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激闘の褌寒中水泳大会 後編
更衣室のがちむち達
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聡志と孝一は会場受付でエントリーをし、簡単な健康審査を受けた後、更衣室兼選手控室に向かった。
更衣室兼控室はプレハブで出来ていた。
中に入るとロッカーと簡易的テーブルと折り畳み出来るアウトドア用の椅子が人数分用意してあった。
ロッカー場所は決まっていて既にチーム名が書いてあり、ロッカーの中にゼッケン番号と白い褌が準備されていた。
そこで生着替えをするのだが、褌を締められない人の為に褌係が用意されていた。
聡志たちからやや離れた場所に日西大の井谷見も既に褌を締めて椅子に座っていた。ベアのもう一人は若い風貌から日西大の水泳部員のようだ。
聡志と孝一は素っ裸のフルチンになると甲高い声が聞こえてきた。
「やだぁ~折角お洒落なの用意してきたのに、真っ白なんてダサいわぁ~」
「あんた、馬鹿じゃないの?大会参加のしおりに書いてあったでしょ!読まなかったの?!」
「まあいいわ!あら、お兄さん、ちょっとアタシの褌締めてくださる?!モロタイプよ!」一人の参加者が褌係に声を掛けた。
「だから、あんたは褌得意中の得意じゃない!自分でお締め!!お兄さんすみませ~ん、この子騒がしくて!」
褌係は苦笑いをしていた。
大柄でマッチョな20代と思われる男二人がオネェ言葉で、まるで漫才のようにボケと突っ込みをしていた。3丁目ベアだ。
「ワハハハ、いやぁ、これは面白い!」3丁目チームの隣りで着替えていた消防団チームだ。
六百町消防団チームは30代後半くらいだろうか。二人ともがちむち体型だ。
「あら、消防団のイカす兄貴、面白かった?ありがとうございま~す!」
プレハブ更衣室の中に笑いが起こる。
皆が緊張する中での3丁目ベアのノリの良さは出場者にとってありがたかった。
聡志と孝一はフルチンのまま、その光景を見惚れていたが、我に返り聡志は先に孝一の褌を締めた。
滝行修行での更衣のおかげで、聡志も孝一も褌の締め方に熟知していた。
聡志は孝一の褌を締め終わり、孝一から褌の布をあてがわれた。
「うっ・・・」聡志の股間を柔らかい布が包み込み、ケツの割れ目がキュッと締められる。
聡志は何か視線を感じ、周囲を見ると、井谷見と視線があった。
井谷見は聡志と一歳違いで31歳、聡志とは違い、水泳体型を維持している。
聡志にとって井谷見の水泳体型には興味が湧かず、またイースタンクロスビーチライフセーバーベアにも興味をそそられない・・・
それよりかはがちむちの六百町消防団ベアや熊みたいな大男の山岳救助隊ベア、県庁町興しベアの褌姿の緩いガチポ体型に聡志は目を奪われていた。
「先生・・・目が泳いでいるぞ!スケベだなぁ~」孝一は聡志の腹を摘んだ。
「何だよ、孝一、男の裸なんか見ても欲情しないぞっ!」
「ふ~ん」孝一はニヤっとした。
「では、皆さん、これから競技の説明をしますのでこちらに注目してください!」褌係が大声で参加者に呼び掛けた。
競技ではキズナを大切にする為にベアで同時に泳ぎ、互いに助け合い、励まし合ってゴールを目指す事になっており、ベアでゴール出来なければ失格となる。
ホワイトボードが用意され、海図が貼ってあった。
そこには簡単なルートが載っていた。
海岸よりおよそ500メートルの所にある人工浮島まで行き、浮島で係の者がゼッケン番号を確認し往復でおよそ1キロメートルを泳ぐと言うものだ。
人工の浮島は10×5メートル平方くらいの大きさで途中で休憩や棄権をしても良いとの事でレスキュースタッフが待機する事になっていた。
それ以外には救命ボート1台とレスキュースタッフが準備されていて安全対策は完璧だと豪語されていた。
「本日の気温は17度と4月上旬の暖かさですが、海水温は8度、風速10メートルです。風も強く、水もかなり冷たいので、くれぐれも無理はしないで棄権してくださいますようお願いします!」
「それでは会場にご案内します」こちらへどうぞ。
「棄権してくれって・・・この大会は安全は大丈夫なのか?!」聡志は一抹の不安に駆られた。
周囲も、3丁目ベアでさえも不安そうで二人でぶつぶつと何か言っている。
外は比較的暖かいとは言え風は強くて冷たかった。
参加者たちは風の強さと冷たさがたまらなく、腕を組みブルブルと震わせる・・・
3丁目ベアは寒くて互いに抱き合っていた。
「さぁ皆さん、準備はよろしいですか?」
「さぁ位置について!よぉ~い、スタート!パァ~ン!!」スタート係は無慈悲にもピストルを鳴らした。
周囲の観客は手を叩き声を上げて応援が始まった。
「浮きダルマ~!孝一~!ファイトっ!」百高高校有志応援団の声を聡志と孝一の耳に届いた。
「よし、行くぞっ!」聡志と孝一は勢いよく海に飛び込むのだった。
更衣室兼控室はプレハブで出来ていた。
中に入るとロッカーと簡易的テーブルと折り畳み出来るアウトドア用の椅子が人数分用意してあった。
ロッカー場所は決まっていて既にチーム名が書いてあり、ロッカーの中にゼッケン番号と白い褌が準備されていた。
そこで生着替えをするのだが、褌を締められない人の為に褌係が用意されていた。
聡志たちからやや離れた場所に日西大の井谷見も既に褌を締めて椅子に座っていた。ベアのもう一人は若い風貌から日西大の水泳部員のようだ。
聡志と孝一は素っ裸のフルチンになると甲高い声が聞こえてきた。
「やだぁ~折角お洒落なの用意してきたのに、真っ白なんてダサいわぁ~」
「あんた、馬鹿じゃないの?大会参加のしおりに書いてあったでしょ!読まなかったの?!」
「まあいいわ!あら、お兄さん、ちょっとアタシの褌締めてくださる?!モロタイプよ!」一人の参加者が褌係に声を掛けた。
「だから、あんたは褌得意中の得意じゃない!自分でお締め!!お兄さんすみませ~ん、この子騒がしくて!」
褌係は苦笑いをしていた。
大柄でマッチョな20代と思われる男二人がオネェ言葉で、まるで漫才のようにボケと突っ込みをしていた。3丁目ベアだ。
「ワハハハ、いやぁ、これは面白い!」3丁目チームの隣りで着替えていた消防団チームだ。
六百町消防団チームは30代後半くらいだろうか。二人ともがちむち体型だ。
「あら、消防団のイカす兄貴、面白かった?ありがとうございま~す!」
プレハブ更衣室の中に笑いが起こる。
皆が緊張する中での3丁目ベアのノリの良さは出場者にとってありがたかった。
聡志と孝一はフルチンのまま、その光景を見惚れていたが、我に返り聡志は先に孝一の褌を締めた。
滝行修行での更衣のおかげで、聡志も孝一も褌の締め方に熟知していた。
聡志は孝一の褌を締め終わり、孝一から褌の布をあてがわれた。
「うっ・・・」聡志の股間を柔らかい布が包み込み、ケツの割れ目がキュッと締められる。
聡志は何か視線を感じ、周囲を見ると、井谷見と視線があった。
井谷見は聡志と一歳違いで31歳、聡志とは違い、水泳体型を維持している。
聡志にとって井谷見の水泳体型には興味が湧かず、またイースタンクロスビーチライフセーバーベアにも興味をそそられない・・・
それよりかはがちむちの六百町消防団ベアや熊みたいな大男の山岳救助隊ベア、県庁町興しベアの褌姿の緩いガチポ体型に聡志は目を奪われていた。
「先生・・・目が泳いでいるぞ!スケベだなぁ~」孝一は聡志の腹を摘んだ。
「何だよ、孝一、男の裸なんか見ても欲情しないぞっ!」
「ふ~ん」孝一はニヤっとした。
「では、皆さん、これから競技の説明をしますのでこちらに注目してください!」褌係が大声で参加者に呼び掛けた。
競技ではキズナを大切にする為にベアで同時に泳ぎ、互いに助け合い、励まし合ってゴールを目指す事になっており、ベアでゴール出来なければ失格となる。
ホワイトボードが用意され、海図が貼ってあった。
そこには簡単なルートが載っていた。
海岸よりおよそ500メートルの所にある人工浮島まで行き、浮島で係の者がゼッケン番号を確認し往復でおよそ1キロメートルを泳ぐと言うものだ。
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それ以外には救命ボート1台とレスキュースタッフが準備されていて安全対策は完璧だと豪語されていた。
「本日の気温は17度と4月上旬の暖かさですが、海水温は8度、風速10メートルです。風も強く、水もかなり冷たいので、くれぐれも無理はしないで棄権してくださいますようお願いします!」
「それでは会場にご案内します」こちらへどうぞ。
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