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魔法・必殺技解説:その4
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◆魔法◆
◇【飛《フライ》】
属性に応じた方法で空を飛ぶ支援魔法。
飛ぶ──と一言で言っても方法は属性によって様々であり、さも鳥類や竜種のように悠々と空を舞う事もあれば、いかにも魔法的に翼もなしに宙に浮く事も。
元より人間が陸棲生物であるからか数多ある魔法の中でも習得が難しく、どれだけ多くの適性や魔力を有していても優れた技量や器量がなければ意味がなく。
ゆえに、その身体に人を乗せて飛行できる竜覧船《りゅうらんせん》などが魔導接合《マギアリンク》により開発される事になったのである。
本編中では、まだ登場していない。
【風飛《フライ》】なら背中に真空の翼を生やして空を飛び。
【雷飛《フライ》】なら電磁力で身体を浮かせて空を滑る。
◇【魅《チャーム》】
属性に応じた方法で対象を魅了する支援魔法。
魅了と言っても単に惚れさせるだけではなく、戦いの中で一瞬の隙を作る為に視線を誘導したり、魔力の流れを乱す為に好きな人を見た時のような動悸を引き起こさせる事も可能と、そこそこ用途は多岐に渡る。
とはいえ、この魔法は他の魔法以上に纏わせる属性が支援に長けているか否かが顕著であり、つまりは風か闇以外だと大した効果が感じられないのが玉に瑕。
本編中では、まだ登場していない。
【火魅《チャーム》】なら自分の体内に展開した魔方陣から身体を温める程度の暖気を放ち上気させ、その火照った術者を視界に移した者はそちらに目を奪われてしまう。
【氷魅《チャーム》】なら術者が瞳の辺りに展開した魔方陣から凍てつかない程度に冷気を放ち、その冷気を受けた者の視線を凍りついたかのように釘づけにしてしまう。
◇【閉《クローズ》】
属性に応じた障壁で対象を閉じ込める防御魔法。
閉じ込めるだけなのに防御魔法?
支援魔法じゃなくて?
と思うのも無理はないが、これは立派な防御魔法。
【壁《バリア》】が障壁の内側にいる人や建物など護る魔法とするなら、【閉《クローズ》】は障壁の内側にいる敵から外側にいる人や建物を護る為の正反対な防御魔法と言えよう。
本編中では、ラキータを王都から出さないようにと騎士や冒険者たちが協力し鋼の硬度を誇る半球状の大氷塊を展開したり、シルドが劇毒の沼でラキータを確実に始末する為に硝子のような障壁を展開していた。
【水閉《クローズ》】なら上空に展開した魔方陣から中心に空洞のある滝を発生させ、その内側に対象を閉じ込める。
【光閉《クローズ》】ならダイヤカットされたような光の障壁を展開し、その内側に閉じ込めるとともに視界も潰す。
◇【毒《ヴェノム》】
纏わせた属性によって毒性を付与する支援魔法。
支援魔法とは言うが、その性質は限りなく攻撃魔法に近く術者の魔力や技量によっては充分すぎる殺傷力を持たせる事も可能である為に、ほぼほぼ攻撃魔法。
本編中では、シルドが発現させた劇毒の沼に相棒であるフェアトごとラキータを沈めて始末せんとした。
【土毒《ヴェノム》】なら水銀などの高い毒性を持つ重金属を生成し、それを敵に付着させたり浸透させたりできる。
【闇毒《ヴェノム》】なら敵の身体に宿る内在する魔力を有毒な物質だと認識させて、そのまま死に至らしめる事も。
◆必殺技◆
◇【二律背反《アンチノミー》】
ノエルが長年の鍛錬により会得した相反する力。
光は闇に強く闇も光に強く、そして光は闇に弱く闇も光に弱いという矛盾を克服し、それらを両立させる事で本来は不変である筈の魔力の器の許容量を一時的に増加させ、過剰とも思える魔力を扱う事が可能に。
上述したように光と闇は相反する属性であり、ノエル以外で光と闇を両立させる事ができたのは、スタークたちの父親であり勇者であるディーリヒトと、その称号の力により全てを知り全てを能う序列一位《アストリット》のみ。
◇【投石器頭突き】
スタークが使用した馬鹿みたいな威力の頭突き。
ジェイデンが最期に放った全力での【火竜特攻《レッドアサルト》】と同じかそれ以上の強大な威力を誇り、【金城鉄壁《インタクト》】をイザイアスから奪っていた筈のナタナエルの守備力を遥かに凌駕して彼の顔面を潰しながら吹き飛ばした。
……潰れたのは、ネイクリアスの顔なのだが。
尤も、そこらの体格が良いだけの人間が相手なら顔面どころか頭ごと粉砕コースだったろうし、その程度で済んだのは【金城鉄壁《インタクト》】があったからこそである。
◇【勇矛一穿《ヴルムパイク》】
矛と化したパイクを用いたスタークの刺突。
戦いの中で思いついた必殺技ではあるが、それは決して付け焼き刃などという程度の威力ではなく、まともに受ければ存在ごと消失するレベルの一撃だった。
ちなみに、すでにスタークの膂力は父親であり勇者であったディーリヒトを上回っているものの、それでも武器を使っての戦いは未だディーリヒトの方が上。
◇【混沌貫通《カオスピアース》】
【二律背反《アンチノミー》】を行使したノエルが放つ剣での刺突。
この技を放つ直前に、スタークが【勇矛一穿《ヴルムパイク》】という上述した極大な刺突を放っていたのだが、ノエルは別にそれを真似たというわけではなかったらしい。
【勇矛一穿《ヴルムパイク》】の脅威がナタナエルの脳裏に焼きついているうちに、それと同じ刺突を放つ事で少しでも恐怖で身体が強張ってくれればと考えての一撃だった。
流石に始神晶製の武器による勇者と聖女の娘が放った穿撃には及ぶべくもないが、だとしても現世に存在する人間が放つ一撃としては最高峰と言えるだろう。
◇【飛《フライ》】
属性に応じた方法で空を飛ぶ支援魔法。
飛ぶ──と一言で言っても方法は属性によって様々であり、さも鳥類や竜種のように悠々と空を舞う事もあれば、いかにも魔法的に翼もなしに宙に浮く事も。
元より人間が陸棲生物であるからか数多ある魔法の中でも習得が難しく、どれだけ多くの適性や魔力を有していても優れた技量や器量がなければ意味がなく。
ゆえに、その身体に人を乗せて飛行できる竜覧船《りゅうらんせん》などが魔導接合《マギアリンク》により開発される事になったのである。
本編中では、まだ登場していない。
【風飛《フライ》】なら背中に真空の翼を生やして空を飛び。
【雷飛《フライ》】なら電磁力で身体を浮かせて空を滑る。
◇【魅《チャーム》】
属性に応じた方法で対象を魅了する支援魔法。
魅了と言っても単に惚れさせるだけではなく、戦いの中で一瞬の隙を作る為に視線を誘導したり、魔力の流れを乱す為に好きな人を見た時のような動悸を引き起こさせる事も可能と、そこそこ用途は多岐に渡る。
とはいえ、この魔法は他の魔法以上に纏わせる属性が支援に長けているか否かが顕著であり、つまりは風か闇以外だと大した効果が感じられないのが玉に瑕。
本編中では、まだ登場していない。
【火魅《チャーム》】なら自分の体内に展開した魔方陣から身体を温める程度の暖気を放ち上気させ、その火照った術者を視界に移した者はそちらに目を奪われてしまう。
【氷魅《チャーム》】なら術者が瞳の辺りに展開した魔方陣から凍てつかない程度に冷気を放ち、その冷気を受けた者の視線を凍りついたかのように釘づけにしてしまう。
◇【閉《クローズ》】
属性に応じた障壁で対象を閉じ込める防御魔法。
閉じ込めるだけなのに防御魔法?
支援魔法じゃなくて?
と思うのも無理はないが、これは立派な防御魔法。
【壁《バリア》】が障壁の内側にいる人や建物など護る魔法とするなら、【閉《クローズ》】は障壁の内側にいる敵から外側にいる人や建物を護る為の正反対な防御魔法と言えよう。
本編中では、ラキータを王都から出さないようにと騎士や冒険者たちが協力し鋼の硬度を誇る半球状の大氷塊を展開したり、シルドが劇毒の沼でラキータを確実に始末する為に硝子のような障壁を展開していた。
【水閉《クローズ》】なら上空に展開した魔方陣から中心に空洞のある滝を発生させ、その内側に対象を閉じ込める。
【光閉《クローズ》】ならダイヤカットされたような光の障壁を展開し、その内側に閉じ込めるとともに視界も潰す。
◇【毒《ヴェノム》】
纏わせた属性によって毒性を付与する支援魔法。
支援魔法とは言うが、その性質は限りなく攻撃魔法に近く術者の魔力や技量によっては充分すぎる殺傷力を持たせる事も可能である為に、ほぼほぼ攻撃魔法。
本編中では、シルドが発現させた劇毒の沼に相棒であるフェアトごとラキータを沈めて始末せんとした。
【土毒《ヴェノム》】なら水銀などの高い毒性を持つ重金属を生成し、それを敵に付着させたり浸透させたりできる。
【闇毒《ヴェノム》】なら敵の身体に宿る内在する魔力を有毒な物質だと認識させて、そのまま死に至らしめる事も。
◆必殺技◆
◇【二律背反《アンチノミー》】
ノエルが長年の鍛錬により会得した相反する力。
光は闇に強く闇も光に強く、そして光は闇に弱く闇も光に弱いという矛盾を克服し、それらを両立させる事で本来は不変である筈の魔力の器の許容量を一時的に増加させ、過剰とも思える魔力を扱う事が可能に。
上述したように光と闇は相反する属性であり、ノエル以外で光と闇を両立させる事ができたのは、スタークたちの父親であり勇者であるディーリヒトと、その称号の力により全てを知り全てを能う序列一位《アストリット》のみ。
◇【投石器頭突き】
スタークが使用した馬鹿みたいな威力の頭突き。
ジェイデンが最期に放った全力での【火竜特攻《レッドアサルト》】と同じかそれ以上の強大な威力を誇り、【金城鉄壁《インタクト》】をイザイアスから奪っていた筈のナタナエルの守備力を遥かに凌駕して彼の顔面を潰しながら吹き飛ばした。
……潰れたのは、ネイクリアスの顔なのだが。
尤も、そこらの体格が良いだけの人間が相手なら顔面どころか頭ごと粉砕コースだったろうし、その程度で済んだのは【金城鉄壁《インタクト》】があったからこそである。
◇【勇矛一穿《ヴルムパイク》】
矛と化したパイクを用いたスタークの刺突。
戦いの中で思いついた必殺技ではあるが、それは決して付け焼き刃などという程度の威力ではなく、まともに受ければ存在ごと消失するレベルの一撃だった。
ちなみに、すでにスタークの膂力は父親であり勇者であったディーリヒトを上回っているものの、それでも武器を使っての戦いは未だディーリヒトの方が上。
◇【混沌貫通《カオスピアース》】
【二律背反《アンチノミー》】を行使したノエルが放つ剣での刺突。
この技を放つ直前に、スタークが【勇矛一穿《ヴルムパイク》】という上述した極大な刺突を放っていたのだが、ノエルは別にそれを真似たというわけではなかったらしい。
【勇矛一穿《ヴルムパイク》】の脅威がナタナエルの脳裏に焼きついているうちに、それと同じ刺突を放つ事で少しでも恐怖で身体が強張ってくれればと考えての一撃だった。
流石に始神晶製の武器による勇者と聖女の娘が放った穿撃には及ぶべくもないが、だとしても現世に存在する人間が放つ一撃としては最高峰と言えるだろう。
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