1,188 / 1,268
第45話
(8)
しおりを挟む
ずっと考えていたわけではなく、今朝になって頭に浮かんだことだった。自分を産んでくれた人は本当にもうこの世にいないのだと、この目で見て実感したかった。
「せっかくこの家に来たのだから、きちんと挨拶をしたいと思って……」
「ありがとうございます、和彦さん。わたしから切り出していいものかと迷っていたことですから、そう言ってもらえて、あの子の母として嬉しいです」
さっそく、と言った様子で総子は君代を側に呼ぶと、声を潜めて何事か相談する。すぐに君代は食堂を出て行った。
「――出かけるなら、午前中がいいですね。今日は午後から、この家が長年お世話になっている弁護士の先生が来られます。わたしたちからあなたへの生前贈与について、説明をしていただきます」
「生前、贈与……」
「難しく考える必要はありません。手続きはこちらであらかた済ませますし、あなたに経済的な負担はかけません。それは、綾香や英俊に対しても同じです。ただあなたには、生い立ちから今に至るまでのことでの贖罪もしたいのです。……これは、わたしたちが楽になりたいがために必要な手続きですね」
「……それが、この先を生き抜くための武器、ですか」
「あなたが一番必要とするものでしょう。佐伯家にはできないことを、この家はできます。それなりに修羅場を潜り抜けているのですよ。和泉という家は」
穏やかな表情には似つかわしくないことを言ってから、総子は立ち上がる。飾り棚の引き出しから便箋とペンを持ってくると、和彦が見ている前でさらさらと地図を描き始める。
「ここに来る途中に見かけたかもしれませんが、お寺があるのですよ。和泉家の先祖のお墓はそこにあって、紗香も……。あの子のためにお墓を作りました。寂しくないよう、わたしたちもそこに入ろうと決めています」
この家から寺までの道順と、墓の場所を記した便箋を差し出され、和彦は覗き込む。建物が密集して道が入り組んだ地域ではないため、地図はシンプルで、わかりやすかった。おかげで和彦は、昨日、和泉家に歩いて向かいながら、寺らしきものを視界の隅に捉えていたことを思い出した。
「誰かに車で送らせてもいいけど、わたしたちがずっと暮らしている場所を、少しでもあなたに見てもらいたくて」
「大丈夫です。ちょうど散歩したいと思ってましたから。それに、近くにあるようですし」
話していると君代が食堂に戻ってきたが、手には大きなブルゾンを抱えていた。和彦が持っていたボストンバッグでは、大した防寒着を用意してないと総子は察していたようだ。
「前にうちに通っていた男の子が使っていたものです。他に誰か使う人がいるかもしれないと思って、クリーニングして取っておいたのですよ」
促されて立ち上がった和彦はさっそく厚手のネルシャツの上からブルゾンを着込む。二サイズほど大きいが、これなら下にフリースジャケットも着込めるのでありがたい。しかも、墓に行くまでの道は革靴では滑りやすいだろうからと、靴まで出してくれるという。
「供えるお花は、途中にある商店で買ってください。暖かい時期なら、うちで咲いたものを持っていくのですけど。さすがに山茶花は、すぐに花が落ちてしまって、寂しいですから……」
それから総子と君代は、墓参りに必要なものを揃えて、手提げ袋に入れて渡してくれる。
「あらっ、お花を買うお金も用意しないと――」
和彦は、甲斐甲斐しい様子を微笑ましい気持ちで眺めていたが、総子のその言葉で慌てて手を振る。
「それぐらいは出させてくださいっ……。母のお墓に供える花ですから」
「……ごめんなさいね。あなたの昔の姿が記憶に残っていて、つい子供扱いしてしまって」
総子と君代が顔を見合わせる。幼子にお使いを頼む保護者の心境なのだろうなと思ったら、口元を緩めずにはいられなかった。
一度部屋に戻った和彦は、出かける準備を整える。外はかなり冷え込んでいるということで、どうしようかと迷ったものの、南郷から贈られた手袋も持っていくことにする。
玄関に行くと、三和土には何足もの運動靴が並んでおり、ぎょっとする。君代によると、どれが和彦の足に合うかわからないので、家にある運動靴をあるだけ持ってきたのだという。和彦はサイズを確認して、何足か履いてみてから、少し大きめのものを借りることにした。
出かけるだけで一騒動だが、気遣ってもらっているとわかるだけに、胸の奥が温かくなってくる。笑顔の君代に見送られて和彦は玄関を出た。
風の冷たさが想像以上だったため、門にたどり着くまでの間に手袋をしていた。
地図では、昨日通った道だと寺に行くには遠回りになるらしく、田んぼの間の砂利道を通ることにする。
傍らを流れる用水路を覗き込み、散歩途中の犬にまとわれつかれたので撫でさせてもらったり、遠くで上がる凧に見入ったりと、街中とはまた違った散歩を楽しんでいた。
もしかすると、この地で自分が育っていたら、こんなふうに毎日ここを歩いていたかもしれない――。
和彦はふっとそんな想像をして、軽く身震いしていた。寒さのせいなのか、それ以外の何かを感じたのかは、よくわからない。
民家が立ち並ぶ車道に出たが、車や人の姿はまばらだ。そんな中を歩いて気づいたことがある。
通りの家の多くが玄関先に正月飾りをしているのだが、和泉家にはそれがなかったということだ。あれだけ立派な屋敷だ。しめ縄や門松が出ていても不思議ではないのに、一切ないのだ。朝の総子の口ぶりによると、正時の具合からそれらを準備する状況ではなかったようだし、さらに、和彦の訪問に合わせて慌ただしく予定を組んだり、準備をしていたはずだ。
自分は和泉家に新たな嵐を呼び込んだことにならないだろうかと、和彦は無意識に歩調を緩めていた。
顔を合わせた人たち皆が暖かく迎え入れてくれたからこそ、申し訳なさを感じる。
何げなく視線を上げた先で、看板が見えた。地図を確認すると、花を買うよう言われた商店で間違いないようだ。
さっそく店の前まで行くと小さなスーパーで、軒先テントの下には果物や野菜の他に、榊や何種類かの花がバケツに入って並んでいる。白い菊の花束に手を伸ばそうとした和彦だが、その隣のバケツに入っている淡いピンクの小菊に目をとめた。
可愛らしいなと、腰を屈めて眺めていて、ふと視線を感じた。
軒先の隅に自販機とベンチが置かれているのだが、缶コーヒーを手にした男が一人腰掛けて、じっとこちらを見ていた。帰省客だろうかと思う程度には、この地にまったく馴染んでいない風体の持ち主だ。
仕立てのいいスーツとコートを身につけており、肩にかかるほど長いウェーブがかった髪と、きちんと手入れされた顎鬚は不潔さとは対極にある。目尻はやや下がり気味。通った鼻筋と大きくて薄い唇が印象的で、バランスの悪くない顔立ちながら、そこはかとなく胡散臭さが漂う。年齢は、和彦よりわずかに上に見えた。
目が合うなり、大きくて薄い唇がにっと笑みを浮かべる。初対面で愛想がいい人間には、警戒心を抱く習性が身についている和彦は、軽い会釈で返す。そこに、さらに警戒心を強める要素が加わる。
店から、菓子パン二つを持った坊主頭の男が出てきて、ベンチに座る男の前に立った。中背のがっしりとした体つきをしており、佇まいが明らかに堅気ではない。周囲に威嚇しているわけでもないのに、近寄りがたさがある。
ゾッとした和彦は小菊の花束を持って急いで店内に入り、精算を済ませる。店を出ると、男二人は並んでベンチに腰掛け、菓子パンを齧っていた。
視界に入れぬよう気をつけながら、足早にその場を離れる。一分もしないうちに寺が見えてきたときには、堪らず駆け出していた。
「せっかくこの家に来たのだから、きちんと挨拶をしたいと思って……」
「ありがとうございます、和彦さん。わたしから切り出していいものかと迷っていたことですから、そう言ってもらえて、あの子の母として嬉しいです」
さっそく、と言った様子で総子は君代を側に呼ぶと、声を潜めて何事か相談する。すぐに君代は食堂を出て行った。
「――出かけるなら、午前中がいいですね。今日は午後から、この家が長年お世話になっている弁護士の先生が来られます。わたしたちからあなたへの生前贈与について、説明をしていただきます」
「生前、贈与……」
「難しく考える必要はありません。手続きはこちらであらかた済ませますし、あなたに経済的な負担はかけません。それは、綾香や英俊に対しても同じです。ただあなたには、生い立ちから今に至るまでのことでの贖罪もしたいのです。……これは、わたしたちが楽になりたいがために必要な手続きですね」
「……それが、この先を生き抜くための武器、ですか」
「あなたが一番必要とするものでしょう。佐伯家にはできないことを、この家はできます。それなりに修羅場を潜り抜けているのですよ。和泉という家は」
穏やかな表情には似つかわしくないことを言ってから、総子は立ち上がる。飾り棚の引き出しから便箋とペンを持ってくると、和彦が見ている前でさらさらと地図を描き始める。
「ここに来る途中に見かけたかもしれませんが、お寺があるのですよ。和泉家の先祖のお墓はそこにあって、紗香も……。あの子のためにお墓を作りました。寂しくないよう、わたしたちもそこに入ろうと決めています」
この家から寺までの道順と、墓の場所を記した便箋を差し出され、和彦は覗き込む。建物が密集して道が入り組んだ地域ではないため、地図はシンプルで、わかりやすかった。おかげで和彦は、昨日、和泉家に歩いて向かいながら、寺らしきものを視界の隅に捉えていたことを思い出した。
「誰かに車で送らせてもいいけど、わたしたちがずっと暮らしている場所を、少しでもあなたに見てもらいたくて」
「大丈夫です。ちょうど散歩したいと思ってましたから。それに、近くにあるようですし」
話していると君代が食堂に戻ってきたが、手には大きなブルゾンを抱えていた。和彦が持っていたボストンバッグでは、大した防寒着を用意してないと総子は察していたようだ。
「前にうちに通っていた男の子が使っていたものです。他に誰か使う人がいるかもしれないと思って、クリーニングして取っておいたのですよ」
促されて立ち上がった和彦はさっそく厚手のネルシャツの上からブルゾンを着込む。二サイズほど大きいが、これなら下にフリースジャケットも着込めるのでありがたい。しかも、墓に行くまでの道は革靴では滑りやすいだろうからと、靴まで出してくれるという。
「供えるお花は、途中にある商店で買ってください。暖かい時期なら、うちで咲いたものを持っていくのですけど。さすがに山茶花は、すぐに花が落ちてしまって、寂しいですから……」
それから総子と君代は、墓参りに必要なものを揃えて、手提げ袋に入れて渡してくれる。
「あらっ、お花を買うお金も用意しないと――」
和彦は、甲斐甲斐しい様子を微笑ましい気持ちで眺めていたが、総子のその言葉で慌てて手を振る。
「それぐらいは出させてくださいっ……。母のお墓に供える花ですから」
「……ごめんなさいね。あなたの昔の姿が記憶に残っていて、つい子供扱いしてしまって」
総子と君代が顔を見合わせる。幼子にお使いを頼む保護者の心境なのだろうなと思ったら、口元を緩めずにはいられなかった。
一度部屋に戻った和彦は、出かける準備を整える。外はかなり冷え込んでいるということで、どうしようかと迷ったものの、南郷から贈られた手袋も持っていくことにする。
玄関に行くと、三和土には何足もの運動靴が並んでおり、ぎょっとする。君代によると、どれが和彦の足に合うかわからないので、家にある運動靴をあるだけ持ってきたのだという。和彦はサイズを確認して、何足か履いてみてから、少し大きめのものを借りることにした。
出かけるだけで一騒動だが、気遣ってもらっているとわかるだけに、胸の奥が温かくなってくる。笑顔の君代に見送られて和彦は玄関を出た。
風の冷たさが想像以上だったため、門にたどり着くまでの間に手袋をしていた。
地図では、昨日通った道だと寺に行くには遠回りになるらしく、田んぼの間の砂利道を通ることにする。
傍らを流れる用水路を覗き込み、散歩途中の犬にまとわれつかれたので撫でさせてもらったり、遠くで上がる凧に見入ったりと、街中とはまた違った散歩を楽しんでいた。
もしかすると、この地で自分が育っていたら、こんなふうに毎日ここを歩いていたかもしれない――。
和彦はふっとそんな想像をして、軽く身震いしていた。寒さのせいなのか、それ以外の何かを感じたのかは、よくわからない。
民家が立ち並ぶ車道に出たが、車や人の姿はまばらだ。そんな中を歩いて気づいたことがある。
通りの家の多くが玄関先に正月飾りをしているのだが、和泉家にはそれがなかったということだ。あれだけ立派な屋敷だ。しめ縄や門松が出ていても不思議ではないのに、一切ないのだ。朝の総子の口ぶりによると、正時の具合からそれらを準備する状況ではなかったようだし、さらに、和彦の訪問に合わせて慌ただしく予定を組んだり、準備をしていたはずだ。
自分は和泉家に新たな嵐を呼び込んだことにならないだろうかと、和彦は無意識に歩調を緩めていた。
顔を合わせた人たち皆が暖かく迎え入れてくれたからこそ、申し訳なさを感じる。
何げなく視線を上げた先で、看板が見えた。地図を確認すると、花を買うよう言われた商店で間違いないようだ。
さっそく店の前まで行くと小さなスーパーで、軒先テントの下には果物や野菜の他に、榊や何種類かの花がバケツに入って並んでいる。白い菊の花束に手を伸ばそうとした和彦だが、その隣のバケツに入っている淡いピンクの小菊に目をとめた。
可愛らしいなと、腰を屈めて眺めていて、ふと視線を感じた。
軒先の隅に自販機とベンチが置かれているのだが、缶コーヒーを手にした男が一人腰掛けて、じっとこちらを見ていた。帰省客だろうかと思う程度には、この地にまったく馴染んでいない風体の持ち主だ。
仕立てのいいスーツとコートを身につけており、肩にかかるほど長いウェーブがかった髪と、きちんと手入れされた顎鬚は不潔さとは対極にある。目尻はやや下がり気味。通った鼻筋と大きくて薄い唇が印象的で、バランスの悪くない顔立ちながら、そこはかとなく胡散臭さが漂う。年齢は、和彦よりわずかに上に見えた。
目が合うなり、大きくて薄い唇がにっと笑みを浮かべる。初対面で愛想がいい人間には、警戒心を抱く習性が身についている和彦は、軽い会釈で返す。そこに、さらに警戒心を強める要素が加わる。
店から、菓子パン二つを持った坊主頭の男が出てきて、ベンチに座る男の前に立った。中背のがっしりとした体つきをしており、佇まいが明らかに堅気ではない。周囲に威嚇しているわけでもないのに、近寄りがたさがある。
ゾッとした和彦は小菊の花束を持って急いで店内に入り、精算を済ませる。店を出ると、男二人は並んでベンチに腰掛け、菓子パンを齧っていた。
視界に入れぬよう気をつけながら、足早にその場を離れる。一分もしないうちに寺が見えてきたときには、堪らず駆け出していた。
36
お気に入りに追加
1,391
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる