ。」
誤解してる。清子は弁解しようと声を上げた。
「あの……つきあってはいないんですけど。」
「え?」
「私……別に編集長とつきあってなんか……。」
そのとき史は箸を置くと、清子の方をみる。そして壁側にいる清子の後ろの壁に手を当てて、じっと清子の方をみた。
「清子。あとで覚悟しておけよ。」
するとその手を振り払い、清子はじっと史をみる。
「脅さないでください。睡眠不足で頭が回ってないのですか?さっさと食べてさっさと寝てください。」
その強気な態度に、思わず仁が笑った。
「いいお嬢さんねぇ。強気で、うちの妹に似てるわ。」
そうか。こういう女性が史には合っているのだ。自分を持っていて、強気で、自分色に染まる人。自分には出来なかった。
店の外に出て、駅の方向へ向かう。バスに乗る二人を見て、香子はため息をついた。
「泣かないの。」
仁はそういって香子の肩に手をおいた。
「……泣いてないよ。」
「ふふっ。ねぇ。あたしの家にくる?」
「……うん。」
「側にいてあげるから。」
そういって仁は香子の額に唇を寄せた。しかし仁もまた狙いがある事を、今は誰も知らない。
清子と史はそのまま警察や会社を回り、メッセージの提出やSNSのメッセージの復元などに、清子はその日の明け方まで追われた。
会社を出たとき、どんよりとした雲が空に広がっているのが見えた。
「はぁ……。結局寝てないですね。」
清子を寝かさないくらいセックスをするつもりだった。だがこんな形で寝かさないとは思ってもなかった。
「編集長の部屋ってまだ鑑識が入っているんですよね。」
「あぁ。」
「ホテルでも泊まりますか?そっちの方が寝れるかもしれないし。」
「いや。」
史はそういって清子の手を握る。
「君と居たい。」
「……元気ですよね……編集長って。」
「体力には自信があるよ。スタミナ丼のおかげもあるし。君は自信がなければ、一眠りしてまたしたい。」
呆れたように手を離して、駅の方向へ向かう。バスはもう始発が出ているだろう。それで帰ろうと思っていたのだ。そのときだった。
「編集長?」
声をかけられて振り向くと、そこには香子の姿があった。そしてその隣には仁が居る。いつもバーで立っている姿のままに、清子は唖然として仁を見ていた。
「明神さん……。それに仁。」
「お知り合いですか?」
「あぁ。行きつけのバーの店員だけど……。」
男と女が明け方に一緒にいる。それはどういう意味か、お互いに誤解をしていた。仁はため息をつくと、空気を帰るように香子に言う。
「朝食、食べましょ?ね?久しぶりにあの牛丼屋さんの朝定食が食べたいわ。」
女性にしては声が低いな。清子はそう思いながら、仁を見ていた。
「あらまぁ。そんなことがあったの。」
二十四時間営業の牛丼屋は、見慣れた顔もある。「三島出版」の課によっては、今日まで校了の所もあるのだ。そういう人は疲れた顔をして味噌汁を飲んでいる。
仁は少し笑って鮭の切り身を焼いたモノを切り分ける。
「あの黒澤さんがね……見た目によりませんね。」
香子も納得したように、ご飯を食べていた。
「で……明神さんはどうして仁と?」
すると香子は少し暗い顔をした。あまり答えたくなかったのかもしれない。しかし仁はあくまで明るく答えた。
「ちょっと飲み過ぎちゃったのよね。」
「飲み過ぎ?」
「家の店でつぶれちゃって、そのまま寝かしておいたらこの時間よ。何もないわ。」
それだけではないはずだ。清子はそう思っていたが、それを口出しするような事はしたくないし、面倒くさい。
「てっきり恋人同士になったのかと思ったよ。」
史がそういうと、香子は首を横に振った。だが酒が残っているらしく、頭を思わず押さえる。
「あの……明神さんはその趣味が?」
清子の問いに、史と仁はさすがに笑いを堪えられなかった。
「違うわよ。あたし、男だしね。」
「男性ですか?」
やはりそうだった。清子はその女性にしては低い声に違和感を持っていたのだ。
「しかし、そんなにウェブ関係に詳しいなんてね。すごい企業の開発部門なんかに取られそうな感じだけど。」
仁はそういうと、清子は首を横に振った。
「定職につくと、会社のために尽くさないといけません。でも会社はたとえば会社が潰れたとき、あっさりと社員を見捨てると思います。」
「そうね。」
「そんなところに心血を注ぎたくありません。」
あっさりと清子はそういうと、仁は面白そうに清子に言った。
「会社が潰れるのはトップがしっかりしてないからよ。それに社員が心血を注いでいないから。あくまで社員は駒。それを動かすのがトップ。あなた、トップにでもなりたいの?」
「いいえ。そんな器じゃありませんから。」
「だったら、もっと会社や人を信用してもいいんじゃない?自分が潰さないって位、気合いを入れて本社員になればいいのよ。」
その言葉にも清子は首を横に振る。
「嫌です。」
「徳成さん。」
思わず史が声をかける。
「人は裏切ります。どんなに尽くしても、裏切るモノなんです。」
両親が自分を捨てた。親族は家を追い出した。何もない清子に手を差し伸べる者は居なかったのだ。
「そんな相手しか居なかったのだったら、不幸ね。あたしが入っていたバンドのメンバーみたい。」
「え……。」
ため息をついて仁は言った。
「薬に手を出して捕まってしまった。音楽の才能もあって、教師としてもとてもいい人だったけど、あまり人を信用したりする人じゃないみたいだった。自分の旦那になっている人すら、信用していなかったみたいだから。」
その表情は少し悲しげに見えた。
「あたしの妹なの。」
「え?親族がいるのに?」
「親族すら信用していなかったのよ。だって、あたしたちが悪いんだから。」
「……。」
「妹はレイプされてね。まだ十二、三の時だったかしら。それから薬に手を染めてたのよね。信じれる者はお金と薬だけって。あなたはそういうのじゃないんでしょう?」
「はい……。」
薬に誘われたことはあった。だがきっぱりと断った。それほどバカにもなれなかったのだ。
「だったら手を差し伸べている人の手に捕まるのも、あなた次第なんじゃない?」
ちらりと史をみた。史を信じろというのだろうか。いいや。それは出来ない。向かいで食事をしている香子のことを思うと、自分が香子を裏切ることなど出来ないのだ。
「徳成さん。」
香子は清子を見ると、少し笑った。
「そのワンピースさ、編集長の趣味?」
「あぁ……昨日、量販店で一緒になったときにこういうのが良いと。二十%オフで安いし。」
「編集長って変わらないですね。」
香子の言葉に史は食事を喉に詰まらせかけた。慌ててお茶を飲む。
「好きな女に、自分好みの格好をさせるの。あたしもそういう格好させられたもん。」
「明神。」
たしなめるように史はいうと、仁も笑う。
「やぁね。独占欲の強い男。嫌われるわよ。」
「うるさいな。」
図星だったのかもしれない。清子は呆れたように史を見ると、また鮭に手を伸ばした。
「あたし……編集長とつきあってすごい楽しかったんだけど、そういうところは嫌だったな。」
「明神。」
「……あたしはあたしだもん。自分のわがままも言いたいし、好きなことをしたいもん。徳成さん。あまり編集長の言いなりになったらいけないわ。」
誤解してる。清子は弁解しようと声を上げた。
「あの……つきあってはいないんですけど。」
「え?」
「私……別に編集長とつきあってなんか……。」
そのとき史は箸を置くと、清子の方をみる。そして壁側にいる清子の後ろの壁に手を当てて、じっと清子の方をみた。
「清子。あとで覚悟しておけよ。」
するとその手を振り払い、清子はじっと史をみる。
「脅さないでください。睡眠不足で頭が回ってないのですか?さっさと食べてさっさと寝てください。」
その強気な態度に、思わず仁が笑った。
「いいお嬢さんねぇ。強気で、うちの妹に似てるわ。」
そうか。こういう女性が史には合っているのだ。自分を持っていて、強気で、自分色に染まる人。自分には出来なかった。
店の外に出て、駅の方向へ向かう。バスに乗る二人を見て、香子はため息をついた。
「泣かないの。」
仁はそういって香子の肩に手をおいた。
「……泣いてないよ。」
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