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魔法・必殺技解説:その2
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◆魔法◆
◇【斬《スラッシュ》】
術者の属性に応じた斬撃を発生させる攻撃魔法。
ある時は打撃武器に斬撃を付与したり、ある時は武器ですらないものでの斬撃を可能にしたり、またある時は斬撃武器の斬れ味を鋭くしたりもできる、それぞれの用途に応じて使い分けられる優秀な魔法である。
本編中ではクラリアが【光斬《スラッシュ》】で天まで届こうかという光の刃を長剣に纏わせていたが、それほどの力を持ってしても【金城鉄壁《インタクト》】の守備力は破れなかった。
【火斬《スラッシュ》】なら出血すらさせずに焼き切る炎の刃を。
【土斬《スラッシュ》】なら錬成した高密度の鋼の刃を生み出す。
◇【探《サーチ》】
属性に応じた方法で何かを探す為の支援魔法。
探す──といっても特定の何かを見つける為だけの魔法というわけではなく、ただ単に周囲の状況を知りたいが為に魔力を持って探知するという用途もある。
本編中では六花の魔女フルールが、十年ほど前から港町の安全を守る為に六つの属性それぞれでこの魔法を行使し続けており、それを知っているヒュティカの人々は揃って彼女に心からの感謝を示している。
また、この魔法を行使していたお陰で港町にスタークらしき少女と、その隣にいる筈なのに全く探知に引っかからない少女──教え子の存在に気づけていた。
【水探《サーチ》】なら空気中の僅かな水分に触れた生物非生物を問わず探知したり、もしくは生物の身体を流れる体液を見通す事でどんな種族かを知る事が可能。
【雷探《サーチ》】なら生物が知らず知らずのうちに発している生体電気を探知できるが、術者の技量が未熟だと雷鳴が轟いてしまい、探知した事を悟られる事も。
◇【縛《バインド》】
属性に応じて相手を拘束する支援魔法。
支援魔法は技量が下の者が上の者に対して行使しても意味がない事も多いが、この魔法は特にそれが顕著であり全く拘束できないといった事態も起こりうる。
とはいえ決まった時の拘束力は凄まじく、また戦いにおいては一瞬の隙というのは非常に致命的である為に、相手が人間であろうが魔物であろうが有効的である事に変わりはなく一般人でさえ習得している事も。
本編中ではまだ登場していないが、後述するスタークの体術の犠牲になった咎人たちを拘束する為にレイティアが行使したのが【光縛《バインド》】という、ある程度の技量がなければ解《ほど》く事はおろか触れる事すらできない光の縄で全身を縛り付けてしまう凶悪な魔法だった。
【風縛《バインド》】なら触れる事すら敵わない不可視の真空の縄で相手を圧縮し、結果として相手は動けなくなる。
【闇縛《バインド》】なら生物に内在する魔力に干渉し、流動する魔力を固着させる事で相手の自由を奪う。
◇【解《ブレイク》】
術者が放つ、この魔法に纏わせた属性を弱点として定める魔法を半強制的に解除する支援魔法。
相手が行使した、もしくは行使しようとしている魔法を構築する魔方陣に干渉するという極めて高度な魔法ゆえに完全な効果を発揮できる者はそう多くない。
おまけに上述した通り、風属性なら土かの、雷属性なら水の属性を纏った魔法しか解除できない為に習得したとしても使える場面は思いの外《ほか》限られる。
それでも、どれだけ強力な魔法であろうと問答無用で無力化する可能性を秘めたこの魔法を習得する為ならば、いかなる魔法使いも努力は惜しまないらしい。
本編中ではアストリットがスタークに対して行使した【闇蘇《リザレクション》】を解除するべく、パイクが闇と反発する属性である【光解《ブレイク》】を行使するも、神晶竜の幼体の魔法は序列一位の魔法に惜しくも届かなかったようだ。
【火解《ブレイク》】なら火を弱点とする氷の魔法を解除する。
【氷解《ブレイク》】なら氷を弱点とする風の魔法を解除する。
◇【伝《コール》】
属性に応じて広い範囲で通信を行う支援魔法。
この魔法が開発される以前は早馬を飛ばすくらいしか遠方への伝達手段がなく、これの完成に至るまで何百人もの魔法使いたちが匙を投げてきた過去がある。
完成してからも、この魔法の扱いの難解さから限られた優秀な魔法使いしか習得できなければ行使する事もできないという状態が何十年と続いていた。
その後、全人類の仇敵たる魔族に対抗する為にと世界の魔法技術が図らずも一気に進歩する中で、この魔法の扱いの簡易化もおのずと達成されていたらしい。
【水伝《コール》】なら空気中の水分を声で震わせる事により、海を越えた先にいる者への伝達を得意とし。
【土伝《コール》】なら地面に声を這わせる事により、陸続きとなっている場所にいる者への伝達を得意とする。
◆必殺技◆
◇【大鎌縄打ち】
アストリットとの戦いで使ったスタークの体術。
瞬間的に距離を詰めるか、もしくはその場に立ち止まったまま全身全霊で腕を振りかぶりつつ、相手の首を刎ねるくらいの勢いで思い切り腕を振り抜く。
かつて、スタークは辺境の地に連れてこられた数十人の咎人の首をこの一振りで発生した超規模の衝撃波で実際に刎ねた事があるが、それを誇る気はない。
◇【斬《スラッシュ》】
術者の属性に応じた斬撃を発生させる攻撃魔法。
ある時は打撃武器に斬撃を付与したり、ある時は武器ですらないものでの斬撃を可能にしたり、またある時は斬撃武器の斬れ味を鋭くしたりもできる、それぞれの用途に応じて使い分けられる優秀な魔法である。
本編中ではクラリアが【光斬《スラッシュ》】で天まで届こうかという光の刃を長剣に纏わせていたが、それほどの力を持ってしても【金城鉄壁《インタクト》】の守備力は破れなかった。
【火斬《スラッシュ》】なら出血すらさせずに焼き切る炎の刃を。
【土斬《スラッシュ》】なら錬成した高密度の鋼の刃を生み出す。
◇【探《サーチ》】
属性に応じた方法で何かを探す為の支援魔法。
探す──といっても特定の何かを見つける為だけの魔法というわけではなく、ただ単に周囲の状況を知りたいが為に魔力を持って探知するという用途もある。
本編中では六花の魔女フルールが、十年ほど前から港町の安全を守る為に六つの属性それぞれでこの魔法を行使し続けており、それを知っているヒュティカの人々は揃って彼女に心からの感謝を示している。
また、この魔法を行使していたお陰で港町にスタークらしき少女と、その隣にいる筈なのに全く探知に引っかからない少女──教え子の存在に気づけていた。
【水探《サーチ》】なら空気中の僅かな水分に触れた生物非生物を問わず探知したり、もしくは生物の身体を流れる体液を見通す事でどんな種族かを知る事が可能。
【雷探《サーチ》】なら生物が知らず知らずのうちに発している生体電気を探知できるが、術者の技量が未熟だと雷鳴が轟いてしまい、探知した事を悟られる事も。
◇【縛《バインド》】
属性に応じて相手を拘束する支援魔法。
支援魔法は技量が下の者が上の者に対して行使しても意味がない事も多いが、この魔法は特にそれが顕著であり全く拘束できないといった事態も起こりうる。
とはいえ決まった時の拘束力は凄まじく、また戦いにおいては一瞬の隙というのは非常に致命的である為に、相手が人間であろうが魔物であろうが有効的である事に変わりはなく一般人でさえ習得している事も。
本編中ではまだ登場していないが、後述するスタークの体術の犠牲になった咎人たちを拘束する為にレイティアが行使したのが【光縛《バインド》】という、ある程度の技量がなければ解《ほど》く事はおろか触れる事すらできない光の縄で全身を縛り付けてしまう凶悪な魔法だった。
【風縛《バインド》】なら触れる事すら敵わない不可視の真空の縄で相手を圧縮し、結果として相手は動けなくなる。
【闇縛《バインド》】なら生物に内在する魔力に干渉し、流動する魔力を固着させる事で相手の自由を奪う。
◇【解《ブレイク》】
術者が放つ、この魔法に纏わせた属性を弱点として定める魔法を半強制的に解除する支援魔法。
相手が行使した、もしくは行使しようとしている魔法を構築する魔方陣に干渉するという極めて高度な魔法ゆえに完全な効果を発揮できる者はそう多くない。
おまけに上述した通り、風属性なら土かの、雷属性なら水の属性を纏った魔法しか解除できない為に習得したとしても使える場面は思いの外《ほか》限られる。
それでも、どれだけ強力な魔法であろうと問答無用で無力化する可能性を秘めたこの魔法を習得する為ならば、いかなる魔法使いも努力は惜しまないらしい。
本編中ではアストリットがスタークに対して行使した【闇蘇《リザレクション》】を解除するべく、パイクが闇と反発する属性である【光解《ブレイク》】を行使するも、神晶竜の幼体の魔法は序列一位の魔法に惜しくも届かなかったようだ。
【火解《ブレイク》】なら火を弱点とする氷の魔法を解除する。
【氷解《ブレイク》】なら氷を弱点とする風の魔法を解除する。
◇【伝《コール》】
属性に応じて広い範囲で通信を行う支援魔法。
この魔法が開発される以前は早馬を飛ばすくらいしか遠方への伝達手段がなく、これの完成に至るまで何百人もの魔法使いたちが匙を投げてきた過去がある。
完成してからも、この魔法の扱いの難解さから限られた優秀な魔法使いしか習得できなければ行使する事もできないという状態が何十年と続いていた。
その後、全人類の仇敵たる魔族に対抗する為にと世界の魔法技術が図らずも一気に進歩する中で、この魔法の扱いの簡易化もおのずと達成されていたらしい。
【水伝《コール》】なら空気中の水分を声で震わせる事により、海を越えた先にいる者への伝達を得意とし。
【土伝《コール》】なら地面に声を這わせる事により、陸続きとなっている場所にいる者への伝達を得意とする。
◆必殺技◆
◇【大鎌縄打ち】
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瞬間的に距離を詰めるか、もしくはその場に立ち止まったまま全身全霊で腕を振りかぶりつつ、相手の首を刎ねるくらいの勢いで思い切り腕を振り抜く。
かつて、スタークは辺境の地に連れてこられた数十人の咎人の首をこの一振りで発生した超規模の衝撃波で実際に刎ねた事があるが、それを誇る気はない。
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