25 / 26
第1章 結婚しよう
第24話 廃教会って怖いよね
しおりを挟む
俺は短距離転移を繰り返してどんどん森の奥へと進んでいく。
いやぁ、何て楽なんだ転移。
これで魔力も何かに肩代わりしてもらえれさえすれば全自動移動機に出来たのに。
俺は物凄い速度で森の中を転移しながらそんなことを考える。
しかし今はそんなことを考えている状態ではなかったな。
俺は意識を切り替えて、いつでも戦闘が出来るように準備しておく。
シンシア様の身に何かあるとしたら、それこそ人質を取られるか、裏切られるかしかない。
しかし人質なんて王族には居ないだろうし、シンシア様くらいの力があれば余裕で救い出せそうだし。
なら裏切り一択か?
だが、裏切るにしても一体誰が?
確かシンシア様と一緒にいたのは……あの騎士団の男か。
俺は今日の中で見て来た男の人となりをイメージする。
奴は見た感じ正義感溢れる頑固そうな感じだったな。
実際俺をめちゃくちゃ不審な目で見てたし。
だが実際にそんな見るからに正義感の溢れる奴がこの世に存在するか?
それこそ宗教に入っている神官みたいな奴らじゃない……と…………。
俺はそこでわかってしまった。
まぁ元から此奴しかいないとは思ってたんだけど。
でもそうか。
彼奴騎士に見えて神官だからあんな正義感が強かったのか……。
でもああ言う奴って騙されている事が多いよなぁ……。
だって邪神教何て一般的には悪に分類される組織だし。
俺は騙されていそうな騎士が少し哀れに思いながらも先を急いだ。
<><><>
——10分後。
俺は遂に目的地であろう廃教会に到着した。
そこは如何にもお化けなどの怖いものが出そうな雰囲気が漂っていた。
…………ここ入りたくないんですけど。
俺…………怖いもの大の苦手なんだよね。
昔、又もやカレンと一緒にお化け屋敷に入っタノがトラウマでさ。
と言うか俺ってカレンに苦手な物増やされすぎじゃない?
俺の嫌なエピソードにカレンが必ず出てる気がするんだけど。
まぁあの時はカレンのせいではなかったんだが。
何なら俺と同じくカレンもトラウマになってた。
そのお化け屋敷には、マジもんのゴーストが住んでいたらしく、それに俺たちが偶々出会ってしまった。
その時はお互いに外見など気にせずに大声で叫びながら逃げたのをよく覚えている。
「あの時ほど怖かったものはないなぁ……母さんの説教以外で」
母さんの説教は怖さの次元が違うからノーカウントだ。
あれを喰らったら丸2日は寝込む。
閑話休題。
俺はお化け屋敷マークIIに恐る恐る近づいていく。
近づいて行くほどに不気味な雰囲気が強まって行っている気がするのは俺だけだろうか。
あ、俺しかいないから俺だけだわ。
怖すぎて頭おかしくなったかもしれん。
あ、勿論もう既に剣も構えているぞ。
ついでに魔法の準備も。
いつ何時何が起こるか分からないからな。
それにゴースト出たら剣じゃ戦えないし。
しかし本当に雰囲気が凄いな……まるで威圧されている様な……ん?
俺はそこまで考えて首を傾げる。
近付くほどに雰囲気が不気味になるっておかしくないか? と言うことに気づいたからだ。
もしかして……結界か何か貼ってあるか?
俺は魔力を拳に溜めても思いっきり振り抜く。
その瞬間にパリーンと言うガラスが割れた様な音が発生したかと思うと、不気味さが一気に軽減された。
勿論ゼロじゃ無い。
だって見た目が怖いし。
でもシンシア様に何かあった時の方が怖いし……頑張るか……。
俺はガタガタ震えながら廃教会へと入った。
--------------------------
新作投稿しました。
ぜひ読んでみてください!
『チートを貰えなかった落第勇者の帰還~俺だけ能力引き継いで現代最強~』
いやぁ、何て楽なんだ転移。
これで魔力も何かに肩代わりしてもらえれさえすれば全自動移動機に出来たのに。
俺は物凄い速度で森の中を転移しながらそんなことを考える。
しかし今はそんなことを考えている状態ではなかったな。
俺は意識を切り替えて、いつでも戦闘が出来るように準備しておく。
シンシア様の身に何かあるとしたら、それこそ人質を取られるか、裏切られるかしかない。
しかし人質なんて王族には居ないだろうし、シンシア様くらいの力があれば余裕で救い出せそうだし。
なら裏切り一択か?
だが、裏切るにしても一体誰が?
確かシンシア様と一緒にいたのは……あの騎士団の男か。
俺は今日の中で見て来た男の人となりをイメージする。
奴は見た感じ正義感溢れる頑固そうな感じだったな。
実際俺をめちゃくちゃ不審な目で見てたし。
だが実際にそんな見るからに正義感の溢れる奴がこの世に存在するか?
それこそ宗教に入っている神官みたいな奴らじゃない……と…………。
俺はそこでわかってしまった。
まぁ元から此奴しかいないとは思ってたんだけど。
でもそうか。
彼奴騎士に見えて神官だからあんな正義感が強かったのか……。
でもああ言う奴って騙されている事が多いよなぁ……。
だって邪神教何て一般的には悪に分類される組織だし。
俺は騙されていそうな騎士が少し哀れに思いながらも先を急いだ。
<><><>
——10分後。
俺は遂に目的地であろう廃教会に到着した。
そこは如何にもお化けなどの怖いものが出そうな雰囲気が漂っていた。
…………ここ入りたくないんですけど。
俺…………怖いもの大の苦手なんだよね。
昔、又もやカレンと一緒にお化け屋敷に入っタノがトラウマでさ。
と言うか俺ってカレンに苦手な物増やされすぎじゃない?
俺の嫌なエピソードにカレンが必ず出てる気がするんだけど。
まぁあの時はカレンのせいではなかったんだが。
何なら俺と同じくカレンもトラウマになってた。
そのお化け屋敷には、マジもんのゴーストが住んでいたらしく、それに俺たちが偶々出会ってしまった。
その時はお互いに外見など気にせずに大声で叫びながら逃げたのをよく覚えている。
「あの時ほど怖かったものはないなぁ……母さんの説教以外で」
母さんの説教は怖さの次元が違うからノーカウントだ。
あれを喰らったら丸2日は寝込む。
閑話休題。
俺はお化け屋敷マークIIに恐る恐る近づいていく。
近づいて行くほどに不気味な雰囲気が強まって行っている気がするのは俺だけだろうか。
あ、俺しかいないから俺だけだわ。
怖すぎて頭おかしくなったかもしれん。
あ、勿論もう既に剣も構えているぞ。
ついでに魔法の準備も。
いつ何時何が起こるか分からないからな。
それにゴースト出たら剣じゃ戦えないし。
しかし本当に雰囲気が凄いな……まるで威圧されている様な……ん?
俺はそこまで考えて首を傾げる。
近付くほどに雰囲気が不気味になるっておかしくないか? と言うことに気づいたからだ。
もしかして……結界か何か貼ってあるか?
俺は魔力を拳に溜めても思いっきり振り抜く。
その瞬間にパリーンと言うガラスが割れた様な音が発生したかと思うと、不気味さが一気に軽減された。
勿論ゼロじゃ無い。
だって見た目が怖いし。
でもシンシア様に何かあった時の方が怖いし……頑張るか……。
俺はガタガタ震えながら廃教会へと入った。
--------------------------
新作投稿しました。
ぜひ読んでみてください!
『チートを貰えなかった落第勇者の帰還~俺だけ能力引き継いで現代最強~』
0
お気に入りに追加
1,893
あなたにおすすめの小説
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
元勇者の俺は、クラス転移された先で問答無用に殺されかけたので、魔王の部下になることにした
あおぞら
ファンタジー
ある日突然、とある高校の2年3組の生徒たち全員がクラス転移で異世界に召喚された。
そして召喚早々、人間種を脅かす魔王を討伐して欲しいと言うラノベのテンプレの様な事をお願いされる。
クラスの全員(陽キャのみ)で話し合った結果、魔王を討伐することになった。
そこで勇者の象徴のチートスキルを鑑定されるも、主人公である浅井優斗(あさいゆうと)だげチートスキルを持っておらず無能と言われ、挙句の果てに魔王のスパイとしてクラスメイトから殺人者と罵られ殺されそうになるも、難なく返り討ちにしてしまう。
何故返り討ちにできたかと言うと、実は優斗はこの世界を一度救った元勇者のため、強すぎて鑑定が出来なかっただけだったのだ。
しかしこの出来事と何日か過ごした時に沢山の人間の醜い姿を見て、とうとう人間を見限った優斗は―――
「初めまして今代の魔王。元勇者だが……俺をお前の部下にしてくれ」
「ええっ!?」
―――魔王軍に入ることにした。
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
妻を寝取ったパーティーメンバーに刺殺された俺はもう死にたくない。〜二度目の俺。最悪から最高の人生へ〜
橋本 悠
ファンタジー
両親の死、いじめ、NTRなどありとあらゆる`最悪`を経験し、終いにはパーティーメンバーに刺殺された俺は、異世界転生に成功した……と思いきや。
もしかして……また俺かよ!!
人生の最悪を賭けた二周目の俺が始まる……ってもうあんな最悪見たくない!!!
さいっっっっこうの人生送ってやるよ!!
──────
こちらの作品はカクヨム様でも連載させていただいております。
先取り更新はカクヨム様でございます。是非こちらもよろしくお願いします!
大好きな彼女を学校一のイケメンに寝取られた。そしたら陰キャの僕が突然モテ始めた件について
ねんごろ
恋愛
僕の大好きな彼女が寝取られた。学校一のイケメンに……
しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのだ。
NTRは始まりでしか、なかったのだ……
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
道具屋のおっさんが勇者パーティーにリンチされた結果、一日を繰り返すようになった件。
名無し
ファンタジー
道具屋の店主モルネトは、ある日訪れてきた勇者パーティーから一方的に因縁をつけられた挙句、理不尽なリンチを受ける。さらに道具屋を燃やされ、何もかも失ったモルネトだったが、神様から同じ一日を無限に繰り返すカードを授かったことで開き直り、善人から悪人へと変貌を遂げる。最早怖い者知らずとなったモルネトは、どうしようもない人生を最高にハッピーなものに変えていく。綺麗事一切なしの底辺道具屋成り上がり物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる