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月に行く①
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リアルプラネタリウムを二人で楽しんで居たら凄い速度で月の地表が迫って来た。
月の地表は大きなクレーターは有るが人工物何も無い。そんな事を考えていると地表が迫っていた。
「十兵衛さん、ぶつかる、ぶつかる」
「大丈夫ですよ」
俺は目も前に迫った地表を見つめながら恐怖を感じるがシルフィーがギュッと手を握るので恐怖よりもシルフィーを守る為に腰を浮かしたところで俺たちは地表を通り抜けた。
「男鹿さん、地球と同じであのクレーターは偽装です」
「そうなんですか、でも先に言って欲しかった」
「すみません、月初めて行く人のお約束です」
「しかし、映像だけで偽装だったら日本の上げた月の観測衛星のかぐやでバレるんじゃないですか?」
「それも含めて偽装してますから大丈夫です。もし入港コードが無いと只の地表ですから」
「そうなんですか」
「元々計画では人類が宇宙に進出する事は人類が造られた時の為に偽装は月が出来た時からされてるそうですよ」
「壮大な計画ですね。もしかして月って天照様たちが造ったの?」
「天照様は月産まれですからもっと昔の人が造った聞いてます」
「月なんか造れれる物なのか?」
「月が無いと地球生物は生まれてませんよ」
そんな事を話しているとトンネルを抜け広い空間に出た。
「うわぁ、凄い。何ですかあれは?」
「移民船団と戦艦です」
俺は口を半開きで間抜けな顔で凄い大きな宇宙船を眺めていた。
「壮観ですね。何隻くらい有るんですか?」
「だいたい月に有るのは6千隻くらいですね」
「あそこに有る赤と白の船、カッコいいですね」
「あれはイザナミ様とイザナギ様の旗艦です」
サーフボードを思わせる船体は銀〇英雄伝説に出て来るラ〇ンハルトの旗艦ブリュンヒルトの似ている。でもどこにも窓は無いし、後部にもエンジンの様な物は確認できない。
そんな事を考えていると乗って来た宇宙船は着陸を開始した。
宇宙船は揺れも衝撃も無いまま無事月に着いた。
後部ハッチが開き、シルフィーの手を引いて宇宙船を降りるとそこには何故かレディーススーツを着た二人の女性が出迎えてくれた。
「レイジさん遠いところ良く来てくれました」
「えっ、もしかして天照様ですか?」
「そうですよ」
「何でそんな恰好を?」
「えっとですね、やっぱり謝罪するならきちんとした格好をと思いまして」
「お姉さま紹介してくれませんか」
天照様の後ろに居るスーツを着た女性が天照様の服をちょこんと引って聞いて来た。
「レイジさん、今一緒に月に居る木花花之夜毘売です」
「初めまして、コノハと呼んで下さい」
「男鹿怜志です、こちらは妻のシルフィーナです」
「つっつ妻のシルフィーナですよろしくお願いします」
「シルフィーナさん、お体の調子はどうですか?」
「えっ、何も問題無いですよ」
「良かった、私初めて作ったので」
「えっ、作った?」
「そうですよ、肉体は世界を超えられませんから。遺伝子等のデータを元に私がするフィーナさんの身体を造ったんです」
シルフィーは突然青い顔をしてコノハ様と小声で話し出したが俺の耳は地獄耳な為全部聞こえていた。
「コノハ様が造ったとおっしゃいましたがこの身体で子供は作れますか?」
「問題無いですよ、それに出来た子供は遺伝子疾患には掛かりませんからいっぱい作って下さいね」
シルフィーは青く成ったり赤く成ったり忙しいな。俺は子供はもうちょっと新婚生活を満喫してからが良いな。
「レイジさん、立ち話も何なので席を用意してますので行きませんか?」
「そうですね、お願いします」
十兵衛さんたちは用事が有るらしく俺たちは一旦別れ、天照様に促され後を付いて行くと、そこには床が円形に光る場所が有った。
もしかして転送装置かと思ったら、天照様が中央に立っているポールに手を置くと床が浮き上がり揺れる事も無く進み始めた。
ちょっと思ってたのと違うけどこれはこれで近未来的ではあるが移動手段的には何かありきたり。
「どこに向かっているんですか?」
「詳しい話をする為にメインコントロールルームに向かってます」
話していると周りに動く人がちらほら見かける。
「天照様、あそこの人はどなたですか?」
「あそこは見えるのはバイオロイド達です。彼らはここで管理などをしてもらってます」
「人間では無いのですか?」
「人間とは違います、感情は有りますが精神体を宿していません」
「精神体?」
「分かりやすく言いますと精神体、幽霊、ゴースト、魂です。人間は生を受けると宿る物、もう我々は何億年も研究してきたが未だに我々もすべてが理解できない物」
「それが無いと何なんですか?」
「魂が無いと与えられた範囲でしか志向が出来ません、地球でもAIを作っていますがAIには与えられた情報以外新たな事を想像できませんから未知の物は想像できないし、人工的に子供を作っても魂は宿りません」
「何かよく分からないけど今一生懸命作ってるAIには想像力が無いの?」
「与えられた情報からの応用までは出来ても全く新しい事は想像できないわ」
「でもそれって人間だって同じじゃ無いの?」
「ちょうど着いたからゆっくり座って話しましょう」
話して居ると乗っていた床が止まり先には大きなスクリーンに地球が映る大きな部屋に着いた。
「どうぞ、こちらで御寛ぎ下さい」
俺とシルフィーは全然未来的じゃない地球でも有りそうな布制のソファーに座った。
月の地表は大きなクレーターは有るが人工物何も無い。そんな事を考えていると地表が迫っていた。
「十兵衛さん、ぶつかる、ぶつかる」
「大丈夫ですよ」
俺は目も前に迫った地表を見つめながら恐怖を感じるがシルフィーがギュッと手を握るので恐怖よりもシルフィーを守る為に腰を浮かしたところで俺たちは地表を通り抜けた。
「男鹿さん、地球と同じであのクレーターは偽装です」
「そうなんですか、でも先に言って欲しかった」
「すみません、月初めて行く人のお約束です」
「しかし、映像だけで偽装だったら日本の上げた月の観測衛星のかぐやでバレるんじゃないですか?」
「それも含めて偽装してますから大丈夫です。もし入港コードが無いと只の地表ですから」
「そうなんですか」
「元々計画では人類が宇宙に進出する事は人類が造られた時の為に偽装は月が出来た時からされてるそうですよ」
「壮大な計画ですね。もしかして月って天照様たちが造ったの?」
「天照様は月産まれですからもっと昔の人が造った聞いてます」
「月なんか造れれる物なのか?」
「月が無いと地球生物は生まれてませんよ」
そんな事を話しているとトンネルを抜け広い空間に出た。
「うわぁ、凄い。何ですかあれは?」
「移民船団と戦艦です」
俺は口を半開きで間抜けな顔で凄い大きな宇宙船を眺めていた。
「壮観ですね。何隻くらい有るんですか?」
「だいたい月に有るのは6千隻くらいですね」
「あそこに有る赤と白の船、カッコいいですね」
「あれはイザナミ様とイザナギ様の旗艦です」
サーフボードを思わせる船体は銀〇英雄伝説に出て来るラ〇ンハルトの旗艦ブリュンヒルトの似ている。でもどこにも窓は無いし、後部にもエンジンの様な物は確認できない。
そんな事を考えていると乗って来た宇宙船は着陸を開始した。
宇宙船は揺れも衝撃も無いまま無事月に着いた。
後部ハッチが開き、シルフィーの手を引いて宇宙船を降りるとそこには何故かレディーススーツを着た二人の女性が出迎えてくれた。
「レイジさん遠いところ良く来てくれました」
「えっ、もしかして天照様ですか?」
「そうですよ」
「何でそんな恰好を?」
「えっとですね、やっぱり謝罪するならきちんとした格好をと思いまして」
「お姉さま紹介してくれませんか」
天照様の後ろに居るスーツを着た女性が天照様の服をちょこんと引って聞いて来た。
「レイジさん、今一緒に月に居る木花花之夜毘売です」
「初めまして、コノハと呼んで下さい」
「男鹿怜志です、こちらは妻のシルフィーナです」
「つっつ妻のシルフィーナですよろしくお願いします」
「シルフィーナさん、お体の調子はどうですか?」
「えっ、何も問題無いですよ」
「良かった、私初めて作ったので」
「えっ、作った?」
「そうですよ、肉体は世界を超えられませんから。遺伝子等のデータを元に私がするフィーナさんの身体を造ったんです」
シルフィーは突然青い顔をしてコノハ様と小声で話し出したが俺の耳は地獄耳な為全部聞こえていた。
「コノハ様が造ったとおっしゃいましたがこの身体で子供は作れますか?」
「問題無いですよ、それに出来た子供は遺伝子疾患には掛かりませんからいっぱい作って下さいね」
シルフィーは青く成ったり赤く成ったり忙しいな。俺は子供はもうちょっと新婚生活を満喫してからが良いな。
「レイジさん、立ち話も何なので席を用意してますので行きませんか?」
「そうですね、お願いします」
十兵衛さんたちは用事が有るらしく俺たちは一旦別れ、天照様に促され後を付いて行くと、そこには床が円形に光る場所が有った。
もしかして転送装置かと思ったら、天照様が中央に立っているポールに手を置くと床が浮き上がり揺れる事も無く進み始めた。
ちょっと思ってたのと違うけどこれはこれで近未来的ではあるが移動手段的には何かありきたり。
「どこに向かっているんですか?」
「詳しい話をする為にメインコントロールルームに向かってます」
話していると周りに動く人がちらほら見かける。
「天照様、あそこの人はどなたですか?」
「あそこは見えるのはバイオロイド達です。彼らはここで管理などをしてもらってます」
「人間では無いのですか?」
「人間とは違います、感情は有りますが精神体を宿していません」
「精神体?」
「分かりやすく言いますと精神体、幽霊、ゴースト、魂です。人間は生を受けると宿る物、もう我々は何億年も研究してきたが未だに我々もすべてが理解できない物」
「それが無いと何なんですか?」
「魂が無いと与えられた範囲でしか志向が出来ません、地球でもAIを作っていますがAIには与えられた情報以外新たな事を想像できませんから未知の物は想像できないし、人工的に子供を作っても魂は宿りません」
「何かよく分からないけど今一生懸命作ってるAIには想像力が無いの?」
「与えられた情報からの応用までは出来ても全く新しい事は想像できないわ」
「でもそれって人間だって同じじゃ無いの?」
「ちょうど着いたからゆっくり座って話しましょう」
話して居ると乗っていた床が止まり先には大きなスクリーンに地球が映る大きな部屋に着いた。
「どうぞ、こちらで御寛ぎ下さい」
俺とシルフィーは全然未来的じゃない地球でも有りそうな布制のソファーに座った。
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