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二章 Aルート(通常)
教化
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少年が俺の体に触れようとしても"瓦解"が起こらなくなった。
(やっと俺のことを神と信じるに至ったか。)
少年の体は俺の"回復"で"瓦解"に耐えていたが、心は衰弱しきっているようだった。
「少年よ、今の気持ちはどうだ?」
「さ、福様は神様です。福様は神様です。」
(これは暫く休ませないと普通に話せそうにないな。)
そう思った途端、少年は気絶してしまった。やはり精神の休憩が必要なようだ。そんな少年を置いておき、俺はテリー、チニー、レングスの元へと向かった。レングスはまだ意識が戻っていないようだ。
「二人とも怪我はないか?」
俺がそう聞くと食い気味にチニーが答えた。
「ない。それよりも福、あなた何者?」
チニーはとてもチームの仲間を見る目とは思えない目で俺のことを睨んできた。
(当然の反応だな。チームになった仲間が素性を偽っていたせいで、チーム全体が危険にさらされたんだ。)
俺のことを神と知っていたテリーでさえ怯えた顔をしている。
(嘘偽りなく答えるしかないか。)
「私は神だ。」
「機神と言い、あなたと言い、一体神ってなに?」
「それは……」
俺は神のことや魔王討伐のこと、機神が嘘の神を騙っていること、少年を教化しようとしたことなどを全て包み隠さず話した。
「そう。チニーだけじゃこの問題は抱えきれない。レングスが起きてからこれからのことを話し合お。」
チニーは俺とテリーから少し離れたレングスの元へ行き、思い悩んでいる様子だった。
「福くん。」
すると今度はテリーが話しかけてきた。
「す、凄かったね。」
「テリーの協力してくれたおかげだ。」
「いや、僕なんてただ言う通りに動いただけだよ……。」
「言う通りと言っても、そもそもテリーの能力がなければこの作戦は成り立たなかったんだ。君のマシンガンのような"発砲"特性のおかげであの少年を騙すことができたんだから。」
テリーの発砲の特性はマシンガンのような連射速度の速さと弾の小ささだ。その撃つ速さと弾の小ささゆえに通常の人間の眼が初見でその行動を見破ることは不可能に近い。つまり、本当にテリーの特性に助けられたのだ。
(だが何か浮かない顔をしているな。)
俺はテリーの言葉の歯切れが悪いと思い、少しテリーに探りを入れた。
「テリー、何か不安でもあるのか?」
驚いた顔をした後、すぐに落ち込んだ表情を見せたテリーは小さな声で話し始めた。
「さっき、あの少年にあそこまでする必要があったのかなって。」
「ほう?」
「い、今まで、僕は福くんのことをすごく良い人って思ってたんだ。いや、今も思ってるんだけど!だけど、あの少年にやってたことを見たら少しわかんなくなっちゃって、、」
(なるほどな、大体わかった。)
テリーは今まで人肌に触れず、ただ機械とだけ接触をしてきた。だからこそ、人間の強さや弱さ、優しさや厳しさなどに敏感なのだ。そんな多感な時にさっきの残酷な光景を見たせいでどうやら俺のことを悪者かもしれないと疑ってしまったと言うところだろう。
(こういうときは一方的に教えるのではなく、問答をするのが効果的だ。そうすることで自分で答えを得たという錯覚を起こさせることができる。)
「テリー、君はあの少年に命を奪われかけた。もちろん君だけじゃなく、チームの皆もだ。殺しに来た相手に対して殺しで対応して悪いと思うのかい?」
「たしかに僕たちは、というか主にレングスさんと福くんが命のやり取りをあの少年としてて、その上であの少年が死ぬことは仕方ないと思うよ。だけど、福くんがやったことは殺すことよりもひどい生殺し状態を続けるものだった。それに僕は納得できないんだ。」
「生殺し状態と言ったな。確かに私は"瓦解"と"回復"という強化を使ってあの少年を生殺しし続けた。だが、あれは命をかけた戦いの報復や仕返しとしてやったわけではない。あの行為はあの少年を教化するためにやったのだ。」
「教化って?」
「教化は神に定められた信者を導くという責務だ。あの少年は機神の信者であったが、私の信者になるとも言った。そもそも私は多神教、つまりは複数の神を信じることを認めていないから、本当ならばその時点から改めさせてやりたかったところだがそれはまだ容認した。」
俺の神に関する理論にテリーは賢い頭を捻ってなんとかついてきているようだった。
「ともかく、あの少年は私の信者になると言ったのだ。しかし、そう言ったのにも関わらずあの少年は私を神だと信じておらず、おそらく敵対視してさえもいた。それをどう思う?」
テリーは暫く考え、そして口を開いた。
「でもその教化の責務ってのは神から見た一方的なものでしかないんじゃないの?始めから信者のあるべき姿を提示してないこととか、そもそも神の姿からそれを示さなかったのが原因なんじゃないの?」
(素晴らしい頭脳だ、やはり俺の仲間に相応しい。)
「おお、テリーよ。君は正しい、だが正しいだけなんだ。」
正しいだけという奇怪な言葉にテリーは顔を顰めた。
「君はおよそ人間の感情というものを理解していない。君は自分の純粋な感情しか知らず、汚い感情を知らないのだ。だから今言ったような論理的な考え方しかできない。機械を作ったり、何か作戦を考えたりするときはその考え方でいいが、その考え方のまま人間についての考察をすると必ず躓く。」
「そんなのわかんないじゃないか。」
「今にわかるさ。」
俺はとりあえずこの話し合いを終わりにした。テリーがこれ以上納得するには自分で経験しなくてはわからない領分だからだ。
「おいおい、俺が寝てる間に随分と雰囲気が変わったな?福!」
俺たちの話し合いが終わったタイミングでレングスの目が覚めた。
(やっと俺のことを神と信じるに至ったか。)
少年の体は俺の"回復"で"瓦解"に耐えていたが、心は衰弱しきっているようだった。
「少年よ、今の気持ちはどうだ?」
「さ、福様は神様です。福様は神様です。」
(これは暫く休ませないと普通に話せそうにないな。)
そう思った途端、少年は気絶してしまった。やはり精神の休憩が必要なようだ。そんな少年を置いておき、俺はテリー、チニー、レングスの元へと向かった。レングスはまだ意識が戻っていないようだ。
「二人とも怪我はないか?」
俺がそう聞くと食い気味にチニーが答えた。
「ない。それよりも福、あなた何者?」
チニーはとてもチームの仲間を見る目とは思えない目で俺のことを睨んできた。
(当然の反応だな。チームになった仲間が素性を偽っていたせいで、チーム全体が危険にさらされたんだ。)
俺のことを神と知っていたテリーでさえ怯えた顔をしている。
(嘘偽りなく答えるしかないか。)
「私は神だ。」
「機神と言い、あなたと言い、一体神ってなに?」
「それは……」
俺は神のことや魔王討伐のこと、機神が嘘の神を騙っていること、少年を教化しようとしたことなどを全て包み隠さず話した。
「そう。チニーだけじゃこの問題は抱えきれない。レングスが起きてからこれからのことを話し合お。」
チニーは俺とテリーから少し離れたレングスの元へ行き、思い悩んでいる様子だった。
「福くん。」
すると今度はテリーが話しかけてきた。
「す、凄かったね。」
「テリーの協力してくれたおかげだ。」
「いや、僕なんてただ言う通りに動いただけだよ……。」
「言う通りと言っても、そもそもテリーの能力がなければこの作戦は成り立たなかったんだ。君のマシンガンのような"発砲"特性のおかげであの少年を騙すことができたんだから。」
テリーの発砲の特性はマシンガンのような連射速度の速さと弾の小ささだ。その撃つ速さと弾の小ささゆえに通常の人間の眼が初見でその行動を見破ることは不可能に近い。つまり、本当にテリーの特性に助けられたのだ。
(だが何か浮かない顔をしているな。)
俺はテリーの言葉の歯切れが悪いと思い、少しテリーに探りを入れた。
「テリー、何か不安でもあるのか?」
驚いた顔をした後、すぐに落ち込んだ表情を見せたテリーは小さな声で話し始めた。
「さっき、あの少年にあそこまでする必要があったのかなって。」
「ほう?」
「い、今まで、僕は福くんのことをすごく良い人って思ってたんだ。いや、今も思ってるんだけど!だけど、あの少年にやってたことを見たら少しわかんなくなっちゃって、、」
(なるほどな、大体わかった。)
テリーは今まで人肌に触れず、ただ機械とだけ接触をしてきた。だからこそ、人間の強さや弱さ、優しさや厳しさなどに敏感なのだ。そんな多感な時にさっきの残酷な光景を見たせいでどうやら俺のことを悪者かもしれないと疑ってしまったと言うところだろう。
(こういうときは一方的に教えるのではなく、問答をするのが効果的だ。そうすることで自分で答えを得たという錯覚を起こさせることができる。)
「テリー、君はあの少年に命を奪われかけた。もちろん君だけじゃなく、チームの皆もだ。殺しに来た相手に対して殺しで対応して悪いと思うのかい?」
「たしかに僕たちは、というか主にレングスさんと福くんが命のやり取りをあの少年としてて、その上であの少年が死ぬことは仕方ないと思うよ。だけど、福くんがやったことは殺すことよりもひどい生殺し状態を続けるものだった。それに僕は納得できないんだ。」
「生殺し状態と言ったな。確かに私は"瓦解"と"回復"という強化を使ってあの少年を生殺しし続けた。だが、あれは命をかけた戦いの報復や仕返しとしてやったわけではない。あの行為はあの少年を教化するためにやったのだ。」
「教化って?」
「教化は神に定められた信者を導くという責務だ。あの少年は機神の信者であったが、私の信者になるとも言った。そもそも私は多神教、つまりは複数の神を信じることを認めていないから、本当ならばその時点から改めさせてやりたかったところだがそれはまだ容認した。」
俺の神に関する理論にテリーは賢い頭を捻ってなんとかついてきているようだった。
「ともかく、あの少年は私の信者になると言ったのだ。しかし、そう言ったのにも関わらずあの少年は私を神だと信じておらず、おそらく敵対視してさえもいた。それをどう思う?」
テリーは暫く考え、そして口を開いた。
「でもその教化の責務ってのは神から見た一方的なものでしかないんじゃないの?始めから信者のあるべき姿を提示してないこととか、そもそも神の姿からそれを示さなかったのが原因なんじゃないの?」
(素晴らしい頭脳だ、やはり俺の仲間に相応しい。)
「おお、テリーよ。君は正しい、だが正しいだけなんだ。」
正しいだけという奇怪な言葉にテリーは顔を顰めた。
「君はおよそ人間の感情というものを理解していない。君は自分の純粋な感情しか知らず、汚い感情を知らないのだ。だから今言ったような論理的な考え方しかできない。機械を作ったり、何か作戦を考えたりするときはその考え方でいいが、その考え方のまま人間についての考察をすると必ず躓く。」
「そんなのわかんないじゃないか。」
「今にわかるさ。」
俺はとりあえずこの話し合いを終わりにした。テリーがこれ以上納得するには自分で経験しなくてはわからない領分だからだ。
「おいおい、俺が寝てる間に随分と雰囲気が変わったな?福!」
俺たちの話し合いが終わったタイミングでレングスの目が覚めた。
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