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第2章 ソラの幼馴染
第41話 生徒会長降臨
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平和に学院生活を過ごしていたある日、俺の教室にある人が来た。
その人の通り名は沢山ある。
学院最強、歴代最強、学院1の美少女、公爵家の令嬢などなど……。
その中でも特に有名な通り名がある。
それは……『現生徒会長』だ。
彼女はゲームでもトップクラスの強キャラだった。
しかし彼女は所謂お助けキャラだったため、俺もあまりよく知らない。
そして【ダンスク】では珍しい、アランに靡かなかった女性だ。
更に人気ランキングでは、毎回1位か2位だった。
何故俺が急にそんな話をしているかと言うと、そんな【ダンスク】人気トップクラスで、アランでさえ攻略できず、氷の令嬢とプレイヤーから言われていた生徒会長こと、『クリスティーネ・フォン・アイス・ヘルツォーク』が今俺の前にいて、更に……。
「久しぶりねソラ! お姉ちゃんが来てあげたわよっ! もう! 入学してるなら言ってくれればいいのに!」
俺を抱きしめながら、少し赤く染まった頬を膨らませていた。
周りの生徒は俺に嫉妬の目を向けている。
そしてサラにはじとっとした目で見られていた。
あっ、サラがヤキモチを焼いてくれているのか……?
もしそうなら俺はここで死ねる!(精神的にも物理的にも)
しかし取り敢えずこのお姉ちゃん(仮)を何とかしないといけないな……。
周りの目がもうやばい。
いつでも殺してやろうと言う勢いだ。
こんなところにいたら本当に殺されてしまう。
一体何故こんなことになったのだろうか……。
俺はつい先程のことを思い出す。
☆☆☆
ヴェロニカの事件から1ヶ月ほど経ち、クラスにも馴染んできた頃。
俺は感動に打ち震えていた。
何故かと言うと……。
「ねぇソラ? 一緒にご飯食べよ?」
サラが俺を昼ごはんに誘ってくれたのだ!
大事なことだから2回言うね。
サラが昼ごはんに誘ってくれたのだッ!!
しかも! しかもだ!
何と俺の弁当まで作ってきてくれている!
これは最早付き合っていると言っても過言ではないのではないだろうか!?(過言……とも言い切れない)
だってお弁当まで作ってくれて、一緒に食べようと言われているんだぞ?
もう夫婦じゃんか。(違う)
俺は気絶しそうになるのを、何とか歯を食いしばりながら返事をする。
「勿論いいよ」
俺がそう言うと、パァァと花が咲いたように笑顔になる。(安定のソラだけ理解)
「ん! なら行こう」
「中庭でいい?」
「ん。そこでいい」
「ちょっと待ったぁああああ!!」
俺とサラが席を立って中庭に移動しようとすると、シューマが突然叫びながら俺たちを呼び止めてきた。
「うるさい。行こうソラ」
「うん、そうだね。シューマまた後でね」
「だからちょっと待てよおおおお!!」
俺とサラは耳を塞ぎながら聞く。
「どうしたんだ? いきなり大声出して?」
俺がそう言うと、シューマが焦りながら言う。
「ごめんよ~。少し行ってもらいたい場所があるんだけどさ~? 何であんな人にソラが呼ばれるんだ?」
「はい? あんな人って誰?」
俺がそう聞くと、シューマは突然焦り出す。
「え? 知らないの? あれぇ? じゃあ何であの人はソラを呼んだんだ……?」
シューマが考え出した時、廊下の方がざわざわし出した。
するとシューマが突然廊下に走って行く。
「「……」」
「……行こっか」
「ん」
俺達が再び動き出そうとすると、廊下からシューマの何かを言っている声が聞こえた。
そして教室の扉が開く。
「「「「「「「「えっ!?」」」」」」」
クラスの生徒達が驚きの声を上げる。
それもしょうがないだろう。
なぜならこのクラスに生徒会長が入ってきたのだから。
その生徒会長が走って誰かの元に……って俺じゃないか!?
俺は生徒会長であるクリスティーネ・フォン・アイス・ヘルツォークに抱きつかれた。
☆☆☆
そして冒頭に戻る。
えっとどゆこと?
「あの……お姉ちゃん?」
俺がそう聞くと、ブンブン首を縦に振る。
あれ? ゲームの時の冷徹さはどこに行った?
と言うかソラが公爵令嬢と仲良し……?
家にはそんな物一つもなかったんだけど……。
クリスティーネは、俺を抱きしめながら言う。
「そうだよっ! ソラ君の本当のではないけど、お姉ちゃんだよ!」
え?
「「「「「「えぇええええ!?!?」」」」」」
俺も合わせたクラスのほぼ全ての生徒が驚愕に悲鳴を上げた。
------------------------------
ということで第2章始まりです!
面白い! まぁまぁかな? サラ可愛い!などと思っていただければ、お気に入り登録、感想などお願いします!
また、誤字脱字や改善点をご指摘して頂けるとありがたいです!
ではではまた次話で。
その人の通り名は沢山ある。
学院最強、歴代最強、学院1の美少女、公爵家の令嬢などなど……。
その中でも特に有名な通り名がある。
それは……『現生徒会長』だ。
彼女はゲームでもトップクラスの強キャラだった。
しかし彼女は所謂お助けキャラだったため、俺もあまりよく知らない。
そして【ダンスク】では珍しい、アランに靡かなかった女性だ。
更に人気ランキングでは、毎回1位か2位だった。
何故俺が急にそんな話をしているかと言うと、そんな【ダンスク】人気トップクラスで、アランでさえ攻略できず、氷の令嬢とプレイヤーから言われていた生徒会長こと、『クリスティーネ・フォン・アイス・ヘルツォーク』が今俺の前にいて、更に……。
「久しぶりねソラ! お姉ちゃんが来てあげたわよっ! もう! 入学してるなら言ってくれればいいのに!」
俺を抱きしめながら、少し赤く染まった頬を膨らませていた。
周りの生徒は俺に嫉妬の目を向けている。
そしてサラにはじとっとした目で見られていた。
あっ、サラがヤキモチを焼いてくれているのか……?
もしそうなら俺はここで死ねる!(精神的にも物理的にも)
しかし取り敢えずこのお姉ちゃん(仮)を何とかしないといけないな……。
周りの目がもうやばい。
いつでも殺してやろうと言う勢いだ。
こんなところにいたら本当に殺されてしまう。
一体何故こんなことになったのだろうか……。
俺はつい先程のことを思い出す。
☆☆☆
ヴェロニカの事件から1ヶ月ほど経ち、クラスにも馴染んできた頃。
俺は感動に打ち震えていた。
何故かと言うと……。
「ねぇソラ? 一緒にご飯食べよ?」
サラが俺を昼ごはんに誘ってくれたのだ!
大事なことだから2回言うね。
サラが昼ごはんに誘ってくれたのだッ!!
しかも! しかもだ!
何と俺の弁当まで作ってきてくれている!
これは最早付き合っていると言っても過言ではないのではないだろうか!?(過言……とも言い切れない)
だってお弁当まで作ってくれて、一緒に食べようと言われているんだぞ?
もう夫婦じゃんか。(違う)
俺は気絶しそうになるのを、何とか歯を食いしばりながら返事をする。
「勿論いいよ」
俺がそう言うと、パァァと花が咲いたように笑顔になる。(安定のソラだけ理解)
「ん! なら行こう」
「中庭でいい?」
「ん。そこでいい」
「ちょっと待ったぁああああ!!」
俺とサラが席を立って中庭に移動しようとすると、シューマが突然叫びながら俺たちを呼び止めてきた。
「うるさい。行こうソラ」
「うん、そうだね。シューマまた後でね」
「だからちょっと待てよおおおお!!」
俺とサラは耳を塞ぎながら聞く。
「どうしたんだ? いきなり大声出して?」
俺がそう言うと、シューマが焦りながら言う。
「ごめんよ~。少し行ってもらいたい場所があるんだけどさ~? 何であんな人にソラが呼ばれるんだ?」
「はい? あんな人って誰?」
俺がそう聞くと、シューマは突然焦り出す。
「え? 知らないの? あれぇ? じゃあ何であの人はソラを呼んだんだ……?」
シューマが考え出した時、廊下の方がざわざわし出した。
するとシューマが突然廊下に走って行く。
「「……」」
「……行こっか」
「ん」
俺達が再び動き出そうとすると、廊下からシューマの何かを言っている声が聞こえた。
そして教室の扉が開く。
「「「「「「「「えっ!?」」」」」」」
クラスの生徒達が驚きの声を上げる。
それもしょうがないだろう。
なぜならこのクラスに生徒会長が入ってきたのだから。
その生徒会長が走って誰かの元に……って俺じゃないか!?
俺は生徒会長であるクリスティーネ・フォン・アイス・ヘルツォークに抱きつかれた。
☆☆☆
そして冒頭に戻る。
えっとどゆこと?
「あの……お姉ちゃん?」
俺がそう聞くと、ブンブン首を縦に振る。
あれ? ゲームの時の冷徹さはどこに行った?
と言うかソラが公爵令嬢と仲良し……?
家にはそんな物一つもなかったんだけど……。
クリスティーネは、俺を抱きしめながら言う。
「そうだよっ! ソラ君の本当のではないけど、お姉ちゃんだよ!」
え?
「「「「「「えぇええええ!?!?」」」」」」
俺も合わせたクラスのほぼ全ての生徒が驚愕に悲鳴を上げた。
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ということで第2章始まりです!
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ではではまた次話で。
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