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招かれざる客
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朝早くピンポンが鳴る。
「マジか。来るってイブから聞いてたがまさか8時に来るとは。警察って常識が無いのか」
「誰か来たの?」
「そうみたい、シルフィーも着替えておいて」
「は~い」
インターホンの画面を見るとスーツを着た男が立っていた。
「はーい」
「警察の者ですがちょっとお話を伺いたいのですが」
「今開けます」
オートロックなのに勝手に玄関まで来てるけど、これって立派な住居侵入罪じゃないのかな。
玄関を開けると2人の男が立っていた。
「男鹿怜志さんんですね、ちょっとお話を聞きたいので署までご同行願えませんか?」
「お断りします」
「いやいや」
「警察は常識が無いんですか?それとも俺が何か罪を犯しましたか?」
「こちらも別に逮捕しに来たのではありません。ただお話を伺いたくて」
「それならこんな朝早くでは無くて、事前にアポを取ってから伺うのが常識じゃないんですか?」
「そうですね。朝早く伺ったのは申し訳ないと思いますが、男鹿さんがお出かけされる前にお話を伺いたかったものですから」
「まあ分かりました、話を聞きたいなら家でも構いませんよね?」
「できれば署で」
「嫌です」
「分かりました、お邪魔してもよろしいですか?」
「どうぞ」
2人の男は外に合図を送り部屋に入って来た。
「「お邪魔いたします」」
2人をリビングに案内してソファーは2人しか座れないのでダイニングテーブルに座ってもらった。
「ちょっと着替えてきますので少々お待ちください」
「はい」
退室すると2人の男は小声で話し出した。
「寺脇さん、男鹿さんて警備部の男鹿管理官の弟さんで一般の方なんですよね?」
「そうですよ、ただあの落ち着き様は一般人とは思えませんね」
「そうですね、道場で格上の相手と対峙した時の威圧感が有りますね」
「我々の情報では子供の頃剣道と日本拳法を習っていたらしいがどちらも有段者では無い」
「そうですか、しかし把握している資産のわりに普通ですね?」
そんな事を話しているとリビングのドアが開きシルフィーが入って来た。
「おはようございます、今コーヒー淹れますね」
「お構いなく、失礼ですが貴女は?」
「男鹿怜志の妻です」
「えっ、男鹿さんは独身では?」
「最近結婚しました」
そんな事を話しているとリビングのドアが開き怜志が入って来た。
「お待たせしました」
「いえ、こちらこそ朝早くにお邪魔しまして」
「それでお話とは?」
「私は公安の寺脇と申します}
「私は情報庁の鈴木と申します」
「そうですか、寺脇さんと小俣さんですね」
「何故私の本名を?」
「今日の事は夢で見ました(本当はイブが頭の中で教えてくれてるだけだけどね。)」
「そうですか夢で」
「それならお話を伺いたい事はおわかりですね?」
「ええ、核テロの件ですよね」
「そうです」
「あれは俺だと分からない様にした警告文だったんですがね、よく俺だと分かりましたね」
「今はどこにでもカメラが有りますから、同一人物を探して行けば見つけられますよ」
「ありがとうシルフィー」
シルフィーがコーヒーを配ると、シルフィーは寝室に向かってくれた。
「頂きます、ずいぶん若い奥さんですね?」
「ええまあ、そんな事より核テロの件ですよね」
「はい」
「ではお話します、ご存じかと思いますが私は交通事故に有って3日間昏睡状態で、その間私は夢を見ていました。その時から予知夢と言って良いのか分かりませんが未来が少し見える様になりました」
「予知夢ですか?」
「信じられないと思いますが事実です」(本当は夢じゃなくて何時でも未来が見えるけどね。)
「いえ、我々も信じているから伺ったんです」
「そうですか~ただ貴方達は俺を任意同行して、警察署じゃない場所に連れて行こうとしましたよね?」
「いえ、あの施設も公安の事務所です」
「まあどうでも良いですけど、俺はあんたらの手足に成るつもりが無いから、協力してもらいたいならそれなりの対応を取ってもらいたい」
「分かりました、それでは協力して頂けるのですね?」
「協力はしますが俺が出来るのは助言だけですよ、俺も暇じゃないので」
「分かりました、オリンピックの開会式の日に核テロが起きるんですよね?」
「ただし今現在はテロが起こらない未来に変わっています」
「テロは起こらないのですか?」
「私にもそれはわかりません、テロが起きないのか事前に防がれたのか?」
「確かに防げたんだとしても核が持ち込まれた事を公表しないと思います」
「私の見える未来は自分に係る未来しか分かりませんから」
「そうですか」
「ただ2018年は自然災害が多発します、このことは公安じゃなくて小俣さんじゃなくて鈴木さんの方のお仕事だと思いますが」
「そちらはその時期に成ってから気象庁を通して警告をだしますので」
「そうですか」
「話を戻しますが核テロの詳細はメールで頂いた通りなんですね?」
「そうです、ただし私も夢でテレビを通した情報しか有りませんので新潟から入ってレントゲン車両で運ばれ首都高4号線の外苑出口の陸橋で爆発します」
「車のナンバーとかは分かりませんか?」
「分かりません。それに爆発直後はイスラム過激派が犯行声明を出してそれに踊らされてマスコミも警察もイスラム過激派を追ってましたからニュースもそればかりでしたので」
「でも違ったんですよね?」
「ええ、アメリカが調査したところ北朝鮮が前に核実験した時の物と一致してアメリカが調べたところ、南朝鮮に売っていた事が分かり首謀者が分かったのです」
「それが事実なら……」
「そうです、この核テロなんか始まりに過ぎないのです。アメリカが朝鮮半島を占領すれば面白く無い国が居ますからね」
「分かりました、我々は核を持ち込ませない様にします。今後もいろいろと情報提供をお願いいたします。窓口は私寺脇までお願いします」
「分かりました、ただ私の周りをうろちょろしてる人は引き上げて下さい」
「それは警護の為でして」
「要りませんよ、あんまりまとわり付かれると経歴や写真をネットに晒しますよ」
「そんな事は止めてくれ、分かった監視は止める」
「そうですか、分かってもらえたなら良いです。でも監視してる者が居たら警告無しに晒しますよ」
「約束は守る」
「情報庁も良いですね?もし情報庁の方が監視してたら鈴木さんを公表しますよ」
「分かってる」
「分かってもらえたら安心です。私はやりたい事があるので自由で居たいのです。第7公安や情報庁で働くのは無理ですので」
「第6公安捜査部までしか公表してないはずですが?」
「夢で見ました」
「便利な夢ですね」
「はははぁ」
お互いに笑ってはいるが目は笑っていなかった。
「マジか。来るってイブから聞いてたがまさか8時に来るとは。警察って常識が無いのか」
「誰か来たの?」
「そうみたい、シルフィーも着替えておいて」
「は~い」
インターホンの画面を見るとスーツを着た男が立っていた。
「はーい」
「警察の者ですがちょっとお話を伺いたいのですが」
「今開けます」
オートロックなのに勝手に玄関まで来てるけど、これって立派な住居侵入罪じゃないのかな。
玄関を開けると2人の男が立っていた。
「男鹿怜志さんんですね、ちょっとお話を聞きたいので署までご同行願えませんか?」
「お断りします」
「いやいや」
「警察は常識が無いんですか?それとも俺が何か罪を犯しましたか?」
「こちらも別に逮捕しに来たのではありません。ただお話を伺いたくて」
「それならこんな朝早くでは無くて、事前にアポを取ってから伺うのが常識じゃないんですか?」
「そうですね。朝早く伺ったのは申し訳ないと思いますが、男鹿さんがお出かけされる前にお話を伺いたかったものですから」
「まあ分かりました、話を聞きたいなら家でも構いませんよね?」
「できれば署で」
「嫌です」
「分かりました、お邪魔してもよろしいですか?」
「どうぞ」
2人の男は外に合図を送り部屋に入って来た。
「「お邪魔いたします」」
2人をリビングに案内してソファーは2人しか座れないのでダイニングテーブルに座ってもらった。
「ちょっと着替えてきますので少々お待ちください」
「はい」
退室すると2人の男は小声で話し出した。
「寺脇さん、男鹿さんて警備部の男鹿管理官の弟さんで一般の方なんですよね?」
「そうですよ、ただあの落ち着き様は一般人とは思えませんね」
「そうですね、道場で格上の相手と対峙した時の威圧感が有りますね」
「我々の情報では子供の頃剣道と日本拳法を習っていたらしいがどちらも有段者では無い」
「そうですか、しかし把握している資産のわりに普通ですね?」
そんな事を話しているとリビングのドアが開きシルフィーが入って来た。
「おはようございます、今コーヒー淹れますね」
「お構いなく、失礼ですが貴女は?」
「男鹿怜志の妻です」
「えっ、男鹿さんは独身では?」
「最近結婚しました」
そんな事を話しているとリビングのドアが開き怜志が入って来た。
「お待たせしました」
「いえ、こちらこそ朝早くにお邪魔しまして」
「それでお話とは?」
「私は公安の寺脇と申します}
「私は情報庁の鈴木と申します」
「そうですか、寺脇さんと小俣さんですね」
「何故私の本名を?」
「今日の事は夢で見ました(本当はイブが頭の中で教えてくれてるだけだけどね。)」
「そうですか夢で」
「それならお話を伺いたい事はおわかりですね?」
「ええ、核テロの件ですよね」
「そうです」
「あれは俺だと分からない様にした警告文だったんですがね、よく俺だと分かりましたね」
「今はどこにでもカメラが有りますから、同一人物を探して行けば見つけられますよ」
「ありがとうシルフィー」
シルフィーがコーヒーを配ると、シルフィーは寝室に向かってくれた。
「頂きます、ずいぶん若い奥さんですね?」
「ええまあ、そんな事より核テロの件ですよね」
「はい」
「ではお話します、ご存じかと思いますが私は交通事故に有って3日間昏睡状態で、その間私は夢を見ていました。その時から予知夢と言って良いのか分かりませんが未来が少し見える様になりました」
「予知夢ですか?」
「信じられないと思いますが事実です」(本当は夢じゃなくて何時でも未来が見えるけどね。)
「いえ、我々も信じているから伺ったんです」
「そうですか~ただ貴方達は俺を任意同行して、警察署じゃない場所に連れて行こうとしましたよね?」
「いえ、あの施設も公安の事務所です」
「まあどうでも良いですけど、俺はあんたらの手足に成るつもりが無いから、協力してもらいたいならそれなりの対応を取ってもらいたい」
「分かりました、それでは協力して頂けるのですね?」
「協力はしますが俺が出来るのは助言だけですよ、俺も暇じゃないので」
「分かりました、オリンピックの開会式の日に核テロが起きるんですよね?」
「ただし今現在はテロが起こらない未来に変わっています」
「テロは起こらないのですか?」
「私にもそれはわかりません、テロが起きないのか事前に防がれたのか?」
「確かに防げたんだとしても核が持ち込まれた事を公表しないと思います」
「私の見える未来は自分に係る未来しか分かりませんから」
「そうですか」
「ただ2018年は自然災害が多発します、このことは公安じゃなくて小俣さんじゃなくて鈴木さんの方のお仕事だと思いますが」
「そちらはその時期に成ってから気象庁を通して警告をだしますので」
「そうですか」
「話を戻しますが核テロの詳細はメールで頂いた通りなんですね?」
「そうです、ただし私も夢でテレビを通した情報しか有りませんので新潟から入ってレントゲン車両で運ばれ首都高4号線の外苑出口の陸橋で爆発します」
「車のナンバーとかは分かりませんか?」
「分かりません。それに爆発直後はイスラム過激派が犯行声明を出してそれに踊らされてマスコミも警察もイスラム過激派を追ってましたからニュースもそればかりでしたので」
「でも違ったんですよね?」
「ええ、アメリカが調査したところ北朝鮮が前に核実験した時の物と一致してアメリカが調べたところ、南朝鮮に売っていた事が分かり首謀者が分かったのです」
「それが事実なら……」
「そうです、この核テロなんか始まりに過ぎないのです。アメリカが朝鮮半島を占領すれば面白く無い国が居ますからね」
「分かりました、我々は核を持ち込ませない様にします。今後もいろいろと情報提供をお願いいたします。窓口は私寺脇までお願いします」
「分かりました、ただ私の周りをうろちょろしてる人は引き上げて下さい」
「それは警護の為でして」
「要りませんよ、あんまりまとわり付かれると経歴や写真をネットに晒しますよ」
「そんな事は止めてくれ、分かった監視は止める」
「そうですか、分かってもらえたなら良いです。でも監視してる者が居たら警告無しに晒しますよ」
「約束は守る」
「情報庁も良いですね?もし情報庁の方が監視してたら鈴木さんを公表しますよ」
「分かってる」
「分かってもらえたら安心です。私はやりたい事があるので自由で居たいのです。第7公安や情報庁で働くのは無理ですので」
「第6公安捜査部までしか公表してないはずですが?」
「夢で見ました」
「便利な夢ですね」
「はははぁ」
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