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第一部・第三章 窮途末路
破顔一笑 辰丸の元服②
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意識を失っている間、宇佐美定勝は夢を見ていた。
それは、笑顔に溢れた夢ーー
父の宇佐美定満は縁側に腰をかけて、猫に餌をやっている。
娘の勝姫は、辰丸と共に、仲良く庭の端の小さな畑を耕しているようだ。
そして……
ーーお前さん、豆が茹で上がりましたよ
定勝の目の前には、亡き妻のお富……
皆が笑顔を定勝に向けている。
それは、どのお家にもありそうな日常の一幕。
定勝が本当に見たかった景色がそこにあった。
どんな時も『家族の笑顔』がある景色。
皆の笑顔を彩る四季の移り変わり。
誰からも恨まれる事もなく、
誰もいがみ合う事もなく、
長尾家の誰もが笑顔で同じ時を過ごす……
定勝の目指した『和』が、その夢には凝縮されていたのだったーー
………
……
目を覚ました定勝。
しかし、体は言う事を聞かず、もはや息をしているだけでやっとの状態だった。
それでも定勝は、気力を振り絞って、本庄繁長に長尾景虎の意向、すなわち「長尾景虎は本庄城に攻め込むつもりはない」ということを伝えると、辰丸と二人だけにしてもらったのだった。
涙でぐちゃぐちゃになっている辰丸。
わずか十日ほどぶりの再会であったが、最後に顔を合わせたのが随分と昔のことに感じられるのだから不思議なものだ。
定勝はかすれる声で語りかけた。
「おい……しけた面してんじゃねえよ……」
辰丸はただ涙にくれ、定勝の言葉にうなずくことしか出来ない。
目の前の彼だけを見れば、どこにでもいそうな十六の少年だ。とてもじゃないが、常人の域を逸脱した傑物とは思えない。
しかしそんな隔たりさえも、定勝は愛おしくて仕方がないのだ。
彼は懸命に震える手を伸ばすと、辰丸の頬に優しく触れた。
「もう泣くな……下手を打った俺を笑ってくれてよいのだ」
辰丸はブルブルと顔を横に振った。
笑えるはずなんてありません……
言葉にせずとも、そう言いたいのはよく分かる。
定勝はその様子を見て、微かに笑みを浮かべた。
じっと辰丸の様子だけを目に入れる。
脳裏に焼き付けるように……
このままあの世に行ったら、妻のお富に自慢してやるのだ。
俺は凄い男と『友』になれたのだ、と……
そう……
この時、彼は既に気付いていたのだ。
もはや命の灯火は消えかかっているということにーー
そして彼は最期の最期まで考えを巡らせていた。
辰丸に何かしてやれることはないのか、ということに。
しかし少しずつかすれていく視界と、薄れゆく意識は、彼にこれ以上考えさせる余裕を与えなかったのだ。
「情けねえな……俺という男は……
惚れた相手が目の前にいるにも関わらず、何一つ残せてやれないなんて……」
思わず彼はそう呟いた。
その時だった……
「一つだけ……一つだけ我儘を聞いて貰ってもよろしいでしょうか……」
辰丸が絞り出すような声で、定勝に問いかけたのである。
定勝は失いかけた意識を、全身全霊をかけて揺り戻す。そして小さく頷いた。
そして……
辰丸は……
消え入りそうな、とても儚い声で言ったのだ……
「親に……父親になってはもらえませんでしょうか……」
定勝は……
その言葉を耳にした瞬間……
冷たくなりかけた体に、火が灯ったのを感じた。
ドックン……! ドックン……!
波打つ鼓動が、定勝に「生きろ! 今だけは生きろ!」と必死に励ましている。
すると自然にこみ上げてきたのは……
「うわっはははははっ!! 」
自分でも驚く程の大笑いだった。
辰丸は、定勝の笑い声に泣くのを忘れたかのように目を丸くしている。
そしてそれまで重々しかった部屋の空気は、春の陽だまりの中のように軽くなっていったのだった。
「ははははははっ!! 」
どこまでも続く定勝の大笑い。
それをじっと見つめていた辰丸もまた、自然と笑みがこぼれてきた。
それを見た定勝は、どうにか笑いをこらえると、かすれた声で言ったのだった。
「ようやく落ちやがったな。苦労させやがって」
「申し訳ございません」
律儀に頭を下げる辰丸。
その頭をゴシゴシと乱暴に撫でる定勝。
それは二人が親子になった瞬間ーー
いや……
こんな言葉よりもずっと前から、彼らは『親子』だったのだ。
もしそうでなければ、今ここでこうして二人で過ごす時間を、どう説明出来るだろうか。
あの時、川中島で吹いた一陣の風は……
出会うはずもない人々に出会いを与え……
忘れたはずの『愛』を、一人の男に思い出させたのだ。
定勝は、辰丸の頭を撫でながら、じっと彼の様子に目を向け続ける。
その視線は、慈愛に満ち溢れたものだった。
しかし……
もう彼に残された時間は……
ほとんどなかった……
ーーちくしょう……! 生きてえよ! もっと、もっと……!
思わずこみ上げてくる涙。
しかし彼は思いとどまった。
なあ、俺よ……
心では慟哭していても、
口では笑い声をあげる……
それが武士ってもんだろ?
どうにか涙をこらえた定勝は、最期の大仕事に移ることにしたのだった。
ーーガシッ!!
突然、定勝が辰丸の前髪を掴むと、辰丸は驚いた顔になる。
しかし定勝には、もはや言い分を並べている余裕など残されているはずもない。
そして彼は傍らに置いてあった短刀を素早く抜くと……
ーーザンッ……!
と、一閃走らせたのだ。
「えっ……」
自分の身に何が起こったのか、見当もつかない辰丸。
一方の定勝は、彼の中に残された全てを懸けた一撃を放ったことで、ぐったりと仰向けに倒れ込んだのだった。
その手に辰丸の前髪を掴んだまま……
「すまんな……ここまでしかしてやれん……」
そう定勝は息も絶え絶えに言うと、静かに目を閉じた。
それは……
『元服』の儀式のうちの一つ……
成人した武家の男が、烏帽子(えぼし)という帽子を被る為に、前髪を落とすなど、髪型を整える、いわゆる『理髪』と呼ばれる儀式……
そして、成人する男子に烏帽子を被せるのは、『親』としての務めなのだ。
定勝が最期の最期にしてやりたかったこと。
それは……
父親としての務めーー
ぶわっと辰丸の目から涙が溢れる。
「あ……ありがとう……ございます……」
定勝は薄目を開く。
もう視力はない。
それでも泣きじゃくる『息子』の顔は、はっきり見える。
「しけた……面……してんじゃねえよ……
喜べよ……俺たちは……」
これが最期だ。
本当はもう声なんて出せないんだからよ。
でも……
これだけは口にしてえのさ……
お富……
俺に力をーー
「親子になれたんだからよ……」
自然と笑みが漏れる。
ああ……
幸せな一生だった、って……
胸を張っていいよな……?
お富ーー
お勝……
どうか幸せに……
泣くんじゃねえぞ……
あの世ではお主の母も父も……
『笑顔』なんだからよーー
どんな夜を過ごそうとも、
朝はやってくる。
昇る朝日は、
男の横顔を照らした。
その男の瞳には、もう涙はない。
あるのは覚悟と決意を込めた情熱の炎。
永禄3年(1560年)4月22日ーー
辰丸あらため、
宇佐美定龍(うさみさだたつ)ーー
ここに誕生ーー
それは、笑顔に溢れた夢ーー
父の宇佐美定満は縁側に腰をかけて、猫に餌をやっている。
娘の勝姫は、辰丸と共に、仲良く庭の端の小さな畑を耕しているようだ。
そして……
ーーお前さん、豆が茹で上がりましたよ
定勝の目の前には、亡き妻のお富……
皆が笑顔を定勝に向けている。
それは、どのお家にもありそうな日常の一幕。
定勝が本当に見たかった景色がそこにあった。
どんな時も『家族の笑顔』がある景色。
皆の笑顔を彩る四季の移り変わり。
誰からも恨まれる事もなく、
誰もいがみ合う事もなく、
長尾家の誰もが笑顔で同じ時を過ごす……
定勝の目指した『和』が、その夢には凝縮されていたのだったーー
………
……
目を覚ました定勝。
しかし、体は言う事を聞かず、もはや息をしているだけでやっとの状態だった。
それでも定勝は、気力を振り絞って、本庄繁長に長尾景虎の意向、すなわち「長尾景虎は本庄城に攻め込むつもりはない」ということを伝えると、辰丸と二人だけにしてもらったのだった。
涙でぐちゃぐちゃになっている辰丸。
わずか十日ほどぶりの再会であったが、最後に顔を合わせたのが随分と昔のことに感じられるのだから不思議なものだ。
定勝はかすれる声で語りかけた。
「おい……しけた面してんじゃねえよ……」
辰丸はただ涙にくれ、定勝の言葉にうなずくことしか出来ない。
目の前の彼だけを見れば、どこにでもいそうな十六の少年だ。とてもじゃないが、常人の域を逸脱した傑物とは思えない。
しかしそんな隔たりさえも、定勝は愛おしくて仕方がないのだ。
彼は懸命に震える手を伸ばすと、辰丸の頬に優しく触れた。
「もう泣くな……下手を打った俺を笑ってくれてよいのだ」
辰丸はブルブルと顔を横に振った。
笑えるはずなんてありません……
言葉にせずとも、そう言いたいのはよく分かる。
定勝はその様子を見て、微かに笑みを浮かべた。
じっと辰丸の様子だけを目に入れる。
脳裏に焼き付けるように……
このままあの世に行ったら、妻のお富に自慢してやるのだ。
俺は凄い男と『友』になれたのだ、と……
そう……
この時、彼は既に気付いていたのだ。
もはや命の灯火は消えかかっているということにーー
そして彼は最期の最期まで考えを巡らせていた。
辰丸に何かしてやれることはないのか、ということに。
しかし少しずつかすれていく視界と、薄れゆく意識は、彼にこれ以上考えさせる余裕を与えなかったのだ。
「情けねえな……俺という男は……
惚れた相手が目の前にいるにも関わらず、何一つ残せてやれないなんて……」
思わず彼はそう呟いた。
その時だった……
「一つだけ……一つだけ我儘を聞いて貰ってもよろしいでしょうか……」
辰丸が絞り出すような声で、定勝に問いかけたのである。
定勝は失いかけた意識を、全身全霊をかけて揺り戻す。そして小さく頷いた。
そして……
辰丸は……
消え入りそうな、とても儚い声で言ったのだ……
「親に……父親になってはもらえませんでしょうか……」
定勝は……
その言葉を耳にした瞬間……
冷たくなりかけた体に、火が灯ったのを感じた。
ドックン……! ドックン……!
波打つ鼓動が、定勝に「生きろ! 今だけは生きろ!」と必死に励ましている。
すると自然にこみ上げてきたのは……
「うわっはははははっ!! 」
自分でも驚く程の大笑いだった。
辰丸は、定勝の笑い声に泣くのを忘れたかのように目を丸くしている。
そしてそれまで重々しかった部屋の空気は、春の陽だまりの中のように軽くなっていったのだった。
「ははははははっ!! 」
どこまでも続く定勝の大笑い。
それをじっと見つめていた辰丸もまた、自然と笑みがこぼれてきた。
それを見た定勝は、どうにか笑いをこらえると、かすれた声で言ったのだった。
「ようやく落ちやがったな。苦労させやがって」
「申し訳ございません」
律儀に頭を下げる辰丸。
その頭をゴシゴシと乱暴に撫でる定勝。
それは二人が親子になった瞬間ーー
いや……
こんな言葉よりもずっと前から、彼らは『親子』だったのだ。
もしそうでなければ、今ここでこうして二人で過ごす時間を、どう説明出来るだろうか。
あの時、川中島で吹いた一陣の風は……
出会うはずもない人々に出会いを与え……
忘れたはずの『愛』を、一人の男に思い出させたのだ。
定勝は、辰丸の頭を撫でながら、じっと彼の様子に目を向け続ける。
その視線は、慈愛に満ち溢れたものだった。
しかし……
もう彼に残された時間は……
ほとんどなかった……
ーーちくしょう……! 生きてえよ! もっと、もっと……!
思わずこみ上げてくる涙。
しかし彼は思いとどまった。
なあ、俺よ……
心では慟哭していても、
口では笑い声をあげる……
それが武士ってもんだろ?
どうにか涙をこらえた定勝は、最期の大仕事に移ることにしたのだった。
ーーガシッ!!
突然、定勝が辰丸の前髪を掴むと、辰丸は驚いた顔になる。
しかし定勝には、もはや言い分を並べている余裕など残されているはずもない。
そして彼は傍らに置いてあった短刀を素早く抜くと……
ーーザンッ……!
と、一閃走らせたのだ。
「えっ……」
自分の身に何が起こったのか、見当もつかない辰丸。
一方の定勝は、彼の中に残された全てを懸けた一撃を放ったことで、ぐったりと仰向けに倒れ込んだのだった。
その手に辰丸の前髪を掴んだまま……
「すまんな……ここまでしかしてやれん……」
そう定勝は息も絶え絶えに言うと、静かに目を閉じた。
それは……
『元服』の儀式のうちの一つ……
成人した武家の男が、烏帽子(えぼし)という帽子を被る為に、前髪を落とすなど、髪型を整える、いわゆる『理髪』と呼ばれる儀式……
そして、成人する男子に烏帽子を被せるのは、『親』としての務めなのだ。
定勝が最期の最期にしてやりたかったこと。
それは……
父親としての務めーー
ぶわっと辰丸の目から涙が溢れる。
「あ……ありがとう……ございます……」
定勝は薄目を開く。
もう視力はない。
それでも泣きじゃくる『息子』の顔は、はっきり見える。
「しけた……面……してんじゃねえよ……
喜べよ……俺たちは……」
これが最期だ。
本当はもう声なんて出せないんだからよ。
でも……
これだけは口にしてえのさ……
お富……
俺に力をーー
「親子になれたんだからよ……」
自然と笑みが漏れる。
ああ……
幸せな一生だった、って……
胸を張っていいよな……?
お富ーー
お勝……
どうか幸せに……
泣くんじゃねえぞ……
あの世ではお主の母も父も……
『笑顔』なんだからよーー
どんな夜を過ごそうとも、
朝はやってくる。
昇る朝日は、
男の横顔を照らした。
その男の瞳には、もう涙はない。
あるのは覚悟と決意を込めた情熱の炎。
永禄3年(1560年)4月22日ーー
辰丸あらため、
宇佐美定龍(うさみさだたつ)ーー
ここに誕生ーー
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