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別荘地見学
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今日は朝から土地の下見の為二人でドライブだ。
10時に家を出て高速に乗り熱海に向かうつもりでいたが、あまりにも天気が良かったので予定を変更して車で茅ヶ崎まで向かって、海沿いの134号で小田原を経由して熱海に向かう事にした。
今はまだ6月初旬で暖かく成ったが海沿いの道を走っている。シルフィーは王都が有る内陸部から出た事が無いので海を楽しそうに眺めている。
「私はなんて幸せなんだろう。レイジさんとまたちゃんと会えて私を受け止めてくれるしレイジさんのご家族も優しい」
別荘と言う言葉を聞くと思い出してしまう出来事が有る。前国王夫妻であるおじい様とおばあ様が引退後静養する為に暮らして居た別荘だ。
そしてあれは忘れもしない私が16歳の時だった。急な知らせで別荘の有る街が多くの悪魔に襲われた。
連絡を受けた時にはおじい様たちはもう亡くなっていたが、おじい様たちはこんな老いぼれより未来の有る領民を逃がすべきだ、と魔法の得意なおばあ様と兵士を引き連れ最前線で戦い多くの領民を避難させる為に戦い亡くなったそうだ。
それから私はおばあ様たちが亡くなった事を悲しみふさぎ込んで居たところ、救援から帰って来たレイジさんに私は当たってしまった。
それなのにレイジさんは自分が不甲斐ないばかりにごめんなと私の我儘なのに優しく慰めてくれた。
それから私は今までかっこいいお兄ちゃんとだけ思っていたレイジさんを好きに成った。この世界で言うならキャップ萌えだ。だって普段は勇ましいレイジさんがあんなに優しいとは思わなかったんだもん。
それから私はレイジさんが戦地から戻ると何とかして会う時間を増やし、レイジさんにアタックし続けた。レイジさんは困ったふりをしていたが、お父様にお願いして婚約して貰えてからはレイジさんからも吹っ切れたのか愛してるって言って貰えて幸せだった。
それなのに勝手に元の世界に戻されて、泣きはらした事が嘘の様にレイジさんは今隣に座っている。
「シルフィー、ぼーっとして飽きちゃった?」
「そんな事無いよ。私今レイジさんと結婚出来て幸せだな~と思ってたの」
「それなら良いけど。そろそろお昼ご飯食べようか」
「はい♪」
俺達は途中色んな所に寄りながら熱海に着いた。
イブの予約してくれた温泉旅館は最高で5組しか泊まれない豪華な隠れ家旅館だった。
部屋には貸し切りの温泉に、豪華な船盛付の料理に満足いくサービス本当に最高だ。シルフィーも大満足で俺が探すよりやっぱり良い。
でも翌朝には裕宏と待ち合わせも有るので早めに寝る事にした。もちろんイチャイチャしたけど一日中車に乗ってたせいか、いつの間にか二人は夢の中だった。
翌朝美味しい朝食を食べてから、裕宏と待ち合わせの熱海駅に向かった。
駅に着くと裕宏はもう着いていて、軽くクラクションを鳴らし手を振った。
「レイジ、アストンマーティンなんて乗ってたのか?それに彼女が奥さんなの?」
「取り敢えず落ち着け。ちょっと狭いけど後ろに座って」
「私の方が小さいから私が座る」
それからお互い挨拶してシルフィーが後ろに座り、裕宏からはシルフィーとの出会いなど聞かれたが、今は話せないけど後日皆に話すからと誤魔化した。
ただ俺の中で此奴らは信用出来るのでマンションに住み始めたら家に呼んで話すつもりだ。その頃には斗真も救出出来ているだろうしな。
イブが連絡を取っていた不動産会社に到着すると、直ぐに応接室に案内された。
俺はまだ作ってないから貰うだけだが名刺交換を済ませ挨拶をした。
相手は裕宏が四宮建設の人間だと知ると、別荘を建てる工事は四宮建設でされるんですかと聞いて来た。
それを俺は其のつもりで連れて来ましたと答えると、相手の社長は見るからにがっかりしていた。
多分土地も売って尚且つ建築でも稼ごうと考えていたのだろう。
それから営業の方が現地まで案内してくれるので、用意されたワンボックスカーに乗り現地に向かった。
マップで見て場所は分かっていたが熱海の中心地から車で20分くらいの場所で、近くにローズガーデンくらいしかなくハッキリ言って山だ。
俺は頭の中でイブに声を掛けるとこの場所で間違いないとの事。
俺とシルフィーがはっきり言って山林を眺めて唖然としてると、裕宏と営業が何やら専門的な事を話しているが、林野庁がどうした造成がどうしたとか俺にはさっぱり分からない。
「レイジ、この土地は相当金と時間が掛かるぞ。良いのか?」
「前に話した希望の別荘が建つんなら」
「別荘と言うよりホテルみたいな大きさだけどな。帰ってからこっちでちゃんと建築確認が取れるかどうか調べるよ」
そんな話をしている間に営業さんがドローンを用意してくれて、上空から敷地を見せてくれて眺めも気に入ったので、希望通り建築確認が取れたら契約すると伝えその場を後にした。
思ったより早く終わってしまった俺たちは、お昼を食べながら今後の計画を立て裕宏を送って行こうと提案するが、こっちの支社に寄って打ち合わせして新幹線で帰ると言うので駅で別れ、お土産を買って帰る事にした。
10時に家を出て高速に乗り熱海に向かうつもりでいたが、あまりにも天気が良かったので予定を変更して車で茅ヶ崎まで向かって、海沿いの134号で小田原を経由して熱海に向かう事にした。
今はまだ6月初旬で暖かく成ったが海沿いの道を走っている。シルフィーは王都が有る内陸部から出た事が無いので海を楽しそうに眺めている。
「私はなんて幸せなんだろう。レイジさんとまたちゃんと会えて私を受け止めてくれるしレイジさんのご家族も優しい」
別荘と言う言葉を聞くと思い出してしまう出来事が有る。前国王夫妻であるおじい様とおばあ様が引退後静養する為に暮らして居た別荘だ。
そしてあれは忘れもしない私が16歳の時だった。急な知らせで別荘の有る街が多くの悪魔に襲われた。
連絡を受けた時にはおじい様たちはもう亡くなっていたが、おじい様たちはこんな老いぼれより未来の有る領民を逃がすべきだ、と魔法の得意なおばあ様と兵士を引き連れ最前線で戦い多くの領民を避難させる為に戦い亡くなったそうだ。
それから私はおばあ様たちが亡くなった事を悲しみふさぎ込んで居たところ、救援から帰って来たレイジさんに私は当たってしまった。
それなのにレイジさんは自分が不甲斐ないばかりにごめんなと私の我儘なのに優しく慰めてくれた。
それから私は今までかっこいいお兄ちゃんとだけ思っていたレイジさんを好きに成った。この世界で言うならキャップ萌えだ。だって普段は勇ましいレイジさんがあんなに優しいとは思わなかったんだもん。
それから私はレイジさんが戦地から戻ると何とかして会う時間を増やし、レイジさんにアタックし続けた。レイジさんは困ったふりをしていたが、お父様にお願いして婚約して貰えてからはレイジさんからも吹っ切れたのか愛してるって言って貰えて幸せだった。
それなのに勝手に元の世界に戻されて、泣きはらした事が嘘の様にレイジさんは今隣に座っている。
「シルフィー、ぼーっとして飽きちゃった?」
「そんな事無いよ。私今レイジさんと結婚出来て幸せだな~と思ってたの」
「それなら良いけど。そろそろお昼ご飯食べようか」
「はい♪」
俺達は途中色んな所に寄りながら熱海に着いた。
イブの予約してくれた温泉旅館は最高で5組しか泊まれない豪華な隠れ家旅館だった。
部屋には貸し切りの温泉に、豪華な船盛付の料理に満足いくサービス本当に最高だ。シルフィーも大満足で俺が探すよりやっぱり良い。
でも翌朝には裕宏と待ち合わせも有るので早めに寝る事にした。もちろんイチャイチャしたけど一日中車に乗ってたせいか、いつの間にか二人は夢の中だった。
翌朝美味しい朝食を食べてから、裕宏と待ち合わせの熱海駅に向かった。
駅に着くと裕宏はもう着いていて、軽くクラクションを鳴らし手を振った。
「レイジ、アストンマーティンなんて乗ってたのか?それに彼女が奥さんなの?」
「取り敢えず落ち着け。ちょっと狭いけど後ろに座って」
「私の方が小さいから私が座る」
それからお互い挨拶してシルフィーが後ろに座り、裕宏からはシルフィーとの出会いなど聞かれたが、今は話せないけど後日皆に話すからと誤魔化した。
ただ俺の中で此奴らは信用出来るのでマンションに住み始めたら家に呼んで話すつもりだ。その頃には斗真も救出出来ているだろうしな。
イブが連絡を取っていた不動産会社に到着すると、直ぐに応接室に案内された。
俺はまだ作ってないから貰うだけだが名刺交換を済ませ挨拶をした。
相手は裕宏が四宮建設の人間だと知ると、別荘を建てる工事は四宮建設でされるんですかと聞いて来た。
それを俺は其のつもりで連れて来ましたと答えると、相手の社長は見るからにがっかりしていた。
多分土地も売って尚且つ建築でも稼ごうと考えていたのだろう。
それから営業の方が現地まで案内してくれるので、用意されたワンボックスカーに乗り現地に向かった。
マップで見て場所は分かっていたが熱海の中心地から車で20分くらいの場所で、近くにローズガーデンくらいしかなくハッキリ言って山だ。
俺は頭の中でイブに声を掛けるとこの場所で間違いないとの事。
俺とシルフィーがはっきり言って山林を眺めて唖然としてると、裕宏と営業が何やら専門的な事を話しているが、林野庁がどうした造成がどうしたとか俺にはさっぱり分からない。
「レイジ、この土地は相当金と時間が掛かるぞ。良いのか?」
「前に話した希望の別荘が建つんなら」
「別荘と言うよりホテルみたいな大きさだけどな。帰ってからこっちでちゃんと建築確認が取れるかどうか調べるよ」
そんな話をしている間に営業さんがドローンを用意してくれて、上空から敷地を見せてくれて眺めも気に入ったので、希望通り建築確認が取れたら契約すると伝えその場を後にした。
思ったより早く終わってしまった俺たちは、お昼を食べながら今後の計画を立て裕宏を送って行こうと提案するが、こっちの支社に寄って打ち合わせして新幹線で帰ると言うので駅で別れ、お土産を買って帰る事にした。
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