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小話 魔力耐性値とツッコミ
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魔王討伐後、帰りの道中での話です。
********************************************
「要するに、彼女は魔力ほぼゼロな上に耐性値も低いままってことかい?」
その日泊った高級宿屋のグリードの部屋をミリーと共に訪ねたレナスは驚いてルファーガに聞き返した。
「ええ、残念ながらね」
ベッドに腰を降ろしていたエルフのルファーガは、困ったような淡い笑みを浮かべつつ、腕を組んで壁に寄りかかっている勇者グリードの方を見やって言った。
「グリードの『創造』を以ってしても、彼女の数値はほとんど上げることはできなかったようです」
「……うそーん」
「グリードの『創造』でもお手上げなんてねぇ……」
グリードの『創造』は女神の力の欠片。この世界ではほぼ万能に近い。でもそれを用いても彼女に有効な防御の手段を与えられないことに、レナスとミリーは驚いていた。
「……その他大勢恐るべし……!」
人のステータスに簡単に付加を付けられる勇者や、スキルを付加されて呼吸するように簡単にそれを習得、制御できてしまう自分たちの方が遥かに特殊な存在であることにも気付かず、何を勘違いしたのか、彼らは心底モブという存在に感嘆するのだった――――
***
魔王を討伐しルイーゼ姫を救い出した勇者一行は、シュワルゼに向けて、姫の体調のことを考えて転移の魔法ではなくノンビリとした馬車の旅を続けていた。
――そして明日はとうとうシュワルゼ国の国境へというこの日。
通りかかった小さな街で守護聖人の祭りをやっているのを興味深そうに馬車の窓から見つめていた姫を、リュファスが隣の街で宿を取った後に観光に連れ出したのだ。
「馬に蹴られそうなんだが……」
と苦笑するファラを護衛として伴って。
宿に残った四人はそれぞれの部屋で寛いでいたのだが、いきなり風の精霊が伝言を持って現れ、レナスはミリーを伴って言われた通りにグリードの部屋を訪れたのだった。
部屋にはすでにルファーガがいて、開口一番言われた言葉が、
「グリードの想い人について、重大なことがわかりました」
という台詞だった。
普通はこう言われたら、実は出生の秘密があるとか彼女だけの特殊な能力があったとか、ドラマチックなことを想像してしまうだろう。レナスもミリーもご多分に漏れずそうだった。
だが――――
「彼女は、紛うことなきその他大勢です――」
重々しく言われたその言葉に思わずズッコケてしまったのは仕方ないことだろう。
「なによ、それ!」
「期待させておいてそれかい!」
ブーブーとツッコミというより文句を言う二人に、ルファーガはしれっとして言った。
「重要なことですよ。だってそのせいで彼女の身を守る手段がないのですから」
「え?」
そうして聞かされたのがグリードの『創造』の力を使っても彼女のステータスの数値が全く伸びなかったという事実だった。
「レベルも1から上がらない、スキルも魔力が皆無に近いので付けても意味がない、防御力もほとんど上がらず、更に魔力耐性値もほぼゼロ――絶望的に弱いままです。世界にとって存在値が低いモブだからでしょうね、ステータスの伸び代がないんですよ、彼女は」
グリードの『創造』は基本的に新しく何かを作り出す力だ。生み出したものを付加させるという形で他人に与えることもできる。だがすでにあったものに対して手を加えることは得意ではないらしい。
伸び代がほとんどないというモブである彼女の能力の底上げは、限界値までは上げられてももともと余地がない以上延ばすことは出来ないのだ。
『防御力強化』などのスキルがあれば限界値以上の数値を与えることができるのだが、致命的なことに彼女はそのスキルを使いこなす魔力が全くない。
そして『創造』の力を使ってもどうやっても生み出すことができないモノ――それが魔力だった。
魔力とは世界を構成する精霊や女神の力以外の『力』の総称である。
魔族の魔力、そして人間の持つ魔力がそれに当たる。厳密に言えば魔族のもつそれと人間の魔力は違うものだが、女神が作り出したものではない『力』という点では同じ括りなのだ。
白き賢者の残した『勇者というシステム』で人間の魔力は精霊――いや、女神――の制御の及ぶ範疇のものと記されているため、精霊の力と人間の魔力は混同されがちだが、実際は大きく異なっていた。
精霊は女神が作り出した精霊王と呼ばれる存在の眷属。つまりは元は女神の創造の力から派生したもの。
だが魔力は女神が作り出したものではない。女神――この世界由来の力でないから『魔力』と呼ばれるのだ。
それ故、女神の『創造』の力では魔力を作り出すことはできない。彼女の力の範疇外にある“力”だから。
――それがこの世界の不文律だった。
***
「モブに感心している場合ではありませんよ。……グリードが『天啓』を受けた以上、彼女が魔族に狙われることはもう避けられないことです。……我々はどうあっても彼女を守らねばならない。それがこの世界を平和に存続させるただ一つの方法だから」
ルファーガが壁に寄りかかるグリードをちらりと見ながら言った。
グリードは相変わらず感情が一切見当たらない淡々とした様子で佇んでいたが、その言葉にこちらに視線をよこして頷いた。
それを意味するところを悟ってレナスはぶるっと身を震わせた。
――つまり、彼女に何かあったら容赦なく力を振るうと言っているのだ。それがこの世界を滅亡に導くことになろうとも。
レナスの頭にとある言葉が浮かんだ――――最終兵器発動。
まさにそんな感じだ。
さっきから何かを考え込んでいたミリーがふっと顔を上げて口元を引きつらせながらルァーガに尋ねた。
「ねぇ、怖いことに気付いたんだけど……。魔力耐性値がほぼゼロってことはさ、もしかしてあの侍女さん、魔族の幹部と遭遇しただけでコロっと逝っちゃうことも……?」
「ええ、充分考えられることですね」
「あちゃあ……」
ミリーが片手で顔を覆った。
魔力耐性値は文字通り魔力に対する耐性を表す数値で、本人の魔力量(MP)とは関係なく、他者から受ける魔力に対する適応能力を示すものである。魔力に対する抵抗力だと言い換えても差し支えないだろう。
この数値の差が顕著に出るのは、魔法による攻撃を受けた時の際のダメージの高さである。
同じ魔法攻撃を受けた場合、数値の高い人間はたいしたダメージを受けていなくても、数値が低い者は瀕死の状態になってしまうほど差が出てくるものなのだ。
ちなみに彼ら勇者一行は魔力だけでなく、全員この数値も異様に高かった。グリードに至っては例のごとく計測不能なくらいだ。もっとも、繁殖期の魔族と戦うのだから魔力耐性値が高くて当たり前といえば当たり前なのだが……。
とにかく魔族と相対するには高くて当然、むしろ高くなければ即死に繋がるという重要な数値なのだ。魔力耐性値は。
そしてその魔力耐性値が限りなくゼロに近いということは――つまりそれは、魔法攻撃を受ける以前に、魔族の幹部が発する高い濃厚な魔力の気配だけでダメージを受けてしまうかもしれないということを意味していた。
「マズイじゃん……」
レナスは青ざめた。
「ええ、かなりマズイ状況です」
ルファーガも頷く。
魔族の幹部に遭遇するだけで瀕死って――シャレにもならない。
それで世界が滅亡ということになったら――もっとシャレにならない。悲劇ではなくて喜劇だ。
魔族にもいい迷惑だろう。何もしてないのに、全滅必至なのだから。
その時、ふとレナスの脳裏に、以前グリードが言っていた彼女のステータスの一文が浮んだ。あの時はナニソレ? と思ったのでよく覚えていたのだ。
「でも彼女、EXスキル持ってるとか言ってなかったか? EX――つまり隠しスキル。聞いたことないスキルだけど、あれ何か役に立たないのかい?」
そのレナスの言葉にルファーガが苦笑した。
「『ツッコミEX』ですか? 僕の親戚にスキルに詳しいエルフがいるので調べてもらいましたけど、あのスキル、超がつくほどマイナーなスキルで、非常に微妙なものなんですよねぇ」
そこまで言ってルファーガがなぜかふっと遠い目になった。
「どうも、このスキルを持つ者にツッコミを入れられるとほんの少しだけ精神的ダメージを食らう、という効果があるらしいのですが……」
「……は?」
レナスとミリーの口がポカーンと開いた。
「口に出して相手に返さないと意味がないし、その精神的ダメージもちょっと傷ついたかな、というくらいの微々たるものだとか。しかもツッコミに慣れればダメージも受けなくなるようで……」
――『ツッコミ』スキル。それは心の中でツッコむのでは意味がない、口に出してこそナンボのスキルである。
そして精神的ダメージは相方のことを考えて微量で、しかもすぐ慣れる類のものであった。
レナスは口元を引くつかせて言った。
「……あのさ『ツッコミ』にツッコミ入れるけど、それってさ、下手をすれば相手を怒らせるだけなんじゃ……?」
「そうですね。ツッコミは基本正論ですからね、図星さされて逆上するような性格の相手だと逆効果ですね」
――『ツッコミ』スキル。
それは与える精神的ダメージはほんの少しなのに、相手を逆上させ、反対にツッコミ本人が身を危うくするかもしれないという逆効果になりかねない諸刃のスキルなのである――――
「つ、使えねぇ……」
レナスの呟きはこの場全員の共通の思いであった。
************************************************
『ツッコミ』スキル。
何か特殊で壮大なスキルだと思っていた方(そんな人いるのか?)、非常にくだらない内容で、すみません。
でもこれがツッコミをスキルにした時から考えていたものでした。超マイナーなスキルなのです。
ちなみに主人公は心の中だけでツッコミをめったに口にしないので、ほとんど無いようなものですね。
ツッコミスキルはともかく、まだこの四人の話は続きます。
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「要するに、彼女は魔力ほぼゼロな上に耐性値も低いままってことかい?」
その日泊った高級宿屋のグリードの部屋をミリーと共に訪ねたレナスは驚いてルファーガに聞き返した。
「ええ、残念ながらね」
ベッドに腰を降ろしていたエルフのルファーガは、困ったような淡い笑みを浮かべつつ、腕を組んで壁に寄りかかっている勇者グリードの方を見やって言った。
「グリードの『創造』を以ってしても、彼女の数値はほとんど上げることはできなかったようです」
「……うそーん」
「グリードの『創造』でもお手上げなんてねぇ……」
グリードの『創造』は女神の力の欠片。この世界ではほぼ万能に近い。でもそれを用いても彼女に有効な防御の手段を与えられないことに、レナスとミリーは驚いていた。
「……その他大勢恐るべし……!」
人のステータスに簡単に付加を付けられる勇者や、スキルを付加されて呼吸するように簡単にそれを習得、制御できてしまう自分たちの方が遥かに特殊な存在であることにも気付かず、何を勘違いしたのか、彼らは心底モブという存在に感嘆するのだった――――
***
魔王を討伐しルイーゼ姫を救い出した勇者一行は、シュワルゼに向けて、姫の体調のことを考えて転移の魔法ではなくノンビリとした馬車の旅を続けていた。
――そして明日はとうとうシュワルゼ国の国境へというこの日。
通りかかった小さな街で守護聖人の祭りをやっているのを興味深そうに馬車の窓から見つめていた姫を、リュファスが隣の街で宿を取った後に観光に連れ出したのだ。
「馬に蹴られそうなんだが……」
と苦笑するファラを護衛として伴って。
宿に残った四人はそれぞれの部屋で寛いでいたのだが、いきなり風の精霊が伝言を持って現れ、レナスはミリーを伴って言われた通りにグリードの部屋を訪れたのだった。
部屋にはすでにルファーガがいて、開口一番言われた言葉が、
「グリードの想い人について、重大なことがわかりました」
という台詞だった。
普通はこう言われたら、実は出生の秘密があるとか彼女だけの特殊な能力があったとか、ドラマチックなことを想像してしまうだろう。レナスもミリーもご多分に漏れずそうだった。
だが――――
「彼女は、紛うことなきその他大勢です――」
重々しく言われたその言葉に思わずズッコケてしまったのは仕方ないことだろう。
「なによ、それ!」
「期待させておいてそれかい!」
ブーブーとツッコミというより文句を言う二人に、ルファーガはしれっとして言った。
「重要なことですよ。だってそのせいで彼女の身を守る手段がないのですから」
「え?」
そうして聞かされたのがグリードの『創造』の力を使っても彼女のステータスの数値が全く伸びなかったという事実だった。
「レベルも1から上がらない、スキルも魔力が皆無に近いので付けても意味がない、防御力もほとんど上がらず、更に魔力耐性値もほぼゼロ――絶望的に弱いままです。世界にとって存在値が低いモブだからでしょうね、ステータスの伸び代がないんですよ、彼女は」
グリードの『創造』は基本的に新しく何かを作り出す力だ。生み出したものを付加させるという形で他人に与えることもできる。だがすでにあったものに対して手を加えることは得意ではないらしい。
伸び代がほとんどないというモブである彼女の能力の底上げは、限界値までは上げられてももともと余地がない以上延ばすことは出来ないのだ。
『防御力強化』などのスキルがあれば限界値以上の数値を与えることができるのだが、致命的なことに彼女はそのスキルを使いこなす魔力が全くない。
そして『創造』の力を使ってもどうやっても生み出すことができないモノ――それが魔力だった。
魔力とは世界を構成する精霊や女神の力以外の『力』の総称である。
魔族の魔力、そして人間の持つ魔力がそれに当たる。厳密に言えば魔族のもつそれと人間の魔力は違うものだが、女神が作り出したものではない『力』という点では同じ括りなのだ。
白き賢者の残した『勇者というシステム』で人間の魔力は精霊――いや、女神――の制御の及ぶ範疇のものと記されているため、精霊の力と人間の魔力は混同されがちだが、実際は大きく異なっていた。
精霊は女神が作り出した精霊王と呼ばれる存在の眷属。つまりは元は女神の創造の力から派生したもの。
だが魔力は女神が作り出したものではない。女神――この世界由来の力でないから『魔力』と呼ばれるのだ。
それ故、女神の『創造』の力では魔力を作り出すことはできない。彼女の力の範疇外にある“力”だから。
――それがこの世界の不文律だった。
***
「モブに感心している場合ではありませんよ。……グリードが『天啓』を受けた以上、彼女が魔族に狙われることはもう避けられないことです。……我々はどうあっても彼女を守らねばならない。それがこの世界を平和に存続させるただ一つの方法だから」
ルファーガが壁に寄りかかるグリードをちらりと見ながら言った。
グリードは相変わらず感情が一切見当たらない淡々とした様子で佇んでいたが、その言葉にこちらに視線をよこして頷いた。
それを意味するところを悟ってレナスはぶるっと身を震わせた。
――つまり、彼女に何かあったら容赦なく力を振るうと言っているのだ。それがこの世界を滅亡に導くことになろうとも。
レナスの頭にとある言葉が浮かんだ――――最終兵器発動。
まさにそんな感じだ。
さっきから何かを考え込んでいたミリーがふっと顔を上げて口元を引きつらせながらルァーガに尋ねた。
「ねぇ、怖いことに気付いたんだけど……。魔力耐性値がほぼゼロってことはさ、もしかしてあの侍女さん、魔族の幹部と遭遇しただけでコロっと逝っちゃうことも……?」
「ええ、充分考えられることですね」
「あちゃあ……」
ミリーが片手で顔を覆った。
魔力耐性値は文字通り魔力に対する耐性を表す数値で、本人の魔力量(MP)とは関係なく、他者から受ける魔力に対する適応能力を示すものである。魔力に対する抵抗力だと言い換えても差し支えないだろう。
この数値の差が顕著に出るのは、魔法による攻撃を受けた時の際のダメージの高さである。
同じ魔法攻撃を受けた場合、数値の高い人間はたいしたダメージを受けていなくても、数値が低い者は瀕死の状態になってしまうほど差が出てくるものなのだ。
ちなみに彼ら勇者一行は魔力だけでなく、全員この数値も異様に高かった。グリードに至っては例のごとく計測不能なくらいだ。もっとも、繁殖期の魔族と戦うのだから魔力耐性値が高くて当たり前といえば当たり前なのだが……。
とにかく魔族と相対するには高くて当然、むしろ高くなければ即死に繋がるという重要な数値なのだ。魔力耐性値は。
そしてその魔力耐性値が限りなくゼロに近いということは――つまりそれは、魔法攻撃を受ける以前に、魔族の幹部が発する高い濃厚な魔力の気配だけでダメージを受けてしまうかもしれないということを意味していた。
「マズイじゃん……」
レナスは青ざめた。
「ええ、かなりマズイ状況です」
ルファーガも頷く。
魔族の幹部に遭遇するだけで瀕死って――シャレにもならない。
それで世界が滅亡ということになったら――もっとシャレにならない。悲劇ではなくて喜劇だ。
魔族にもいい迷惑だろう。何もしてないのに、全滅必至なのだから。
その時、ふとレナスの脳裏に、以前グリードが言っていた彼女のステータスの一文が浮んだ。あの時はナニソレ? と思ったのでよく覚えていたのだ。
「でも彼女、EXスキル持ってるとか言ってなかったか? EX――つまり隠しスキル。聞いたことないスキルだけど、あれ何か役に立たないのかい?」
そのレナスの言葉にルファーガが苦笑した。
「『ツッコミEX』ですか? 僕の親戚にスキルに詳しいエルフがいるので調べてもらいましたけど、あのスキル、超がつくほどマイナーなスキルで、非常に微妙なものなんですよねぇ」
そこまで言ってルファーガがなぜかふっと遠い目になった。
「どうも、このスキルを持つ者にツッコミを入れられるとほんの少しだけ精神的ダメージを食らう、という効果があるらしいのですが……」
「……は?」
レナスとミリーの口がポカーンと開いた。
「口に出して相手に返さないと意味がないし、その精神的ダメージもちょっと傷ついたかな、というくらいの微々たるものだとか。しかもツッコミに慣れればダメージも受けなくなるようで……」
――『ツッコミ』スキル。それは心の中でツッコむのでは意味がない、口に出してこそナンボのスキルである。
そして精神的ダメージは相方のことを考えて微量で、しかもすぐ慣れる類のものであった。
レナスは口元を引くつかせて言った。
「……あのさ『ツッコミ』にツッコミ入れるけど、それってさ、下手をすれば相手を怒らせるだけなんじゃ……?」
「そうですね。ツッコミは基本正論ですからね、図星さされて逆上するような性格の相手だと逆効果ですね」
――『ツッコミ』スキル。
それは与える精神的ダメージはほんの少しなのに、相手を逆上させ、反対にツッコミ本人が身を危うくするかもしれないという逆効果になりかねない諸刃のスキルなのである――――
「つ、使えねぇ……」
レナスの呟きはこの場全員の共通の思いであった。
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『ツッコミ』スキル。
何か特殊で壮大なスキルだと思っていた方(そんな人いるのか?)、非常にくだらない内容で、すみません。
でもこれがツッコミをスキルにした時から考えていたものでした。超マイナーなスキルなのです。
ちなみに主人公は心の中だけでツッコミをめったに口にしないので、ほとんど無いようなものですね。
ツッコミスキルはともかく、まだこの四人の話は続きます。
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