勇者様にいきなり求婚されたのですが

富樫 聖夜

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小話

小話 世界の恩恵

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引き続き、帰りの道中でのヒトコマ。
ネタバレありで非常に説明くさい話になっております。
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「使えないツッコミスキルはともかく、グリードが守護につけた精霊に頼るしか彼女を守る手段がないのが気がかりです。人間相手ならともかく、魔族、それも幹部相手にはそれだけでは足りない。全く足りない。精霊を引き剥がされたら身を守る手段はなくなりますから」
 ルファーガが言った。だがそう言いつつ、彼の口調には焦燥感はない。すでに別の手がある、そんな感じだった。
「守護魔法は?」
 ミリーが尋ねる。
 守護魔法とは文字通り魔法使いが与える“護り”のことだ。国付き魔法使いが王族にかけているとされているので一般にもよく知られてる魔法だった。
 一種の簡易的な結界で、簡単な魔法攻撃や物理攻撃から身を守る、あるいはダメージを軽減させる効果を持つ。その守護の結界の効果は術をかける魔法使いの力量によって変わるのだ。
「もちろん、グリードがつけるでしょうが……魔力耐性値が低いので常にかけつづけているわけにはいかないようです」
 本人を守るための守護魔法だが、魔力には違いない。魔力耐性値が低いとそれすらもダメージとなりうるのだ。
「それじゃあどうするの?」
 防御力も上げられない、魔力耐性値も低い、さらに守護魔法もずっとはかけていられない――ミリーとレナスには手段がまるでないように思えた。

「腕輪」
 壁に寄りかかり腕を組んでいたグリードが突然言った。
「あれを呼び水にします」
 
「腕輪って……もしかして、グリードがミファナで注文していた、あの腕輪?」
 レナスの言葉にグリードは頷く。
「腕輪ですが魔具です。離れた場所にいても必要な時に守護の魔法が起動するようにあれに細工を施すつもりです」
「婚約腕輪じゃなかったのか……」
 レナスはホッと安堵の息を吐いた。
 本人の意思も聞かずに婚約腕輪を購入するなんて怖ぇぇと思っていた彼だが、どうやら真っ当な理由があってのことだったらしい。
 だがホッとしたのもつかの間、グリードがさらりと言った言葉に、レナスは固まる。
「いえ、婚約腕輪になります。レナスが祝福を与えたら」
「……僕!?」
「ええ」
「……もう一度聞くけど、僕?」
「ええ」
「……ええ、って……」
 レナスの口元が引きつった。
「いや、普通は腕輪を交換した後に祝福を与えるもんでしょう!? 僕、嫌だよ! そんな怪しげな事の片棒担ぐのは!」
 交換の儀の前に勝手に祝福を与えるなんて、どう考えてもマトモな代物とは思えない。
 だが――――
「いえ、是非ともやって下さい」
 思いもよらないところからグリードに応援の手が挙がった。ルファーガだ。なぜかにっこり笑いながら少年の姿のエルフが非常識なことを言う。
「その腕輪を嵌めてしまえば婚約が成立する。いえ、いっそのこと嵌めれば結婚が成り立つくらいの祝福を与えてもいいですよ」

「ちょ、何言ってんのーーー!?」
 レナスが絶叫した。
 そんなレナスの口を煩いとばかりに塞いだのはミリーだった。レナスの口に手を当てたまま、彼女はルファーガに尋ねた。
「婚約とか結婚が何かの意味を持つということなの?」
「ええ、彼女に『勇者の妻』というタグを与えれば、勇者の持つスキル『世界の恩恵』が受けられるようになります」
「……世界の恩恵」

 ――『世界の恩恵』
 それはこの世界でただ一人、勇者にだけ与えられるスキルだ。
 女神の名の下に全てに優遇される――運命、偶然、必然すらも、全ては勇者に味方する。そのように世界が作用する。そういうスキルだった。
 世界の力のバランスを調整する宿命を負った勇者に女神が贈る唯一無二の『恩恵』。
 そしてその恩恵は勇者の周囲にも波及する。勇者と結びつきが深ければ深いほどその人間には世界の恩恵が与えられるのだ。
 女神の宣託を受けたばかりで力が使いこなせない勇者とその仲間が力ある魔族と戦ってかろうじて生き残れるのも、この『世界の恩恵』に寄るところが大きいといわれている。

 ミリーの手を自分の口から剥がしてレナスが言った。
「世界の恩恵って、あの巷で言われている『主人公補正』というやつかい?」
「主人公補正……ああ、レン――レン・シロサキが『世界の恩恵』を知った時に言っていた向うの世界の単語ですね」
 エルフは懐かしそうに目を細めた。
「文学の発展と共にいつの間にか広まって一般的になっていたようですね。ええ、そうです。その主人公補正と言われるものです」

 主人公補正。
 それは物語が主人公を中心にして動いていくため、主役に与えられたさまざまな優遇措置のことである。主人公は死なない。負けない。話の展開上、事象が主人公に有利に働くようになっている、等々。主人公が主人公であるが故の特権。それが主人公補正である。
 この言葉を最初に使いだした人間が、異世界からの訪問者である白き賢者ことレン・シロサキだ。
 彼は先々代の勇者マティアスのパーティの一員であったため、『世界の恩恵』を知る立場にあった。彼に言わせると、世界の恩恵はまさしくその主人公補正なのだという。

「その補正……いえ、恩恵をグリード経由で彼女が受けられれば、精霊を剥がされてもある程度安全は保障されるでしょう。偶然が彼女を救う。世界がそのように作用します。……ですが『世界の恩恵』が受けられるには条件があります。それは女神、すなわち世界から認知される必要があること」
 
 人間の数は多い。
 その一人一人を女神が把握するのは不可能だし、この世界の創造主であり管理者でもある女神自身もそんな気はない。だが世界のバランスを保ち維持していくには人間の動向は知る必要がある。それ故、彼女は人間の中で世界から認知しやすい――すなわち存在値の高い人間にタグをつけて遥か高みから管理、監視しているのだ。
 勇者や勇者候補、エルフもそうだし、魔力が高い勇者パーティの面々、大神殿の大司教たち、各国の王族たち、そして『精霊の加護』を受けた人間もそうだ。みな世界にとって存在値が高く、女神から世界を管理運営していくための駒として認知されている存在だった。
 反対にそれ以外の者は存在値が低すぎて女神は認知しづらい。それがいわゆるモブと呼ばれる存在だ。
 その他大勢――まさしく世界からの認知はそれだった。

「グリードの彼女は世界に取っては認知しづらい存在。それ故にたとえ『勇者の想い人』というタグが付けられていても女神からは彼女は見えない、認知できないのです。認知できないものに世界の恩恵を与えることはできない。……これが例えばルイーゼ姫とかだったら話は簡単だったんですけどね」
 ルファーガはそう言って苦笑した。姫本人や、その恋人であるリュファスがここにいないからこそ言える言葉だった。
「姫は小さい国とはいえ、王族の一員。王族は人間世界の動向を知る上で重要な要素ですから、世界にそのように認知されている。だから例えばルイーゼ姫に『勇者の想い人』というタグがつけられれば女神からはすぐにそのように認知され、恩恵を受けることができるでしょう。だけど、グリードの想い人である彼女はその他大勢なので世界から認知されてません。認知されていない者に札をつけても、女神は気付かないでしょうね」
「だから、婚約や結婚なのか……」
 レナスはルファーガの言っていることを悟って苦い顔になった。
「ええ。婚姻の儀式とは世界に向けて二人が結んだことを公に示すもの。女神の代理人たる司祭が行うのは本来がそういう意味を持っていたからです。言ってみれば紐付け作業のようなものですね。結びつけて世界に示すわけです。そして、想い人のままではグリードからの一方的な細い糸のようなものでしかなかったものが、婚姻させることによって――」
「双方からのしっかりした紐付けになるというわけね。儀式によって正式に結び付けられて世界に示されたわけだから。そして勇者グリードからその紐を辿ることで女神は彼女を認知できるというわけ?」
 ミリーのその言葉にルファーガが頷く。
「ええ。婚約でもいけるかもしれませんね。婚姻と同じように司祭が世界に示す紐付け作業のひとつですから」

「……あのさ、ちょっと聞きたいんだけど。さっきっから安全とか都合で婚約とか結婚とか言ってるけど、それってこっちの一方的な思惑であって、その当事者の彼女の気持は……」
「レナス」
 ルファーガがレナスの言葉を遮ってにっこり笑った。白皙の美少年のその笑顔はまるで花が開いたかのように美しくも華やかだった。だが――。
「それは世界の平和の前には小さなことですよ」
 その口から漏れる言葉は優しげな口調だが非情極まりないものであった。要するに彼女の意思や気持ちは無視だと言っているのだ、このエルフは。
「それにこれは彼女の身の安全の為なのです。幸い精霊の話だと彼女には恋人や婚約者はいないようですから、勇者との結婚はそれほど難しい話ではないでしょう。身分は低いとはいえ貴族なので、周りから固めていけば、本人がたとえ渋っても否とは言わせないようにできると思います。……まぁ、一番楽なのはグリードの『魅了術』スキルを使うことなんですけどね」
 笑顔でそんな恐ろしいことを言ってのけるルファーガに、ミリーとレナスは思わず手を取り合って震え上がった。

 ――スキル『魅了術』。
 それは敵に使えば一定の時間彼らの動きを封じることができるというスキルである。大勢の敵に囲まれた時には非常に有効なスキルだ。
 だがこれには実は副作用があって、魔族ではなくて人間の異性に使用すると、術をかけられた人間は術者にメロメロになってしまうという、ある意味美味しい効果があった。もちろん、メロメロになるのはある一定の時間だけなのだが。
 だがそのベタ惚れしている時間のうちに婚姻に持ち込むことは可能だ。そしてこのエルフは、彼女が魅了術でグリードに酔っているうちに祭壇に連れ込んでしまえと言っているのだ。
 彼女が正気づいた時には全てが後のまつりで、『勇者の妻』に収まっているというわけである。

 ……酷い。あまりにそれは酷すぎる。人権無視もいいところだ!

 もっともなことを考えたミリーとレナスはハッとしてグリードの方を見た。

 ――まさか……まさか……やっちゃう? やっちゃうの、グリード?
 ――いや……勇者としてそれはいかがなものかと思うぞ、グリード!

 そんな二人の縋るような視線を受けたグリードは、無表情のまま首を横に振った。『魅了術』は使わない。そう言っているのだ。
 ミリーとレナスはホッと安堵の息をついた。
 ……そう。そんな正気じゃない時に婚姻まで持ち込んだら、のちの結婚生活に多大な支障をきたすのは必至だ。どう考えたって彼女に恨まれるに決まっているのだから!
「よかった。グリードにも多少の常識があって」
 冷汗を拭いながら、さり気に失礼なことを言うレナスだった。

「……まぁ、こういうわけで、魅了術を使うのは本人が否と言っているので、グリードには正攻法で彼女を得てもらうことにしましょうか。貴方達も協力してくださいね」
「……ねぇ、答えは分かってるけど一応聞いておくわ。魔族の幹部を全員倒すまでグリードが彼女に近づかないという選択肢はないの?」
 ミリーが疲れたように言った。
 彼女が狙われるのは勇者グリードの想い人だからだ。だが今現在それを知っているのは自分たちだけ。だからグリードが近づかなければ彼女の存在を知られることもなく、従って狙われることもない。ミリーはそう言いたいらしい。
 だがこれにはグリードが答えるより先に、ルファーガが首を横に振って否定した。
「彼女の存在はおそらくすぐに知られるでしょう。魔王と対峙中にグリードが彼女の存在を仄めかしたし、迂闊でしたが、戦闘後に僕らも口に出してしまっていますからね。幹部なら魔王城跡の魔力の残骸から勇者と魔王がどのように戦ったか、何があったかを探ることも可能でしょう。それにルイーゼ姫のことがある。魔族の復讐感情が彼女に向かうことも十分ありうるし、そうなると姫の侍女である彼女も巻き込まれる可能性が高い。どっちにしろ、我々は彼女の傍にいって守るしかないんです」
「結局はそうなるのね……」
「ええ。やることは同じです。……それにこう言ってはなんですが、雲隠れして行方のしれない魔族の幹部をあぶりだすのに丁度いいじゃないですか」
 微笑みながらのそのルファーガの言葉に、二人はピシッと部屋の空気が凍りついたように感じられた。
「ルイーゼ姫の場合は幹部が来るかは未知数ですが、グリードの想い人が現われたとなったら必ず彼らはやってくるでしょうね。探す手間が省けて結構なことです」
 ますます凍りついていく部屋の空気に、ミリーとレナスは再び手を取り合って震えた。

 ――何たることだろうか。このエルフはグリードの想い人を囮にして幹部をおびき出そうと言っているのだ!

 恐ろしすぎて二人は空気が凍った原因の方を見ることができなかった。

 ――怒ってる。これは確実に腹を立てている!

 それも当然だろう。自分の好きな女性を魔族をおびき出す餌にすると言われたのだ。
 命の保障はない。『世界の恩恵』も絶対ではないのだ――過去の勇者たちの仲間で戦闘で命を散らせた者がいるのがその証拠だ。
 それなのに何の身を守る術がないモブの女性を餌として魔族の矢面に出そうと言うのだ――さすがに感情の薄いグリードだって憤るだろう。
 ピシピシと音をたてて空気が凍り付いていく中、グリードの発する濃厚な魔力と怒気をモノともせず、ルファーガは微笑みながら彼に向かって言った。
「そんなに怒らないで下さい、グリード。それにこれで傍にいる大義名分ができるじゃないですか。結婚だって彼女を魔族から守る必要があるからという理由をつければ、説得させやすいですよ?」

 部屋に漂う冷気が不意に止んだ。

 ――え、それで矛先を収めちゃうの?
 と二人が愕然としている間にも、部屋に漂う怒気が薄れていく。

「それに危険を共有した男女は恋に落ちる可能性が高いと聞きます」
 ……そのトドメの言葉で部屋の空気はたちまち元の平穏なものに戻っていった。

 ――ま、丸め込まれた! 勇者が口先三寸で丸め込まれてしまったぁぁ!


「ミリー」
「レナス」
 二人は顔を見合わせて悲壮な表情を浮べながら頷きあった。
 他人の色恋沙汰に口を出すのは趣味ではないが、これはあまりに酷すぎる。
 ルファーガに先頭をきらせたら、既成事実を作るために彼女を簀巻きにしてグリードの寝室に放り込みかねない。このエルフはそれくらいやる。何しろ世界の安定のためには手段を選ばないところがあるのだから。
 だがそれではあまりに彼女が気の毒すぎる。
 もっと穏便に事を進めるために、自分たちがどうにかしないといけない。――そう決心した二人だった。
「こうなったら、彼女にグリードを好きになってもらうしかないよ」
「そうよね、それが一番良い方法よね」
 頷きあう二人。
「あ、最初は断れないような状況にしてから徐々に懐柔するのがいいと思いますよ」

 ……魔王や魔族より極悪非道な存在がここにいた。

 本当に最強なのはもしかしたらこのエルフなのかもしれない。そう思う二人であった。
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ルファーガの独壇場の話でした。
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