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可能性
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「ではウェランダたちよ、品物を母上の前に並べなさい」
大公に直接声を掛けられた三人は、一礼すると包みを抱えたまま正面の公母の前に進んだ。そして、その壇下で敷物を敷くと、布包みを開けて商品を並べた。
「ふふふ。買い物は女人にとって心浮き立つことゆえ。私も久々に楽しい思いをしたい」
そう言うと、公母は微笑みながら立ち上がって壇上から降りてきた。
周囲からはどんなやり取りが始まるのか、と興味津々の視線が向けられた。
「あの、私はウェランダと申します。どうぞよろしくお願い致します」
「私はルナと申します。どうぞよろしくお願い致します」
「私はアクートと申します。どうぞよろしくお願い致します」
ウェランダたち三人は一斉に両膝をついて頭を下げた。
「わかりました。三人とも頭を上げなさい。そのように畏まっていては商売になりませんよ。 さあ並べた商品の説明をしなさい。何の意図があってこれらの商品を並べたのか。まずはそこからです」
そして公母は、女官たちが運んできた壇上の椅子に座った。
「は、はい」
ウェランダは膝立ちになった。
アクートとルナの二人は、ウェランダの背後で膝をついて控えた。
「最初にこれら全ての商品は、城下の市場で仕入れた物ばかりでございます。では、まずこちらの食料品からご説明申し上げます」
ウェランダは端から並べた商品を順に説明していった。
「これは、城下の魚屋さんで仕入れた小魚の干したものです。そのままで丸ごとかじれますので保存食として最適です。それからこちらは、肉屋さんで仕入れた干し肉です。こちらは野菜や果物を扱うお店で仕入れた干したイチジクとナツメの実です。乾燥した芋をすりつぶして粉状にしたものもございます。これは湯に溶かすとたちまち美味しいスープが出来上がります。こちらはパン屋さんで仕入れた長期保存のきく薄い堅焼きパンでございます」
「保存食ばかりですね」
「さようにございます」
「他にも何かあるのですか?」
「はい。次は旅に出るときに便利な物を揃えました。まず一人用の絨毯、そして砂漠でも山でも川でも耐えられる革靴にございます。そしていつでもどこでも書き物ができるように、紙と羽根ペンとインク壺を一緒に入れられる携帯用の布袋にございます。それからこちらは……」
「もう良い。良くわかりました」
公母は扇を開いて、ウェランダを制した。
「見たところ旅の必需品しか置いてないように思います。それもこれからのそなたに必要なものばかりです。普通の商人ならば、この場で私や女官、それに侍女たちを喜ばせるために、宝飾品や身にまとうものを仕立てるための布とか、香に香炉、そしてバラの花茶などを持ってくるものですが、そなたのこの品は一体何なのですか? 何の意図があってこのような物を並べたのですか?」
公母は不愉快な顔をしてはいなかったが、不思議な笑みをたたえていた。
「この中に公母さまのお気に召す物はございませんでしたでしょうか?」
「それはそなたの答え次第です。さあ申してみよ。この品々は何のために並べたのですか?」
公母の持っていた扇が、ウェランダの顔をすくいあげた。
そして自分と視線を合わせるように扇ごと、ウェランダの顔を上向けた。
広間の誰もが固唾を呑んで見守っていた。
「こ、この品々は、先日私が買い求めた物ばかりにございます。お察しの通り、後期の実践授業や、卒業後に私が商人になったら、どれも必ず使うであろうという物ばかりにございます」
「そなたがそなたのために買った物を、なぜ私が買わねばならぬのですか?」
「それは……」
「それは?」
「それは、公母さまにお売りしたい物がここにはないからにございます!」
ウェランダは公母から視線を逸らすことなく、一息にそう言ってのけた。
「何ですと?」
さしもの公母の眉も吊り上った。
「私は私がしでかしたことにより、公母さまに一番にお売りしたい物を売ってはならぬと大公さまに命じられました。それ以外の物で商売してみろと言われました。でも私は私が売りたくないものを無理やり売りたくはございませんでした。そこで私は考えました。さして資本のない庶民で商人見習いの私に出来ることとすれば、公母さまにこの身を見定めて頂くこと以外にないと思いました」
「それでこれらの品を持って参ったというのか?」
「さようにございます。これらの品々は、私の商売への情熱と探究心と冒険心にございます。海でも山でも川でも砂漠でも、この世のありとあらゆる場所へ行き、買い手が欲しがる品をどんな困難に巡りあっても、必ず得てくること。私はこのことを本日の商売として、公母さまとお約束致しとう存じます!」
そう言うとウェランダは自ら公母の扇を外すと、その場で丁寧に礼をした。
「公母さまに対して何という失礼なことを申す娘だ! あまりにも無礼であろう! 全く何という娘だ。傲岸不遜もはなはだしいぞ! 何様のつもりだ!」
思わず横から商務大臣が声を荒げた。
ウェランダにもこれが無謀な商売だとはわかっていた。
しかし、懐具合が乏しくて大したものを仕入れられないのに、付け焼刃で宝飾品や絹の衣装をわずかばかり買っても駄目なように思えて仕方がなかったのだ。
アクートもルナも必死でそんな考えのウェランダを止めようと、色々他に方法がないのか考えてはくれたが、結局良い知恵は浮かばなかった。
元々、この商売の場自体が、ウェランダにとっての大きな賭けだったのだ。
(これで活路を開けなければ、今後どんな困難が襲いかかってきても、商人として大成できないわ)
と、直前になってウェランダは腹を括った。
「そなたはどう思いますか?」
公母は扇で商務大臣を制するふうを見せると、最も近くにいた女官に話しかけた。
ウェランダは知らなかったが、この五十代くらいに見える女官は最古参の女官で、公母が大公を産んでまもなくしてから後宮に入り、公母の信頼を得て筆頭秘書官のような役目を担っている。
「私は、これはこれで面白い商いかと存じます。結局は、公母さまのお望みの物をどこへ向かうことになろうとも、必ず手に入れて下さるのでございましょう? 大公さまの縛りをものともせず、己が売りたくない物を無理には売りたくない、とはなかなか将来有望な商人の卵かと思いますが」
女官は目元をほんのわずか和ませながら、そう述べた。
「そうか。そなたがそう申すのなら一考の余地はあるようですね」
「お待ち下さい、公母さま!」
割って入ったのは、リアネルだった。
「何ですか?」
「この商売、明らかにおかしゅうございます。ウェランダの申すことは、単なる詭弁でございます。言葉で公母さまはじめ、女官の皆さま方を愚弄しております!」
「そんなことはありません!」
そこはウェランダも、顔を上げてリアネルを見ながら抗議した。
「仮にもトバルクの商学校に籍を置くものなら、最低限何かしらの品を仕入れて公母さまの元に持参するのが礼儀というものです。それを元手がないからこれからお望みの物を仕入れてきますって、詭弁以外の何ものでもないわ。あなた、公母さまも大公さまもこの国も商人たちもみんな馬鹿にしているの?」
「馬鹿にしてないわ!」
「先ほどのやり取りが商人の機知として認められるならば、もう一度その機知を私や皆の前で見せてみなさい!」
「え?」
「まさか出来ないって言いいませんわよね? それくらい出来るでしょう?」
「何をすれば?」
「例の課題です」
「課題?」
「忘れてしまったのかしら? 前期の最後の授業で課題を出されましたでしょ? あの建国の女神エリッサさまの故事から、牛皮でどうやって商売の場所を囲うのか?」
「あ……」
ウェランダは、すっかり忘れていた課題を思い出した。
(そう言えば、ここのところバタバタしていて課題どころの騒ぎじゃなかった)
「私はすでに回答を考えております。先に披露して差し上げましょう。そうすれば私の商才も皆さまに見て頂けます。どなたか、あの牛皮くらいの布などございませんでしょうか? それと布を切るナイフもお貸し頂ければと思います」
広間を見渡してリアネルは全員にそう問いかけた。
「そう言えば、明日の侍女たちの裁縫の修練で使う端切れがあったのではなかったかしら?」
公母の言葉に黙って頷いた女官が即座に広間を出ていった。
(どうしよう? 私、何にも考えてなかったんですけど)
先ほどまでの自信はどこへやら。
そんなウェランダを、ルナもアクートもただ見守るしか出来なかった。
下手に話しかけて助言をすれば、ウェランダのためにならない。
大公に直接声を掛けられた三人は、一礼すると包みを抱えたまま正面の公母の前に進んだ。そして、その壇下で敷物を敷くと、布包みを開けて商品を並べた。
「ふふふ。買い物は女人にとって心浮き立つことゆえ。私も久々に楽しい思いをしたい」
そう言うと、公母は微笑みながら立ち上がって壇上から降りてきた。
周囲からはどんなやり取りが始まるのか、と興味津々の視線が向けられた。
「あの、私はウェランダと申します。どうぞよろしくお願い致します」
「私はルナと申します。どうぞよろしくお願い致します」
「私はアクートと申します。どうぞよろしくお願い致します」
ウェランダたち三人は一斉に両膝をついて頭を下げた。
「わかりました。三人とも頭を上げなさい。そのように畏まっていては商売になりませんよ。 さあ並べた商品の説明をしなさい。何の意図があってこれらの商品を並べたのか。まずはそこからです」
そして公母は、女官たちが運んできた壇上の椅子に座った。
「は、はい」
ウェランダは膝立ちになった。
アクートとルナの二人は、ウェランダの背後で膝をついて控えた。
「最初にこれら全ての商品は、城下の市場で仕入れた物ばかりでございます。では、まずこちらの食料品からご説明申し上げます」
ウェランダは端から並べた商品を順に説明していった。
「これは、城下の魚屋さんで仕入れた小魚の干したものです。そのままで丸ごとかじれますので保存食として最適です。それからこちらは、肉屋さんで仕入れた干し肉です。こちらは野菜や果物を扱うお店で仕入れた干したイチジクとナツメの実です。乾燥した芋をすりつぶして粉状にしたものもございます。これは湯に溶かすとたちまち美味しいスープが出来上がります。こちらはパン屋さんで仕入れた長期保存のきく薄い堅焼きパンでございます」
「保存食ばかりですね」
「さようにございます」
「他にも何かあるのですか?」
「はい。次は旅に出るときに便利な物を揃えました。まず一人用の絨毯、そして砂漠でも山でも川でも耐えられる革靴にございます。そしていつでもどこでも書き物ができるように、紙と羽根ペンとインク壺を一緒に入れられる携帯用の布袋にございます。それからこちらは……」
「もう良い。良くわかりました」
公母は扇を開いて、ウェランダを制した。
「見たところ旅の必需品しか置いてないように思います。それもこれからのそなたに必要なものばかりです。普通の商人ならば、この場で私や女官、それに侍女たちを喜ばせるために、宝飾品や身にまとうものを仕立てるための布とか、香に香炉、そしてバラの花茶などを持ってくるものですが、そなたのこの品は一体何なのですか? 何の意図があってこのような物を並べたのですか?」
公母は不愉快な顔をしてはいなかったが、不思議な笑みをたたえていた。
「この中に公母さまのお気に召す物はございませんでしたでしょうか?」
「それはそなたの答え次第です。さあ申してみよ。この品々は何のために並べたのですか?」
公母の持っていた扇が、ウェランダの顔をすくいあげた。
そして自分と視線を合わせるように扇ごと、ウェランダの顔を上向けた。
広間の誰もが固唾を呑んで見守っていた。
「こ、この品々は、先日私が買い求めた物ばかりにございます。お察しの通り、後期の実践授業や、卒業後に私が商人になったら、どれも必ず使うであろうという物ばかりにございます」
「そなたがそなたのために買った物を、なぜ私が買わねばならぬのですか?」
「それは……」
「それは?」
「それは、公母さまにお売りしたい物がここにはないからにございます!」
ウェランダは公母から視線を逸らすことなく、一息にそう言ってのけた。
「何ですと?」
さしもの公母の眉も吊り上った。
「私は私がしでかしたことにより、公母さまに一番にお売りしたい物を売ってはならぬと大公さまに命じられました。それ以外の物で商売してみろと言われました。でも私は私が売りたくないものを無理やり売りたくはございませんでした。そこで私は考えました。さして資本のない庶民で商人見習いの私に出来ることとすれば、公母さまにこの身を見定めて頂くこと以外にないと思いました」
「それでこれらの品を持って参ったというのか?」
「さようにございます。これらの品々は、私の商売への情熱と探究心と冒険心にございます。海でも山でも川でも砂漠でも、この世のありとあらゆる場所へ行き、買い手が欲しがる品をどんな困難に巡りあっても、必ず得てくること。私はこのことを本日の商売として、公母さまとお約束致しとう存じます!」
そう言うとウェランダは自ら公母の扇を外すと、その場で丁寧に礼をした。
「公母さまに対して何という失礼なことを申す娘だ! あまりにも無礼であろう! 全く何という娘だ。傲岸不遜もはなはだしいぞ! 何様のつもりだ!」
思わず横から商務大臣が声を荒げた。
ウェランダにもこれが無謀な商売だとはわかっていた。
しかし、懐具合が乏しくて大したものを仕入れられないのに、付け焼刃で宝飾品や絹の衣装をわずかばかり買っても駄目なように思えて仕方がなかったのだ。
アクートもルナも必死でそんな考えのウェランダを止めようと、色々他に方法がないのか考えてはくれたが、結局良い知恵は浮かばなかった。
元々、この商売の場自体が、ウェランダにとっての大きな賭けだったのだ。
(これで活路を開けなければ、今後どんな困難が襲いかかってきても、商人として大成できないわ)
と、直前になってウェランダは腹を括った。
「そなたはどう思いますか?」
公母は扇で商務大臣を制するふうを見せると、最も近くにいた女官に話しかけた。
ウェランダは知らなかったが、この五十代くらいに見える女官は最古参の女官で、公母が大公を産んでまもなくしてから後宮に入り、公母の信頼を得て筆頭秘書官のような役目を担っている。
「私は、これはこれで面白い商いかと存じます。結局は、公母さまのお望みの物をどこへ向かうことになろうとも、必ず手に入れて下さるのでございましょう? 大公さまの縛りをものともせず、己が売りたくない物を無理には売りたくない、とはなかなか将来有望な商人の卵かと思いますが」
女官は目元をほんのわずか和ませながら、そう述べた。
「そうか。そなたがそう申すのなら一考の余地はあるようですね」
「お待ち下さい、公母さま!」
割って入ったのは、リアネルだった。
「何ですか?」
「この商売、明らかにおかしゅうございます。ウェランダの申すことは、単なる詭弁でございます。言葉で公母さまはじめ、女官の皆さま方を愚弄しております!」
「そんなことはありません!」
そこはウェランダも、顔を上げてリアネルを見ながら抗議した。
「仮にもトバルクの商学校に籍を置くものなら、最低限何かしらの品を仕入れて公母さまの元に持参するのが礼儀というものです。それを元手がないからこれからお望みの物を仕入れてきますって、詭弁以外の何ものでもないわ。あなた、公母さまも大公さまもこの国も商人たちもみんな馬鹿にしているの?」
「馬鹿にしてないわ!」
「先ほどのやり取りが商人の機知として認められるならば、もう一度その機知を私や皆の前で見せてみなさい!」
「え?」
「まさか出来ないって言いいませんわよね? それくらい出来るでしょう?」
「何をすれば?」
「例の課題です」
「課題?」
「忘れてしまったのかしら? 前期の最後の授業で課題を出されましたでしょ? あの建国の女神エリッサさまの故事から、牛皮でどうやって商売の場所を囲うのか?」
「あ……」
ウェランダは、すっかり忘れていた課題を思い出した。
(そう言えば、ここのところバタバタしていて課題どころの騒ぎじゃなかった)
「私はすでに回答を考えております。先に披露して差し上げましょう。そうすれば私の商才も皆さまに見て頂けます。どなたか、あの牛皮くらいの布などございませんでしょうか? それと布を切るナイフもお貸し頂ければと思います」
広間を見渡してリアネルは全員にそう問いかけた。
「そう言えば、明日の侍女たちの裁縫の修練で使う端切れがあったのではなかったかしら?」
公母の言葉に黙って頷いた女官が即座に広間を出ていった。
(どうしよう? 私、何にも考えてなかったんですけど)
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そんなウェランダを、ルナもアクートもただ見守るしか出来なかった。
下手に話しかけて助言をすれば、ウェランダのためにならない。
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