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第3章
マタ王国の内戦1
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「おい!ここを通してくれたっていいだろ!?」
「いかん!まだ商人長様からのお許しが出ていないんだ!下がれ!農民ふぜいが!」
「なんだと~!」
「やるのか!?逮捕するぞ!」
マタ王国の門にたどり着いた俺たちを待っていたのは、そんな住民たちの騒々しい口論であった。
一人の身なりは汚なく、いかにも貧しそうだ。
もう一方は門番の様で、槍と盾で武装している。
俺は人間同士の事には全く興味がない。
門番の注意が逸れている事をいい事に、そのまま素通りしようとした。
しかし、困っている人がいたら放っておけない性格のティナが、二人のただならぬ様子に、慌てて口を挟む。
「ちょっと!何やってるの!?同じ王国の人同士で喧嘩なんて恥ずかしいと思わないの!?」
口論中の二人が驚きの表情で、俺たちの方を見る。
すると小汚い格好をした方が声を荒げる。
「ほら見ろ!こんなヒョロッとした兄ちゃんと、べっぴんさんだって外からこの国に来られたんだ!
屈強な俺が外に出たって問題ないだろ!?」
「王国の外が危ないとか危なくないとか言う問題ではない!
王国の外へ出るには、商人長様の許可が必要なんだ、と言っているんだ」
頑として引く様子がない門番。
しかし負けじと小汚い男も返す。
「王様は何て言ってるんだよ!?
この国は国王様に決定権があるんだろ!?」
小汚い男の指摘に、門番が少し戸惑う。
「それはだな…」
小汚い男が初めて勝ち誇った顔をする。
「ほれ見ろ!どうせ国王様には確認なんて取っていないんだろ?
だったら国王様からの禁止のお達しがあるまでは、国民の自由じゃねえのか!?」
全うな理屈に門番は追い込まれた。
しかし…
「うるさい!宰相である商人長様のご意思は、国王様のご意思も同じである!
これ以上言うならば、反逆罪としてしょっぴくぞ!」
門番が槍を構える。
ティナはなんとか二人の間に立とうとするが、当の二人は彼女の事などお構いなしに、睨み合っていた。
そこに一人の男性が馬に乗ったまま、通りかかって声をかけた。
綺麗な身なりをしていて、いかにも高貴な身分である事を物語っている。
年齢は若く、日焼けした精悍な顔つきと爽やかな笑顔は、多くの女性を引きつけているであろう事は明らかであった。
「僕の意思がなんだって?」
その声の方を見た二人が大慌てで正座をして、頭を下げた。
「国王様!これはお見苦しい所を、お見せしてしまい、大変申し訳ございませんでした!」
と門番の方がかしこまって申し上げる。
小汚い男は俺たちの方を見て、
「ほら!兄ちゃんと姉ちゃんも、頭を下げて!こちらがこの国の王であるラーミア様だぞ!」
と目配せをしながら、小声で注意を促してくれた。
国王と言えばアストリアの初老の男性のイメージが強いせいか、目の前の青年が若すぎる事に俺は少し面食らった。
しかしすぐに平静を取り戻し、ベトジアの街での頼み事を思い起こした。
俺は馬上の国王に対して、軽く頭を下げた後、
「…これを受け取って欲しい」
と、ベトジアの街で預かった手紙を渡そうとした。
その瞬間、国王の馬の近くに控えていた二人の屈強な男が、俺の前に立ちはだかった。
二人とも背の高く、俺を無言で見下ろして睨みつけている。
物凄く不快である。
しかし俺は静かな面持ちで、その敵対心を宿した視線を受け止めていた。
不穏な空気の中、馬上の国王は二人の男越しに俺に爽やかな笑顔で問いかけてきた。
「その手紙は誰からのものだい?」
その問いにはティナが丁寧に答えた。
「ベトジアの町長である、おばば様からのものです。何でも国王様に申し上げたい事があるようで、お手紙を預かってまいりました」
その言葉を聞いて、青年の顔色が真っ青に変わっていく。
そして睨み合いを続ける付き人を、先ほどまでの爽やかな表情を一変して睨みつけた。
パシーン!!
パシーン!!
馬に使う鞭で、俺の前にはだかっている男二人の頭を思いっきり引っ叩いた。
「無礼者!!手紙の差出人を聞いても、まだその使者を阻むつもりか!下がれ!!」
屈強な男二人が、慌てて後ろに下がり、その場に片膝を立てて座って待機した。
俺はあらためて国王に手紙を両手で添えて手渡した。
「おお!確かにこれは、おばば様…私の叔母にあたる、ヴィクトリア内親王からのものだ!
旅人よ、実に大儀であった。この件の礼は後ほどさせていただこう」
あのおばば様が、マタの国王の叔母にあたる人物だと…
俺は驚愕の事実に、すっかり心を奪われてしまった。
只者ではないとは思っていたが、まさかそんな大物だったとは…人は見た目では分からないものである。
俺はあらためて一礼すると、その場を後にしようとした。
しかしティナが
「国王様、実は目の前の二人が口論しておりまして…どうにかしていただけないかしら?」
と余計な口を挟む。
国王は馬から降りて、
「うむ、私もその大きな声の口論を聞いて駆け寄ってきたのだ。
何があった言ってみろ?」
と頭を下げる二人に向かって命じた。
それに小汚い男が必死な声で訴える。
「見ての通り、迷いの森がすっかり消えちまったようなので、様子見がてらベトジアの街まで行商に行こうとしたところ、この門番が通してくれないんです。
国王様、国外に行商を禁止していないのであれば、どうかお許しいただけませんかね?」
国王は小汚い男を見た後、門番の方へ目を向ける。
「確かに僕は国外への行商を禁止した覚えはないが…門番の君はどうしてこの男を通さなかったのかね?」
「はい…全門番に昨晩のうちに商人長のパブロ様からお達しがありまして…パブロ様の許可が下りるまでは、農民を国外に出してはならぬ…と」
その言葉を聞いた国王の表情が曇る。
そして言いづらそうに、小声で小汚い男に
「ふむ…状況は分かった。この件は僕が預かろう。
そなたは私からの達しがあるまでは、国内で待機するように。
なに、悪いようにはしない」
と優しく諭すように命じた。
小汚い男は国王の裁定に渋々頭を下げて、その場を後にしたが、納得しているような表情には見えなかった。
「では、旅人よ!またどこかで会おう!」
口論を制する事が出来て、満足げな表情を浮かべる国王も、その場を一陣の爽やかな風のように、可憐に去っていった。
お付きの男二人は、彼の馬の後ろから必死になって、国王を追いかけていった。
裁定の一部始終を見て感心したのか、瞳を大きく輝かせているティナ。
「さすが国王様ね!この場では門番を立てて、後ほど自らの命であの行商人に通行の許可を与えるってわけね!」
しかしティナの憧れを込めた好意的な評価に、門番が苦々しい顔で
「ふん…そんなんじゃないさ…あの国王じゃ、何も出来ない…」
と呟いた。
これは何か訳がありそうな雰囲気だ。
ただ、面倒な事には巻き込まれたくない俺は、「どういうことか」と突っ込もうとしていたティナを引っ張るようにして、その場を後にしたのだった。
「いかん!まだ商人長様からのお許しが出ていないんだ!下がれ!農民ふぜいが!」
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一人の身なりは汚なく、いかにも貧しそうだ。
もう一方は門番の様で、槍と盾で武装している。
俺は人間同士の事には全く興味がない。
門番の注意が逸れている事をいい事に、そのまま素通りしようとした。
しかし、困っている人がいたら放っておけない性格のティナが、二人のただならぬ様子に、慌てて口を挟む。
「ちょっと!何やってるの!?同じ王国の人同士で喧嘩なんて恥ずかしいと思わないの!?」
口論中の二人が驚きの表情で、俺たちの方を見る。
すると小汚い格好をした方が声を荒げる。
「ほら見ろ!こんなヒョロッとした兄ちゃんと、べっぴんさんだって外からこの国に来られたんだ!
屈強な俺が外に出たって問題ないだろ!?」
「王国の外が危ないとか危なくないとか言う問題ではない!
王国の外へ出るには、商人長様の許可が必要なんだ、と言っているんだ」
頑として引く様子がない門番。
しかし負けじと小汚い男も返す。
「王様は何て言ってるんだよ!?
この国は国王様に決定権があるんだろ!?」
小汚い男の指摘に、門番が少し戸惑う。
「それはだな…」
小汚い男が初めて勝ち誇った顔をする。
「ほれ見ろ!どうせ国王様には確認なんて取っていないんだろ?
だったら国王様からの禁止のお達しがあるまでは、国民の自由じゃねえのか!?」
全うな理屈に門番は追い込まれた。
しかし…
「うるさい!宰相である商人長様のご意思は、国王様のご意思も同じである!
これ以上言うならば、反逆罪としてしょっぴくぞ!」
門番が槍を構える。
ティナはなんとか二人の間に立とうとするが、当の二人は彼女の事などお構いなしに、睨み合っていた。
そこに一人の男性が馬に乗ったまま、通りかかって声をかけた。
綺麗な身なりをしていて、いかにも高貴な身分である事を物語っている。
年齢は若く、日焼けした精悍な顔つきと爽やかな笑顔は、多くの女性を引きつけているであろう事は明らかであった。
「僕の意思がなんだって?」
その声の方を見た二人が大慌てで正座をして、頭を下げた。
「国王様!これはお見苦しい所を、お見せしてしまい、大変申し訳ございませんでした!」
と門番の方がかしこまって申し上げる。
小汚い男は俺たちの方を見て、
「ほら!兄ちゃんと姉ちゃんも、頭を下げて!こちらがこの国の王であるラーミア様だぞ!」
と目配せをしながら、小声で注意を促してくれた。
国王と言えばアストリアの初老の男性のイメージが強いせいか、目の前の青年が若すぎる事に俺は少し面食らった。
しかしすぐに平静を取り戻し、ベトジアの街での頼み事を思い起こした。
俺は馬上の国王に対して、軽く頭を下げた後、
「…これを受け取って欲しい」
と、ベトジアの街で預かった手紙を渡そうとした。
その瞬間、国王の馬の近くに控えていた二人の屈強な男が、俺の前に立ちはだかった。
二人とも背の高く、俺を無言で見下ろして睨みつけている。
物凄く不快である。
しかし俺は静かな面持ちで、その敵対心を宿した視線を受け止めていた。
不穏な空気の中、馬上の国王は二人の男越しに俺に爽やかな笑顔で問いかけてきた。
「その手紙は誰からのものだい?」
その問いにはティナが丁寧に答えた。
「ベトジアの町長である、おばば様からのものです。何でも国王様に申し上げたい事があるようで、お手紙を預かってまいりました」
その言葉を聞いて、青年の顔色が真っ青に変わっていく。
そして睨み合いを続ける付き人を、先ほどまでの爽やかな表情を一変して睨みつけた。
パシーン!!
パシーン!!
馬に使う鞭で、俺の前にはだかっている男二人の頭を思いっきり引っ叩いた。
「無礼者!!手紙の差出人を聞いても、まだその使者を阻むつもりか!下がれ!!」
屈強な男二人が、慌てて後ろに下がり、その場に片膝を立てて座って待機した。
俺はあらためて国王に手紙を両手で添えて手渡した。
「おお!確かにこれは、おばば様…私の叔母にあたる、ヴィクトリア内親王からのものだ!
旅人よ、実に大儀であった。この件の礼は後ほどさせていただこう」
あのおばば様が、マタの国王の叔母にあたる人物だと…
俺は驚愕の事実に、すっかり心を奪われてしまった。
只者ではないとは思っていたが、まさかそんな大物だったとは…人は見た目では分からないものである。
俺はあらためて一礼すると、その場を後にしようとした。
しかしティナが
「国王様、実は目の前の二人が口論しておりまして…どうにかしていただけないかしら?」
と余計な口を挟む。
国王は馬から降りて、
「うむ、私もその大きな声の口論を聞いて駆け寄ってきたのだ。
何があった言ってみろ?」
と頭を下げる二人に向かって命じた。
それに小汚い男が必死な声で訴える。
「見ての通り、迷いの森がすっかり消えちまったようなので、様子見がてらベトジアの街まで行商に行こうとしたところ、この門番が通してくれないんです。
国王様、国外に行商を禁止していないのであれば、どうかお許しいただけませんかね?」
国王は小汚い男を見た後、門番の方へ目を向ける。
「確かに僕は国外への行商を禁止した覚えはないが…門番の君はどうしてこの男を通さなかったのかね?」
「はい…全門番に昨晩のうちに商人長のパブロ様からお達しがありまして…パブロ様の許可が下りるまでは、農民を国外に出してはならぬ…と」
その言葉を聞いた国王の表情が曇る。
そして言いづらそうに、小声で小汚い男に
「ふむ…状況は分かった。この件は僕が預かろう。
そなたは私からの達しがあるまでは、国内で待機するように。
なに、悪いようにはしない」
と優しく諭すように命じた。
小汚い男は国王の裁定に渋々頭を下げて、その場を後にしたが、納得しているような表情には見えなかった。
「では、旅人よ!またどこかで会おう!」
口論を制する事が出来て、満足げな表情を浮かべる国王も、その場を一陣の爽やかな風のように、可憐に去っていった。
お付きの男二人は、彼の馬の後ろから必死になって、国王を追いかけていった。
裁定の一部始終を見て感心したのか、瞳を大きく輝かせているティナ。
「さすが国王様ね!この場では門番を立てて、後ほど自らの命であの行商人に通行の許可を与えるってわけね!」
しかしティナの憧れを込めた好意的な評価に、門番が苦々しい顔で
「ふん…そんなんじゃないさ…あの国王じゃ、何も出来ない…」
と呟いた。
これは何か訳がありそうな雰囲気だ。
ただ、面倒な事には巻き込まれたくない俺は、「どういうことか」と突っ込もうとしていたティナを引っ張るようにして、その場を後にしたのだった。
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