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新婚旅行?②
しおりを挟む翌朝、俺達は鎌倉に向かう前に軽く打ち合わせをした。
最悪の事を考え、ゼウスは隠れてもらい、聖剣はアイテムボックスにしまい、代わりに斬魔刀を帯刀して、武器を取り上げられる事を前提で海沿いのバリケードに向かう。
バスでバリケードの門を作っているところから離れた場所にグリフォン達に降りてもらい、俺だけ門に歩いて近付いた。
「止まれ、なにか用か?」
「大曽根雅也です、大臣から連絡が行ってませんか?」
「聞いている、安全の為に武器は預かるぞ」
「解りました」
俺は合図を送り、彼女達を呼んだ。
しかし、グリフォン達が近づくと門に居る人達が騒ぎ出した。
「おい、そのモンスター達はなんだ?」
「俺達の仲間ですよ、危害を加えなければ安全です」
「中にモンスターを入れる事は出来ない、それともし襲って来たら、こちらも反撃させてもらうからな」
結局、グリフォン達は門の外で待たせ、俺と恋花だけで鎌倉の市長と会う事に。
楓と歩美と美咲は門の中には入るがグリフォンの側に残る事にした。
俺達は感じの悪いオヤジの案内で市長に会う事に。
(こいつら、内の嫁達を嫌らしい目で見るんじゃねー)
俺達は市内なのに警備厳重な市役所にやって来た、市役所の周辺には小銃を持った男達が俺達に嫌な視線を向けていた。
俺は小さな声で
「何かおかしい、用心しろ」
「了解」
俺達は市長室に案内され、中に入ると、机で仕事をしている男と小銃を持つ2人の男が居た。
「こんにちは、大曽根雅也です」
「こんにちは、妻の恋花です」
「市長の国松だ、今日は何の為にこちらに」
(なにをそんなに警戒してる?)
「いえ、たまたま近くに来たら、人工的な光りを見たので、気になりまして」
「そうですか、鎌倉は何とか市民の協力で細々とやってます」
それから、市長と雑談をするが、なにかおかしい、俺もスキルの事や村等は話さず、相手の出方を見ながら話した。
最後に市長から
「大曽根さん、鎌倉は貴方達を歓迎します、確り働いて下さいね」
その言葉と同時に男達は俺達に小銃を向け、同時に市長室に男達がなだれ込んできた。
「何の真似ですか?」
市長は嫌らしい顔で笑った。
「中々強そうなモンスターを持って、尚且つ美人を4人も連れて来てくれてありがとう、今頃は3人も捕らえた頃でしょう、大人しくしてもらおうか」
「貴方方は何のつもりですか?」
「ここは俺の支配する国何だよ、お前は大人しく言う事を聞いて入れば殺さないでいてやる、女は後で可愛がってやるからな、そんな奴より満足させてやるぞ」
男達は嫌らしい笑いを見せた。
「全く情けないな、お前ら馬鹿だろ」
「口の聞き方には気をつけろ、女とグリフォンさえ入ればお前なんて要らないからな、殺すぞ!」
「全く解って無いな、殺せる訳無いだろ」
「わはは、殺され無いと思うのか、俺は元々鎌倉の警察所の副署長だったけどな、市長と署長を殺しこの地位に着いたんだ、あんまり俺を舐めるなよ!」
「なんだ、木っ端役人が勘違いして、お山の大将気取りですか」
「減らず口を叩くな、こいつらを拘束しろ」
「忠告するけど止めた方が良いよ」
男達は俺達を拘束しようとするが、見えない壁に阻まれ、俺達に触れる事も出来ない。
「はい、貴方達は敵に認定しました、降参するなら命だけは助けてあげますが、あまり舐めると生きたままグリフォンの餌にしますよ」
「男は殺せ!」
俺に向けて小銃を撃って来たが、結界に当たり跳弾で周りの男達が被弾する。
「ああ、馬鹿ですね雅也さんを怒らせて」
俺はアイテムボックスから武器を取り出した、恋花と一緒に小銃を切り裂いた。
「こんな事をしてただで済むと思うな、言う事を聞かないと女達を殺すぞ!」
「大丈夫ですよ、捕まったのも作戦ですから」
俺はポケットから笛を取り出した吹いた。
遠くからグリフォンの雄叫びが聞こえ、大きな窓からゼウスが飛び込んで来た。
逃げ出そうとする男達を俺は殴り飛ばし、恋花は偽市長の首に刀を突きつける。
俺は男達に、秘かに集めていた、秘蔵コレクションの手錠で拘束した。
男達を外に連れ出すが、職員達は俺達の邪魔はしなかった。
外に出ると彼女達が男達を縄で拘束していた。
「皆、大丈夫だったか?」
「大丈夫だったけど、こいつらに体触られた」
「お前ら全員死刑な!」
俺は彼女達に押さえられ。
「そんな事位で殺しちゃダメ」
「じゃあ、手を切り落とすだけで勘弁してやろう」
「嫌々、ダメだから」
そんなやり取りをしていると、おどおどした中年のおじさんが声を掛けて来た。
「あのーすみません」
「うるせーお前も殺すぞ」
「どうどおどう」
「俺は馬じゃあねー」
「はいはい、落ち着いて」
「なにか用ですか?」
「はい、市長の仲間達に女子供を人質に取られておりまして、助けて頂きませんか?」
「えっ、何処に居るのですか?」
「おい、ジジイ余計な事を言うと、お前の女房子供を殺すぞ!」
俺が叫んだ男を切り殺そうとすると、彼女達に止められ、代わりにグリフォンが叫んだ男の頭をてしてしと頭を踏んだ。
のたうち回る男にグリフォンが頭を鷲掴み、正に字の如く鷲掴みです。
おじさんに捕まって居る場所に行き、小銃で抵抗されたが、グリフォン達には小銃は豆鉄砲でしかなく、グリフォンに簡単に頭を鷲掴みにされ、上空に持ち上げられた。
それから、俺達は捕らえた男達を牢に入れ、おどおどしたおじさんや女性達から話を聞く事にした、でも俺は怒りが収まらず、大臣に電話を掛けた。
「もしもし、大臣?」
「雅也さん、鎌倉はどうですか?」
「ええ、大歓迎ですよ、男達に銃で攻撃され、うちの嫁達の体を触られ、これは大臣の指示ですか?」
「えっ?」
「おい、こら大臣、俺達に喧嘩を売っているのか?」
「ええー、待って待って何がなんだか解りません」
俺は恋花に電話を取られ、恋花が大臣に内容を話し、大臣は直ぐに鎌倉に来ると言って電話を切った。
俺達はおじさん達から話を聞く為に市役所の応接室に向かう事に。
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