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第45話
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ずっと考えていたわけではなく、今朝になって頭に浮かんだことだった。自分を産んでくれた人は本当にもうこの世にいないのだと、この目で見て実感したかった。
「せっかくこの家に来たのだから、きちんと挨拶をしたいと思って……」
「ありがとうございます、和彦さん。わたしから切り出していいものかと迷っていたことですから、そう言ってもらえて、あの子の母として嬉しいです」
さっそく、と言った様子で総子は君代を側に呼ぶと、声を潜めて何事か相談する。すぐに君代は食堂を出て行った。
「――出かけるなら、午前中がいいですね。今日は午後から、この家が長年お世話になっている弁護士の先生が来られます。わたしたちからあなたへの生前贈与について、説明をしていただきます」
「生前、贈与……」
「難しく考える必要はありません。手続きはこちらであらかた済ませますし、あなたに経済的な負担はかけません。それは、綾香や英俊に対しても同じです。ただあなたには、生い立ちから今に至るまでのことでの贖罪もしたいのです。……これは、わたしたちが楽になりたいがために必要な手続きですね」
「……それが、この先を生き抜くための武器、ですか」
「あなたが一番必要とするものでしょう。佐伯家にはできないことを、この家はできます。それなりに修羅場を潜り抜けているのですよ。和泉という家は」
穏やかな表情には似つかわしくないことを言ってから、総子は立ち上がる。飾り棚の引き出しから便箋とペンを持ってくると、和彦が見ている前でさらさらと地図を描き始める。
「ここに来る途中に見かけたかもしれませんが、お寺があるのですよ。和泉家の先祖のお墓はそこにあって、紗香も……。あの子のためにお墓を作りました。寂しくないよう、わたしたちもそこに入ろうと決めています」
この家から寺までの道順と、墓の場所を記した便箋を差し出され、和彦は覗き込む。建物が密集して道が入り組んだ地域ではないため、地図はシンプルで、わかりやすかった。おかげで和彦は、昨日、和泉家に歩いて向かいながら、寺らしきものを視界の隅に捉えていたことを思い出した。
「誰かに車で送らせてもいいけど、わたしたちがずっと暮らしている場所を、少しでもあなたに見てもらいたくて」
「大丈夫です。ちょうど散歩したいと思ってましたから。それに、近くにあるようですし」
話していると君代が食堂に戻ってきたが、手には大きなブルゾンを抱えていた。和彦が持っていたボストンバッグでは、大した防寒着を用意してないと総子は察していたようだ。
「前にうちに通っていた男の子が使っていたものです。他に誰か使う人がいるかもしれないと思って、クリーニングして取っておいたのですよ」
促されて立ち上がった和彦はさっそく厚手のネルシャツの上からブルゾンを着込む。二サイズほど大きいが、これなら下にフリースジャケットも着込めるのでありがたい。しかも、墓に行くまでの道は革靴では滑りやすいだろうからと、靴まで出してくれるという。
「供えるお花は、途中にある商店で買ってください。暖かい時期なら、うちで咲いたものを持っていくのですけど。さすがに山茶花は、すぐに花が落ちてしまって、寂しいですから……」
それから総子と君代は、墓参りに必要なものを揃えて、手提げ袋に入れて渡してくれる。
「あらっ、お花を買うお金も用意しないと――」
和彦は、甲斐甲斐しい様子を微笑ましい気持ちで眺めていたが、総子のその言葉で慌てて手を振る。
「それぐらいは出させてくださいっ……。母のお墓に供える花ですから」
「……ごめんなさいね。あなたの昔の姿が記憶に残っていて、つい子供扱いしてしまって」
総子と君代が顔を見合わせる。幼子にお使いを頼む保護者の心境なのだろうなと思ったら、口元を緩めずにはいられなかった。
一度部屋に戻った和彦は、出かける準備を整える。外はかなり冷え込んでいるということで、どうしようかと迷ったものの、南郷から贈られた手袋も持っていくことにする。
玄関に行くと、三和土には何足もの運動靴が並んでおり、ぎょっとする。君代によると、どれが和彦の足に合うかわからないので、家にある運動靴をあるだけ持ってきたのだという。和彦はサイズを確認して、何足か履いてみてから、少し大きめのものを借りることにした。
出かけるだけで一騒動だが、気遣ってもらっているとわかるだけに、胸の奥が温かくなってくる。笑顔の君代に見送られて和彦は玄関を出た。
風の冷たさが想像以上だったため、門にたどり着くまでの間に手袋をしていた。
地図では、昨日通った道だと寺に行くには遠回りになるらしく、田んぼの間の砂利道を通ることにする。
傍らを流れる用水路を覗き込み、散歩途中の犬にまとわれつかれたので撫でさせてもらったり、遠くで上がる凧に見入ったりと、街中とはまた違った散歩を楽しんでいた。
もしかすると、この地で自分が育っていたら、こんなふうに毎日ここを歩いていたかもしれない――。
和彦はふっとそんな想像をして、軽く身震いしていた。寒さのせいなのか、それ以外の何かを感じたのかは、よくわからない。
民家が立ち並ぶ車道に出たが、車や人の姿はまばらだ。そんな中を歩いて気づいたことがある。
通りの家の多くが玄関先に正月飾りをしているのだが、和泉家にはそれがなかったということだ。あれだけ立派な屋敷だ。しめ縄や門松が出ていても不思議ではないのに、一切ないのだ。朝の総子の口ぶりによると、正時の具合からそれらを準備する状況ではなかったようだし、さらに、和彦の訪問に合わせて慌ただしく予定を組んだり、準備をしていたはずだ。
自分は和泉家に新たな嵐を呼び込んだことにならないだろうかと、和彦は無意識に歩調を緩めていた。
顔を合わせた人たち皆が暖かく迎え入れてくれたからこそ、申し訳なさを感じる。
何げなく視線を上げた先で、看板が見えた。地図を確認すると、花を買うよう言われた商店で間違いないようだ。
さっそく店の前まで行くと小さなスーパーで、軒先テントの下には果物や野菜の他に、榊や何種類かの花がバケツに入って並んでいる。白い菊の花束に手を伸ばそうとした和彦だが、その隣のバケツに入っている淡いピンクの小菊に目をとめた。
可愛らしいなと、腰を屈めて眺めていて、ふと視線を感じた。
軒先の隅に自販機とベンチが置かれているのだが、缶コーヒーを手にした男が一人腰掛けて、じっとこちらを見ていた。帰省客だろうかと思う程度には、この地にまったく馴染んでいない風体の持ち主だ。
仕立てのいいスーツとコートを身につけており、肩にかかるほど長いウェーブがかった髪と、きちんと手入れされた顎鬚は不潔さとは対極にある。目尻はやや下がり気味。通った鼻筋と大きくて薄い唇が印象的で、バランスの悪くない顔立ちながら、そこはかとなく胡散臭さが漂う。年齢は、和彦よりわずかに上に見えた。
目が合うなり、大きくて薄い唇がにっと笑みを浮かべる。初対面で愛想がいい人間には、警戒心を抱く習性が身についている和彦は、軽い会釈で返す。そこに、さらに警戒心を強める要素が加わる。
店から、菓子パン二つを持った坊主頭の男が出てきて、ベンチに座る男の前に立った。中背のがっしりとした体つきをしており、佇まいが明らかに堅気ではない。周囲に威嚇しているわけでもないのに、近寄りがたさがある。
ゾッとした和彦は小菊の花束を持って急いで店内に入り、精算を済ませる。店を出ると、男二人は並んでベンチに腰掛け、菓子パンを齧っていた。
視界に入れぬよう気をつけながら、足早にその場を離れる。一分もしないうちに寺が見えてきたときには、堪らず駆け出していた。
「せっかくこの家に来たのだから、きちんと挨拶をしたいと思って……」
「ありがとうございます、和彦さん。わたしから切り出していいものかと迷っていたことですから、そう言ってもらえて、あの子の母として嬉しいです」
さっそく、と言った様子で総子は君代を側に呼ぶと、声を潜めて何事か相談する。すぐに君代は食堂を出て行った。
「――出かけるなら、午前中がいいですね。今日は午後から、この家が長年お世話になっている弁護士の先生が来られます。わたしたちからあなたへの生前贈与について、説明をしていただきます」
「生前、贈与……」
「難しく考える必要はありません。手続きはこちらであらかた済ませますし、あなたに経済的な負担はかけません。それは、綾香や英俊に対しても同じです。ただあなたには、生い立ちから今に至るまでのことでの贖罪もしたいのです。……これは、わたしたちが楽になりたいがために必要な手続きですね」
「……それが、この先を生き抜くための武器、ですか」
「あなたが一番必要とするものでしょう。佐伯家にはできないことを、この家はできます。それなりに修羅場を潜り抜けているのですよ。和泉という家は」
穏やかな表情には似つかわしくないことを言ってから、総子は立ち上がる。飾り棚の引き出しから便箋とペンを持ってくると、和彦が見ている前でさらさらと地図を描き始める。
「ここに来る途中に見かけたかもしれませんが、お寺があるのですよ。和泉家の先祖のお墓はそこにあって、紗香も……。あの子のためにお墓を作りました。寂しくないよう、わたしたちもそこに入ろうと決めています」
この家から寺までの道順と、墓の場所を記した便箋を差し出され、和彦は覗き込む。建物が密集して道が入り組んだ地域ではないため、地図はシンプルで、わかりやすかった。おかげで和彦は、昨日、和泉家に歩いて向かいながら、寺らしきものを視界の隅に捉えていたことを思い出した。
「誰かに車で送らせてもいいけど、わたしたちがずっと暮らしている場所を、少しでもあなたに見てもらいたくて」
「大丈夫です。ちょうど散歩したいと思ってましたから。それに、近くにあるようですし」
話していると君代が食堂に戻ってきたが、手には大きなブルゾンを抱えていた。和彦が持っていたボストンバッグでは、大した防寒着を用意してないと総子は察していたようだ。
「前にうちに通っていた男の子が使っていたものです。他に誰か使う人がいるかもしれないと思って、クリーニングして取っておいたのですよ」
促されて立ち上がった和彦はさっそく厚手のネルシャツの上からブルゾンを着込む。二サイズほど大きいが、これなら下にフリースジャケットも着込めるのでありがたい。しかも、墓に行くまでの道は革靴では滑りやすいだろうからと、靴まで出してくれるという。
「供えるお花は、途中にある商店で買ってください。暖かい時期なら、うちで咲いたものを持っていくのですけど。さすがに山茶花は、すぐに花が落ちてしまって、寂しいですから……」
それから総子と君代は、墓参りに必要なものを揃えて、手提げ袋に入れて渡してくれる。
「あらっ、お花を買うお金も用意しないと――」
和彦は、甲斐甲斐しい様子を微笑ましい気持ちで眺めていたが、総子のその言葉で慌てて手を振る。
「それぐらいは出させてくださいっ……。母のお墓に供える花ですから」
「……ごめんなさいね。あなたの昔の姿が記憶に残っていて、つい子供扱いしてしまって」
総子と君代が顔を見合わせる。幼子にお使いを頼む保護者の心境なのだろうなと思ったら、口元を緩めずにはいられなかった。
一度部屋に戻った和彦は、出かける準備を整える。外はかなり冷え込んでいるということで、どうしようかと迷ったものの、南郷から贈られた手袋も持っていくことにする。
玄関に行くと、三和土には何足もの運動靴が並んでおり、ぎょっとする。君代によると、どれが和彦の足に合うかわからないので、家にある運動靴をあるだけ持ってきたのだという。和彦はサイズを確認して、何足か履いてみてから、少し大きめのものを借りることにした。
出かけるだけで一騒動だが、気遣ってもらっているとわかるだけに、胸の奥が温かくなってくる。笑顔の君代に見送られて和彦は玄関を出た。
風の冷たさが想像以上だったため、門にたどり着くまでの間に手袋をしていた。
地図では、昨日通った道だと寺に行くには遠回りになるらしく、田んぼの間の砂利道を通ることにする。
傍らを流れる用水路を覗き込み、散歩途中の犬にまとわれつかれたので撫でさせてもらったり、遠くで上がる凧に見入ったりと、街中とはまた違った散歩を楽しんでいた。
もしかすると、この地で自分が育っていたら、こんなふうに毎日ここを歩いていたかもしれない――。
和彦はふっとそんな想像をして、軽く身震いしていた。寒さのせいなのか、それ以外の何かを感じたのかは、よくわからない。
民家が立ち並ぶ車道に出たが、車や人の姿はまばらだ。そんな中を歩いて気づいたことがある。
通りの家の多くが玄関先に正月飾りをしているのだが、和泉家にはそれがなかったということだ。あれだけ立派な屋敷だ。しめ縄や門松が出ていても不思議ではないのに、一切ないのだ。朝の総子の口ぶりによると、正時の具合からそれらを準備する状況ではなかったようだし、さらに、和彦の訪問に合わせて慌ただしく予定を組んだり、準備をしていたはずだ。
自分は和泉家に新たな嵐を呼び込んだことにならないだろうかと、和彦は無意識に歩調を緩めていた。
顔を合わせた人たち皆が暖かく迎え入れてくれたからこそ、申し訳なさを感じる。
何げなく視線を上げた先で、看板が見えた。地図を確認すると、花を買うよう言われた商店で間違いないようだ。
さっそく店の前まで行くと小さなスーパーで、軒先テントの下には果物や野菜の他に、榊や何種類かの花がバケツに入って並んでいる。白い菊の花束に手を伸ばそうとした和彦だが、その隣のバケツに入っている淡いピンクの小菊に目をとめた。
可愛らしいなと、腰を屈めて眺めていて、ふと視線を感じた。
軒先の隅に自販機とベンチが置かれているのだが、缶コーヒーを手にした男が一人腰掛けて、じっとこちらを見ていた。帰省客だろうかと思う程度には、この地にまったく馴染んでいない風体の持ち主だ。
仕立てのいいスーツとコートを身につけており、肩にかかるほど長いウェーブがかった髪と、きちんと手入れされた顎鬚は不潔さとは対極にある。目尻はやや下がり気味。通った鼻筋と大きくて薄い唇が印象的で、バランスの悪くない顔立ちながら、そこはかとなく胡散臭さが漂う。年齢は、和彦よりわずかに上に見えた。
目が合うなり、大きくて薄い唇がにっと笑みを浮かべる。初対面で愛想がいい人間には、警戒心を抱く習性が身についている和彦は、軽い会釈で返す。そこに、さらに警戒心を強める要素が加わる。
店から、菓子パン二つを持った坊主頭の男が出てきて、ベンチに座る男の前に立った。中背のがっしりとした体つきをしており、佇まいが明らかに堅気ではない。周囲に威嚇しているわけでもないのに、近寄りがたさがある。
ゾッとした和彦は小菊の花束を持って急いで店内に入り、精算を済ませる。店を出ると、男二人は並んでベンチに腰掛け、菓子パンを齧っていた。
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