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大公候補①
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七日後、それぞれの思いを胸に、トバルク公国の後宮に許可を得た者たちが次々と参じた。
大公の取り成しで、後宮でも酒宴が開かれるほどの広さの場所が用意されていた。
中央に公母と大公の席があり、向かって左側には宰相と大臣たちが、右側にはデナーロとバンコを初めとする五大商人たちが並んでいた。
しかも、大臣たちの間に立っている三人の少年少女たちの中に、なぜか商学校次席のリアネル王女もいた。
そのあまりの顔ぶれに、隅っこで控えさせられていたウェランダはすっかり圧倒されてしまっていた。
てっきり公母と大公、そしてバンコくらいであとは側仕えの女官や侍女たちぐらいだろうと思っていたのに。
国の中枢メンバーが勢揃いするとは思わなかった。
全員の名乗りを受けて、庶民である自分がその場にいることが恐ろしくなってしまった。
しかも、なぜか名乗りを受けていたウェランダの顔を見て、大臣たちは一様に驚きの顔をみせた。
(私の顔、何かついてるのかな? 部屋でちゃんと鏡は見てきたけど。それにしても、一体この場で何が行われるんだろう? ただの商売だけじゃないのかな?)
もっとも、客が『公母』というだけで、普通の商売ではないのだが。
ウェランダは、何やら場違いなところに来てしまったように思えて仕方がなかった。
「ウェランダ」
「ルナ?」
ウェランダの右側で畏まりながら、ルナが小声で呼びかけてきた。
「来るんじゃなかったって思ってないでしょうね?」
「少し」
「大馬鹿者。雰囲気に飲まれちゃだめでしょ? 何のために頑張ってきたと思ってるのよ。あなたの商売計画は完璧よ。私は応援するわ」
そう言いながらもさしものルナも、表情が少し硬かった。
「わ、わかってる」
「頑張りましょう」
「ええ」
反対側ではアクートが、緊張とはやや違った何やら難しい顔つきをしていた。
やはり普段は生意気な年下でも、こういう改まった場所ではそれなりに緊張するものなのだろうか? とウェランダには思えた。
広間で女官が合図の鐘を鳴らして、太鼓を叩いた
「大公さま、公母さま、お出ましにございます!」
広間にいた一同は、一斉に正面に向かって居ずまいを正す。
横の大扉が開き、大公と公母が入室してきた。
そして全員の礼を受けて着座した。
「これは、まあ何ともはや、表の朝議のようですね」
口元を扇で隠しながら、公母はじろりと広間一帯を見渡した。
「申し訳ありません母上。世継ぎを決めるとなったので心あるものが手を上げたので列席を許しました。五大商家の主全員を召還したのは、それを見届けさせるためなのでございます」
「わかってはおりましたが、まあすごいで顔ぶれだこと。宰相までおられるのですね?」
宰相は、公母の前に進み出ると恐縮して再度深く礼をした。
「では大公さま、公母さま、各人が招いた人物を順にご紹介させて頂きます」
「わかった」
「ちなみに私と五大商家の皆さまからは誰も推薦者はおりません。ですから、それぞれの方々が推薦される候補者の皆さまを平等に見たいと思います」
「そうか」
ウェランダは、まるで決まっていたかのような大公と公母と宰相のやり取りに面食らってしまった。
(ちょっと待って。大公さまの跡継ぎを決めるってどういうこと? ここ後宮だよね? 私、商売をしにきたのに、だからこそここで控えているのに、どういうこと?)
ウェランダは両側を交互に見ると、ルナもアクートも何が起こったのかわかっていないような感じだった。
だが、隅に控えているウェランダたちに声が掛からない限り、黙ってこの場の成り行きを見守るしかなかった。
「では、まず」
誰からにしようかと宰相が振り返る。
「年の順で私からお願い致します」
その年齢に似合わず颯爽と手を上げたのは、最高齢官吏の法務大臣だった。すでに頭髪は見えず、顔から下半分を雲のような白い髭がモクモクと覆っていた。
「よかろう」
法務大臣が伴ってきたのは小柄な少年だった。その顔つきからは、まだ成人を迎えていないような年頃に見えた。
「私は、厳格に大公さまのお血筋を遡って探して参りました」
大公の血筋。
すなわち直系というのは、ここ数代はなかなか子だくさんではなかった。
建国当初は、大公位を狙う争いが起きやすいほど多くの子供が生まれていた。
それゆえに、そこから分家独立した子供たちが次々と商家を起こして、今の五大商家へと発展したのだ。
他にも独立した者もいたりしたのだが、直系が途絶えてしまい最終的には五大商家へ集約されてしまった。
だが現大公は一人っ子であったし、先代大公も一人っ子だった。
先々代には妹が一人いたのだが、他国へ嫁ぐも、結局は子供が生まれずに生涯を終えてしまっていた。
「私はさらにその先々代の一代前の大公さまのご兄弟にまで遡りました」
「ほう。曽祖父の兄弟か」
「さようでございます」
現大公の曽祖父には姉が一人いた。
その姉は、今でもトバルクの交易を後押ししてくれているサレンドラ王国に嫁ぎ、世継ぎを産んだ。
そしてその子が後を継ぎ、結局その血は現王にまで続いている。
「確か彼の王には、男子が三人おられたとか」
正室との間には王女しか生まれなかったのだが、三人の側室にそれぞれ一人ずつ王子が生まれていた。
「はい。私は、その三番目の末っ子の若君を大公さまのご養子にと思い、お連れ致しました」
「なるほど。サレンドラの王子たちなら、確かに文句のつけようのない今現在で最も私の血筋に近い王子ということになるか」
「御意」
法務大臣は、普通に血の正統性で押してきた。
しかも、あえて二番目の王子にせずに三番目の王子を呼んでくるあたりが心憎い。
成人をしていない幼さの残る王子なら、いかようにでも育てられるだろう。
法務大臣の横の少年が一礼して口を開いた。
「この度は、法務大臣さまのお話により、思いがけずトバルクの次期大公にということで、驚くとともに、私のような者でも、大公さまのお役に立てればと思います」
たどたどしくも、幼い少年らしい清々しい話し方であった。
確かに好印象ではある。そのまま故国にいれば、兄の元、分家を起こすか高位の貴族の婿入りくらいしかなかったのだが、小国とはいえ一国の王ともなれば話は別だ。生母の側室もかなり喜んでいるだろう。
「大公さま、公母さま、いかがでございましょうか?」
「そうだなあ……」
大公は横の公母を見やった。
「母上はいかが思われますか?」
「なんとも私にはひ弱に見えるのですが、そなたは病弱なのですか?」
ずばんと核心をついてきた。
青白い肌にやや青みがかった唇、それにいかにも貧弱そうな細い体は、確かに繊細で病弱そうな印象を与えてくる。
「いえ、そのようなことは……」
法務大臣が言葉を濁す。
「恐れながら大公さま」
五大商家筆頭のデナーロが軽く右手を挙げた。
「何だ? デナーロ」
「商売柄、私も何度かサレンドラの王宮へ参ったことがあるのでございますが、彼の国の三番目の王子様は、病弱な母君さまに似てよく床に伏されておられると伺ったことがございますが」
「デナーロ殿に付け加えるとしたら、二番目の王子さまは、逆に頑強ではございますが粗野で物事を深く考えることが出来ない方のようでございます。常にわずか半日前に生まれた第一王子さまの地位を狙っておられるとか」
次に口を開いたのが、五大商家次家のメルカートだった。
「五大商家末席の私からも、それに最新情報を付け加えるとしましたら、第三王子さまがこちらに来られた直後にサレンドラでは第二王子さまの武装蜂起が始まって、現在王宮を二分しての争いが始まったようですが」
「デナーロ殿! メルカート殿! それにバンコ殿まで! あなた方は、私の推薦する御方が気に入らぬのですか? それとも何か私に不満でもあるのですか?」
法務大臣が、慌てて三人に食ってかかった。
「いいえ。そういうわけではございませんよ」
「ただ我々は事実を申し上げたまでです」
「正しく次期大公さまを、現大公さまと公母さまに見定めて頂きたいだけです」
三者は丁寧に法務大臣に頭を下げた。
しかし、このやり取りでもわかるように、トバルクでは官吏の意見よりも商人の意見の方が重みを持っているのだ。
「なるほど。それでは駄目ですね。あえて将軍のように強くなくてもよいですが、体は人並みに頑丈でなくては、これでもなかなか大公位は激務ですから」
「は、はい」
情けない声を返す第三王子。
法務大臣はそれ以上は何も言えず、引き下がってしまった。
公母の答えが全てだった。
大公の取り成しで、後宮でも酒宴が開かれるほどの広さの場所が用意されていた。
中央に公母と大公の席があり、向かって左側には宰相と大臣たちが、右側にはデナーロとバンコを初めとする五大商人たちが並んでいた。
しかも、大臣たちの間に立っている三人の少年少女たちの中に、なぜか商学校次席のリアネル王女もいた。
そのあまりの顔ぶれに、隅っこで控えさせられていたウェランダはすっかり圧倒されてしまっていた。
てっきり公母と大公、そしてバンコくらいであとは側仕えの女官や侍女たちぐらいだろうと思っていたのに。
国の中枢メンバーが勢揃いするとは思わなかった。
全員の名乗りを受けて、庶民である自分がその場にいることが恐ろしくなってしまった。
しかも、なぜか名乗りを受けていたウェランダの顔を見て、大臣たちは一様に驚きの顔をみせた。
(私の顔、何かついてるのかな? 部屋でちゃんと鏡は見てきたけど。それにしても、一体この場で何が行われるんだろう? ただの商売だけじゃないのかな?)
もっとも、客が『公母』というだけで、普通の商売ではないのだが。
ウェランダは、何やら場違いなところに来てしまったように思えて仕方がなかった。
「ウェランダ」
「ルナ?」
ウェランダの右側で畏まりながら、ルナが小声で呼びかけてきた。
「来るんじゃなかったって思ってないでしょうね?」
「少し」
「大馬鹿者。雰囲気に飲まれちゃだめでしょ? 何のために頑張ってきたと思ってるのよ。あなたの商売計画は完璧よ。私は応援するわ」
そう言いながらもさしものルナも、表情が少し硬かった。
「わ、わかってる」
「頑張りましょう」
「ええ」
反対側ではアクートが、緊張とはやや違った何やら難しい顔つきをしていた。
やはり普段は生意気な年下でも、こういう改まった場所ではそれなりに緊張するものなのだろうか? とウェランダには思えた。
広間で女官が合図の鐘を鳴らして、太鼓を叩いた
「大公さま、公母さま、お出ましにございます!」
広間にいた一同は、一斉に正面に向かって居ずまいを正す。
横の大扉が開き、大公と公母が入室してきた。
そして全員の礼を受けて着座した。
「これは、まあ何ともはや、表の朝議のようですね」
口元を扇で隠しながら、公母はじろりと広間一帯を見渡した。
「申し訳ありません母上。世継ぎを決めるとなったので心あるものが手を上げたので列席を許しました。五大商家の主全員を召還したのは、それを見届けさせるためなのでございます」
「わかってはおりましたが、まあすごいで顔ぶれだこと。宰相までおられるのですね?」
宰相は、公母の前に進み出ると恐縮して再度深く礼をした。
「では大公さま、公母さま、各人が招いた人物を順にご紹介させて頂きます」
「わかった」
「ちなみに私と五大商家の皆さまからは誰も推薦者はおりません。ですから、それぞれの方々が推薦される候補者の皆さまを平等に見たいと思います」
「そうか」
ウェランダは、まるで決まっていたかのような大公と公母と宰相のやり取りに面食らってしまった。
(ちょっと待って。大公さまの跡継ぎを決めるってどういうこと? ここ後宮だよね? 私、商売をしにきたのに、だからこそここで控えているのに、どういうこと?)
ウェランダは両側を交互に見ると、ルナもアクートも何が起こったのかわかっていないような感じだった。
だが、隅に控えているウェランダたちに声が掛からない限り、黙ってこの場の成り行きを見守るしかなかった。
「では、まず」
誰からにしようかと宰相が振り返る。
「年の順で私からお願い致します」
その年齢に似合わず颯爽と手を上げたのは、最高齢官吏の法務大臣だった。すでに頭髪は見えず、顔から下半分を雲のような白い髭がモクモクと覆っていた。
「よかろう」
法務大臣が伴ってきたのは小柄な少年だった。その顔つきからは、まだ成人を迎えていないような年頃に見えた。
「私は、厳格に大公さまのお血筋を遡って探して参りました」
大公の血筋。
すなわち直系というのは、ここ数代はなかなか子だくさんではなかった。
建国当初は、大公位を狙う争いが起きやすいほど多くの子供が生まれていた。
それゆえに、そこから分家独立した子供たちが次々と商家を起こして、今の五大商家へと発展したのだ。
他にも独立した者もいたりしたのだが、直系が途絶えてしまい最終的には五大商家へ集約されてしまった。
だが現大公は一人っ子であったし、先代大公も一人っ子だった。
先々代には妹が一人いたのだが、他国へ嫁ぐも、結局は子供が生まれずに生涯を終えてしまっていた。
「私はさらにその先々代の一代前の大公さまのご兄弟にまで遡りました」
「ほう。曽祖父の兄弟か」
「さようでございます」
現大公の曽祖父には姉が一人いた。
その姉は、今でもトバルクの交易を後押ししてくれているサレンドラ王国に嫁ぎ、世継ぎを産んだ。
そしてその子が後を継ぎ、結局その血は現王にまで続いている。
「確か彼の王には、男子が三人おられたとか」
正室との間には王女しか生まれなかったのだが、三人の側室にそれぞれ一人ずつ王子が生まれていた。
「はい。私は、その三番目の末っ子の若君を大公さまのご養子にと思い、お連れ致しました」
「なるほど。サレンドラの王子たちなら、確かに文句のつけようのない今現在で最も私の血筋に近い王子ということになるか」
「御意」
法務大臣は、普通に血の正統性で押してきた。
しかも、あえて二番目の王子にせずに三番目の王子を呼んでくるあたりが心憎い。
成人をしていない幼さの残る王子なら、いかようにでも育てられるだろう。
法務大臣の横の少年が一礼して口を開いた。
「この度は、法務大臣さまのお話により、思いがけずトバルクの次期大公にということで、驚くとともに、私のような者でも、大公さまのお役に立てればと思います」
たどたどしくも、幼い少年らしい清々しい話し方であった。
確かに好印象ではある。そのまま故国にいれば、兄の元、分家を起こすか高位の貴族の婿入りくらいしかなかったのだが、小国とはいえ一国の王ともなれば話は別だ。生母の側室もかなり喜んでいるだろう。
「大公さま、公母さま、いかがでございましょうか?」
「そうだなあ……」
大公は横の公母を見やった。
「母上はいかが思われますか?」
「なんとも私にはひ弱に見えるのですが、そなたは病弱なのですか?」
ずばんと核心をついてきた。
青白い肌にやや青みがかった唇、それにいかにも貧弱そうな細い体は、確かに繊細で病弱そうな印象を与えてくる。
「いえ、そのようなことは……」
法務大臣が言葉を濁す。
「恐れながら大公さま」
五大商家筆頭のデナーロが軽く右手を挙げた。
「何だ? デナーロ」
「商売柄、私も何度かサレンドラの王宮へ参ったことがあるのでございますが、彼の国の三番目の王子様は、病弱な母君さまに似てよく床に伏されておられると伺ったことがございますが」
「デナーロ殿に付け加えるとしたら、二番目の王子さまは、逆に頑強ではございますが粗野で物事を深く考えることが出来ない方のようでございます。常にわずか半日前に生まれた第一王子さまの地位を狙っておられるとか」
次に口を開いたのが、五大商家次家のメルカートだった。
「五大商家末席の私からも、それに最新情報を付け加えるとしましたら、第三王子さまがこちらに来られた直後にサレンドラでは第二王子さまの武装蜂起が始まって、現在王宮を二分しての争いが始まったようですが」
「デナーロ殿! メルカート殿! それにバンコ殿まで! あなた方は、私の推薦する御方が気に入らぬのですか? それとも何か私に不満でもあるのですか?」
法務大臣が、慌てて三人に食ってかかった。
「いいえ。そういうわけではございませんよ」
「ただ我々は事実を申し上げたまでです」
「正しく次期大公さまを、現大公さまと公母さまに見定めて頂きたいだけです」
三者は丁寧に法務大臣に頭を下げた。
しかし、このやり取りでもわかるように、トバルクでは官吏の意見よりも商人の意見の方が重みを持っているのだ。
「なるほど。それでは駄目ですね。あえて将軍のように強くなくてもよいですが、体は人並みに頑丈でなくては、これでもなかなか大公位は激務ですから」
「は、はい」
情けない声を返す第三王子。
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