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第1章 魔王軍入隊
第19話 王国を滅ぼそうと思う
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俺はベルを連れて魔王城に入る。
衛兵たちにベルはジロジロと見られるためか縮こまりながら言ってきた。
「わ、私もここに入ってもよろしいのでしょうか?」
「勿論いいに決まってるだろ。俺の専属部下なんだから」
逆に専属部下でもダメなら一体誰がこの城に入れるんだよ。
と言うかベルは相変わらずおどおどしてんな。
こんなんじゃ将来部下が出来たら舐められるぞ。
「ベル」
「はい! 何でしょうか優斗様!!」
いきなり元気になって返事をするベル。
「……ずっとその調子でいろ」
「? よく分かりませんが分かりました!」
もっとはっきりと話せと言おうとしたのだが、既にハキハキと話していたので指摘することが出来なくなった。
まぁ言わなくて治るのならそれでいいんだが。
俺は玉座の間にベルと一緒に入る。
玉座の間にはまだ誰もおらず、ガランとしていている。
なるほど……魔王はずっと玉座の間で座っているわけではないんだな。
「優斗様……どうして此処にいらしたのですか?」
「いや……少し用事があってな」
「用事……?」
ベルは何がその用事がよく分かってない様だが……すぐに分かるだろう。
俺は玉座の間にある魔王城の中庭が見えるベランダ? の様な場所に移動し、とある魔法を発動させる。
「【拡声】―――ふぅ……すぅぅぅぅ……《アリシアと魔王軍幹部に告ぐ。今すぐ玉座の間に集まってくれ。今後に関する重要な事だ》」
拡声と言うスキルはその名の通り、声を大きくするだけの単純なスキルだ。
正直殆ど使い道がないのだが、こう言った招集する時や軍を指揮する時などには案外使い勝手のいいスキルでもある。
「ひぁあああああ!? み、耳が痛いですぅぅぅぅ」
「あ、すまん。耳を塞げというのを忘れていた」
ベルは突然の大音量に耳を塞いで涙目になっている。
……後でシャナに回復でもしてもらうか。
そんな事を思っていたら玉座の間の扉が開き、怒り顔のアリシアと呆れ顔のフリーが入ってきた。
アリシアがツカツカと此方に向かって来て、俺の前に立つと、
「いきなり大声で呼ぶとは何事よ!? 五月蝿すぎてゴブリンの何体かが倒れたじゃない!」
「ごめんごめん、本当に急だったんだよ。それと……アイツら後で鍛え直してやるから集めていてくれ」
「な、何かあったの? それにあの子誰よ」
そう言ってベルを指差す。
ベルはいきなり知らない女に指差されて困惑している。
「彼女のことは……後で紹介するが、取り敢えず俺の専属部下とすることにしたんだ。だから話し合いにも参加させる」
「専属部下……? 見た感じこの子弱いけど何故選んだのかしら?」
鑑定を使用してベルのステータスを見ながら言うアリシア。
どうやらベルの神呪は、魔王の鑑定ですら見抜けないようだ。
俺が言葉を発しようとした時、アリシアが恐る恐る聞いてくる。
「……優斗様、この方もしかして――」
「ああ。コイツは俺の上司……魔王だ」
「ちょっと! コイツとは何よ!」
「あわわわわわ……これは失礼致しました魔王様! 大変ご無礼をっ!!」
そう言って直様跪くベルだったが、アリシアがすぐに立たせる。
「別に貴方は跪かなくていいわよ。貴方……ベルと言ったかしら? ベルは私じゃなくて優斗の部下なのだから」
「しかし……」
「意地悪してやるなアリシア。魔界にいる者だったら魔王に跪くのは当たり前だろ」
「それもそうね。ごめんなさいねベル。でも……どうして此処に弱者を呼んだのかしら?」
「ああ、ちょっと待っていてくれ。今からベルの呪いを解くから。――【解呪・神】」
俺がそう発した瞬間にベルの体が光り、次の瞬間――体から大量のどす黒いオーラとも魔力とも違うナニカが吹き出す。
そのナニカは神呪の実体で、もはや生き物と言っても差し支えないだろう。
俺はそんな神呪を魔剣グラムで存在が消滅するまでに斬り刻む。
解呪だけでは再びベルに呪いが戻ってしまうので、消し飛ばさないといけない。
呪いの消えた後、アリシアが困惑した表情で俺に聞いてくる。
「な、何よこれ……」
「これがベルに掛けられていた呪いだ。まぁ時代を重ねていたからこの程度ですんだが、掛けられていたばかりだったら俺程度じゃ無理だっただろうな。聖女のルイナだったら解呪できただろうが……」
「ま、また大物の名前を……まぁそれはいいわ。それにしても……貴方強くなったわね」
そう言ってベルの方を見る。
ベルは自分のステータスを見ているのか口をあんぐりと開けて、驚きのあまり固まっていた。
まぁ一〇倍どころか一〇〇倍以上に一気にステータスが爆上がりするだろうからしょうが無いとは思うが。
しかし直ぐに硬直から脱し、感極まったのか目に涙を浮かべて俺に抱きついてくるので俺はできるだけ優しく受け止める。
「本当に……ありがとうございます優斗様……ッ!! 私……精一杯頑張りますっ!!」
「気にするな。そう言う条件で専属部下になってもらったんだからな」
俺は俺の胸に顔を埋めるベルの頭を撫でながら、丁度来たゲルブとウルヘルム、シャナにルドルフに視線を向ける。
皆急いできたのかほんの少し呼吸音が乱れていた。
「魔王様!! 先程の邪悪な気配は何だったのでしょうか!?」
「安心しなさい。もう既に優斗さ――優斗が片付けてくれたから。まぁ発生させたのも優斗だけど」
「ベルの呪いを解いただけだ。…………さて、これで全員揃ったな? まずは皆気になっているであろう彼女の紹介からだ。宜しくベル」
「はい、優斗様! ――私の名前はベル。年齢は二五でレベルは三〇。種族は聞いたことがあるか分かりませんが、神魔族です。今日より優斗様の専属部下となりました。どうかよろしくお願い致します!」
俺に背中を押されたベルは一歩前に出ると挨拶を始めた。
それは出会った頃とは違ってハキハキと喋っている。
これが始めから出来ていれば……と何度も思うが言わないであげよう。
凹んで逆戻りされては困るしな。
頑張って挨拶したベルだったが、残念ながら幹部たちは首を傾げるのみ。
多分ベルの種族のことが分からないのだろう。
これは五〇〇年前でも聖女並みの権力が教会でないと知らされない事実だからな。
俺は簡潔に種族の説明と出会って専属部下にした理由を皆に話す。
そして話が終わった後、皆ステータスを見て驚愕に目を見開いていた。
「これは……とんでもねぇな……」
「直ぐに抜かされそうね~」
「すぐに抜かすさ。何と言ったって俺が教えるんだからな。人生初の弟子だ」
「わ、私、死ぬ気で頑張りますっ!!」
そう言って意気込むベルを幹部たちが囲み、口々にずるいぞと言われていたが、皆笑っているのですぐに仲良くなりそうだ。
だが……これからは楽しいお話ではない。
「―――皆、一旦静かにしてくれ。先程言ったが、この魔界に人間の魔の手が迫っている。取り敢えず神聖王国だけのようだが、俺は許す気はない」
皆その通りだと言わんばかりに頷いている。
これなら俺の提案も受け入れてもらえるだろう。
「そこで――私から魔王様に一つ提案がございます」
俺はアリシア――魔王様に跪きながら言う。
そんな俺の姿に幹部たちは同じく跪き、魔王様は玉座に座る。
「何だ、魔王軍総大将よ――言ってみろ」
「はっ! 私はこの機に―――
俺は拳を握り、この世界に再び舞い降りた時の事を思い出し、憎しみをその目に宿し言葉を吐き出す。
――――王国を滅ぼすことをご提案します……ッッ!!」
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「わ、私もここに入ってもよろしいのでしょうか?」
「勿論いいに決まってるだろ。俺の専属部下なんだから」
逆に専属部下でもダメなら一体誰がこの城に入れるんだよ。
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こんなんじゃ将来部下が出来たら舐められるぞ。
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「はい! 何でしょうか優斗様!!」
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「……ずっとその調子でいろ」
「? よく分かりませんが分かりました!」
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まぁ言わなくて治るのならそれでいいんだが。
俺は玉座の間にベルと一緒に入る。
玉座の間にはまだ誰もおらず、ガランとしていている。
なるほど……魔王はずっと玉座の間で座っているわけではないんだな。
「優斗様……どうして此処にいらしたのですか?」
「いや……少し用事があってな」
「用事……?」
ベルは何がその用事がよく分かってない様だが……すぐに分かるだろう。
俺は玉座の間にある魔王城の中庭が見えるベランダ? の様な場所に移動し、とある魔法を発動させる。
「【拡声】―――ふぅ……すぅぅぅぅ……《アリシアと魔王軍幹部に告ぐ。今すぐ玉座の間に集まってくれ。今後に関する重要な事だ》」
拡声と言うスキルはその名の通り、声を大きくするだけの単純なスキルだ。
正直殆ど使い道がないのだが、こう言った招集する時や軍を指揮する時などには案外使い勝手のいいスキルでもある。
「ひぁあああああ!? み、耳が痛いですぅぅぅぅ」
「あ、すまん。耳を塞げというのを忘れていた」
ベルは突然の大音量に耳を塞いで涙目になっている。
……後でシャナに回復でもしてもらうか。
そんな事を思っていたら玉座の間の扉が開き、怒り顔のアリシアと呆れ顔のフリーが入ってきた。
アリシアがツカツカと此方に向かって来て、俺の前に立つと、
「いきなり大声で呼ぶとは何事よ!? 五月蝿すぎてゴブリンの何体かが倒れたじゃない!」
「ごめんごめん、本当に急だったんだよ。それと……アイツら後で鍛え直してやるから集めていてくれ」
「な、何かあったの? それにあの子誰よ」
そう言ってベルを指差す。
ベルはいきなり知らない女に指差されて困惑している。
「彼女のことは……後で紹介するが、取り敢えず俺の専属部下とすることにしたんだ。だから話し合いにも参加させる」
「専属部下……? 見た感じこの子弱いけど何故選んだのかしら?」
鑑定を使用してベルのステータスを見ながら言うアリシア。
どうやらベルの神呪は、魔王の鑑定ですら見抜けないようだ。
俺が言葉を発しようとした時、アリシアが恐る恐る聞いてくる。
「……優斗様、この方もしかして――」
「ああ。コイツは俺の上司……魔王だ」
「ちょっと! コイツとは何よ!」
「あわわわわわ……これは失礼致しました魔王様! 大変ご無礼をっ!!」
そう言って直様跪くベルだったが、アリシアがすぐに立たせる。
「別に貴方は跪かなくていいわよ。貴方……ベルと言ったかしら? ベルは私じゃなくて優斗の部下なのだから」
「しかし……」
「意地悪してやるなアリシア。魔界にいる者だったら魔王に跪くのは当たり前だろ」
「それもそうね。ごめんなさいねベル。でも……どうして此処に弱者を呼んだのかしら?」
「ああ、ちょっと待っていてくれ。今からベルの呪いを解くから。――【解呪・神】」
俺がそう発した瞬間にベルの体が光り、次の瞬間――体から大量のどす黒いオーラとも魔力とも違うナニカが吹き出す。
そのナニカは神呪の実体で、もはや生き物と言っても差し支えないだろう。
俺はそんな神呪を魔剣グラムで存在が消滅するまでに斬り刻む。
解呪だけでは再びベルに呪いが戻ってしまうので、消し飛ばさないといけない。
呪いの消えた後、アリシアが困惑した表情で俺に聞いてくる。
「な、何よこれ……」
「これがベルに掛けられていた呪いだ。まぁ時代を重ねていたからこの程度ですんだが、掛けられていたばかりだったら俺程度じゃ無理だっただろうな。聖女のルイナだったら解呪できただろうが……」
「ま、また大物の名前を……まぁそれはいいわ。それにしても……貴方強くなったわね」
そう言ってベルの方を見る。
ベルは自分のステータスを見ているのか口をあんぐりと開けて、驚きのあまり固まっていた。
まぁ一〇倍どころか一〇〇倍以上に一気にステータスが爆上がりするだろうからしょうが無いとは思うが。
しかし直ぐに硬直から脱し、感極まったのか目に涙を浮かべて俺に抱きついてくるので俺はできるだけ優しく受け止める。
「本当に……ありがとうございます優斗様……ッ!! 私……精一杯頑張りますっ!!」
「気にするな。そう言う条件で専属部下になってもらったんだからな」
俺は俺の胸に顔を埋めるベルの頭を撫でながら、丁度来たゲルブとウルヘルム、シャナにルドルフに視線を向ける。
皆急いできたのかほんの少し呼吸音が乱れていた。
「魔王様!! 先程の邪悪な気配は何だったのでしょうか!?」
「安心しなさい。もう既に優斗さ――優斗が片付けてくれたから。まぁ発生させたのも優斗だけど」
「ベルの呪いを解いただけだ。…………さて、これで全員揃ったな? まずは皆気になっているであろう彼女の紹介からだ。宜しくベル」
「はい、優斗様! ――私の名前はベル。年齢は二五でレベルは三〇。種族は聞いたことがあるか分かりませんが、神魔族です。今日より優斗様の専属部下となりました。どうかよろしくお願い致します!」
俺に背中を押されたベルは一歩前に出ると挨拶を始めた。
それは出会った頃とは違ってハキハキと喋っている。
これが始めから出来ていれば……と何度も思うが言わないであげよう。
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頑張って挨拶したベルだったが、残念ながら幹部たちは首を傾げるのみ。
多分ベルの種族のことが分からないのだろう。
これは五〇〇年前でも聖女並みの権力が教会でないと知らされない事実だからな。
俺は簡潔に種族の説明と出会って専属部下にした理由を皆に話す。
そして話が終わった後、皆ステータスを見て驚愕に目を見開いていた。
「これは……とんでもねぇな……」
「直ぐに抜かされそうね~」
「すぐに抜かすさ。何と言ったって俺が教えるんだからな。人生初の弟子だ」
「わ、私、死ぬ気で頑張りますっ!!」
そう言って意気込むベルを幹部たちが囲み、口々にずるいぞと言われていたが、皆笑っているのですぐに仲良くなりそうだ。
だが……これからは楽しいお話ではない。
「―――皆、一旦静かにしてくれ。先程言ったが、この魔界に人間の魔の手が迫っている。取り敢えず神聖王国だけのようだが、俺は許す気はない」
皆その通りだと言わんばかりに頷いている。
これなら俺の提案も受け入れてもらえるだろう。
「そこで――私から魔王様に一つ提案がございます」
俺はアリシア――魔王様に跪きながら言う。
そんな俺の姿に幹部たちは同じく跪き、魔王様は玉座に座る。
「何だ、魔王軍総大将よ――言ってみろ」
「はっ! 私はこの機に―――
俺は拳を握り、この世界に再び舞い降りた時の事を思い出し、憎しみをその目に宿し言葉を吐き出す。
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