尻凛 shiri 〜 がちむちゲイの短編小説集 〜

くまみ

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激闘の褌寒中水泳大会 後編

褌舞う

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 聡志、孝一は海水の冷たさを感じたが滝行を経験していたせいか、それとは比較にならないほど楽なものであった。

 「無理だ、無理無理っ!」県庁町興し臨時水泳部が海に入り10メートルも行かないところで引き換えし、早々に残り6ベアになった。

 250メートル地点には目印のブイが浮いていた。

 先頭を行くのはイースタンクロスビーチライフセイバー、その後を日西大か追っている。

 その後遅れて、百高高校水泳部は3位の位置に着いていた。

 聡志たちの後方は、新宿3丁目水泳部ベア、山岳救助隊ベア、地元消防団ベアが続いていた。

 「ハァハァ、先生、ヤバいよ!あんなに遠い!俺たちもペースを上げないとっ!」

 「ハァハァ、孝一、駄目だっ、ペースは維持だ!この水温とこの波だ、あいつらはいずれ力尽きる・・・ハァハァ」

 泳いでいる分、水温は然程気にならなくなっていたが、風速10メートルだけあって波は高く参加者の体力を削っていく。

 イースタンクロスビーチライフセーバーと日西大は折り返しの浮島に到着、休憩は取らずにそのまま折り返した。

 しかしながら、低い水温と高波は確実に彼らも同様に体力を削り、スピードはダウンし始めていた。

 「ハァハァ、孝一、アイツらバテ始めたぞ!」

 「先生、今かチャンスだっ!」

 「ハァハァ、孝一、休まなくて大丈夫か?」浮島を目前に聡志は孝一に声を掛けた。

 「先生、当たり前でしょ!こんなくらいで屁古垂へこたれる百高高校水泳部じゃないっす!」孝一は疲れを知らず元気が良かった。

 聡志と孝一は浮き島を折り返し、前を行く、イースタンクロスビーチベアと日西大ベアを追う。

 そして残り400メートル地点で日西大がイースタンクロスビーチライフセーバーベアを抜かした。

 イースタンクロスビーチライフセーバーベアは筋キンのスイマー体型で、脂肪がない分水温に耐えきれないのか・・・どんどんと失速していき、とうとう残り300メートル地点で聡志と孝一はイースタンビーチライフセーバーベアを抜いた。

 「先生、やった、あと日西大を抜けば!」

 日西大ベアも聡志と孝一の直ぐ前にいた。

 日西大水泳部の井谷見と学生も脂肪がない分水温でやられ、かなり疲れている様子だった。

 「よし、やれる!行くぞ、孝一!」

 「はい、先生っ!」

 残り200メートル地点で聡志と孝一はラストスパートを掛け、なんと日西大ベアを追い越した。

 聡志は追い越す時に井谷見と視線が合った。

 井谷見は悔しそうな目をしながらも全身疲れきっているようだった。

 「よし、このまま一気にゴールだっ!」聡志は勝利を確信した。

 「先生!了解!行くぞ~!ハァハァ」

 その時、往路で誰かの叫び声が聞こえた・・・

 「ウグっ、た、助けてっ!ブクブクブク・・・」がちむち男性、消防団ベアの一人が溺れ、ベアの一人もしがみつかれバタバタと浮き沈みをしていた。

 「あぁ?何やってるんだ!レスキューボートはどうした!?」聡志は周囲を見回すと、浮島付近で、誰かを救助している。

 どうやら山岳救助隊ベアが溺れたようで、ボートに素っ裸の大男二人がデカイプリケツをさらし倒れ込んでいるのが見えた。

 「間に合わない、アイツら溺れ死ぬぞっ!」聡志は往路で溺れかかっている消防団ベアへと進路を変えた。

 「ちょっと先生っ!もうしょうがねぇなぁ!」孝一ま聡志の後を追う。

 消防団ベアは二人でもがき合い浮き沈みをしている。

 「もう、素人がっ!孝一っ!正面から行くなっ!巻き込まれるぞっ!」

 「わかってるって!」

 聡志と孝一は消防団ベアのがちむち兄貴を背後から引き剥がした。

 引き剥がされた消防団員の一人は自力で浮く事が出来たが、最初に溺れた兄貴はパニックになり暴れまくる。

 「任せろ!しっかりしろ!力を抜け!」聡志は暴れる消防団兄貴の耳元で怒鳴る。

 「アプアプアプ、ハァハァ・・・」消防団兄貴は必死に力を抜こうとしているようだが、パニックでバタバタとしている。

 「大丈夫だっ!俺に任せろ!」聡志は消防団兄貴のチ◯ポを握った。

 既に兄貴の褌は流されていて兄貴は胸のゼッケン以外は素っ裸だった。

 「孝一、兄貴のケツの穴に指を入れろ!」

 「えっ?先生・・・でも・・・」

 「孝一、いいからやるんだっ!落ち着かせるにはそれしかない!」

 「先生、わかった!」孝一は消防団兄貴のプリケツを触り、ケツの穴に思い切り指を突っ込んだ。

 「痛ぇぇっ!ウプウプウプ・・・」溺れてパニックになっていた消防団兄貴が我に返った。

 「あっ、ウプウプ、力が入らない・・・」兄貴は小声で言う。

 「全身の力を抜いてください・・・岸まで運びます・・・」聡志は兄貴の股間から手を離そうとしたが、兄貴に手を掴まれた。

 「す、まない・・・握っててくれ、何だか不安で・・・チ◯ポ握られてると安心するんだ・・・」兄貴は朦朧もうろうとする意識の中で言葉をやっとやっと発した。

 「わ、わかりました・・・」

 聡志と、孝一は溺れかけた消防団兄貴を抱えて泳ぎながら兄貴のチ◯ポを交代で握りった。

 そして消防団員のもう一人の兄貴とともに四人でゴール海岸を目指すのだった。


 

 

 

 
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