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第七章 背負う者たち
動物園 ②
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誠ニからの電話が入り、和也は一瞬ドキッとしながらも応答した。
「もしもし・・・」
「おぉ、もしもし和也ぁ・・・どうした?アルバにまた遣られたくなったのか?」電話越しに誠ニがニヤけているのがわかる・・・
「いや、そうじゃなくて、福島から大学時代の先輩が来ていて、皆で食事するのにアルバさんの店を使わせてもらえないかと思いまして・・・」
「えっ?福島の大学時代の先輩って、もしかして和也の彼氏?」
「えっ?いや・・・その・・・大学時代のただの先輩ですけど・・・」和也は准一と良一から距離を取り誠ニとの会話を続けた。
「和也は本当、嘘がつけないなぁ・・・素直で可愛い・・・」
「いや・・・ちょっと・・・誠ニさん・・・」
「何だ・・・アルバも交えて3Pでもする気か?なんなら俺も交ざってやろうか?」
「だから本当に食事がしたくって!」和也はムキになる。
「和也・・・まぁ、そんなに怒るなよ・・・また今度、たっぷりとケツを犯してやるからなっ!」
「えっ?いや、もう・・・ちょっと・・・誠ニさん・・・」和也は噛み合わない誠ニのペースに圧倒されてしまう・・・
「悪い悪い、今お楽しみ中だよな?アルバには俺から予約してやるよ・・・その方が早いからな!で、いつだ?人数は?」
和也は准一に時間を確認し、今日の18時から店の予約を誠ニにお願いし、誠ニは直ぐに対応し予約の確定と店の名前と電話番号、コースについてのお知らせがLINEで来た。
店の名前は「スターサイバーバ」・・・
本日のコースは「魅惑のガンジス川」と言う名前の飲み放題付きのコースだった。
「しかし、何て言うネーミングセンスなんだ・・・」和也は誠ニからのLINEを読み苦笑いした・・・
「和也?どうした?」
「いや、准一・・・予約取れたよ・・・」
「そうか、そりゃ良かった・・・茂たちにも教えてやらないとな」
「あ、俺やっておくよ・・・」和也は茂にLINEをしながら考えた。
「アルバさんの店で良かったのだろうか・・・まさか、この前みたいにはならないよな・・・」
「夕食の忙しい時間だろうから、大丈夫だよな・・・」和也は自問自答した。
LINEを打ち終わり、前を見ると、良一がパンダを見ながら楽しそうにはしゃいでいて、准一がその側で優しい顔をして良一を見ていた。
「あんな准一の顔を見るのは初めてだ・・・」和也はボソッと呟いた。
和也が知っている准一とは違う顔・・・優しく我が子を見守る父親の顔だった。
和也の心の中に何だかわからないモヤモヤとした感情が溢れてくる。
「何だろう・・・微笑ましい光景のはずなのに・・・何だか面白くない・・・俺は良一君に焼きもち焼いているのか?!」
「あぁ~もう・・・いい歳して情けない・・・俺は何考えているんだ・・・ただの父親と息子で、当たり前の光景じゃないか!」
和也は気分を変えて、准一と良一に合流した。
ライオンやキリン、ペンギンなどを見て、和也たち一行は爬虫類コーナーに向かった。
爬虫類コーナーの入口を潜ると、直ぐの所に橋がかかっていた。その下は大きな池須になっていて、体長は10mはあろうかと思うくらいのワニがいた。
「スゲぇっ!でっかいワニだっ!あんなもんに食いつかれたら父ちゃんだって敵わないだろう・・・」良一は目を丸くする。
「当たり前だろっ!俺はスーパーマンじゃないんだから・・・」
「父ちゃん、あのワニ名前はベティだって!アメリカクロコダイルのベティちゃん21歳だって!俺と同い年・・・」
「あ、父ちゃん、アッチのワニもデカイぞっ!ナイルアリゲーターのクレオパトラちゃん・・・30歳、あはっ!可愛いっ!」良一ははしゃいでいる。
「良一君、ワニ、可愛いって・・・しかし何て言うネーミングセンスなんだろう・・今日はそう言うの多いなぁ・・・」和也はボソッと呟いた。
「和也・・・良一は昔から、あぁ言う爬虫類系が好きなんだよ・・・小さい頃は首に巻けるヘビを飼いたいって駄々をこねて大変だったよ・・・」准一は苦笑いした。
爬虫類コーナーには、ワニを始めとする、ヘビやトカゲ類が大小ところ構わずにいた。苔やカビなど、また水生生物特有な匂いがする。
そう言った環境要因からか女性には不人気な場所のようで、女性もカップルも全くおらず、人もまばらだった・・・
「あ、俺、トイレ行ってくる・・・」良一は爬虫類コーナーの中でトイレを見つけ、そそくさと行ってしまった・・・
「和也・・・すまないな・・・良一に付き合わせちゃって・・・」良一がいなくなりすかさず准一は話しかけてきた。
「いや、いいよ・・・俺も楽しいから・・・」
「なら良かったけど、和也、今夜は泊まれるんだろ?」
「あぁ・・・そのつもりで来たから・・・」
「良かったよ・・・じゃあ今夜はたっぷり遣れるな!」准一は和也の手を握った。
「准一・・・」和也も強く准一の手を握り返した。
爬虫類コーナーの照明は全体的に薄暗かった・・・
天井の照明は電球色と赤、青、緑の豆電球が散りばめられていて、まるでプラネタリウム、意外なまでの幻想空間を醸しだしていた。
准一と和也は周囲を見渡し、誰もいないことを確認し、イグアナの大きなショーケースの前で肩を寄せあった。
「イグアナって目がパチクリしていて、何だか愛らしいな・・・良一が好きな理由が何となくわかる気がする・・・」
「確かに爬虫類って目がクリクリしていて、良く見ると可愛らしいかも・・・」和也も返答した。
「あっ!色が変わったっ!へぇ~スゲェなぁっイグアナって・・・」
「あっ!舌出したっ!長い舌だった!」
「俺たち折角2人きりなのに、爬虫類の事語って・・・何やっているんだろうなぁ・・・」准一が笑い出した。
「最初、准一が良一君が爬虫類が好きだって言い出したんじゃないか!」和也もつられて笑い出した。
「なぁ和也・・・何だか楽しいなぁ・・・」
「うん・・・准一・・・」
和也と准一は周囲を確認し、自然にキスを交わした。
「あれ?父ちゃんと和也さん、めちゃくちゃ仲良さげっ!今チューしてだでしょうっ!」良一が帰ってきた。
「ば、馬鹿っ!してねぇよ!和也が白髪が増えたって言うから探してたんだよっ!なぁ和也っ!」
「えぇっ!あっ・・・そうそう・・・最近白髪がね・・・」和也は准一の咄嗟の起点に合わせたが、微妙な表情をした。
「白髪が増えたって・・・確かに増えてきたけど・・・そんなに目立つかなぁ・・・ハァ・・・」和也はため息をついた。
「あっ!かっ、和也っ!お前は歳の割に若く見えるし、白髪だって歳相応だから大丈夫だっ!」
「そうだよ!和也さん、父ちゃんだって髪の毛はそんなに白髪ないけど、あそこの毛は結構白髪あるぞっ!」
「こらっ!准一っ!あそこの毛だって白髪は数本だっ!」
「もう、白髪の話しはやめようよ・・・しかし本当に准一と良一君は仲良しだねっ!」和也は笑ってしまう。
「まあな・・・和也、何だか最近は友達みたいになってるよ・・・」
「父ちゃん・・・それより、俺、腹減った・・・」
「えぇっ!?お前、朝ごはんでバイキングあんなに食ったのに、もう腹減ったの!?」
「だって俺まだ、育ち盛りだし・・・」
「はぁ・・・」准一は呆れながらため息をつく。
「まぁまぁ、准一、もう昼だし・・・俺も腹減ったし何か食べようか・・・」和也は間に入る。
「やったぁっ!」良一を先頭に、一行は敷地内にある食堂に向かった・・・
食堂は定休日でファーストフードのコーナーだけが開いていた。
「もうちょっといい所に行くか?ここの動物園再入園出来るし・・・」准一が言った。
「父ちゃん、俺は腹に入れば何でもいいよ・・・!」
「そっか・・・和也はどうする?」
「あ、俺も何でもいい・・・夜はインド料理が多分がっつり出るし」
「そっか・・・じゃあここでも・・4ブーブーブー、あれ?電話だ・・・ちょっと悪い・・・」准一は電話を受けるために、2人の側を離れた。
「えぇっ?あっわかりました・・・場所は、あ、ここから近いから直ぐに連絡してみます・・・」准一は電話を切り、和也と良一の元に来た。
「和也、良一、昨日の就職説明会で忘れ物したらしく、学校に連絡が入ってね・・・幸いここから近いから取りに行ってくる・・・」
「悪い30分くらいで戻るから、2人で何か食べててくれ!」准一は財布から5千円を出して良一に託し、すぐさま行ってしまった。
呆気にとられる残された和也と准一・・・
「和也さん、とりあえず父ちゃんから金貰ったからビールでも飲みましょう!」
「良一君、俺は自分の分は大丈夫だから良一君だけ買って」
「そうですか・・・じゃあビールとたこ焼きセット」
和也と良一は2人で4つ椅子がある丸いテラス席に向かい合わせで座った。
和也と良一はとりあえず乾杯したが、何だか慣れずにぎこちない雰囲気。
「良一君はラグビー強いらしいね!お父さんから聞いているよ・・・」和也から話を切り出した。
「まぁ、そいですね・・・人並み以上には強いみたいです・・・和也さんも学生時代は父ちゃんと一緒にラグビーやっていたんですよね?」
「あぁ、そうだよ、お父さんには本当、お世話になってね」
「父ちゃんも和也さんから世話になっていたんじゃないですか?下の方で・・・」良一はサラッと言った。
「えっ?良一君・・・どう言う意味?」和也は一瞬ドキッとした。
「父ちゃんから聞いています、和也さんを性処理に使っていたって・・・」良一はニヤッとした。
「えっ?良一君・・・お父さんがそう言う風に言ったの!?」
「はい、俺は父ちゃんと和也さんは付き合っていると思っていたんですけど・・・父ちゃんは和也さんは仲のいい後輩で、性処理だって・・・」
和也はショックで声が出なくなった・・・
「きっと息子の前だから、性処理だって言ったのだろう・・・でも何でそんな話しをするんだ!?」和也は思った・・・
「和也さん・・・うちの父ちゃんは獣物だから、俺も父ちゃんの性処理に付き合わされるんですよ・・・」
「昨日の夜も激しくって、寝かせてくれませんでした・・・」良一はニヤニヤとした表情を浮かべた。
動揺し、声が出ない和也・・・とりあえずビールをゴクリと飲んだ。
良一は突然、和也の手を握っきた。
和也は咄嗟に手を引いた。
「良一君っ!な、何をするんだっ!」
「和也さん・・・俺は父ちゃんとのHの後、枕元で聞いちゃったんですよ・・・和也さんが父ちゃんにケツ遣られてヨガったりする事を・・・」良一は和也の隣りの席に移り再び和也の手を握った。
和也は顔から火が出るくらい恥ずかしくなり体が硬直してしまう・・・
「和也さん、可愛いなぁ・・・俺のチ◯コ・・・父ちゃんと同じくらいデカイし、父ちゃんのよりも硬いですよ・・・試してみませんか?」良一の股間は既にギンギンになっていた。
良一はそのギンギンに勃起した股間に和也の手を持っていった。
「あぁ・・・硬い・・・准一の匂いがする・・・あぁ・・・ヤバい・・・」和也は良一の股間に触れ、抑えがきかずに良一のチ◯コを握ってしまった。
ほのかに香る良一の体臭は親子だけあり准一と同じ匂いを放っていた。
和也は良一の顔を見上げ、良一と視線があった。
さっきまでの、無邪気にはしゃぎ回る良一ではなく、雄の顔をした良一がいた。
良一は昔の准一に瓜二つの風貌で、目が透き通っていた。
「あぁぁぁ・・・准一・・・」和也は良一の瞳に吸い込まれていく、そんな感覚に陥った。
そして、良一の体臭は和也の体をトロけさせて行った・・・
「和也さん・・・俺は准一じゃなくて良一だよ・・・」良一は和也の耳元で囁いた。
「もしもし・・・」
「おぉ、もしもし和也ぁ・・・どうした?アルバにまた遣られたくなったのか?」電話越しに誠ニがニヤけているのがわかる・・・
「いや、そうじゃなくて、福島から大学時代の先輩が来ていて、皆で食事するのにアルバさんの店を使わせてもらえないかと思いまして・・・」
「えっ?福島の大学時代の先輩って、もしかして和也の彼氏?」
「えっ?いや・・・その・・・大学時代のただの先輩ですけど・・・」和也は准一と良一から距離を取り誠ニとの会話を続けた。
「和也は本当、嘘がつけないなぁ・・・素直で可愛い・・・」
「いや・・・ちょっと・・・誠ニさん・・・」
「何だ・・・アルバも交えて3Pでもする気か?なんなら俺も交ざってやろうか?」
「だから本当に食事がしたくって!」和也はムキになる。
「和也・・・まぁ、そんなに怒るなよ・・・また今度、たっぷりとケツを犯してやるからなっ!」
「えっ?いや、もう・・・ちょっと・・・誠ニさん・・・」和也は噛み合わない誠ニのペースに圧倒されてしまう・・・
「悪い悪い、今お楽しみ中だよな?アルバには俺から予約してやるよ・・・その方が早いからな!で、いつだ?人数は?」
和也は准一に時間を確認し、今日の18時から店の予約を誠ニにお願いし、誠ニは直ぐに対応し予約の確定と店の名前と電話番号、コースについてのお知らせがLINEで来た。
店の名前は「スターサイバーバ」・・・
本日のコースは「魅惑のガンジス川」と言う名前の飲み放題付きのコースだった。
「しかし、何て言うネーミングセンスなんだ・・・」和也は誠ニからのLINEを読み苦笑いした・・・
「和也?どうした?」
「いや、准一・・・予約取れたよ・・・」
「そうか、そりゃ良かった・・・茂たちにも教えてやらないとな」
「あ、俺やっておくよ・・・」和也は茂にLINEをしながら考えた。
「アルバさんの店で良かったのだろうか・・・まさか、この前みたいにはならないよな・・・」
「夕食の忙しい時間だろうから、大丈夫だよな・・・」和也は自問自答した。
LINEを打ち終わり、前を見ると、良一がパンダを見ながら楽しそうにはしゃいでいて、准一がその側で優しい顔をして良一を見ていた。
「あんな准一の顔を見るのは初めてだ・・・」和也はボソッと呟いた。
和也が知っている准一とは違う顔・・・優しく我が子を見守る父親の顔だった。
和也の心の中に何だかわからないモヤモヤとした感情が溢れてくる。
「何だろう・・・微笑ましい光景のはずなのに・・・何だか面白くない・・・俺は良一君に焼きもち焼いているのか?!」
「あぁ~もう・・・いい歳して情けない・・・俺は何考えているんだ・・・ただの父親と息子で、当たり前の光景じゃないか!」
和也は気分を変えて、准一と良一に合流した。
ライオンやキリン、ペンギンなどを見て、和也たち一行は爬虫類コーナーに向かった。
爬虫類コーナーの入口を潜ると、直ぐの所に橋がかかっていた。その下は大きな池須になっていて、体長は10mはあろうかと思うくらいのワニがいた。
「スゲぇっ!でっかいワニだっ!あんなもんに食いつかれたら父ちゃんだって敵わないだろう・・・」良一は目を丸くする。
「当たり前だろっ!俺はスーパーマンじゃないんだから・・・」
「父ちゃん、あのワニ名前はベティだって!アメリカクロコダイルのベティちゃん21歳だって!俺と同い年・・・」
「あ、父ちゃん、アッチのワニもデカイぞっ!ナイルアリゲーターのクレオパトラちゃん・・・30歳、あはっ!可愛いっ!」良一ははしゃいでいる。
「良一君、ワニ、可愛いって・・・しかし何て言うネーミングセンスなんだろう・・今日はそう言うの多いなぁ・・・」和也はボソッと呟いた。
「和也・・・良一は昔から、あぁ言う爬虫類系が好きなんだよ・・・小さい頃は首に巻けるヘビを飼いたいって駄々をこねて大変だったよ・・・」准一は苦笑いした。
爬虫類コーナーには、ワニを始めとする、ヘビやトカゲ類が大小ところ構わずにいた。苔やカビなど、また水生生物特有な匂いがする。
そう言った環境要因からか女性には不人気な場所のようで、女性もカップルも全くおらず、人もまばらだった・・・
「あ、俺、トイレ行ってくる・・・」良一は爬虫類コーナーの中でトイレを見つけ、そそくさと行ってしまった・・・
「和也・・・すまないな・・・良一に付き合わせちゃって・・・」良一がいなくなりすかさず准一は話しかけてきた。
「いや、いいよ・・・俺も楽しいから・・・」
「なら良かったけど、和也、今夜は泊まれるんだろ?」
「あぁ・・・そのつもりで来たから・・・」
「良かったよ・・・じゃあ今夜はたっぷり遣れるな!」准一は和也の手を握った。
「准一・・・」和也も強く准一の手を握り返した。
爬虫類コーナーの照明は全体的に薄暗かった・・・
天井の照明は電球色と赤、青、緑の豆電球が散りばめられていて、まるでプラネタリウム、意外なまでの幻想空間を醸しだしていた。
准一と和也は周囲を見渡し、誰もいないことを確認し、イグアナの大きなショーケースの前で肩を寄せあった。
「イグアナって目がパチクリしていて、何だか愛らしいな・・・良一が好きな理由が何となくわかる気がする・・・」
「確かに爬虫類って目がクリクリしていて、良く見ると可愛らしいかも・・・」和也も返答した。
「あっ!色が変わったっ!へぇ~スゲェなぁっイグアナって・・・」
「あっ!舌出したっ!長い舌だった!」
「俺たち折角2人きりなのに、爬虫類の事語って・・・何やっているんだろうなぁ・・・」准一が笑い出した。
「最初、准一が良一君が爬虫類が好きだって言い出したんじゃないか!」和也もつられて笑い出した。
「なぁ和也・・・何だか楽しいなぁ・・・」
「うん・・・准一・・・」
和也と准一は周囲を確認し、自然にキスを交わした。
「あれ?父ちゃんと和也さん、めちゃくちゃ仲良さげっ!今チューしてだでしょうっ!」良一が帰ってきた。
「ば、馬鹿っ!してねぇよ!和也が白髪が増えたって言うから探してたんだよっ!なぁ和也っ!」
「えぇっ!あっ・・・そうそう・・・最近白髪がね・・・」和也は准一の咄嗟の起点に合わせたが、微妙な表情をした。
「白髪が増えたって・・・確かに増えてきたけど・・・そんなに目立つかなぁ・・・ハァ・・・」和也はため息をついた。
「あっ!かっ、和也っ!お前は歳の割に若く見えるし、白髪だって歳相応だから大丈夫だっ!」
「そうだよ!和也さん、父ちゃんだって髪の毛はそんなに白髪ないけど、あそこの毛は結構白髪あるぞっ!」
「こらっ!准一っ!あそこの毛だって白髪は数本だっ!」
「もう、白髪の話しはやめようよ・・・しかし本当に准一と良一君は仲良しだねっ!」和也は笑ってしまう。
「まあな・・・和也、何だか最近は友達みたいになってるよ・・・」
「父ちゃん・・・それより、俺、腹減った・・・」
「えぇっ!?お前、朝ごはんでバイキングあんなに食ったのに、もう腹減ったの!?」
「だって俺まだ、育ち盛りだし・・・」
「はぁ・・・」准一は呆れながらため息をつく。
「まぁまぁ、准一、もう昼だし・・・俺も腹減ったし何か食べようか・・・」和也は間に入る。
「やったぁっ!」良一を先頭に、一行は敷地内にある食堂に向かった・・・
食堂は定休日でファーストフードのコーナーだけが開いていた。
「もうちょっといい所に行くか?ここの動物園再入園出来るし・・・」准一が言った。
「父ちゃん、俺は腹に入れば何でもいいよ・・・!」
「そっか・・・和也はどうする?」
「あ、俺も何でもいい・・・夜はインド料理が多分がっつり出るし」
「そっか・・・じゃあここでも・・4ブーブーブー、あれ?電話だ・・・ちょっと悪い・・・」准一は電話を受けるために、2人の側を離れた。
「えぇっ?あっわかりました・・・場所は、あ、ここから近いから直ぐに連絡してみます・・・」准一は電話を切り、和也と良一の元に来た。
「和也、良一、昨日の就職説明会で忘れ物したらしく、学校に連絡が入ってね・・・幸いここから近いから取りに行ってくる・・・」
「悪い30分くらいで戻るから、2人で何か食べててくれ!」准一は財布から5千円を出して良一に託し、すぐさま行ってしまった。
呆気にとられる残された和也と准一・・・
「和也さん、とりあえず父ちゃんから金貰ったからビールでも飲みましょう!」
「良一君、俺は自分の分は大丈夫だから良一君だけ買って」
「そうですか・・・じゃあビールとたこ焼きセット」
和也と良一は2人で4つ椅子がある丸いテラス席に向かい合わせで座った。
和也と良一はとりあえず乾杯したが、何だか慣れずにぎこちない雰囲気。
「良一君はラグビー強いらしいね!お父さんから聞いているよ・・・」和也から話を切り出した。
「まぁ、そいですね・・・人並み以上には強いみたいです・・・和也さんも学生時代は父ちゃんと一緒にラグビーやっていたんですよね?」
「あぁ、そうだよ、お父さんには本当、お世話になってね」
「父ちゃんも和也さんから世話になっていたんじゃないですか?下の方で・・・」良一はサラッと言った。
「えっ?良一君・・・どう言う意味?」和也は一瞬ドキッとした。
「父ちゃんから聞いています、和也さんを性処理に使っていたって・・・」良一はニヤッとした。
「えっ?良一君・・・お父さんがそう言う風に言ったの!?」
「はい、俺は父ちゃんと和也さんは付き合っていると思っていたんですけど・・・父ちゃんは和也さんは仲のいい後輩で、性処理だって・・・」
和也はショックで声が出なくなった・・・
「きっと息子の前だから、性処理だって言ったのだろう・・・でも何でそんな話しをするんだ!?」和也は思った・・・
「和也さん・・・うちの父ちゃんは獣物だから、俺も父ちゃんの性処理に付き合わされるんですよ・・・」
「昨日の夜も激しくって、寝かせてくれませんでした・・・」良一はニヤニヤとした表情を浮かべた。
動揺し、声が出ない和也・・・とりあえずビールをゴクリと飲んだ。
良一は突然、和也の手を握っきた。
和也は咄嗟に手を引いた。
「良一君っ!な、何をするんだっ!」
「和也さん・・・俺は父ちゃんとのHの後、枕元で聞いちゃったんですよ・・・和也さんが父ちゃんにケツ遣られてヨガったりする事を・・・」良一は和也の隣りの席に移り再び和也の手を握った。
和也は顔から火が出るくらい恥ずかしくなり体が硬直してしまう・・・
「和也さん、可愛いなぁ・・・俺のチ◯コ・・・父ちゃんと同じくらいデカイし、父ちゃんのよりも硬いですよ・・・試してみませんか?」良一の股間は既にギンギンになっていた。
良一はそのギンギンに勃起した股間に和也の手を持っていった。
「あぁ・・・硬い・・・准一の匂いがする・・・あぁ・・・ヤバい・・・」和也は良一の股間に触れ、抑えがきかずに良一のチ◯コを握ってしまった。
ほのかに香る良一の体臭は親子だけあり准一と同じ匂いを放っていた。
和也は良一の顔を見上げ、良一と視線があった。
さっきまでの、無邪気にはしゃぎ回る良一ではなく、雄の顔をした良一がいた。
良一は昔の准一に瓜二つの風貌で、目が透き通っていた。
「あぁぁぁ・・・准一・・・」和也は良一の瞳に吸い込まれていく、そんな感覚に陥った。
そして、良一の体臭は和也の体をトロけさせて行った・・・
「和也さん・・・俺は准一じゃなくて良一だよ・・・」良一は和也の耳元で囁いた。
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