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第2章
サウスオーシャン海戦7
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「みなのもの!一斉に!はなてぇぇ!!」
マーマンキャンサーの号令とともに、再び水の槍が一斉に放たれる。
ドドドド!!
「…効くか!!」
俺はそれを両手にした長剣と短剣でさばきながら、マーマンキャンサーたちの一団へと突撃を開始した。
ガン!ガン!
水の槍をはじくたびに、俺に重い衝撃が加わる。
気付けば足や頬にはかわしきれなかった槍による小さな傷が無数についており、にじみ出た血によって、俺は真っ赤にそまっている。
「…カマイタチ」
俺は少し離れた所からスキルを放つ。
高速に剣を振るう事によって小さな風の刃がマーマンキャンサーたちを襲う。
ガキン!
乾いた金属音。
「…ちっ!」
残念なことに俺のカマイタチはマーマンキャンサーの前に現れたガーゴイルたちの剣によって防がれてしまった。
俺は魔法での戦いも考慮する。しかし、既に俺の魔力は残りわずかな上、強力な魔法を放っては船を破壊しかねない。
結局俺は剣での戦いを選択した。
「はるか倭国の戦神よ、我にその比類なき力の源を!『金剛身』!」
と俺は残り少ない魔力でも詠唱可能な魔法を唱える。
これは自分自身を強化する魔法で、スピード、パワー、防御の全てが一定時間強化される。
しかしその強化時間が終了すると、大きな疲労感が出て動きが鈍るので、使いどころが難しい魔法であった。
俺は強化されている間に全てのカタをつけるつもりだ。
「…行くぞ!」
グン!
一陣の風が甲板に吹いたと思うと、バタバタと数体のガーゴイルがその場で倒れた。
俺がまさに風になってガーゴイルの軍勢の中へと駆け抜けたのだ。
「…ほっ!」
俺は勢いを止めずにそのまま2本の剣を器用に扱い、しなやかに舞った。
バタ…バタ…
なすすべなく倒れていくガーゴイルたち。
たまらずにマーマンキャンサーとガーゴイルの陣形が崩れる。
俺はその隙を逃さずにマーマンキャンサーの群れに飛び込んだ。
なぜなら船にダメージを与える遠隔攻撃はヤツらから加えられているからだ。
あまりに近いと魔法で攻撃はできないので、剣による攻撃の術がないマーマンキャンサーたちは俺による一方的な殲滅の憂き目にあっている。
その為、蜘蛛の子を散らすようにマーマンキャンサーは逃げ惑うが、俺の容赦ない一撃の餌食になっていった。
「…逃がすか」
「ギャア!」
短い絶叫か言葉を発する間もなく絶命していくマーマンキャンサー。
そこに、マーマンキャンサーたちを救うべく、ようやく体勢を戻したガーゴイルが4~5体まとめて俺に切りかかってくる。
「…甘い!」
カン!カン!ズバ!!
受け止め、かわし、隙を見て斬り伏せる。
これを何度か繰り返すとガーゴイルたちの数はみるみる減っていき、気付けば残り数体となった。
その数体も恐れをなして空に飛んで逃げていったしまった。
ここにガーゴイルたちは全滅した。
再びマーマンキャンサーに向き直る俺。
甲板にちりぢりになり、バラバラと魔法をぶつけてくるが全く相手にならなかった。
そしてしばらく俺による一方的な殲滅が続き…
最後の一体になった。
ドン…
その一体にも容赦なく俺の剣が貫く。
マーマンキャンサーのリーダーのようだ。
「ぐふ…む…無念だ…しかし…これで終わりだと思わない事だ…こ…この敵は…必ずクラーケン様が…」
と不敵な笑みを浮かべたまま、その魔物も絶命した。
ガーゴイルとマーマンキャンサーの軍勢、約100体。
空からの派手な登場とは打って変わって、甲板に無惨な屍をさらしていた。
マーマンキャンサーの号令とともに、再び水の槍が一斉に放たれる。
ドドドド!!
「…効くか!!」
俺はそれを両手にした長剣と短剣でさばきながら、マーマンキャンサーたちの一団へと突撃を開始した。
ガン!ガン!
水の槍をはじくたびに、俺に重い衝撃が加わる。
気付けば足や頬にはかわしきれなかった槍による小さな傷が無数についており、にじみ出た血によって、俺は真っ赤にそまっている。
「…カマイタチ」
俺は少し離れた所からスキルを放つ。
高速に剣を振るう事によって小さな風の刃がマーマンキャンサーたちを襲う。
ガキン!
乾いた金属音。
「…ちっ!」
残念なことに俺のカマイタチはマーマンキャンサーの前に現れたガーゴイルたちの剣によって防がれてしまった。
俺は魔法での戦いも考慮する。しかし、既に俺の魔力は残りわずかな上、強力な魔法を放っては船を破壊しかねない。
結局俺は剣での戦いを選択した。
「はるか倭国の戦神よ、我にその比類なき力の源を!『金剛身』!」
と俺は残り少ない魔力でも詠唱可能な魔法を唱える。
これは自分自身を強化する魔法で、スピード、パワー、防御の全てが一定時間強化される。
しかしその強化時間が終了すると、大きな疲労感が出て動きが鈍るので、使いどころが難しい魔法であった。
俺は強化されている間に全てのカタをつけるつもりだ。
「…行くぞ!」
グン!
一陣の風が甲板に吹いたと思うと、バタバタと数体のガーゴイルがその場で倒れた。
俺がまさに風になってガーゴイルの軍勢の中へと駆け抜けたのだ。
「…ほっ!」
俺は勢いを止めずにそのまま2本の剣を器用に扱い、しなやかに舞った。
バタ…バタ…
なすすべなく倒れていくガーゴイルたち。
たまらずにマーマンキャンサーとガーゴイルの陣形が崩れる。
俺はその隙を逃さずにマーマンキャンサーの群れに飛び込んだ。
なぜなら船にダメージを与える遠隔攻撃はヤツらから加えられているからだ。
あまりに近いと魔法で攻撃はできないので、剣による攻撃の術がないマーマンキャンサーたちは俺による一方的な殲滅の憂き目にあっている。
その為、蜘蛛の子を散らすようにマーマンキャンサーは逃げ惑うが、俺の容赦ない一撃の餌食になっていった。
「…逃がすか」
「ギャア!」
短い絶叫か言葉を発する間もなく絶命していくマーマンキャンサー。
そこに、マーマンキャンサーたちを救うべく、ようやく体勢を戻したガーゴイルが4~5体まとめて俺に切りかかってくる。
「…甘い!」
カン!カン!ズバ!!
受け止め、かわし、隙を見て斬り伏せる。
これを何度か繰り返すとガーゴイルたちの数はみるみる減っていき、気付けば残り数体となった。
その数体も恐れをなして空に飛んで逃げていったしまった。
ここにガーゴイルたちは全滅した。
再びマーマンキャンサーに向き直る俺。
甲板にちりぢりになり、バラバラと魔法をぶつけてくるが全く相手にならなかった。
そしてしばらく俺による一方的な殲滅が続き…
最後の一体になった。
ドン…
その一体にも容赦なく俺の剣が貫く。
マーマンキャンサーのリーダーのようだ。
「ぐふ…む…無念だ…しかし…これで終わりだと思わない事だ…こ…この敵は…必ずクラーケン様が…」
と不敵な笑みを浮かべたまま、その魔物も絶命した。
ガーゴイルとマーマンキャンサーの軍勢、約100体。
空からの派手な登場とは打って変わって、甲板に無惨な屍をさらしていた。
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