1,227 / 1,267
第47話
(8)
しおりを挟む
「心当たりはあるんだろ?」
「うん。……年上の女」
さすがに複雑な心境になったが、これが嫉妬からくるものなのか結論を出す前に、千尋が言葉を続けた。
「高校生のガキが、大人のきれいな女に一目惚れしてのぼせあがった――なんて話じゃなくて、若いうちから女に慣れておけって、じいちゃんが紹介してきたんだ」
「……それが、長嶺の家の流儀というやつか?」
皮肉を言いたいわけではなかったが、そう受け取られても仕方のない言い方をしてしまい、和彦は顔をしかめる。いまさら、長嶺家の教育論や倫理観についてとやかく言うつもりはないし、言う権利が和彦にない。
「組の人間がよく通ってた店で働いてた人でさ、客あしらいが上手くて人気あったみたいだけど、高校生の俺なんて、てのひらで転がすまでもなかったんじゃないかな。何度か遊んで、そういうことをして……、でも恋人同士というわけじゃなくて。で、連絡が取れなくなって、そのまま。俺はじいちゃんに、その人がどうなったのか聞きもしなかった」
千尋の知らないところで、守光と女性、賢吾も含めてやり取りがあったのだろう。守光としては、目論見通りだったのかもしれない。
「軽蔑した?」
自嘲気味に千尋に問われる。和彦は似た表情で返しながら、千尋の頭を撫でてやる。
「残念だが、お前に偉そうに言えるほど、ぼくも品行方正な高校生活を送ってたわけじゃないから――」
里見の顔が脳裏に浮かび、苦い気持ちが込み上げてくる。実家に里帰りしたときの里見の部屋での出来事以来、まったく連絡を取っていない状態だ。新しくなったスマートフォンには、里見の連絡先は残されていなかったが、それは俊哉を通して入手可能だ。もっとも、そこまでして里見と何を話したいのか、和彦自身よくわかっていない。
ただ、里見が英俊をどう思っているのか、それだけはずっと気になっていた。ログハウスに滞在している間、連絡をするべきなのか迷ったこともあるが、行動を起こさなくて正解だったのだろう。英俊が知ったら、余計なことをするなとまた殴られていたところだ。
「どうかした?」
突然黙り込んだ和彦を気遣うように、千尋が身を乗り出してくる。そんな千尋の顔をまじまじと見つめて、和彦は嘆息した。
「……お前に、本当に子供がいるとはなあ」
「自分のことだけど、俺も何回、そう思ったか……」
「一緒に暮らすんだから、そんなふわふわしたことじゃダメだろ」
「それだけど、今すぐ一緒に暮らすわけじゃないんだ。来年、小学校に上がるから、早いうちに戸籍関係の手続きを済ませて、この家で暮らすのに慣れるよう、月に何回か泊まらせるようにして……。あと、いろいろ準備をする。情けないけど、書類の手続きとか、俺さっぱりわかんないから、じいちゃんとオヤジに言われるまま動いてるんだ」
そこに、準備ができたと組員が二人を呼びに来る。話の続きは車に乗り込んでからとなる。
千尋と並んで車に乗るのもいつ以来かと考えていると、さっそく千尋が話し始める。
「――俺さ、オヤジはともかく、じいちゃんがどうして、和彦とのつき合いを認めてくれたのか、実はずっと不思議だったんだよね。まさか、俺の次の跡目がいるからだなんて、予想外もいいところだよ」
口調は軽い千尋だが、事態を本人なりに深刻に受け止めているのは、らしくなく強張った表情が物語っている。酷なことをすると、和彦は心の中で、守光と賢吾を責めていた。もちろん、今回のような決定となった事情も過程もあるだろうし、何も知らない他人がとやかく言うべきではない。それでもいささか腹が立ってしまうのは、和彦自身の出生の複雑さのせいだ。
「大事なことを知らされていないというのは、けっこうつらいよな……」
「わかってくれる?」
「……ぼくも、自分の生まれに関して最近いろいろ知ったばかりだから、身につまされる」
和彦の物言いから察するものがあったのか、千尋は落ち着きなくシートの座り直し、言い訳をするように訥々と説明を始めた。
「どうして最初に、子供のことを俺に知らせなかったのか、じいちゃんとオヤジに聞いたんだ。そうしたら、相手がギリギリまで、産むかどうか迷ってたみたいなんだ。じいちゃんの説得で産んだあとは、今度は、子供を長嶺で引き取らせてほしいと言ったんだけど、相手の実家と揉めて……」
「〈大人〉の話に、お前を巻き込みたくなかったということか」
「ヘラヘラして過ごしてからなあ。その頃の俺。二人が気を回したのも、複雑な心境だけど理解はできる」
結果として千尋の子を引き取ることはできたが、急転直下でそこに至った理由は、なんとも現実的なものだった。
「条件のいい結婚話がまとまったんだって。きれいな人だったし、まだ若かったから、当然といえば当然なんだけど。ただ、未婚の母なのはともかく、子供の父親の家が、でかいヤクザの組だというのは知られたくなかったみたいで……。それでうちの親戚の家に一旦預けられて、面倒を見てたんだ。その間に、双方にとって円満となる環境を整えて――と、じいちゃんが言ってた」
千尋の物言いが他人事なのは、やはり大事なことを何も知らされないまま現在まできたからだろう。千尋を除く長嶺の男二人が過保護なのは間違いなく、それとなく千尋の子の存在を仄めかされた和彦は、ある意味特別扱いされたということだ。
「まあ、俺は知らないうちに、長嶺の男としての義務は果たせてたってことだよ。オヤジのときは、じいちゃんや他の身内からの圧力がすごかったらしいから。結婚は後回しでもいいから、早く跡目を作れって。俺が生まれたら生まれたで、前に和彦に話したと思うけど、じいちゃんとお袋は仲悪くてさ。もし仮に、子供ができたのを機に俺が結婚してたとしても、きっとうまくいかなかったと思う」
あっけらかんとした千尋の話を聞きながら、和彦は薄ら寒いものを感じていた。
守光と賢吾は、長嶺の本宅に〈女〉を迎え入れるつもりがあったのだろうか、と。相手の女性の、千尋に対する本心など今となっては不明だし、『条件のいい結婚話』についても、長嶺組――というより長嶺の男たちが手を回してまとめたのではないかと想像してしまう。
堅気の女性では、千尋を支えられないと考えたうえでのことかもしれない。そう自分に言い聞かせようとしても、和彦の心はざわつく。
「どうかした?」
黙り込んでしまった和彦に、千尋が心配そうに尋ねてきた。和彦は短く息を吐き出してから、微苦笑を浮かべる。
「いや……。長嶺の男たちがいる場所に戻ってきたなと思って……」
「そう言うなら、鷹津と一緒にいた期間分、本宅で暮らしてよ」
和彦は反射的に聞こえなかったふりをする。
「――それで、お前は何を買いたいんだ? ぼくは散歩程度にふらふらできればいいから、そっちの買い物優先でいいぞ」
「あっ、露骨に誤魔化した」
小声でぼやきながらも千尋は自分のスマートフォンを取り出し、慣れた手つき操作する。そのスマートフォンが、和彦に与えられたものと色違いなのは、いまさら指摘する気にもならなかった。
「ここ、ここ」
千尋がそう言って見せてきた画面には、店のホームページらしきものが表示されている。
「食器?」
「品揃えがよくて、子供用の食器もたくさんあるという組員の嫁さん情報を聞いて、本宅で使う〈ヤマト〉の食器をお前が選んで買ってこいと、オヤジから言われた」
和彦もスマートフォンを覗き込み、画面をスクロールさせる。
「名前も入れてもらえるみたいだな」
「もちろん、全部名前を入れてもらう。俺と和彦もお揃いでカップや茶碗を買って、ついでに入れてもらう?」
「やだよ。――ヤマトって、どんな字を書くんだ」
千尋は素早くスマートフォンに打ち込んで見せてくれた。
「これ」
表示されているのは、『稜人』という文字だった。和彦はふっと表情を綻ばせる。呼び名だけは知っていたが、漢字を見たことで、さらに存在を感じることができた。
「いい名前だ」
「オヤジが喜ぶよ。和彦がそう言ってたって知ったら」
つまり、稜人の名付け親は賢吾らしい。そうなった経緯についても気にはなるが、和彦は口を噤んでおく。自分は長嶺家の一員ではないから、という配慮ゆえだが、これ以上、引き込まれかねない闇を覗き込むのを恐れたからだ。
すでに佐伯家と和泉家の闇に浸っている身には、それはあまりに重かった。
「うん。……年上の女」
さすがに複雑な心境になったが、これが嫉妬からくるものなのか結論を出す前に、千尋が言葉を続けた。
「高校生のガキが、大人のきれいな女に一目惚れしてのぼせあがった――なんて話じゃなくて、若いうちから女に慣れておけって、じいちゃんが紹介してきたんだ」
「……それが、長嶺の家の流儀というやつか?」
皮肉を言いたいわけではなかったが、そう受け取られても仕方のない言い方をしてしまい、和彦は顔をしかめる。いまさら、長嶺家の教育論や倫理観についてとやかく言うつもりはないし、言う権利が和彦にない。
「組の人間がよく通ってた店で働いてた人でさ、客あしらいが上手くて人気あったみたいだけど、高校生の俺なんて、てのひらで転がすまでもなかったんじゃないかな。何度か遊んで、そういうことをして……、でも恋人同士というわけじゃなくて。で、連絡が取れなくなって、そのまま。俺はじいちゃんに、その人がどうなったのか聞きもしなかった」
千尋の知らないところで、守光と女性、賢吾も含めてやり取りがあったのだろう。守光としては、目論見通りだったのかもしれない。
「軽蔑した?」
自嘲気味に千尋に問われる。和彦は似た表情で返しながら、千尋の頭を撫でてやる。
「残念だが、お前に偉そうに言えるほど、ぼくも品行方正な高校生活を送ってたわけじゃないから――」
里見の顔が脳裏に浮かび、苦い気持ちが込み上げてくる。実家に里帰りしたときの里見の部屋での出来事以来、まったく連絡を取っていない状態だ。新しくなったスマートフォンには、里見の連絡先は残されていなかったが、それは俊哉を通して入手可能だ。もっとも、そこまでして里見と何を話したいのか、和彦自身よくわかっていない。
ただ、里見が英俊をどう思っているのか、それだけはずっと気になっていた。ログハウスに滞在している間、連絡をするべきなのか迷ったこともあるが、行動を起こさなくて正解だったのだろう。英俊が知ったら、余計なことをするなとまた殴られていたところだ。
「どうかした?」
突然黙り込んだ和彦を気遣うように、千尋が身を乗り出してくる。そんな千尋の顔をまじまじと見つめて、和彦は嘆息した。
「……お前に、本当に子供がいるとはなあ」
「自分のことだけど、俺も何回、そう思ったか……」
「一緒に暮らすんだから、そんなふわふわしたことじゃダメだろ」
「それだけど、今すぐ一緒に暮らすわけじゃないんだ。来年、小学校に上がるから、早いうちに戸籍関係の手続きを済ませて、この家で暮らすのに慣れるよう、月に何回か泊まらせるようにして……。あと、いろいろ準備をする。情けないけど、書類の手続きとか、俺さっぱりわかんないから、じいちゃんとオヤジに言われるまま動いてるんだ」
そこに、準備ができたと組員が二人を呼びに来る。話の続きは車に乗り込んでからとなる。
千尋と並んで車に乗るのもいつ以来かと考えていると、さっそく千尋が話し始める。
「――俺さ、オヤジはともかく、じいちゃんがどうして、和彦とのつき合いを認めてくれたのか、実はずっと不思議だったんだよね。まさか、俺の次の跡目がいるからだなんて、予想外もいいところだよ」
口調は軽い千尋だが、事態を本人なりに深刻に受け止めているのは、らしくなく強張った表情が物語っている。酷なことをすると、和彦は心の中で、守光と賢吾を責めていた。もちろん、今回のような決定となった事情も過程もあるだろうし、何も知らない他人がとやかく言うべきではない。それでもいささか腹が立ってしまうのは、和彦自身の出生の複雑さのせいだ。
「大事なことを知らされていないというのは、けっこうつらいよな……」
「わかってくれる?」
「……ぼくも、自分の生まれに関して最近いろいろ知ったばかりだから、身につまされる」
和彦の物言いから察するものがあったのか、千尋は落ち着きなくシートの座り直し、言い訳をするように訥々と説明を始めた。
「どうして最初に、子供のことを俺に知らせなかったのか、じいちゃんとオヤジに聞いたんだ。そうしたら、相手がギリギリまで、産むかどうか迷ってたみたいなんだ。じいちゃんの説得で産んだあとは、今度は、子供を長嶺で引き取らせてほしいと言ったんだけど、相手の実家と揉めて……」
「〈大人〉の話に、お前を巻き込みたくなかったということか」
「ヘラヘラして過ごしてからなあ。その頃の俺。二人が気を回したのも、複雑な心境だけど理解はできる」
結果として千尋の子を引き取ることはできたが、急転直下でそこに至った理由は、なんとも現実的なものだった。
「条件のいい結婚話がまとまったんだって。きれいな人だったし、まだ若かったから、当然といえば当然なんだけど。ただ、未婚の母なのはともかく、子供の父親の家が、でかいヤクザの組だというのは知られたくなかったみたいで……。それでうちの親戚の家に一旦預けられて、面倒を見てたんだ。その間に、双方にとって円満となる環境を整えて――と、じいちゃんが言ってた」
千尋の物言いが他人事なのは、やはり大事なことを何も知らされないまま現在まできたからだろう。千尋を除く長嶺の男二人が過保護なのは間違いなく、それとなく千尋の子の存在を仄めかされた和彦は、ある意味特別扱いされたということだ。
「まあ、俺は知らないうちに、長嶺の男としての義務は果たせてたってことだよ。オヤジのときは、じいちゃんや他の身内からの圧力がすごかったらしいから。結婚は後回しでもいいから、早く跡目を作れって。俺が生まれたら生まれたで、前に和彦に話したと思うけど、じいちゃんとお袋は仲悪くてさ。もし仮に、子供ができたのを機に俺が結婚してたとしても、きっとうまくいかなかったと思う」
あっけらかんとした千尋の話を聞きながら、和彦は薄ら寒いものを感じていた。
守光と賢吾は、長嶺の本宅に〈女〉を迎え入れるつもりがあったのだろうか、と。相手の女性の、千尋に対する本心など今となっては不明だし、『条件のいい結婚話』についても、長嶺組――というより長嶺の男たちが手を回してまとめたのではないかと想像してしまう。
堅気の女性では、千尋を支えられないと考えたうえでのことかもしれない。そう自分に言い聞かせようとしても、和彦の心はざわつく。
「どうかした?」
黙り込んでしまった和彦に、千尋が心配そうに尋ねてきた。和彦は短く息を吐き出してから、微苦笑を浮かべる。
「いや……。長嶺の男たちがいる場所に戻ってきたなと思って……」
「そう言うなら、鷹津と一緒にいた期間分、本宅で暮らしてよ」
和彦は反射的に聞こえなかったふりをする。
「――それで、お前は何を買いたいんだ? ぼくは散歩程度にふらふらできればいいから、そっちの買い物優先でいいぞ」
「あっ、露骨に誤魔化した」
小声でぼやきながらも千尋は自分のスマートフォンを取り出し、慣れた手つき操作する。そのスマートフォンが、和彦に与えられたものと色違いなのは、いまさら指摘する気にもならなかった。
「ここ、ここ」
千尋がそう言って見せてきた画面には、店のホームページらしきものが表示されている。
「食器?」
「品揃えがよくて、子供用の食器もたくさんあるという組員の嫁さん情報を聞いて、本宅で使う〈ヤマト〉の食器をお前が選んで買ってこいと、オヤジから言われた」
和彦もスマートフォンを覗き込み、画面をスクロールさせる。
「名前も入れてもらえるみたいだな」
「もちろん、全部名前を入れてもらう。俺と和彦もお揃いでカップや茶碗を買って、ついでに入れてもらう?」
「やだよ。――ヤマトって、どんな字を書くんだ」
千尋は素早くスマートフォンに打ち込んで見せてくれた。
「これ」
表示されているのは、『稜人』という文字だった。和彦はふっと表情を綻ばせる。呼び名だけは知っていたが、漢字を見たことで、さらに存在を感じることができた。
「いい名前だ」
「オヤジが喜ぶよ。和彦がそう言ってたって知ったら」
つまり、稜人の名付け親は賢吾らしい。そうなった経緯についても気にはなるが、和彦は口を噤んでおく。自分は長嶺家の一員ではないから、という配慮ゆえだが、これ以上、引き込まれかねない闇を覗き込むのを恐れたからだ。
すでに佐伯家と和泉家の闇に浸っている身には、それはあまりに重かった。
28
お気に入りに追加
1,359
あなたにおすすめの小説
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
心からの愛してる
マツユキ
BL
転入生が来た事により一人になってしまった結良。仕事に追われる日々が続く中、ついに体力の限界で倒れてしまう。過労がたたり数日入院している間にリコールされてしまい、あろうことか仕事をしていなかったのは結良だと噂で学園中に広まってしまっていた。
全寮制男子校
嫌われから固定で溺愛目指して頑張ります
※話の内容は全てフィクションになります。現実世界ではありえない設定等ありますのでご了承ください
ヤクザと捨て子
幕間ささめ
BL
執着溺愛ヤクザ幹部×箱入り義理息子
ヤクザの事務所前に捨てられた子どもを自分好みに育てるヤクザ幹部とそんな保護者に育てられてる箱入り男子のお話。
ヤクザは頭の切れる爽やかな風貌の腹黒紳士。息子は細身の美男子の空回り全力少年。
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
公爵家の五男坊はあきらめない
三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。
生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。
冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。
負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。
「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」
都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。
知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。
生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。
あきらめたら待つのは死のみ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる