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第1章
北の塔攻略戦2
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魔王直属第19軍団である、スケルトン軍団は、北の塔に全軍待機していた。
いわゆる籠城である。
軍団長のムクロが、僅か3人の勇者パーティーに対し、ここまで慎重になっていたのには訳がある。
彼は現場にいたのだ。
勇者がゴブリン軍団を殲滅したあの場に。幻影ではあったが…
しかし幻影だったお陰で『ムゲンノリュウセイ』という反則級の魔法の餌食にならずにすんだ。
彼は撃って出ればあの魔法で壊滅的な被害を受ける事を想定していた。
そしてこの塔であれば、あの魔法なら耐えられると考えていたのだ。
「キシシシッ、あの魔法さえなければこっちのものだ!」
彼は5階層ある北の塔の各要所に彼の側近たちを配置していた。
全てレベルは70を超える強者たちだ。
それら全員に加え、通常の打撃では何度も蘇るスケルトンを3000体敷き詰めるように配置している。
そのスケルトンたちでさえ平均レベルは50以上。
塔の中に入ってきた瞬間に右に左に襲ってこられたら、流石の勇者でもじり貧であろう事は容易に考えられた。
「キシシシッ、さぁ!こい!地獄の入り口までもうすぐだ!」
こうしてムクロは万全の体制で勇者の到来を今か今かと待っていた。
◇◇
「おかしいわね…敵が全く襲ってこないなんて…」
レイナは道中そんな事を漏らしていた。
確かにここまで接近されても何も出てこないのはおかしいと俺も思っていた。
あの塔はブラフで実は本隊はアステリア城を陥落せんと動いている可能性も考えられた。
あの陰険そうな軍団長ムクロの事だ。
何か罠を仕掛けているのではないか…
そう邪推してしまう。
しかしそんな俺の疑念は杞憂であった事を当のムクロ本人の口から分かったのだ。
「キシシシッ、ようこそ我が塔へ!
我が軍団は全てこの塔に待機してお主を待っておった!
わしは王子の魂とともにこの塔の最上階におる!
さぁ、勇者よ!わしの元へ駆け付けるがよい!」
俺たちは今、塔の入り口にほど近い、茂みの中に隠れるようにして、様子をうかがっていた。
そこに、ムクロは仕組みは良く分からないが、俺たちに聞こえるようにハッキリとした声で、少し離れた塔から俺たちを挑発したのだ。
レイナが厳しい顔で塔を睨む。
「あの塔にスケルトン軍団が全員か…厳しい戦いになりそうね…どうするの?ジェイ!?」
と、俺に問いかける。
「ご主人さま…」
サヤも心配そうに俺を見つめている。
俺は二人に対し、
「…ここにいろ」
と命じた。
下手についてこられたら足手まといになるだけだ。
敵は出てくる雰囲気はなさそうなので、塔の外にいる分には安全だと考えたのだ。
「ジェイ…一人で乗り込む気なのね…
そんなのダメよ!私も行くわ!」
とレイナが鼻息を荒くして俺に詰め寄る。
めんどくさいな…そう思っていた所に、なんとサヤが
「レイナ…ご主人さまの命令は絶対…
待機を命じられたら待機しなくちゃ」
と助け船を出してきた。
そんなサヤをキリっと睨むレイナ。
負けじとレイナを見つめるサヤ。
それをめんどくさそうに眺める俺。
しばらくした後に
「…分かったわ…でも危ないと思ったら戻ってきなさいよね」
とレイナが折れた。
サヤよ、あとでご褒美にケーキでも買ってやるか、と俺は彼女のファインプレーを心の中で称賛した。
俺は再び塔に向き合う。
いざ向かおうとした瞬間。
チュッ!
と俺の唇が奪われた。
「んん…はぁ…」
吐息とともに離れるレイナ。
「死んだら承知しないんだから」
と赤くなってそっぽをむいてしまった。
「ずるい…」
と次の瞬間。
チュッ…ジュル…
と今度は口づけだけではなく、舌をからめられる。
生温かくて柔らかいサヤの舌が俺の口の中を思いの外力強く這う。
「ん…んんっ…はあっ…」
つーっと伸びる唾液の糸。
恍惚とした表情のサヤ…
「ご主人さま…終わったら続きを…また私を可愛がってくださいね」
とはにかみながらサヤは俺に告げた。
口をパクパクさせてそれを見ていたレイナが
「『また』って何よ!?『続き』ってなによ!?『可愛がる』って何よ~!!?」
と大声で叫んでいた。
一応お前らは茂みに隠れている設定なんだが…
と声にはどうせならないので、心で突っ込んで、俺は一人その場を後にした。
◇◇
俺は、北の塔の入り口から手前30mといった場所に立つ。
「キシシシッ、ようこそ勇者よ!一人で来るとは…見上げた根性じゃ!
たっぷりと中で可愛がってくれよう!
キシシシッ!」
と耳障りな声でネチっこく言われると、流石にイラっとする。
最初はヤツの挑発に乗って、正面から突破してやろうかと思ったが、気が変わった。
ヤツにもゴブリンキングと同じ様に、『想定外の絶望』ってやつを味合わせてやることにしてやろう。
「…俺を挑発した事…」
「キシシシッ、なんじゃ?はっきり申せ!この口下手が!」
「…後悔しながら果てるがいい」
そしてその場で魔法の詠唱を始めた。
「キシシシッ!この前の魔法はこの塔には効かん!無駄だ!辞めておけ!
わしは魔力も万全なお主と戦いたいのじゃ!キシシシッ!」
健気に止めてくれているらしい。
しかしいらぬお世話だ…
「…ぬかせ」
なぜならこの前の魔法を超越する魔法を唱えるのだから…
「大いなる爆炎よ!悪を砕け!偉大なる烈光よ!闇を切り裂け!
究極の爆烈!『アルティメット・エクスプロージョン』!!」
光の細い線が塔の上から下まで照らす。
そして空気がその光の筋に向かって圧縮されていった。
一瞬の静寂…
次の瞬間!
バァァァン!!!
ドゴォォォォン!!
と光が弾け飛ぶと共に、爆音とともに塔が内側から物凄い勢いで爆発した。
ガラガラガラ~
大きな音を立てて無惨にも崩れ落ちていく塔。
レイナは空いた口がふさがらない様で、口をポカンとさせている。
サヤは楽しそうにこちらを見ていた。
「さすがです。ご主人さま」
誰が塔に入らなくてはならないと決めた?
格好の的が全員塔に居るのなら、まとめてはじけ飛ばしてやるのが効率的というものだ。
断末魔を上げることすら叶わず、塔とともにはじけ飛んでいるであろうスケルトン軍団の事を想像した。
実に気持ちいい。
「き、きさまぁ~~~!!こんなの反則じゃぁぁ!ギャァァァ!!」
王子の魂を人質に取ったムクロの一言に対して、
「…お前が言うな」
と思わず漏らしてしまった。
超階位魔法『アルティメット・エクスプロージョン』。
神の領域の魔力なら星をも砕け飛ばす、究極の爆烈魔法だ。
「…ぬるい」
跡形もなくなった塔のあった場所へ虚しい視線を送っていた俺は、ゴブリンたちを殲滅した時と同じ様に、再びそう漏らしてその場を後にしようとした。
いわゆる籠城である。
軍団長のムクロが、僅か3人の勇者パーティーに対し、ここまで慎重になっていたのには訳がある。
彼は現場にいたのだ。
勇者がゴブリン軍団を殲滅したあの場に。幻影ではあったが…
しかし幻影だったお陰で『ムゲンノリュウセイ』という反則級の魔法の餌食にならずにすんだ。
彼は撃って出ればあの魔法で壊滅的な被害を受ける事を想定していた。
そしてこの塔であれば、あの魔法なら耐えられると考えていたのだ。
「キシシシッ、あの魔法さえなければこっちのものだ!」
彼は5階層ある北の塔の各要所に彼の側近たちを配置していた。
全てレベルは70を超える強者たちだ。
それら全員に加え、通常の打撃では何度も蘇るスケルトンを3000体敷き詰めるように配置している。
そのスケルトンたちでさえ平均レベルは50以上。
塔の中に入ってきた瞬間に右に左に襲ってこられたら、流石の勇者でもじり貧であろう事は容易に考えられた。
「キシシシッ、さぁ!こい!地獄の入り口までもうすぐだ!」
こうしてムクロは万全の体制で勇者の到来を今か今かと待っていた。
◇◇
「おかしいわね…敵が全く襲ってこないなんて…」
レイナは道中そんな事を漏らしていた。
確かにここまで接近されても何も出てこないのはおかしいと俺も思っていた。
あの塔はブラフで実は本隊はアステリア城を陥落せんと動いている可能性も考えられた。
あの陰険そうな軍団長ムクロの事だ。
何か罠を仕掛けているのではないか…
そう邪推してしまう。
しかしそんな俺の疑念は杞憂であった事を当のムクロ本人の口から分かったのだ。
「キシシシッ、ようこそ我が塔へ!
我が軍団は全てこの塔に待機してお主を待っておった!
わしは王子の魂とともにこの塔の最上階におる!
さぁ、勇者よ!わしの元へ駆け付けるがよい!」
俺たちは今、塔の入り口にほど近い、茂みの中に隠れるようにして、様子をうかがっていた。
そこに、ムクロは仕組みは良く分からないが、俺たちに聞こえるようにハッキリとした声で、少し離れた塔から俺たちを挑発したのだ。
レイナが厳しい顔で塔を睨む。
「あの塔にスケルトン軍団が全員か…厳しい戦いになりそうね…どうするの?ジェイ!?」
と、俺に問いかける。
「ご主人さま…」
サヤも心配そうに俺を見つめている。
俺は二人に対し、
「…ここにいろ」
と命じた。
下手についてこられたら足手まといになるだけだ。
敵は出てくる雰囲気はなさそうなので、塔の外にいる分には安全だと考えたのだ。
「ジェイ…一人で乗り込む気なのね…
そんなのダメよ!私も行くわ!」
とレイナが鼻息を荒くして俺に詰め寄る。
めんどくさいな…そう思っていた所に、なんとサヤが
「レイナ…ご主人さまの命令は絶対…
待機を命じられたら待機しなくちゃ」
と助け船を出してきた。
そんなサヤをキリっと睨むレイナ。
負けじとレイナを見つめるサヤ。
それをめんどくさそうに眺める俺。
しばらくした後に
「…分かったわ…でも危ないと思ったら戻ってきなさいよね」
とレイナが折れた。
サヤよ、あとでご褒美にケーキでも買ってやるか、と俺は彼女のファインプレーを心の中で称賛した。
俺は再び塔に向き合う。
いざ向かおうとした瞬間。
チュッ!
と俺の唇が奪われた。
「んん…はぁ…」
吐息とともに離れるレイナ。
「死んだら承知しないんだから」
と赤くなってそっぽをむいてしまった。
「ずるい…」
と次の瞬間。
チュッ…ジュル…
と今度は口づけだけではなく、舌をからめられる。
生温かくて柔らかいサヤの舌が俺の口の中を思いの外力強く這う。
「ん…んんっ…はあっ…」
つーっと伸びる唾液の糸。
恍惚とした表情のサヤ…
「ご主人さま…終わったら続きを…また私を可愛がってくださいね」
とはにかみながらサヤは俺に告げた。
口をパクパクさせてそれを見ていたレイナが
「『また』って何よ!?『続き』ってなによ!?『可愛がる』って何よ~!!?」
と大声で叫んでいた。
一応お前らは茂みに隠れている設定なんだが…
と声にはどうせならないので、心で突っ込んで、俺は一人その場を後にした。
◇◇
俺は、北の塔の入り口から手前30mといった場所に立つ。
「キシシシッ、ようこそ勇者よ!一人で来るとは…見上げた根性じゃ!
たっぷりと中で可愛がってくれよう!
キシシシッ!」
と耳障りな声でネチっこく言われると、流石にイラっとする。
最初はヤツの挑発に乗って、正面から突破してやろうかと思ったが、気が変わった。
ヤツにもゴブリンキングと同じ様に、『想定外の絶望』ってやつを味合わせてやることにしてやろう。
「…俺を挑発した事…」
「キシシシッ、なんじゃ?はっきり申せ!この口下手が!」
「…後悔しながら果てるがいい」
そしてその場で魔法の詠唱を始めた。
「キシシシッ!この前の魔法はこの塔には効かん!無駄だ!辞めておけ!
わしは魔力も万全なお主と戦いたいのじゃ!キシシシッ!」
健気に止めてくれているらしい。
しかしいらぬお世話だ…
「…ぬかせ」
なぜならこの前の魔法を超越する魔法を唱えるのだから…
「大いなる爆炎よ!悪を砕け!偉大なる烈光よ!闇を切り裂け!
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光の細い線が塔の上から下まで照らす。
そして空気がその光の筋に向かって圧縮されていった。
一瞬の静寂…
次の瞬間!
バァァァン!!!
ドゴォォォォン!!
と光が弾け飛ぶと共に、爆音とともに塔が内側から物凄い勢いで爆発した。
ガラガラガラ~
大きな音を立てて無惨にも崩れ落ちていく塔。
レイナは空いた口がふさがらない様で、口をポカンとさせている。
サヤは楽しそうにこちらを見ていた。
「さすがです。ご主人さま」
誰が塔に入らなくてはならないと決めた?
格好の的が全員塔に居るのなら、まとめてはじけ飛ばしてやるのが効率的というものだ。
断末魔を上げることすら叶わず、塔とともにはじけ飛んでいるであろうスケルトン軍団の事を想像した。
実に気持ちいい。
「き、きさまぁ~~~!!こんなの反則じゃぁぁ!ギャァァァ!!」
王子の魂を人質に取ったムクロの一言に対して、
「…お前が言うな」
と思わず漏らしてしまった。
超階位魔法『アルティメット・エクスプロージョン』。
神の領域の魔力なら星をも砕け飛ばす、究極の爆烈魔法だ。
「…ぬるい」
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