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第3章 種族進化
第87話 種族進化(エレノア)
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今回も途中からエレノア視点です。
---------------------------
天の声さんの言葉にエレノアが首を傾げている。
まぁ《ようこそ私の家へ》なんて言われたら混乱するよな。
そもそも生命体かすら分からないのに。
だが、この下りはちゃんとゲームと同じだ。
そもそも天の声さんは何なのか。
「えっと……私の家とはどう言うことでしょうか?」
エレノアが恐る恐ると言った感じで質問する。
《私は世界樹の意思とも呼べる存在です。そしてここは世界樹の中、つまり私の家という事です》
「は、はぁ……?」
いまいちエレノアは理解できていないようだ。
まぁ植物に意思があるとは思わないからな。
この世界でも植物系モンスター以外は地球と変わらないし。
俺も現実で喋る木にあったら間違いなく叫んでいると思う。
しかしこれは既に何度も見た光景。
俺は口を挟むことにした。
「つまり天のこ———んんっ! 貴女は世界樹と認識してもよろしいのですね?」
《はい、その認識で結構です。それではここに来たということは、種族進化ですよね》
「「はい」」
どうやらエレノアも混乱から立ち直ったようで、同時に返事をする。
《では、1人づつ来てください》
うーん、俺が先でもいいけど……。
チラッとエレノアを見る。
顔こそいつも通りだが、楽しみなのかめちゃくちゃソワソワしていた。
これは俺が先にやるなんて言えないよな……。
まぁどうせ大した違いじゃないから良いんだけど。
「エレノアからやるか?」
「えっ!? いいのですか!?」
顔を近づけて聞いてくるエレノア。
「まぁ俺は後でも全然いいし……」
なんなら前世で腐るほど種族進化してますからね?
もう慣れたよね。
「で、では、わ、私からやらせて貰います」
今のきょどるエレノアは誰から見てもポンコツにしか見えないと思う。
勿論俺もポンコツにしか見えないね。
《対象者、エレノア・モイヒェルメルダー。種族進化を開始します。種族を選んでください》
さぁ一体どんな種族に変わるのかね?
☆☆☆
(エレノア)
私は目の前に出てきた進化可能種族の一覧を凝視する。
______________________
進化可能種族
・ハイヒューマン(上位種)
・エルフ(下位種)
・ダークエルフ(下位種)
・アサシン(固有種)
・下位種を選択すると、levelは1に下がります。その代わりもう一度進化可能になり、別の派生が出現します。
・固有とは、世界に1人のみの特別種族です。
______________________
私はこの一覧を見て一つ思いました。
……アサシンと言う種族はなんなのでしょうか?
その他の種族は聞いたことがあります。
エルフやダークエルフは現在でも森の奥深くに国を作っているらしいです。
ハイヒューマンは何百年も前に滅んだとされる種族です。
大変強かったと文献に書いてあったと記憶しております。
しかしアサシンと言うのは全く聞いたことがありません。
それにどうやら世界で1人しかなれないようですね。
私は取り敢えずハイヒューマンからタップしていきます。
_____________________
ハイヒューマン
・人間の上位種であり、始祖でもある。上位種の中では中間ほどの種族。寿命はエルフほど。
《level cap》
level:150
《種族特典》
【成長補正】【不老長寿】
_____________________
なるほど……ハイヒューマンは他の種に比べてlevel capが高く、成長補正がつくのか強みですか……。
取り敢えず保留ですかね。
次はエルフを見てみましょう。
_____________________
エルフ
・下位種の中ではトップクラスの潜在能力を持っている。魔力との親和度が高く、精霊と契約できる。
《level cap》
level:200
《種族特典》
【精霊魔法】【不老長寿】
《上位種》
ハイエルフ
_____________________
文献と大体同じ内容ですね。
levelに関しては何も書いてありませんでしたが。
次はダークエルフですかね。
____________________
ダークエルフ
特異のエルフ。四大精霊とは契約できない。
能力は殆どエルフと変わらない。
《level cap》
level:200
《種族特典》
【精霊魔法】【不老長寿】
____________________
見た感じですとエルフと変わらないように見えますね。
しかし四大精霊、火、水、風、土と契約が出来ないのですか……。
では光や闇、雷や氷などとは契約可能と言うことでしょうか?
《はい。四大精霊以外なら契約可能です》
……ナチュラルに私の心を読めるのですね。
《これでも生命を司る世界樹なので》
私はツッコむことを諦めました。
きっとソラ様も諦めているのでしょうから。
それでは最後のアサシンを見てみましょうか。
____________________
アサシン
・ハイヒューマンの派生種族。暗殺に特化した種族であると共に、世界最高の暗殺者でなければ進化不能。
《level cap》
level:100
《種族特典》
【成長補正】【敏捷補正】【心眼】【不老長寿】【世界同化】
____________________
……………。
……強すぎでは?
余りの規格外な性能に一瞬思考が停止してしまいました。
正直よく分からないスキルばかりです。
しかしこれが圧倒的に強いことは分かります。
…………よし、決めました!
私は1つの種族をタップしました。
《種族決定。これよりエレノア・モイヒェルメルダーの種族進化を開始します。残り1時間》
…………
………………
……………………
…………………………
………………………………
《進化終了。エレノア・モイヒェルメルダーの意識を覚醒させます》
_____________________
エレノア・モイヒェルメルダー
固有種族 アサシン
上位level:1
下位level:200(MAX)
タイプ:アサシン(暗殺者)
《種族特典》
【成長補正】【敏捷補正】【不老長寿】
【心眼:1】【世界同化:1】
《アクティブスキル》
【不意打ち:10】【隠密:10】
【身体強化:10】【透明化:8】
【鑑定:8】【認識阻害:6】
【急所倍増:4】
《特殊アクティブスキル》
【絶対回避:6】【一撃必殺:5】
《パッシブスキル》
【完全感知:10】
【五感強化:10】
《特殊パッシブスキル》
【暗殺の極意:10】【連撃の極意:10】
《魔法スキル》
【闇魔法:7】【風魔法:4】
SP:0→20
_____________________
---------------------------
ステータスあっているか自信ないので抜けているスキルがあったら是非教えてください。
次回ソラの種族進化!
お楽しみに!
面白い! まぁまぁかな? 続きが気になる!などと思っていただければ、お気に入り登録、感想などお願いします!
また、誤字脱字や改善点をご指摘して頂けるとありがたいです!
ではではまた次話で。
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天の声さんの言葉にエレノアが首を傾げている。
まぁ《ようこそ私の家へ》なんて言われたら混乱するよな。
そもそも生命体かすら分からないのに。
だが、この下りはちゃんとゲームと同じだ。
そもそも天の声さんは何なのか。
「えっと……私の家とはどう言うことでしょうか?」
エレノアが恐る恐ると言った感じで質問する。
《私は世界樹の意思とも呼べる存在です。そしてここは世界樹の中、つまり私の家という事です》
「は、はぁ……?」
いまいちエレノアは理解できていないようだ。
まぁ植物に意思があるとは思わないからな。
この世界でも植物系モンスター以外は地球と変わらないし。
俺も現実で喋る木にあったら間違いなく叫んでいると思う。
しかしこれは既に何度も見た光景。
俺は口を挟むことにした。
「つまり天のこ———んんっ! 貴女は世界樹と認識してもよろしいのですね?」
《はい、その認識で結構です。それではここに来たということは、種族進化ですよね》
「「はい」」
どうやらエレノアも混乱から立ち直ったようで、同時に返事をする。
《では、1人づつ来てください》
うーん、俺が先でもいいけど……。
チラッとエレノアを見る。
顔こそいつも通りだが、楽しみなのかめちゃくちゃソワソワしていた。
これは俺が先にやるなんて言えないよな……。
まぁどうせ大した違いじゃないから良いんだけど。
「エレノアからやるか?」
「えっ!? いいのですか!?」
顔を近づけて聞いてくるエレノア。
「まぁ俺は後でも全然いいし……」
なんなら前世で腐るほど種族進化してますからね?
もう慣れたよね。
「で、では、わ、私からやらせて貰います」
今のきょどるエレノアは誰から見てもポンコツにしか見えないと思う。
勿論俺もポンコツにしか見えないね。
《対象者、エレノア・モイヒェルメルダー。種族進化を開始します。種族を選んでください》
さぁ一体どんな種族に変わるのかね?
☆☆☆
(エレノア)
私は目の前に出てきた進化可能種族の一覧を凝視する。
______________________
進化可能種族
・ハイヒューマン(上位種)
・エルフ(下位種)
・ダークエルフ(下位種)
・アサシン(固有種)
・下位種を選択すると、levelは1に下がります。その代わりもう一度進化可能になり、別の派生が出現します。
・固有とは、世界に1人のみの特別種族です。
______________________
私はこの一覧を見て一つ思いました。
……アサシンと言う種族はなんなのでしょうか?
その他の種族は聞いたことがあります。
エルフやダークエルフは現在でも森の奥深くに国を作っているらしいです。
ハイヒューマンは何百年も前に滅んだとされる種族です。
大変強かったと文献に書いてあったと記憶しております。
しかしアサシンと言うのは全く聞いたことがありません。
それにどうやら世界で1人しかなれないようですね。
私は取り敢えずハイヒューマンからタップしていきます。
_____________________
ハイヒューマン
・人間の上位種であり、始祖でもある。上位種の中では中間ほどの種族。寿命はエルフほど。
《level cap》
level:150
《種族特典》
【成長補正】【不老長寿】
_____________________
なるほど……ハイヒューマンは他の種に比べてlevel capが高く、成長補正がつくのか強みですか……。
取り敢えず保留ですかね。
次はエルフを見てみましょう。
_____________________
エルフ
・下位種の中ではトップクラスの潜在能力を持っている。魔力との親和度が高く、精霊と契約できる。
《level cap》
level:200
《種族特典》
【精霊魔法】【不老長寿】
《上位種》
ハイエルフ
_____________________
文献と大体同じ内容ですね。
levelに関しては何も書いてありませんでしたが。
次はダークエルフですかね。
____________________
ダークエルフ
特異のエルフ。四大精霊とは契約できない。
能力は殆どエルフと変わらない。
《level cap》
level:200
《種族特典》
【精霊魔法】【不老長寿】
____________________
見た感じですとエルフと変わらないように見えますね。
しかし四大精霊、火、水、風、土と契約が出来ないのですか……。
では光や闇、雷や氷などとは契約可能と言うことでしょうか?
《はい。四大精霊以外なら契約可能です》
……ナチュラルに私の心を読めるのですね。
《これでも生命を司る世界樹なので》
私はツッコむことを諦めました。
きっとソラ様も諦めているのでしょうから。
それでは最後のアサシンを見てみましょうか。
____________________
アサシン
・ハイヒューマンの派生種族。暗殺に特化した種族であると共に、世界最高の暗殺者でなければ進化不能。
《level cap》
level:100
《種族特典》
【成長補正】【敏捷補正】【心眼】【不老長寿】【世界同化】
____________________
……………。
……強すぎでは?
余りの規格外な性能に一瞬思考が停止してしまいました。
正直よく分からないスキルばかりです。
しかしこれが圧倒的に強いことは分かります。
…………よし、決めました!
私は1つの種族をタップしました。
《種族決定。これよりエレノア・モイヒェルメルダーの種族進化を開始します。残り1時間》
…………
………………
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《進化終了。エレノア・モイヒェルメルダーの意識を覚醒させます》
_____________________
エレノア・モイヒェルメルダー
固有種族 アサシン
上位level:1
下位level:200(MAX)
タイプ:アサシン(暗殺者)
《種族特典》
【成長補正】【敏捷補正】【不老長寿】
【心眼:1】【世界同化:1】
《アクティブスキル》
【不意打ち:10】【隠密:10】
【身体強化:10】【透明化:8】
【鑑定:8】【認識阻害:6】
【急所倍増:4】
《特殊アクティブスキル》
【絶対回避:6】【一撃必殺:5】
《パッシブスキル》
【完全感知:10】
【五感強化:10】
《特殊パッシブスキル》
【暗殺の極意:10】【連撃の極意:10】
《魔法スキル》
【闇魔法:7】【風魔法:4】
SP:0→20
_____________________
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ステータスあっているか自信ないので抜けているスキルがあったら是非教えてください。
次回ソラの種族進化!
お楽しみに!
面白い! まぁまぁかな? 続きが気になる!などと思っていただければ、お気に入り登録、感想などお願いします!
また、誤字脱字や改善点をご指摘して頂けるとありがたいです!
ではではまた次話で。
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