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第0章 本編開始前

第7話 クソゲーに相応しい鬼畜さ《試練のダンジョン》①

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 俺がチュートリアルダンジョンをクリアしてから3ヶ月が経った。

 俺はこの3ヶ月の間、ひたすらダンジョンを攻略している。
 
 そのお陰でレベルも順調に上がり、とうとう目標の第1回目のカンストを迎えた。
  
 そんな今の俺のステータスはこんな感じだ。

______________
ソラ
人間
level:100
タイプ:オールラウンダー
《アクティブスキル》
【全力ダッシュ:5】【怪力:2→4】【加速:1→2】【身体強化:1】【鑑定:1】【魔闘気:1】
《特殊アクティブスキル》
【絶対回避:1→2】
《パッシブスキル》
【家事:9】【第六感:4→6】【完全記憶】【気配感知:1→3】【格闘術:1→3】
《特殊パッシブスキル》
【魔剣術:4→5】【全耐性:1→2】
《魔法スキル》
【闇魔法:2】

SP:172→100
______________

 スキル自体のレベルはあまり上がっていないが、その代わりスキルが増えた。

 そしてめちゃくちゃ身体能力が上がっている。

 今ならジャンプしたら20mくらい飛べるし、頑張れば1tくらいなら持てることがわかった。

 新しく増えた【加速】と【格闘術】【絶対回避】【身体強化】はこれから行く試練のダンジョンを攻略するにあたって必ず必要なものなのだ。

 まぁ【身体強化】はまだ1.1倍しか増えないが、俺の身体能力が上がっているので、相当な戦力強化になる。

 正直これらスキルが無いと一瞬で死んでしまう。

 今回のダンジョンでレベルの限界を突破するには、防具、武器全てを装備せずに、自らの身体だけでダンジョンを攻略する必要がある。

 まぁ普通なら無理だ。

 大体どのプレイヤーも自分が使うスキルにしかSPを振らないからな。

 俺も始めはそうしていた為、一瞬で殺された。

 だから生身でも戦闘ができるようにこのスキルが欲しかったと言うわけだ。

 こうして欲しいスキルが全て揃い、魔法鞄マジックバックも買えたのでこれから行くことにした。

 まぁ魔法鞄買っただけで2億円くらい吹っ飛んだけど、その代わりに1番良いやつを買った。

 容量は25mプール2つ分だ。

「よし! それじゃあ行くとするか!」

 俺は【全力ダッシュ】で首都の郊外にある試練のダンジョンへと向かった。





☆☆☆





 【全力ダッシュ】を使いながら野宿すること2日。

 やっと目的地に着いた。

「ゼェゼェゼェ…………ゴホッゴホッ……こんなに遠いとは……何が郊外だよ……全然近くないじゃないか……」

 もう既に俺の体は限界寸前だった。

 【全力ダッシュ】には当たり前だが体力が必要なので、もう体力も限界だ。

「はぁ……一旦休憩しよう……。確かチュートリアルの時もこんな感じだったよなぁ……。学ばないな俺」

 ただ今回はお金がなかったからな。

 しょうがないんだよ。

 今度こそお金が貯まったら乗り物買おう……。

 そんなことを思いながら眠りについた。

 




☆☆☆




「はっ!? 今何時!?」

 俺は寝袋から飛び起きる。

 そして買った懐中時計を見ると。

「ここに着いたのが6時で、今が17時だから……11時間も寝てたのか!? よほど疲れていたってことか。まぁ走ってくるような距離でもなかったしな……」

 俺は寝袋を片付けて魔法鞄に入れる。

 ああ……なんて便利なんだ魔法鞄……。

 唯一前世の物よりも便利な物だな。

 俺は軽く感動を覚えながらも気を引き締める。

「ふぅ……それじゃあ試練のダンジョン攻略スタートだ!」

 俺はただの服を着て、防具も武器も入っていない魔法鞄だけを持ってダンジョンの中に入った。


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