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第二部 起死回生
坂東決戦……血洗島の戦い⑧
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………
……
――ボトッ……。
夜襲をかけた北条軍の中で川べりに残った松田憲秀。
彼の足元に何かが落ちる音がした。
「ん? なんだ?」
音がした場所に目を向けると、そこには一本の矢。
しかも矢じりには火がついていたのだ。
それを目にした瞬間に、彼の顔が凍りついた。
はっと視線を上げる。
松田隊の多くは川べりから少し離れた草地で待機している。
彼らに向かって、憲秀は大声で叫んだのだった。
「敵襲だあああああ!! 草むらから離れろおおおお!!」
だが次の瞬間には無数の火矢が草むらに向かって放たれた。
ごおっと音を立てながら草が燃えだす。
湿気が多いこの時期。火の燃え広がりは鈍いが、それでも放たれる火の数が多く、またたく間に憲秀の眼前が炎に包まれていった。
「ぎゃあああ!!」
「逃げろ!! 草むらから出るのだ!!」
火を避けて、続々と川べりに松田隊の兵たちが集まりだす。
だがひとまとまりになった兵は、猛獣にとっては『かっこうの餌』であることを、彼らはすっかり忘れていたのである……。
「うてえええええい!!」
真っ暗闇の中から、突き抜けるような号令がしたとたん。
――ドドドドドドッ!!
一斉に鉄砲が火を吹く。
「ぐあああああ!!」
松田隊の兵たちがばたばたと倒れていく中、次に聞こえてきたのは、大地を揺らす咆哮だった。
「つっこめえええええ!!」
「うおおおおおお!!!」
炎の中から飛び出してくる越後の龍たち。
陣頭には栗毛にまたがった軍神が名刀を引っ提げて、松田隊に向かって飛翔してきた。
――ザンッ!!
鈍い音とともに憲秀のそばにいた旗本が倒される。
憲秀はとっさにその場から逃げだすと、懸命に声を張り上げた。
「態勢を立て直す!! 西へ! 西へ!!」
しかし左右前後も分からぬ暗闇の中なのだ。
さらに、夜襲をかけていたはずが、自分たちが夜襲の憂き目にあうという事態に、兵たちは身動きすらとれないほどに大混乱に陥っていた。
「いけえええええ!!」
「ぐおおおおお!!」
車がかりで突撃を繰り返す上杉軍に、松田隊の兵たちはなすすべなく散っていく。
松田隊が急襲されたことはすぐさま中州にいる北条氏康らにも伝わっていた。
「くそっ!! はかられたか!! 憲秀を助けるぞ!! 進めえええ!!」
「おおっ!!」
無人の利根川の中州から血洗島へ戻ろうとする氏康の軍勢。
そんな中、百たらずの小隊が川岸に整列した。
それは定龍の率いる宇佐美鉄砲隊だった。
「うてええええい!!」
彼が号令をかけると、中州にむかって一斉に鉄砲が放たれた。
――ドドドドドドッ!!
「第二陣!! うてえええい!!」
間断なく続けられる砲撃に、北条氏康、上田朝直、伊勢貞連の兵たちが次々と倒れていった。
渡河の最中は無防備だ。
鉄砲玉の嵐を受ければ、進軍はままならない。
「くそおおおお!!」
氏康は目を血走らせて悔しがったが、こうなっては行軍をあきらめざるを得ない。
「北だ! 北へ渡ってから、西へ周りこめ!!」
そう彼は全軍に命じた。
すぐさま南進をやめ、北へと進路をとる兵たち。
だがそこに待ち受けていたのは、北岸からの弓矢による攻撃だった。
「はなてえええええ!!」
――ヒュン! ヒュン! ヒュン!
それは佐野、宇都宮の両軍だ。
彼らは定龍の指示によって、北岸に陣を移し、敵がやってくるのを夜通しで待ち構えていたのである。
「くっ!! これでは身動きが取れん!」
東西は利根川の流れ。
南北は敵の攻撃。
北条氏康の軍勢は四面楚歌の状況に陥ってしまった。
「敵が薄いのは南よ! 強引に南を渡り切れ!!」
氏康はとっさにそう判断し再び軍勢を南に動かし始めた。
一方の松田隊はあっという間に壊滅し、大将の松田憲秀は命からがら西へと逃げ落ちていった。
となると、血に飢えた越後兵の標的は、おのずと川を渡り終えたばかりの北条軍に向けられたのだった。
「南へ行かせるな!! 敵は全て殲滅せよ!!」
「おおっ!!」
「うらあああああ! おいらは鬼小島弥太郎!! 覚悟しやがれ!!」
鉄砲の恐怖と利根川の流れで心身ともに疲弊した北条軍に、容赦なく襲いかかる上杉の牙。
そして鬼の槍。
死屍累々と積み重なっていく北条兵の亡骸を、氏康はただ唇を噛んで見つめるより他なかった。
……と、その時だった。
「しんくろぉぉぉぉう!!」
しゃがれた声が戦場に響き渡ったかと思えば、上杉軍の背中に軍勢が突っ込んでいったのである。
――ズガガガガガガ!!
視界が悪い中、勢い良く飛び込んできたため、甲冑同士が激しくぶつかる音がこだます。
さしもの上杉軍と言えども、背後からの奇襲に一度引かざるを得なかった。
何ごとかと目を凝らした氏康は、はっとした顔になって叫んだ。
「幻庵殿か!?」
「幻庵じゃ!! 新九郎殿!! 助けにまいった!! 早くこっちへ!!」
それは北条幻庵だった。
彼は氏康の帰りが遅いとみるや、一直線に駆けつけてきたのである。
彼は川べりに立って、氏康に中州から出るように促した。
氏康もそれに従って川に飛び込む。
「うてえ!!」
――ドドドドドドッ!!
定龍はその瞬間を見逃すはずもなく、鉄砲玉の嵐を浴びせた。
氏康の周囲を固めていた旗本たちが一人、また一人と川底へ沈んでいく中、氏康はようやく川岸にたどりついた。
「新九郎殿! ここは撤退じゃ! まずは河越に戻るぞ!!」
氏康は黙ってうなずいた。
幻庵はしんがりの兵たちを残し、彼を連れて南へと馬を飛ばしていったのだった。
「逃げる者は深追いするな!! 今目の前にいる敵のみを相手にせよ!!」
夜の深追いは危険とふんだ謙信がそう号令をかける。
こうして上杉軍の一方的な攻撃は、夜が明けるまで続けられたのだった――。
………
……
夜明けがきた。
朝日が坂東の平原を明るく照らし、黒一色の戦場に色が戻ってきた頃。
血洗島は、その名の通り真っ赤な血で染まっていた。
そこに立っているのは全て上杉軍と援軍の兵たちばかり。
逆に地に伏せているのは、ほぼすべて北条軍の兵たちであった。
中には名のある将も含まれている。
後に『血洗島の夜襲』と呼ばれる戦いは幕を閉じた。
夜通し戦い、肩で息をしているが、その場で座り込んでしまう者は誰一人としていなかった。
みな目をぎらぎらと光らせ、食らう獲物がいれば、まだ戦うつもりでいる。
そんな中、上杉謙信が、まさにこの世に降り立った軍神のような、凛々しいたたずまいで兵たちの中央に馬を進めた。
「勝どきをあげよ」
そう命じた視線の先には、白い肌を泥と返り血で染めた宇佐美定龍が立っている。
定龍は小さくうなずくと、大きく息を吸い込んだ。
そして……。
「えい! えい! おおおおおおっ!!」
と、真っ青な空を突き抜けるような声をあげた。
――おおおおおおおっ!!
上杉軍の兵たちが彼に続く。
それは坂東に新たな王者が誕生した瞬間でもあった。
◇◇
『血洗島の夜襲』の後、上杉謙信は松山城で兵を整えると、すぐさま河越城へ出陣した。
北条軍はほぼ無抵抗なまま河越、江戸を明け渡すと、ついには鎌倉までをも上杉に譲り、幻庵の守る玉縄と本城である小田原の防御に徹した。
謙信もまた兵を引き上げ、連合軍を解散。
彼は名実ともに『関東将軍』として君臨することになり、その威光は『関東管領』の上杉憲政を上回るものとなった。
だが、一連の侵攻で名をあげたのは謙信だけではない。
宇佐美定龍もまた同じだった。
彼の名は北は奥羽から南は薩摩まで、まさに全国に駆け巡った。
そして人々はこう称したという。
『越後の伏竜(ふくりゅう)』と。
それはかつて天才軍師とあがめられた諸葛亮孔明のあだ名から取られたものであるのは、言うまでもない。
……
――ボトッ……。
夜襲をかけた北条軍の中で川べりに残った松田憲秀。
彼の足元に何かが落ちる音がした。
「ん? なんだ?」
音がした場所に目を向けると、そこには一本の矢。
しかも矢じりには火がついていたのだ。
それを目にした瞬間に、彼の顔が凍りついた。
はっと視線を上げる。
松田隊の多くは川べりから少し離れた草地で待機している。
彼らに向かって、憲秀は大声で叫んだのだった。
「敵襲だあああああ!! 草むらから離れろおおおお!!」
だが次の瞬間には無数の火矢が草むらに向かって放たれた。
ごおっと音を立てながら草が燃えだす。
湿気が多いこの時期。火の燃え広がりは鈍いが、それでも放たれる火の数が多く、またたく間に憲秀の眼前が炎に包まれていった。
「ぎゃあああ!!」
「逃げろ!! 草むらから出るのだ!!」
火を避けて、続々と川べりに松田隊の兵たちが集まりだす。
だがひとまとまりになった兵は、猛獣にとっては『かっこうの餌』であることを、彼らはすっかり忘れていたのである……。
「うてえええええい!!」
真っ暗闇の中から、突き抜けるような号令がしたとたん。
――ドドドドドドッ!!
一斉に鉄砲が火を吹く。
「ぐあああああ!!」
松田隊の兵たちがばたばたと倒れていく中、次に聞こえてきたのは、大地を揺らす咆哮だった。
「つっこめえええええ!!」
「うおおおおおお!!!」
炎の中から飛び出してくる越後の龍たち。
陣頭には栗毛にまたがった軍神が名刀を引っ提げて、松田隊に向かって飛翔してきた。
――ザンッ!!
鈍い音とともに憲秀のそばにいた旗本が倒される。
憲秀はとっさにその場から逃げだすと、懸命に声を張り上げた。
「態勢を立て直す!! 西へ! 西へ!!」
しかし左右前後も分からぬ暗闇の中なのだ。
さらに、夜襲をかけていたはずが、自分たちが夜襲の憂き目にあうという事態に、兵たちは身動きすらとれないほどに大混乱に陥っていた。
「いけえええええ!!」
「ぐおおおおお!!」
車がかりで突撃を繰り返す上杉軍に、松田隊の兵たちはなすすべなく散っていく。
松田隊が急襲されたことはすぐさま中州にいる北条氏康らにも伝わっていた。
「くそっ!! はかられたか!! 憲秀を助けるぞ!! 進めえええ!!」
「おおっ!!」
無人の利根川の中州から血洗島へ戻ろうとする氏康の軍勢。
そんな中、百たらずの小隊が川岸に整列した。
それは定龍の率いる宇佐美鉄砲隊だった。
「うてええええい!!」
彼が号令をかけると、中州にむかって一斉に鉄砲が放たれた。
――ドドドドドドッ!!
「第二陣!! うてえええい!!」
間断なく続けられる砲撃に、北条氏康、上田朝直、伊勢貞連の兵たちが次々と倒れていった。
渡河の最中は無防備だ。
鉄砲玉の嵐を受ければ、進軍はままならない。
「くそおおおお!!」
氏康は目を血走らせて悔しがったが、こうなっては行軍をあきらめざるを得ない。
「北だ! 北へ渡ってから、西へ周りこめ!!」
そう彼は全軍に命じた。
すぐさま南進をやめ、北へと進路をとる兵たち。
だがそこに待ち受けていたのは、北岸からの弓矢による攻撃だった。
「はなてえええええ!!」
――ヒュン! ヒュン! ヒュン!
それは佐野、宇都宮の両軍だ。
彼らは定龍の指示によって、北岸に陣を移し、敵がやってくるのを夜通しで待ち構えていたのである。
「くっ!! これでは身動きが取れん!」
東西は利根川の流れ。
南北は敵の攻撃。
北条氏康の軍勢は四面楚歌の状況に陥ってしまった。
「敵が薄いのは南よ! 強引に南を渡り切れ!!」
氏康はとっさにそう判断し再び軍勢を南に動かし始めた。
一方の松田隊はあっという間に壊滅し、大将の松田憲秀は命からがら西へと逃げ落ちていった。
となると、血に飢えた越後兵の標的は、おのずと川を渡り終えたばかりの北条軍に向けられたのだった。
「南へ行かせるな!! 敵は全て殲滅せよ!!」
「おおっ!!」
「うらあああああ! おいらは鬼小島弥太郎!! 覚悟しやがれ!!」
鉄砲の恐怖と利根川の流れで心身ともに疲弊した北条軍に、容赦なく襲いかかる上杉の牙。
そして鬼の槍。
死屍累々と積み重なっていく北条兵の亡骸を、氏康はただ唇を噛んで見つめるより他なかった。
……と、その時だった。
「しんくろぉぉぉぉう!!」
しゃがれた声が戦場に響き渡ったかと思えば、上杉軍の背中に軍勢が突っ込んでいったのである。
――ズガガガガガガ!!
視界が悪い中、勢い良く飛び込んできたため、甲冑同士が激しくぶつかる音がこだます。
さしもの上杉軍と言えども、背後からの奇襲に一度引かざるを得なかった。
何ごとかと目を凝らした氏康は、はっとした顔になって叫んだ。
「幻庵殿か!?」
「幻庵じゃ!! 新九郎殿!! 助けにまいった!! 早くこっちへ!!」
それは北条幻庵だった。
彼は氏康の帰りが遅いとみるや、一直線に駆けつけてきたのである。
彼は川べりに立って、氏康に中州から出るように促した。
氏康もそれに従って川に飛び込む。
「うてえ!!」
――ドドドドドドッ!!
定龍はその瞬間を見逃すはずもなく、鉄砲玉の嵐を浴びせた。
氏康の周囲を固めていた旗本たちが一人、また一人と川底へ沈んでいく中、氏康はようやく川岸にたどりついた。
「新九郎殿! ここは撤退じゃ! まずは河越に戻るぞ!!」
氏康は黙ってうなずいた。
幻庵はしんがりの兵たちを残し、彼を連れて南へと馬を飛ばしていったのだった。
「逃げる者は深追いするな!! 今目の前にいる敵のみを相手にせよ!!」
夜の深追いは危険とふんだ謙信がそう号令をかける。
こうして上杉軍の一方的な攻撃は、夜が明けるまで続けられたのだった――。
………
……
夜明けがきた。
朝日が坂東の平原を明るく照らし、黒一色の戦場に色が戻ってきた頃。
血洗島は、その名の通り真っ赤な血で染まっていた。
そこに立っているのは全て上杉軍と援軍の兵たちばかり。
逆に地に伏せているのは、ほぼすべて北条軍の兵たちであった。
中には名のある将も含まれている。
後に『血洗島の夜襲』と呼ばれる戦いは幕を閉じた。
夜通し戦い、肩で息をしているが、その場で座り込んでしまう者は誰一人としていなかった。
みな目をぎらぎらと光らせ、食らう獲物がいれば、まだ戦うつもりでいる。
そんな中、上杉謙信が、まさにこの世に降り立った軍神のような、凛々しいたたずまいで兵たちの中央に馬を進めた。
「勝どきをあげよ」
そう命じた視線の先には、白い肌を泥と返り血で染めた宇佐美定龍が立っている。
定龍は小さくうなずくと、大きく息を吸い込んだ。
そして……。
「えい! えい! おおおおおおっ!!」
と、真っ青な空を突き抜けるような声をあげた。
――おおおおおおおっ!!
上杉軍の兵たちが彼に続く。
それは坂東に新たな王者が誕生した瞬間でもあった。
◇◇
『血洗島の夜襲』の後、上杉謙信は松山城で兵を整えると、すぐさま河越城へ出陣した。
北条軍はほぼ無抵抗なまま河越、江戸を明け渡すと、ついには鎌倉までをも上杉に譲り、幻庵の守る玉縄と本城である小田原の防御に徹した。
謙信もまた兵を引き上げ、連合軍を解散。
彼は名実ともに『関東将軍』として君臨することになり、その威光は『関東管領』の上杉憲政を上回るものとなった。
だが、一連の侵攻で名をあげたのは謙信だけではない。
宇佐美定龍もまた同じだった。
彼の名は北は奥羽から南は薩摩まで、まさに全国に駆け巡った。
そして人々はこう称したという。
『越後の伏竜(ふくりゅう)』と。
それはかつて天才軍師とあがめられた諸葛亮孔明のあだ名から取られたものであるのは、言うまでもない。
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