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激闘の褌寒中水泳大会 中編
百高の霊水
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孝一は呆れた様子でさっさと服を脱ぎ全裸になった。
「ほほう、いい体になったなぁ、孝一!わしがしっかりとはめてやるから・・・」住職は白い布を手に取り孝一の背後から手を伸ばして孝一の股間の上から布を巻いていく。
あっと言う間に孝一は褌姿にさせられた。
「さぁ市場先生も早く脱いじゃえ、俺が褌を締めてやるから!」孝介はニタニタとした薄ら笑いしている。
「コラぁ!孝介・・・お前のような不純な奴にはこれから修行に向かう修験者見習いの若者の肌に指一本でも触れてはならん!」
「お前は部屋の外で待っていろ!」住職は凄い剣幕で孝介を怒鳴った。
「わかったよ、住職・・・後は任せたよ・・・」孝介は部屋を後にした。
住職の「喝!」によって退散した孝介を見て孝一はニヤニヤしていた。
「すまんな、若者よ・・・君が背負った事を孝介からきいて、ワシも協力するつもりになったのだが・・・あいつ(孝介)は根はいい奴なんだが昔からお調子者でなぁ」
「何年経ってもあの孝介のノリの軽さは変わらんでなぁ・・・本当にすまんかった・・・」
「孝一もすまんな、お前の前で父親を怒鳴りつけて・・・」住職は聡志と孝一に頭を下げた。
「いんや、おっちゃん、俺は何だかスカッとしました!修行、頑張れそうです!」
「それは良かった、孝一は孝介と違って昔から根が真面目だからなぁ・・・えらいぞっ!」
「さぁて、君も早く脱ぎなさい・・・」住職は優しく聡志に声を掛けた。
住職から感じられる人柄の良さと抱擁力に聡志の不安は和らぎ、抵抗なく服を一枚一枚脱いだ。
そして最後のボクサーブリーフを脱ぎ終えた。
聡志の裸は腹はやや出ているが全体的に固太りだ。ケツはプリっとし股間にはずんぐりとした物がぶら下がっていた。
聡志は住職のお陰で、羞恥心はなくなり惜しげもなく住職と孝一の前で裸を晒した。
住職は手際良く、聡志の背後から白い布で聡志の股間を覆い、しっかりケツの割れ目に食い込むように褌を締め上げた。
褌を締めて、聡志は誇らしい気持ちになった。
「二人とも、いい顔つきだ・・・それでこそ修験者見習いだ!」住職は聡志と孝一の顔を見回した。
聡志と孝一はすっかりとこれから修行に挑む心構えになった。
住職は法衣に着替え、二人は褌一枚の姿に白羽織を羽織、お堂で住職が読み上げるお経を聞き坐禅をした。
坐禅を終え、住職は席を外し、聡志たちと同じ姿になり戻ってきた。
住職に案内され、裏口に行くと孝介が待っていた。
孝介は先程の聡志の服を脱がそうとしていた、緩んだ顔ではなく、凛々しく真剣な面持ちだった。
「あんな父ちゃんの顔は初めて見た・・・」孝一は心の中で思った。
1月下旬、日中の気温は4~5℃、夜間は氷点下まで下がる。
草履を履き住職に連れられて、一行は外に出た。
「うぅっ、さ、寒い・・・」聡志は体を震わせた。
そのような中、誰も言葉は発せず、いや発する事が許されないくらいに一行は荘厳な空気に包まれていた。
「きっと孝一も寒いだろう・・・いや服や防寒着を着ている孝介だって、修行に慣れている住職だって寒いに違いない・・・頑張らないと・・・」聡志は意を決した。
百高の滝・・・6メートル上から流れ落ちる澄んだ百高の霊水、滝の周囲は池になっていて深さは30センチメートルくらいである。
住職を先頭に聡志、孝一は滝に入水する。
足元から水の冷たさが体中に鋭い速さで響く。
聡志と孝一は冷たいさ通り越して痛みを感じた。
住職はそんな二人を顧みる事なくどんどんと滝に入った。
「さぁ、お前たちも早くある入りなさい!」住職は滝に打たれながら大声を挙げたが住職の響く澄んだ声さえも滝音にかき消されてしまった。
住職の体にあたる水飛沫が聡志と孝一に突き刺さる。
住職は氷のような滝に打たれながら手を合わせお経を大声で唱え始めた。
意を決し、聡志は孝一の手を取り滝に入水するのだった。
「ほほう、いい体になったなぁ、孝一!わしがしっかりとはめてやるから・・・」住職は白い布を手に取り孝一の背後から手を伸ばして孝一の股間の上から布を巻いていく。
あっと言う間に孝一は褌姿にさせられた。
「さぁ市場先生も早く脱いじゃえ、俺が褌を締めてやるから!」孝介はニタニタとした薄ら笑いしている。
「コラぁ!孝介・・・お前のような不純な奴にはこれから修行に向かう修験者見習いの若者の肌に指一本でも触れてはならん!」
「お前は部屋の外で待っていろ!」住職は凄い剣幕で孝介を怒鳴った。
「わかったよ、住職・・・後は任せたよ・・・」孝介は部屋を後にした。
住職の「喝!」によって退散した孝介を見て孝一はニヤニヤしていた。
「すまんな、若者よ・・・君が背負った事を孝介からきいて、ワシも協力するつもりになったのだが・・・あいつ(孝介)は根はいい奴なんだが昔からお調子者でなぁ」
「何年経ってもあの孝介のノリの軽さは変わらんでなぁ・・・本当にすまんかった・・・」
「孝一もすまんな、お前の前で父親を怒鳴りつけて・・・」住職は聡志と孝一に頭を下げた。
「いんや、おっちゃん、俺は何だかスカッとしました!修行、頑張れそうです!」
「それは良かった、孝一は孝介と違って昔から根が真面目だからなぁ・・・えらいぞっ!」
「さぁて、君も早く脱ぎなさい・・・」住職は優しく聡志に声を掛けた。
住職から感じられる人柄の良さと抱擁力に聡志の不安は和らぎ、抵抗なく服を一枚一枚脱いだ。
そして最後のボクサーブリーフを脱ぎ終えた。
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聡志は住職のお陰で、羞恥心はなくなり惜しげもなく住職と孝一の前で裸を晒した。
住職は手際良く、聡志の背後から白い布で聡志の股間を覆い、しっかりケツの割れ目に食い込むように褌を締め上げた。
褌を締めて、聡志は誇らしい気持ちになった。
「二人とも、いい顔つきだ・・・それでこそ修験者見習いだ!」住職は聡志と孝一の顔を見回した。
聡志と孝一はすっかりとこれから修行に挑む心構えになった。
住職は法衣に着替え、二人は褌一枚の姿に白羽織を羽織、お堂で住職が読み上げるお経を聞き坐禅をした。
坐禅を終え、住職は席を外し、聡志たちと同じ姿になり戻ってきた。
住職に案内され、裏口に行くと孝介が待っていた。
孝介は先程の聡志の服を脱がそうとしていた、緩んだ顔ではなく、凛々しく真剣な面持ちだった。
「あんな父ちゃんの顔は初めて見た・・・」孝一は心の中で思った。
1月下旬、日中の気温は4~5℃、夜間は氷点下まで下がる。
草履を履き住職に連れられて、一行は外に出た。
「うぅっ、さ、寒い・・・」聡志は体を震わせた。
そのような中、誰も言葉は発せず、いや発する事が許されないくらいに一行は荘厳な空気に包まれていた。
「きっと孝一も寒いだろう・・・いや服や防寒着を着ている孝介だって、修行に慣れている住職だって寒いに違いない・・・頑張らないと・・・」聡志は意を決した。
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住職はそんな二人を顧みる事なくどんどんと滝に入った。
「さぁ、お前たちも早くある入りなさい!」住職は滝に打たれながら大声を挙げたが住職の響く澄んだ声さえも滝音にかき消されてしまった。
住職の体にあたる水飛沫が聡志と孝一に突き刺さる。
住職は氷のような滝に打たれながら手を合わせお経を大声で唱え始めた。
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