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逆転
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──その瞬間までは、まず間違いなく優勢だった。
この勢いのまま核となる個体を討ち倒し、ようやく南ルペラシオへ──【美食国家】へ赴ける筈だった。
……その筈だったのに。
『──ジィイイイイアァアアアアアアアアッ!!!』
「……っ! よくも──いや、それより……!」
いざ蓋を開けてみれば、そこでは金属音の如き勝鬨を上げる磁砂竜《じさりゅう》が砂状の大翼を広げており、フェアトはそんな磁砂竜《じさりゅう》をシルドの操縦席から忌々しげに見ていたが、そんな事より優先しなければならないのは。
「──……」
かたや、まさか二日連続で雷により黒焦げになるとは思っていなかっただろう、スタークの生存確認と。
『りゅ、う"ぅ……っ』
苦痛に喘ぐ声が聞こえる為、生きているのは分かるが飛ぶ力がまだあるかは微妙な、パイクの余力確認。
(パイクは大丈夫──……けど、姉さんはもう……!)
フェアトの脳内での呟き通り、パイクは誰に指示されるまでもなく【光癒《ヒール》】を行使し始めており、これといって自分が心配するような事態にはないと分かる。
しかし、たった今この瞬間も声一つ上げる事さえできずに下へ下へと落ちていく、もはや人型の炭のようにしか見えず高所の落下から生じる空気抵抗で身体が散らばり始めている姉を見れば、どれだけ甘めに見積もっても『すでに息絶えている』のは一目瞭然──。
「……っ、パイク! 自分の身体を治しつつ姉さんを助けてあげて! その磁砂竜《じさりゅう》は私たちが相手するから!」
『……! りゅあぁ……っ!』
ゆえにこそ、フェアトは普段通りの敬語すら忘れている事にも気づかぬまま、およそ本調子とは程遠いパイクに無理を言っているのは理解したうえで『姉の蘇生と治療』を頼み込み、これが上空での戦いという事もあって厚い雲の切れ間に沈まんとしているスタークを拾うべく、パイクは痛む身体を押して降下せんと。
──した、その時。
『ジュウゥウウ……ッ!!』
この世界では常識だが、【竜種】は極めて知能が高く初めて聞いた言語でも何となく意味を理解する事が可能であり、つい先程のフェアトの叫びから『仕留めた敵の復活』を悟ったらしい磁砂竜《じさりゅう》が、またしても攻撃の意思を見せ黄色の魔方陣を展開しようとした為。
「これ以上は……っ! 【土閉《クローズ》】!!」
『りゅーっ!!』
『ジュオッ!?』
実際の身体の反応や動きは鈍いにもほどがあるものの、その思考回路や伝達速度は学者や賢者といった者たちにも劣らないフェアトの魔法行使の指示に、シルドが纏わせるべき属性を自分で考えて【土閉《クローズ》】を行使した事で、その魔方陣が展開しきる前に磁砂竜《じさりゅう》を半透明かつ内側がダイヤカットされた結界に閉じ込める。
『ジ──ギャアァアアッ!?』
「よしっ! これなら──」
磁砂竜《じさりゅう》は、この程度の結界なら破壊できると踏んだのか、あくまで【土閉《クローズ》】越しにパイクを──いや、正確にはスタークを狙い【雷渦《ボルテックス》】を放ったが、ただでさえ属性相性が不利な土属性の結界を破壊できる筈もなく、【土閉《クローズ》】の中で跳ね返った轟雷の渦が磁砂竜《じさりゅう》を襲い不定形である事が仇となり、かき混ぜられていた。
スタークを狙っていたのは、おそらく【竜種】としての本能が姉の強さに対して警鐘を鳴らしていたからだろう──そう考えていたフェアトは、『これなら少しは時間が稼げる』と判断して、パイクの方を向く。
「早く行って、パイク! 手遅れになる前に!!」
『りゅう……っ!』
そして、やはり敬語ではないフェアトの叫びから溢れる必死さを感じ取ったパイクは、ようやく痛みは引いてきたが疲労は抜けていない身体を降下させ、スタークが陸や海に落ちる前に拾う為に雲の中へ消えた。
(姉さんはパイクに任せるしかない……こっちはこっちで【竜種】の相手をしなきゃいけないんだから……!)
それを見届けたフェアトは、シルドと二人で全力の磁砂竜《じさりゅう》を相手取らなければならないという現実から目を逸らすわけにもいかないからこそ、すぐにでも姉の下へ向かいたい気持ちを抑えて磁砂竜《じさりゅう》へと向き直る。
まさに、その瞬間──。
『ジィイイ──ッ、ジュラアァアアアアアアッ!!』
『りゅーっ!?』
「っ、【土棘《スパイク》】……! 砂鉄《からだ》を触媒に……!?」
自らが放った轟雷の渦で、まさしく黒い砂嵐のようになっていた磁砂竜《じさりゅう》の身体が【土閉《クローズ》】の中で急激に圧縮したかと思えば、その圧縮の勢いを利用したのか異常なほど速度で砂鉄製の鋭利な棘──【土棘《スパイク》】を発現させ、ほんの僅かな競り合いはあれど【土閉《クローズ》】は破壊されてしまい、フェアトもシルドも驚いてはいたが。
(……いくらシルドが神晶竜だといっても、まだ仔竜なのは事実……成竜かつ分裂もしてない磁砂竜《じさりゅう》の全力の攻撃には敵わないかも──とは思ってたけど……!)
実のところ、フェアトは行使する魔法の属性が同じという条件下なら、シルドの魔法が全力の磁砂竜《じさりゅう》の魔法や息吹《ブレス》に劣るかもしれない──とは予想していた。
それもその筈、両者には真逆の要素が多く──。
例えば、シルドは仔竜だが磁砂竜《じさりゅう》は成竜であるから年季にも経験値にも大きな差があり、シルドは身体を二つに分けているが磁砂竜《じさりゅう》は分裂体を戻したばかり。
【竜種】の格自体は比べるまでもないものの、こうも不利な要素が並ぶと流石に厳しいと推測していた。
それが、まさに現実のものとなってしまったのだ。
(姉さんは間違いなく……っ、死んでた……【蘇《リザレクション》】を使う必要がある以上、助力は期待できない……!)
シルドだけでなく、パイクも含めた三対一なら勝利は堅いとも思ってはいるが、おそらく──というより十中八九すでに姉は命を落としており、おおよその場合において術者が持つ半分以上の魔力を消費しておきながら即座に蘇生とはいかないのが【蘇《リザレクション》】という回復魔法の難しさだと知っていた為、助けはないものとしてフェアトは磁砂竜《じさりゅう》討伐の策を立てんと試みる。
しかし、それを磁砂竜《じさりゅう》が待ってやる義理はなく。
『ジュウゥッ──ジェラララララァアアアアッ!!』
「なっ──ぅわぁっ!?」
『りゅ、りゅーっ!!』
この敵に対して分裂は有効ではない──そう判断したのだろう磁砂竜《じさりゅう》が、あろう事か翼を変形させ構築した射出機《カタパルト》を一瞬で三十近く展開し、そこから威力は下がれど段違いに速い轟雷の息吹《ブレス》を弾幕の如く撃ち出してきた事で、シルドは【雷飛《フライ》】をかける事により翼だけでなく電磁力をも利用し空を滑るようにして回避。
本当なら、シルドは【移《ジャンプ》】や【扉《ゲート》】を連続で行使する事で躱すというのもできなくはないのだが、それらの支援魔法も効かないフェアトだけがその場に取り残されて真っ逆さまという事態を避けなければならない為、【竜種】の速度で必死に躱すしかないのである。
(……私の存在が、シルドの足手纏いに……っ!)
「……シルド、私を──」
もちろん、そんな危機的状況に気づかないほどフェアトは鈍感ではなく、どうせ自分は死なないのだから落としてもらっても構わない──と言おうとしたが。
『りゅう! りゅうぅ!!』
「……っ、シルド……!」
どうやら先読みしたらしいシルドは、この瞬間も発射され続けている光線のような息吹《ブレス》を躱しつつも首を横に振り、そこに込められた必死の拒絶を感じ取ったフェアトは、こんな状況でも自分を見捨てようとしないシルドに最古にして最強の魔物の面影を見た──。
──が、それはそれとして。
(……だったら別の手段を考えるしかないか……)
勝利だけを考えるなら、シルドの方から落としてくれてもいいとまで考えていたフェアトは、シルドの優しさ──というより甘さに辟易さえ覚えていたが、その答えも理解できなくはない為、別案を考え始めた。
この勢いのまま核となる個体を討ち倒し、ようやく南ルペラシオへ──【美食国家】へ赴ける筈だった。
……その筈だったのに。
『──ジィイイイイアァアアアアアアアアッ!!!』
「……っ! よくも──いや、それより……!」
いざ蓋を開けてみれば、そこでは金属音の如き勝鬨を上げる磁砂竜《じさりゅう》が砂状の大翼を広げており、フェアトはそんな磁砂竜《じさりゅう》をシルドの操縦席から忌々しげに見ていたが、そんな事より優先しなければならないのは。
「──……」
かたや、まさか二日連続で雷により黒焦げになるとは思っていなかっただろう、スタークの生存確認と。
『りゅ、う"ぅ……っ』
苦痛に喘ぐ声が聞こえる為、生きているのは分かるが飛ぶ力がまだあるかは微妙な、パイクの余力確認。
(パイクは大丈夫──……けど、姉さんはもう……!)
フェアトの脳内での呟き通り、パイクは誰に指示されるまでもなく【光癒《ヒール》】を行使し始めており、これといって自分が心配するような事態にはないと分かる。
しかし、たった今この瞬間も声一つ上げる事さえできずに下へ下へと落ちていく、もはや人型の炭のようにしか見えず高所の落下から生じる空気抵抗で身体が散らばり始めている姉を見れば、どれだけ甘めに見積もっても『すでに息絶えている』のは一目瞭然──。
「……っ、パイク! 自分の身体を治しつつ姉さんを助けてあげて! その磁砂竜《じさりゅう》は私たちが相手するから!」
『……! りゅあぁ……っ!』
ゆえにこそ、フェアトは普段通りの敬語すら忘れている事にも気づかぬまま、およそ本調子とは程遠いパイクに無理を言っているのは理解したうえで『姉の蘇生と治療』を頼み込み、これが上空での戦いという事もあって厚い雲の切れ間に沈まんとしているスタークを拾うべく、パイクは痛む身体を押して降下せんと。
──した、その時。
『ジュウゥウウ……ッ!!』
この世界では常識だが、【竜種】は極めて知能が高く初めて聞いた言語でも何となく意味を理解する事が可能であり、つい先程のフェアトの叫びから『仕留めた敵の復活』を悟ったらしい磁砂竜《じさりゅう》が、またしても攻撃の意思を見せ黄色の魔方陣を展開しようとした為。
「これ以上は……っ! 【土閉《クローズ》】!!」
『りゅーっ!!』
『ジュオッ!?』
実際の身体の反応や動きは鈍いにもほどがあるものの、その思考回路や伝達速度は学者や賢者といった者たちにも劣らないフェアトの魔法行使の指示に、シルドが纏わせるべき属性を自分で考えて【土閉《クローズ》】を行使した事で、その魔方陣が展開しきる前に磁砂竜《じさりゅう》を半透明かつ内側がダイヤカットされた結界に閉じ込める。
『ジ──ギャアァアアッ!?』
「よしっ! これなら──」
磁砂竜《じさりゅう》は、この程度の結界なら破壊できると踏んだのか、あくまで【土閉《クローズ》】越しにパイクを──いや、正確にはスタークを狙い【雷渦《ボルテックス》】を放ったが、ただでさえ属性相性が不利な土属性の結界を破壊できる筈もなく、【土閉《クローズ》】の中で跳ね返った轟雷の渦が磁砂竜《じさりゅう》を襲い不定形である事が仇となり、かき混ぜられていた。
スタークを狙っていたのは、おそらく【竜種】としての本能が姉の強さに対して警鐘を鳴らしていたからだろう──そう考えていたフェアトは、『これなら少しは時間が稼げる』と判断して、パイクの方を向く。
「早く行って、パイク! 手遅れになる前に!!」
『りゅう……っ!』
そして、やはり敬語ではないフェアトの叫びから溢れる必死さを感じ取ったパイクは、ようやく痛みは引いてきたが疲労は抜けていない身体を降下させ、スタークが陸や海に落ちる前に拾う為に雲の中へ消えた。
(姉さんはパイクに任せるしかない……こっちはこっちで【竜種】の相手をしなきゃいけないんだから……!)
それを見届けたフェアトは、シルドと二人で全力の磁砂竜《じさりゅう》を相手取らなければならないという現実から目を逸らすわけにもいかないからこそ、すぐにでも姉の下へ向かいたい気持ちを抑えて磁砂竜《じさりゅう》へと向き直る。
まさに、その瞬間──。
『ジィイイ──ッ、ジュラアァアアアアアアッ!!』
『りゅーっ!?』
「っ、【土棘《スパイク》】……! 砂鉄《からだ》を触媒に……!?」
自らが放った轟雷の渦で、まさしく黒い砂嵐のようになっていた磁砂竜《じさりゅう》の身体が【土閉《クローズ》】の中で急激に圧縮したかと思えば、その圧縮の勢いを利用したのか異常なほど速度で砂鉄製の鋭利な棘──【土棘《スパイク》】を発現させ、ほんの僅かな競り合いはあれど【土閉《クローズ》】は破壊されてしまい、フェアトもシルドも驚いてはいたが。
(……いくらシルドが神晶竜だといっても、まだ仔竜なのは事実……成竜かつ分裂もしてない磁砂竜《じさりゅう》の全力の攻撃には敵わないかも──とは思ってたけど……!)
実のところ、フェアトは行使する魔法の属性が同じという条件下なら、シルドの魔法が全力の磁砂竜《じさりゅう》の魔法や息吹《ブレス》に劣るかもしれない──とは予想していた。
それもその筈、両者には真逆の要素が多く──。
例えば、シルドは仔竜だが磁砂竜《じさりゅう》は成竜であるから年季にも経験値にも大きな差があり、シルドは身体を二つに分けているが磁砂竜《じさりゅう》は分裂体を戻したばかり。
【竜種】の格自体は比べるまでもないものの、こうも不利な要素が並ぶと流石に厳しいと推測していた。
それが、まさに現実のものとなってしまったのだ。
(姉さんは間違いなく……っ、死んでた……【蘇《リザレクション》】を使う必要がある以上、助力は期待できない……!)
シルドだけでなく、パイクも含めた三対一なら勝利は堅いとも思ってはいるが、おそらく──というより十中八九すでに姉は命を落としており、おおよその場合において術者が持つ半分以上の魔力を消費しておきながら即座に蘇生とはいかないのが【蘇《リザレクション》】という回復魔法の難しさだと知っていた為、助けはないものとしてフェアトは磁砂竜《じさりゅう》討伐の策を立てんと試みる。
しかし、それを磁砂竜《じさりゅう》が待ってやる義理はなく。
『ジュウゥッ──ジェラララララァアアアアッ!!』
「なっ──ぅわぁっ!?」
『りゅ、りゅーっ!!』
この敵に対して分裂は有効ではない──そう判断したのだろう磁砂竜《じさりゅう》が、あろう事か翼を変形させ構築した射出機《カタパルト》を一瞬で三十近く展開し、そこから威力は下がれど段違いに速い轟雷の息吹《ブレス》を弾幕の如く撃ち出してきた事で、シルドは【雷飛《フライ》】をかける事により翼だけでなく電磁力をも利用し空を滑るようにして回避。
本当なら、シルドは【移《ジャンプ》】や【扉《ゲート》】を連続で行使する事で躱すというのもできなくはないのだが、それらの支援魔法も効かないフェアトだけがその場に取り残されて真っ逆さまという事態を避けなければならない為、【竜種】の速度で必死に躱すしかないのである。
(……私の存在が、シルドの足手纏いに……っ!)
「……シルド、私を──」
もちろん、そんな危機的状況に気づかないほどフェアトは鈍感ではなく、どうせ自分は死なないのだから落としてもらっても構わない──と言おうとしたが。
『りゅう! りゅうぅ!!』
「……っ、シルド……!」
どうやら先読みしたらしいシルドは、この瞬間も発射され続けている光線のような息吹《ブレス》を躱しつつも首を横に振り、そこに込められた必死の拒絶を感じ取ったフェアトは、こんな状況でも自分を見捨てようとしないシルドに最古にして最強の魔物の面影を見た──。
──が、それはそれとして。
(……だったら別の手段を考えるしかないか……)
勝利だけを考えるなら、シルドの方から落としてくれてもいいとまで考えていたフェアトは、シルドの優しさ──というより甘さに辟易さえ覚えていたが、その答えも理解できなくはない為、別案を考え始めた。
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