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噂
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清子が会社にやってきて一ヶ月がたつ。セキュリティーの問題は他の部署にも知られることになり、パソコン関係のことでわからないことがあれば、清子に聞くと良いという噂が立ち始めていた。
元々あるウェブ担当の部署の人たちはそれが面白くないらしく、清子の噂を立てようとしたが、清子は真面目だし、いらないことを言わないし、人間関係を築くほどコミュニケーション能力に長けていない。つまり、噂を立てられるほどのネタがないのだ。
その日も、清子はヘッドフォンをつけてパソコンの画面をじっと見ていた。ヘッドフォンをはずすときは、清子宛の内線が入ったときと、他の社員が用事があったときだった。
画面では相変わらす笑顔で大きな胸を強調している女性の写真がある。写真としてはすでに完成されているので、それをホームページに張るのだ。表紙は本の顔。少しでも知名度のある女性が表紙を飾る。知名度があればあるほど布の面積は大きいが、袋とじなどになっている女性の写真は目を覆いたくなるようなものがあった。
そのホームページの隅に、女性用のページがある。そのページを開くと、今活躍するAV男優の写真を載せるのだ。男性は顔が良いことに越したことはない。顔だけだったらおそらく、テレビでCMをしている男性タレントと変わらない。だが体を武器にしているのだから、ある程度の筋肉が必要だ。だが鍛えすぎても良くない。そのバランスが難しいのだろう。
清子はちらっと史の方をみる。史は数年前までこのページに載るような男優だったという。男優だった期間は七年。うち五年は男性向けの男優をしていた。だがほぼ挿入することはなく、汁男優としての活躍しかできなかったのだ。
そして男優歴六年目のある日、女性向けのAVの会社から声がかかり、そこから人気が出たのだという。人気絶頂の時に引退して、今はエロ本の編集長。AVのメーカーやアダルトグッズのメーカーとのつてがあるのでなったと本人は言っているが、それだけではならないだろう。
パソコンに目を落として、また作業を始める。自分には関係ない。目下の目標は、このホームページを更新してアクセス数を増やす。そうではなければ自分が来た意味がない。
「……。」
目の前が手のひらがひらひらと目の前を横切る。それに気が付いてヘッドフォンをはずすと目を離してその主をみた。
「久住さん。」
撮影から帰ってきた晶は、メモリースティックを手渡した。
「これ。昨日の写真の修整済み。」
「ありがとうございます。」
「本誌に載らないものも載せるのか?」
「そうですね。そうでなければ、ホームページをみる意味がありませんし。」
そう言ってパソコンにその画像を読み込ませる。するとそこにはAV女優のオフショットが乗っていた。それをチェックすると、必要な分だけをパソコンに入れ込んだ。
「ありがとうございます。」
「もういいのか?」
「えぇ。他愛もない写真でしたし。こんな感じだったら、SNSに腐るほどありそうでした。」
毒舌にそう言うと、メモリースティックを引き抜いて晶に返す。
「お前なぁ……。」
表情を変えずに清子はまたヘッドフォンをつけようとした。それを見て、不機嫌そうに晶は机を離れる。こういう人は少なくない。人間関係が苦手だと言っていたのもうなづける。
「……ところで何の曲を聴いているんだ。」
「久住さんが聴かないようなものです。」
普通ならこれでもう清子に近づかないと言い出すのかもしれない。だが晶には近づきたい理由がある。
「なぁ。今日終わったら飲みにでも行かないか。」
「行きません。帰りたい。」
二人の様子を見ていた史は、咳払いをして晶に声をかけた。
「久住。ちょっと来て。」
その言葉に晶は少し舌打ちをして、清子のデスクから離れた。
トイレは二カ所。一番奥にある「pink倶楽部」の部署は、必然的に一番奥のトイレを使用する。そこは週刊誌やゴシップ記事を載せる人たちも使うため、見慣れない顔もあることがある。
清子はトイレの個室に入り用を足していると、他の部署の女が二人くらいだろうか、個室から出てきたらしい。聞き慣れない声だった。
「沙織、今日合コンだって言ってたねぇ。」
「うん。明神さんに言ったらさ、すぐセッティングしてくれたよ。」
「マジで?相手は?」
「アパレルだって言ってたな。あっちも忙しそうだし、出会いがないんだって。」
「マジで?あたしも今カレと別れたら世話してもらおうかな。」
他愛のない会話だ。女同士だとこんなものなのだろうか。
洗浄を押して下着を上げたときだった。
「でも何で明神さんってそんな顔が広いのかな。」
「あれよ。ほら。AV女優してたんでしょ?」
その言葉に清子の手が止まる。
「マジで?そんな話聞いたこと無いよ。」
「だってさぁ、単体女優じゃなくて企画だって言ってたよ。」
「企画女優?何それ。」
「名前とか無いやつ。その他大勢でセックスするみたいな。」
「やだ。そんな人だったの?だったらくわえまくりみたいな。」
やはり女は面倒だ。ズボンを上げると、清子は個室から出てきた。清子が出てくるとは思ってなかった女性たちは、一気に口をつぐむ。清子が香子と同じ職場だと言うことがわかっているからだろう。
「……。」
いらないことを言わないで欲しい。そう思っていたが清子は手を洗うと、すぐにトイレを出ていった。そして自分の職場に戻る。
そして壁に貼られていたポスターをちらりとみた。そこには素人を装った女優が、バスで置換されるAVのポスターがある。素人を装っているのか、体をまさぐられている女性の目のあたりに黒い線が引かれていた。
「バスねぇ……。」
非現実的だ。バスでこんな痴漢行為があったら、速攻で突き出している。されたいようにされるわけがない。
「どうした?徳成さん。」
声をかけられて思わず振り返る。そこには晶の姿があった。
「別に。」
「バス痴漢ものね。興味あるのか?」
「無いです。バスでそんなことをするわけがない。」
「ま、確かにな。バスとか電車で尻に手がちょっと触っただけでも大騒ぎになる世の中だ。現実的じゃねぇよな。」
男が両手を上げて乗り物に乗らないといけないと言うのも面倒だ。
「徳成さんはバスで来てるの?」
「はい。」
「痴漢に気をつけろよ。何なら送ろうか?俺車だし。」
フットワークが軽くないとカメラマンはやっていられない。だから車を乗っているのだろう。
「結構です。」
清子はそう言って自分のデスクに戻っていく。そして携帯電話を手にした。そこには数件の着信がある。
「……。」
その相手を見て、清子はまた席を立った。そして廊下で電話をかけ直す。
「徳成です……はい……あ……はい。その場合はですね……。」
電話を切って振り向くと、そこには史の姿があった。
「私用の電話?」
「ではないです。すいません。前の派遣先からでした。」
「前の?」
その言葉に少し史は表情を曇らせる。
「イヤですね。今でも連絡があるなんて。」
「そうだね。今はうちで雇っているのだから、他の会社と連絡を取るのは良くないな。」
「すいません。以後気をつけます。」
だからプライベートの電話を知られたくなかった。だが前の派遣先は、どうしてもと言うことで教えたのだがこんな事になると思っても見なかったことだ。
「俺は連絡して良い?」
「は?」
「プライベートで。」
「結構です。」
調べればわかるのだろうが、わざとそうしたくなかった。教えて欲しいと言って教えてもらうのが一番いいだろう。
「久住は知っているの?」
「久住さん?どうしてですか?」
「同級生だと言っていたから。」
おしゃべりな男だ。まさかそれ以上のことも言ったのだろうか。
「……いいえ。十年ぶりくらいに再会しましたし。連絡を取ることもありませんでしたから。」
その言葉に思わず笑みがこぼれる。やはり深い付き合いではなさそうだ。さっき何か話していたのは、ただの雑談なのだろう。
そうではないと嫉妬しそうだ。
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その日も、清子はヘッドフォンをつけてパソコンの画面をじっと見ていた。ヘッドフォンをはずすときは、清子宛の内線が入ったときと、他の社員が用事があったときだった。
画面では相変わらす笑顔で大きな胸を強調している女性の写真がある。写真としてはすでに完成されているので、それをホームページに張るのだ。表紙は本の顔。少しでも知名度のある女性が表紙を飾る。知名度があればあるほど布の面積は大きいが、袋とじなどになっている女性の写真は目を覆いたくなるようなものがあった。
そのホームページの隅に、女性用のページがある。そのページを開くと、今活躍するAV男優の写真を載せるのだ。男性は顔が良いことに越したことはない。顔だけだったらおそらく、テレビでCMをしている男性タレントと変わらない。だが体を武器にしているのだから、ある程度の筋肉が必要だ。だが鍛えすぎても良くない。そのバランスが難しいのだろう。
清子はちらっと史の方をみる。史は数年前までこのページに載るような男優だったという。男優だった期間は七年。うち五年は男性向けの男優をしていた。だがほぼ挿入することはなく、汁男優としての活躍しかできなかったのだ。
そして男優歴六年目のある日、女性向けのAVの会社から声がかかり、そこから人気が出たのだという。人気絶頂の時に引退して、今はエロ本の編集長。AVのメーカーやアダルトグッズのメーカーとのつてがあるのでなったと本人は言っているが、それだけではならないだろう。
パソコンに目を落として、また作業を始める。自分には関係ない。目下の目標は、このホームページを更新してアクセス数を増やす。そうではなければ自分が来た意味がない。
「……。」
目の前が手のひらがひらひらと目の前を横切る。それに気が付いてヘッドフォンをはずすと目を離してその主をみた。
「久住さん。」
撮影から帰ってきた晶は、メモリースティックを手渡した。
「これ。昨日の写真の修整済み。」
「ありがとうございます。」
「本誌に載らないものも載せるのか?」
「そうですね。そうでなければ、ホームページをみる意味がありませんし。」
そう言ってパソコンにその画像を読み込ませる。するとそこにはAV女優のオフショットが乗っていた。それをチェックすると、必要な分だけをパソコンに入れ込んだ。
「ありがとうございます。」
「もういいのか?」
「えぇ。他愛もない写真でしたし。こんな感じだったら、SNSに腐るほどありそうでした。」
毒舌にそう言うと、メモリースティックを引き抜いて晶に返す。
「お前なぁ……。」
表情を変えずに清子はまたヘッドフォンをつけようとした。それを見て、不機嫌そうに晶は机を離れる。こういう人は少なくない。人間関係が苦手だと言っていたのもうなづける。
「……ところで何の曲を聴いているんだ。」
「久住さんが聴かないようなものです。」
普通ならこれでもう清子に近づかないと言い出すのかもしれない。だが晶には近づきたい理由がある。
「なぁ。今日終わったら飲みにでも行かないか。」
「行きません。帰りたい。」
二人の様子を見ていた史は、咳払いをして晶に声をかけた。
「久住。ちょっと来て。」
その言葉に晶は少し舌打ちをして、清子のデスクから離れた。
トイレは二カ所。一番奥にある「pink倶楽部」の部署は、必然的に一番奥のトイレを使用する。そこは週刊誌やゴシップ記事を載せる人たちも使うため、見慣れない顔もあることがある。
清子はトイレの個室に入り用を足していると、他の部署の女が二人くらいだろうか、個室から出てきたらしい。聞き慣れない声だった。
「沙織、今日合コンだって言ってたねぇ。」
「うん。明神さんに言ったらさ、すぐセッティングしてくれたよ。」
「マジで?相手は?」
「アパレルだって言ってたな。あっちも忙しそうだし、出会いがないんだって。」
「マジで?あたしも今カレと別れたら世話してもらおうかな。」
他愛のない会話だ。女同士だとこんなものなのだろうか。
洗浄を押して下着を上げたときだった。
「でも何で明神さんってそんな顔が広いのかな。」
「あれよ。ほら。AV女優してたんでしょ?」
その言葉に清子の手が止まる。
「マジで?そんな話聞いたこと無いよ。」
「だってさぁ、単体女優じゃなくて企画だって言ってたよ。」
「企画女優?何それ。」
「名前とか無いやつ。その他大勢でセックスするみたいな。」
「やだ。そんな人だったの?だったらくわえまくりみたいな。」
やはり女は面倒だ。ズボンを上げると、清子は個室から出てきた。清子が出てくるとは思ってなかった女性たちは、一気に口をつぐむ。清子が香子と同じ職場だと言うことがわかっているからだろう。
「……。」
いらないことを言わないで欲しい。そう思っていたが清子は手を洗うと、すぐにトイレを出ていった。そして自分の職場に戻る。
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その相手を見て、清子はまた席を立った。そして廊下で電話をかけ直す。
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その言葉に少し史は表情を曇らせる。
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「は?」
「プライベートで。」
「結構です。」
調べればわかるのだろうが、わざとそうしたくなかった。教えて欲しいと言って教えてもらうのが一番いいだろう。
「久住は知っているの?」
「久住さん?どうしてですか?」
「同級生だと言っていたから。」
おしゃべりな男だ。まさかそれ以上のことも言ったのだろうか。
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