78 / 114
第二部 起死回生
三軍暴骨……関東進出戦①
しおりを挟む
◇◇
永禄4年(1561年)3月1日ーー
相模国(現在の神奈川県西部)、『無敵のお城』と称された難攻不落の堅城、小田原城。
その城の一室で、三人の男たちが輪になって座り、茶をすすっていた。
その中にあって見るからに利発者の男が、隣にいるこちらはいかにも武辺者といった男に声をかけた。
「孫九郎(まごくろう)。今年はどんな一年になるであろうか? 」
話を振られた孫九郎と呼ばれた武辺者は、少し考え込むと、ボソリと呟いた。
「……上杉」
しかしその言葉はあまりにも短く、これだけでは何が言いたいのか、さっぱり分かったものではない。
そこで利発そうな男は、ちらりともう一人を見た。
こちらはいかにも老獪といった風貌の小さな老人だ。
彼はふぅと大きなため息をつきながら口を開いた。
「これこれ、新九郎! 孫九郎の言葉の意味をわしに答えさせるのは、そろそろ辞めにしてくれんかのう……
まあ……大方、越後で関東将軍などほざいておる上杉が、攻め込んでくるのではないか、とでも言いたいのだろう」
孫九郎は老人の言葉にこくりと頷いていることから察するに、どうやら彼の意中をとらえたものであったようだ。
すると老人と孫九郎の視線が新九郎と呼ばれた利発者に集まる。
彼らの視線を受けた新九郎は、口元に苦笑いを浮かべた。
「おいおい! じじ殿も孫九郎もずるいではないか!? 相談したいのは俺の方なのだぞ!? 」
「仕方あるまいて。主が北条家の主人(あるじ)なのだからのう。主の言葉に従うまでじゃ」
幻庵なる老人が口にした「北条家の主人」との通り、新九郎という今年で四十六になるこの壮年こそ……
『相模の獅子』と称され、今や関東の覇者と言っても過言ではない、
北条氏康(ほうじょううじやす)その人であった――
氏康は既に息子の北条氏政(ほうじょううじまさ)に家督こそ譲ってはいるが、その実権は依然として握り続けている。
つまり実質的には「北条家の主人」なわけである。
そして、孫九郎と呼ばれた武辺者は、
『地黄八幡(じきはちまん)』と称され、武神と知られる八幡神の化身とまで恐れられた無双の勇士……
北条綱成(ほうじょうつなしげ)。
さらに、じじ殿と呼ばれた老人は、
北条家の中では「別格」とされ、政務、外交、軍事と八面六臂(はちめんろっぴ)の働きをしている人物……
北条幻庵(ほうじょうげんあん)。
つまりここに居る三人は、北条家の屋台骨とも言える者たちなのである。
そして今、北条氏康は問われていた。
上杉謙信に対して、関東における絶大なる権力を室町幕府が保証した今、北条家の取るべき行動とは何か……
氏康は静かに目を閉じる……
彼の心の中にいるもう一人の自分と対話する為……
実は、北条氏康には『軍師』の存在がいない。
なぜなら、『軍師』は彼の心の中にいる、
『もう一人』の北条氏康だったから――
氏康はゆっくりと薄目を開けると、先ほどまでの暖かな雰囲気を一変させた。
まるで能面のような冷たい表情。
そしてその表情に負けぬ程に、凍えるような声で言ったのだった。
「見えたぞ…… 近い未来が……」
その言葉に幻庵がニタリと口角を上げる。
「ほう、よいぞ新九郎。続けてみよ」
そして氏康は変わらぬ口調で続けたのだった。
「上杉は越後を出る。
上野、下野、武蔵をその手に収めんと、牙をむいて……」
「……俺が……止める……」
綱成が鬼のような形相で漏らしたが、氏康は静かに首を横に振った。
「その必要はない。なぜならあやつは知らんからだ。『本当の戦』を……」
「ほう……『軍神』相手に、随分と大きな口を叩くものよのう」
「確かに奴は『軍神』と称される程に強い……
しかしそれは、あくまで局地戦での事」
「局地戦とな……」
「飛車一枚だけでは玉は取れん。
棋盤を大きく使い、ありとあらゆる駒を使わねばな」
幻庵と綱成の表情が固くなると、息を飲んで氏康の次の言葉を待った。
そして氏康はぐっと腹に力を込めて続けたのだった。
「北条は関東全体を使って奴を迎え撃つこととする」
「関東全体……とな……」
幻庵が大きく目を見開くと、氏康は微かに笑みを浮かべて小さく頷いた。
「すなわち序盤は好き勝手やらせて問題ない。
勝って驕ったところを叩く」
氏康はそう言い切った。
しかし、綱成は納得いかないようだ。
「……めんどくさい……初めから叩く……」
と、氏康に恨めしそうな目を向ける。
だが、氏康はそんな綱成をなだめるように言ったのだった。
「魚は脂が乗っている方が旨いであろう。
それは敵も同じ事。
勝って驕る相手を木端微塵にしてくれた方が、実に爽快なものよ。
それにその方が……」
そこで一旦言葉を止めた氏康。
そして……
『相模の獅子』は牙をむいて、ニタリと笑ったのだった――
「その方が、心を粉砕できる」
「まさか……お主……」
「俺は上杉謙信の心を粉砕する。
義理の父である、上杉憲政と同じようにな。
そして二度と北条に歯向かえないようにした後、越後をいただくとしよう」
心を粉砕し、相手を従わせる……
それは『もう一人』の北条氏康が得意とした戦術……
「じじ殿、一つ頼まれてくれ」
「何でも申しつけよ。ただし、西に東にこの老体を動かそうものなら、魂の前に肉体が言う事を聞かなくなるでのう。そこだけは注意せよ」
北条氏康は幻庵の言葉に、ニコリと微笑む。
その顔は先ほどまでの冷徹な『軍師』から、温厚な『総大将』に戻っていた。
そして最後に『総大将』の氏康は、大きな声で締めくくったのだった。
「順手牽羊(じゅんしゅけんよう)の計を使うとする!
さあ、始めようか!
北条の戦を!! 」
こうして『相模の獅子』は静かにその牙を研ぎ始めた。
上杉謙信と宇佐美定龍の二人を飲みこまんとして――
◇◇
永禄4年(1561年)5月1日 越後春日山ーー
この年も田植えの時期を終えると、上杉家の重臣たちは春日山に集められた。
もちろん宇佐美定龍もその内の一人。
そして彼は今、当主である上杉謙信の隣にその席を与えられていた。
謙信は全ての家老が揃ったのを確認した後、低い声で口を開いた。
「昨年の大飢饉をここに居る全員の力で乗り切ったこと、あらためて礼を言う。
そしてこれからは、『関東将軍』としての職務を全うすることを、ここで明らかにしたい。
ついては、定龍よりその策を述べてもらう」
全員の視線が定龍の細い体に集まる。
しかし、ここにいる定龍は、以前のように場違いな田舎者などではない。
歴戦の勇士たちの鋭い視線を一身に集めようとも、全く動じる様子もなく、毅然とした態度で胸を張るその姿は、まさに『軍師』と称するに相応しいものだ。
謙信の指名を受けた彼は、一歩前に膝を進めると、ぐっと顎を上げて全員を見渡した。
大きく一つ息を吸う。
その直後、腹に渾身の力を込めると、貫くような声で告げたのだった。
「これより関東の戦乱を治め、民に平和をもたらす為の戦を始めます!! 」
そしてこの後、定龍の口から発せられた策は、この場の全員の度肝を抜くものだった――
永禄4年(1561年)3月1日ーー
相模国(現在の神奈川県西部)、『無敵のお城』と称された難攻不落の堅城、小田原城。
その城の一室で、三人の男たちが輪になって座り、茶をすすっていた。
その中にあって見るからに利発者の男が、隣にいるこちらはいかにも武辺者といった男に声をかけた。
「孫九郎(まごくろう)。今年はどんな一年になるであろうか? 」
話を振られた孫九郎と呼ばれた武辺者は、少し考え込むと、ボソリと呟いた。
「……上杉」
しかしその言葉はあまりにも短く、これだけでは何が言いたいのか、さっぱり分かったものではない。
そこで利発そうな男は、ちらりともう一人を見た。
こちらはいかにも老獪といった風貌の小さな老人だ。
彼はふぅと大きなため息をつきながら口を開いた。
「これこれ、新九郎! 孫九郎の言葉の意味をわしに答えさせるのは、そろそろ辞めにしてくれんかのう……
まあ……大方、越後で関東将軍などほざいておる上杉が、攻め込んでくるのではないか、とでも言いたいのだろう」
孫九郎は老人の言葉にこくりと頷いていることから察するに、どうやら彼の意中をとらえたものであったようだ。
すると老人と孫九郎の視線が新九郎と呼ばれた利発者に集まる。
彼らの視線を受けた新九郎は、口元に苦笑いを浮かべた。
「おいおい! じじ殿も孫九郎もずるいではないか!? 相談したいのは俺の方なのだぞ!? 」
「仕方あるまいて。主が北条家の主人(あるじ)なのだからのう。主の言葉に従うまでじゃ」
幻庵なる老人が口にした「北条家の主人」との通り、新九郎という今年で四十六になるこの壮年こそ……
『相模の獅子』と称され、今や関東の覇者と言っても過言ではない、
北条氏康(ほうじょううじやす)その人であった――
氏康は既に息子の北条氏政(ほうじょううじまさ)に家督こそ譲ってはいるが、その実権は依然として握り続けている。
つまり実質的には「北条家の主人」なわけである。
そして、孫九郎と呼ばれた武辺者は、
『地黄八幡(じきはちまん)』と称され、武神と知られる八幡神の化身とまで恐れられた無双の勇士……
北条綱成(ほうじょうつなしげ)。
さらに、じじ殿と呼ばれた老人は、
北条家の中では「別格」とされ、政務、外交、軍事と八面六臂(はちめんろっぴ)の働きをしている人物……
北条幻庵(ほうじょうげんあん)。
つまりここに居る三人は、北条家の屋台骨とも言える者たちなのである。
そして今、北条氏康は問われていた。
上杉謙信に対して、関東における絶大なる権力を室町幕府が保証した今、北条家の取るべき行動とは何か……
氏康は静かに目を閉じる……
彼の心の中にいるもう一人の自分と対話する為……
実は、北条氏康には『軍師』の存在がいない。
なぜなら、『軍師』は彼の心の中にいる、
『もう一人』の北条氏康だったから――
氏康はゆっくりと薄目を開けると、先ほどまでの暖かな雰囲気を一変させた。
まるで能面のような冷たい表情。
そしてその表情に負けぬ程に、凍えるような声で言ったのだった。
「見えたぞ…… 近い未来が……」
その言葉に幻庵がニタリと口角を上げる。
「ほう、よいぞ新九郎。続けてみよ」
そして氏康は変わらぬ口調で続けたのだった。
「上杉は越後を出る。
上野、下野、武蔵をその手に収めんと、牙をむいて……」
「……俺が……止める……」
綱成が鬼のような形相で漏らしたが、氏康は静かに首を横に振った。
「その必要はない。なぜならあやつは知らんからだ。『本当の戦』を……」
「ほう……『軍神』相手に、随分と大きな口を叩くものよのう」
「確かに奴は『軍神』と称される程に強い……
しかしそれは、あくまで局地戦での事」
「局地戦とな……」
「飛車一枚だけでは玉は取れん。
棋盤を大きく使い、ありとあらゆる駒を使わねばな」
幻庵と綱成の表情が固くなると、息を飲んで氏康の次の言葉を待った。
そして氏康はぐっと腹に力を込めて続けたのだった。
「北条は関東全体を使って奴を迎え撃つこととする」
「関東全体……とな……」
幻庵が大きく目を見開くと、氏康は微かに笑みを浮かべて小さく頷いた。
「すなわち序盤は好き勝手やらせて問題ない。
勝って驕ったところを叩く」
氏康はそう言い切った。
しかし、綱成は納得いかないようだ。
「……めんどくさい……初めから叩く……」
と、氏康に恨めしそうな目を向ける。
だが、氏康はそんな綱成をなだめるように言ったのだった。
「魚は脂が乗っている方が旨いであろう。
それは敵も同じ事。
勝って驕る相手を木端微塵にしてくれた方が、実に爽快なものよ。
それにその方が……」
そこで一旦言葉を止めた氏康。
そして……
『相模の獅子』は牙をむいて、ニタリと笑ったのだった――
「その方が、心を粉砕できる」
「まさか……お主……」
「俺は上杉謙信の心を粉砕する。
義理の父である、上杉憲政と同じようにな。
そして二度と北条に歯向かえないようにした後、越後をいただくとしよう」
心を粉砕し、相手を従わせる……
それは『もう一人』の北条氏康が得意とした戦術……
「じじ殿、一つ頼まれてくれ」
「何でも申しつけよ。ただし、西に東にこの老体を動かそうものなら、魂の前に肉体が言う事を聞かなくなるでのう。そこだけは注意せよ」
北条氏康は幻庵の言葉に、ニコリと微笑む。
その顔は先ほどまでの冷徹な『軍師』から、温厚な『総大将』に戻っていた。
そして最後に『総大将』の氏康は、大きな声で締めくくったのだった。
「順手牽羊(じゅんしゅけんよう)の計を使うとする!
さあ、始めようか!
北条の戦を!! 」
こうして『相模の獅子』は静かにその牙を研ぎ始めた。
上杉謙信と宇佐美定龍の二人を飲みこまんとして――
◇◇
永禄4年(1561年)5月1日 越後春日山ーー
この年も田植えの時期を終えると、上杉家の重臣たちは春日山に集められた。
もちろん宇佐美定龍もその内の一人。
そして彼は今、当主である上杉謙信の隣にその席を与えられていた。
謙信は全ての家老が揃ったのを確認した後、低い声で口を開いた。
「昨年の大飢饉をここに居る全員の力で乗り切ったこと、あらためて礼を言う。
そしてこれからは、『関東将軍』としての職務を全うすることを、ここで明らかにしたい。
ついては、定龍よりその策を述べてもらう」
全員の視線が定龍の細い体に集まる。
しかし、ここにいる定龍は、以前のように場違いな田舎者などではない。
歴戦の勇士たちの鋭い視線を一身に集めようとも、全く動じる様子もなく、毅然とした態度で胸を張るその姿は、まさに『軍師』と称するに相応しいものだ。
謙信の指名を受けた彼は、一歩前に膝を進めると、ぐっと顎を上げて全員を見渡した。
大きく一つ息を吸う。
その直後、腹に渾身の力を込めると、貫くような声で告げたのだった。
「これより関東の戦乱を治め、民に平和をもたらす為の戦を始めます!! 」
そしてこの後、定龍の口から発せられた策は、この場の全員の度肝を抜くものだった――
0
お気に入りに追加
337
あなたにおすすめの小説
お江戸を指南所
朝山みどり
歴史・時代
千夏の家の門札には「お江戸を指南所」とおどけた字で書いてある。
千夏はお父様とお母様の三人家族だ。お母様のほうのお祖父様はおみやげを持ってよく遊びに来る。
そのお祖父様はお父様のことを得体の知れない表六玉と呼んでいて、お母様は失礼ね。人の旦那様のことをと言って笑っている。
そんな千夏の家の隣りに、「坊ちゃん」と呼ばれる青年が引っ越して来た。
お父様は最近、盗賊が出るからお隣りに人が来てよかったと喜こぶが、千夏は「坊ちゃん」はたいして頼りにならないと思っている。
そんなある日、友達のキヨちゃんが行儀見習いに行くことが決まり、二人は久しぶりに会った。
二人はお互いの成長を感じた。それは嬉しくてちょっと寂しいことだった。
そして千夏は「坊ちゃん」と親しくなるが、お隣りの幽霊騒ぎは盗賊の手がかりとなり、キヨちゃんが盗賊の手引きをする?まさか・・・
和ませ屋仇討ち始末
志波 連
歴史・時代
山名藩家老家次男の三沢新之助が学問所から戻ると、屋敷が異様な雰囲気に包まれていた。
門の近くにいた新之助をいち早く見つけ出した安藤久秀に手を引かれ、納戸の裏を通り台所から屋内へ入っる。
久秀に手を引かれ庭の見える納戸に入った新之助の目に飛び込んだのは、今まさに切腹しようとしている父長政の姿だった。
父が正座している筵の横には変わり果てた長兄の姿がある。
「目に焼き付けてください」
久秀の声に頷いた新之助だったが、介錯の刀が振り下ろされると同時に気を失ってしまった。
新之助が意識を取り戻したのは、城下から二番目の宿場町にある旅籠だった。
「江戸に向かいます」
同行するのは三沢家剣術指南役だった安藤久秀と、新之助付き侍女咲良のみ。
父と兄の死の真相を探り、その無念を晴らす旅が始まった。
他サイトでも掲載しています
表紙は写真ACより引用しています
R15は保険です
いや、婿を選べって言われても。むしろ俺が立候補したいんだが。
SHO
歴史・時代
時は戦国末期。小田原北条氏が豊臣秀吉に敗れ、新たに徳川家康が関八州へ国替えとなった頃のお話。
伊豆国の離れ小島に、弥五郎という一人の身寄りのない少年がおりました。その少年は名刀ばかりを打つ事で有名な刀匠に拾われ、弟子として厳しく、それは厳しく、途轍もなく厳しく育てられました。
そんな少年も齢十五になりまして、師匠より独立するよう言い渡され、島を追い出されてしまいます。
さて、この先の少年の運命やいかに?
剣術、そして恋が融合した痛快エンタメ時代劇、今開幕にございます!
*この作品に出てくる人物は、一部実在した人物やエピソードをモチーフにしていますが、モチーフにしているだけで史実とは異なります。空想時代活劇ですから!
*この作品はノベルアップ+様に掲載中の、「いや、婿を選定しろって言われても。だが断る!」を改題、改稿を経たものです。
7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編完結】
しんの(C.Clarté)
歴史・時代
15世紀、狂王と淫妃の間に生まれた10番目の子が王位を継ぐとは誰も予想しなかった。兄王子の連続死で、不遇な王子は14歳で王太子となり、没落する王国を背負って死と血にまみれた運命をたどる。「恩人ジャンヌ・ダルクを見捨てた暗愚」と貶される一方で、「建国以来、戦乱の絶えなかった王国にはじめて平和と正義と秩序をもたらした名君」と評価されるフランス王シャルル七世の少年時代の物語。
歴史に残された記述と、筆者が受け継いだ記憶をもとに脚色したフィクションです。
【カクヨムコン7中間選考通過】【アルファポリス第7回歴史・時代小説大賞、読者投票4位】【講談社レジェンド賞最終選考作】
※表紙絵は離雨RIU(@re_hirame)様からいただいたファンアートを使わせていただいてます。
※重複投稿しています。
カクヨム:https://kakuyomu.jp/works/16816927859447599614
小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n9199ey/
【完結】姫の前
やまの龍
歴史・時代
江間義時。北条政子の弟として、棚ぼた的に権力者になってしまった彼は、元々はだんまりむっつりで、ただ流されて生きていただけだった。そんなやる気のない彼が、生涯でただ一度自ら動いて妻にした美貌の女官「姫の前」。後に義時に滅ぼされる比企一族の姫である彼女は、巫女として頼朝に仕え、義時に恋をしていた。※別サイトで連載していたものを微妙に変えながら更新しています。タイトルに※がつくものは、少しだけ大人向けになってる部分があるので苦手な方はご注意ください。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
法隆寺燃ゆ
hiro75
歴史・時代
奴婢として、一生平凡に暮らしていくのだと思っていた………………上宮王家の奴婢として生まれた弟成だったが、時代がそれを許さなかった。上宮王家の滅亡、乙巳の変、白村江の戦………………推古天皇、山背大兄皇子、蘇我入鹿、中臣鎌足、中大兄皇子、大海人皇子、皇極天皇、孝徳天皇、有間皇子………………為政者たちの権力争いに巻き込まれていくのだが………………
正史の裏に隠れた奴婢たちの悲哀、そして権力者たちの愛憎劇、飛鳥を舞台にした大河小説がいまはじまる!!
刑場の娘
紫乃森統子
歴史・時代
刑場の手伝いを生業とする非人の娘、秋津。その刑場に、郡代見習いの検視役としてやってきた元宮恭太郎。秋津に叱咤されたことが切っ掛けで、恭太郎はいつしか秋津に想いを寄せるようになっていくが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる