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第37話
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硬くて滑らかな表面の、丸い形をした異物だ。欲望で擦り上げられたせいで、敏感になっている内奥の襞と粘膜を撫で上げるようにして、ゆっくりと奥へと入り込んでくる。初めて味わう感覚に和彦は戸惑い、怯える。さほど大きなものではないので、痛みはまったくない。しかし、内奥で確かに感じる異物感は強烈だ。
賢吾はさらに、二度、三度と同じ行為を繰り返し、そのたびに和彦の内奥は、押し込まれてくるものを否応なく受け入れていく。
全身から汗が噴き出し、和彦は浅い呼吸を繰り返す。何個目かの異物を内奥に挿入されたが、無意識に締め付けた拍子に、押し戻してしまう。すると、賢吾の指が挿入され、内奥をゆっくりと掻き回された。
「あっ、ああっ」
異物が内奥で擦れ合い、一層奥へと押し込まれる。そこにまた、新たに異物を押し込まれた。
「思った通り、いくらでも食いそうだな。腹の中が、飴玉でいっぱいになるんじゃないか」
「……飴玉……」
「お前の尻に、妙なものを入れるはずがないだろ。いくら、仕置きとはいってもな。男を甘やかして癒す、大事な場所だ」
異物の正体が飴玉だとわかった途端、和彦の内奥は妖しく蠢き始める。指を挿入している賢吾にもそれが伝わったらしく、笑い声が耳に届いた。
「どうしようもないオンナだな、お前は。尻に飴玉を突っ込まれていたと知って、興奮したか?」
羞恥と屈辱感が、和彦の官能に火をつける。内奥の蠢きによって、飴玉の硬い感触を意識していた。すでにもう、欲望でも届かない深い場所にまで入り込んでいる。
「安心しろ。奥まで入っても、じっくりと溶けていくだけだ。そして、お前の中が甘くなる」
飴玉をもう一個押し込まれたところで和彦は、下腹部に違和感を覚える。腰をもじつかせると、賢吾の片手が前に這わされ、紐で縛められている欲望を軽く扱かれる。いつの間にか反応していた。
「どうやら、飴玉を気に入ったようだな」
「違、う――」
「そうか? さっきから尻の中も、ビクビクと痙攣してるぞ」
内奥で妖しく蠢く賢吾の指に、飴玉をまさぐられる。わざとなのか、粘膜と襞に飴玉を擦りつけるように弄られ、和彦は呻き声を洩らして腰をくねらせる。
じっくりと時間をかけて、飴玉を使って内奥を嬲られる。ときおり飴玉を掻き出されるが、すぐにまた押し込まれ、そのとき和彦は、浅ましく身悶えてしまう。
縛められた欲望が痛みを訴える。中からの刺激で身を起こそうとするのだが、巻きついた紐はきつく、和彦を苛むのだ。
「賢吾っ……、前、痛い……」
「仕置きをされている最中なんだから、我慢しないとな」
意地悪く賢吾に言われ、欲望を指で弾かれる。苦しさに涙が滲みそうになるが、内奥から指を出し入れされながら、柔らかな膨らみを巧みに揉みしだかれると、意識は呆気なく快感へと流される。
「ああっ、あーっ、あっ……ん、んっ、んうっ」
もどかしくて何度も身を捩り、なんとか両手の縛めを解こうと力を入れていると、ふいに賢吾の愛撫が止まる。次の瞬間、衣ずれの音がしたかと思うと、ふっと両手が楽になった。
腰を引き寄せられてから、慎重に体を仰向けにされる。このとき、内奥深くで飴玉が擦れ合い、いままで経験したことのないような刺激を生み出す。和彦が唇を噛むと、残酷な笑みを浮かべた賢吾が顔を覗き込んできた。
「感じたか?」
睨む気力もない和彦はすぐに顔を背けたが、あごを掴まれて戻される。与えられたのは、傲慢な口づけだった。熱い舌に歯列をこじ開けられ、口腔に飴玉を押し込まれてくる。賢吾の舌が飴玉をまさぐり、唆されるように和彦も舌先で追いかけていた。甘い味に思わず喉を鳴らし、口腔に唾液が溢れ出す。
賢吾と舌先が触れ合い、絡め合おうとしたが、飴玉が障害となる。すると賢吾の指が口腔に突っ込まれ、あっさり飴玉を掬い取られる。唾液塗れの飴玉の行き先は――。
「あっ、またっ――」
内奥に新たな飴玉を押し込まれたところに、再び高ぶった賢吾の欲望がわずかに挿入される。和彦は震えを帯びた息を吐き出した。
「……ダメ、だ。飴玉が……、怖いから」
「言ったろ。奥に入っても、溶けると。それにあとで、風呂の中で掻き出してもやる。少しずつ湯を入れて、ゆっくりと溶かしながら。そこまで含めて、浮気に対する仕置きだ」
背からゾクゾクするような疼きが這い上がり、賢吾に唇を吸われて吐息をこぼす。
「いい顔だ。……安心しろ。優しくしてやる。大事で可愛いオンナを、何があっても痛めつけるわけがねーだろ」
そう言いながら賢吾の手が、紐で縛められている欲望にかかる。
「こうされるのだって、本当は嫌っちゃいないはずだ」
「そんなわけ、ない――……。本当に、つらいんだ」
「そうか、つらいか」
賢吾はさらに、二度、三度と同じ行為を繰り返し、そのたびに和彦の内奥は、押し込まれてくるものを否応なく受け入れていく。
全身から汗が噴き出し、和彦は浅い呼吸を繰り返す。何個目かの異物を内奥に挿入されたが、無意識に締め付けた拍子に、押し戻してしまう。すると、賢吾の指が挿入され、内奥をゆっくりと掻き回された。
「あっ、ああっ」
異物が内奥で擦れ合い、一層奥へと押し込まれる。そこにまた、新たに異物を押し込まれた。
「思った通り、いくらでも食いそうだな。腹の中が、飴玉でいっぱいになるんじゃないか」
「……飴玉……」
「お前の尻に、妙なものを入れるはずがないだろ。いくら、仕置きとはいってもな。男を甘やかして癒す、大事な場所だ」
異物の正体が飴玉だとわかった途端、和彦の内奥は妖しく蠢き始める。指を挿入している賢吾にもそれが伝わったらしく、笑い声が耳に届いた。
「どうしようもないオンナだな、お前は。尻に飴玉を突っ込まれていたと知って、興奮したか?」
羞恥と屈辱感が、和彦の官能に火をつける。内奥の蠢きによって、飴玉の硬い感触を意識していた。すでにもう、欲望でも届かない深い場所にまで入り込んでいる。
「安心しろ。奥まで入っても、じっくりと溶けていくだけだ。そして、お前の中が甘くなる」
飴玉をもう一個押し込まれたところで和彦は、下腹部に違和感を覚える。腰をもじつかせると、賢吾の片手が前に這わされ、紐で縛められている欲望を軽く扱かれる。いつの間にか反応していた。
「どうやら、飴玉を気に入ったようだな」
「違、う――」
「そうか? さっきから尻の中も、ビクビクと痙攣してるぞ」
内奥で妖しく蠢く賢吾の指に、飴玉をまさぐられる。わざとなのか、粘膜と襞に飴玉を擦りつけるように弄られ、和彦は呻き声を洩らして腰をくねらせる。
じっくりと時間をかけて、飴玉を使って内奥を嬲られる。ときおり飴玉を掻き出されるが、すぐにまた押し込まれ、そのとき和彦は、浅ましく身悶えてしまう。
縛められた欲望が痛みを訴える。中からの刺激で身を起こそうとするのだが、巻きついた紐はきつく、和彦を苛むのだ。
「賢吾っ……、前、痛い……」
「仕置きをされている最中なんだから、我慢しないとな」
意地悪く賢吾に言われ、欲望を指で弾かれる。苦しさに涙が滲みそうになるが、内奥から指を出し入れされながら、柔らかな膨らみを巧みに揉みしだかれると、意識は呆気なく快感へと流される。
「ああっ、あーっ、あっ……ん、んっ、んうっ」
もどかしくて何度も身を捩り、なんとか両手の縛めを解こうと力を入れていると、ふいに賢吾の愛撫が止まる。次の瞬間、衣ずれの音がしたかと思うと、ふっと両手が楽になった。
腰を引き寄せられてから、慎重に体を仰向けにされる。このとき、内奥深くで飴玉が擦れ合い、いままで経験したことのないような刺激を生み出す。和彦が唇を噛むと、残酷な笑みを浮かべた賢吾が顔を覗き込んできた。
「感じたか?」
睨む気力もない和彦はすぐに顔を背けたが、あごを掴まれて戻される。与えられたのは、傲慢な口づけだった。熱い舌に歯列をこじ開けられ、口腔に飴玉を押し込まれてくる。賢吾の舌が飴玉をまさぐり、唆されるように和彦も舌先で追いかけていた。甘い味に思わず喉を鳴らし、口腔に唾液が溢れ出す。
賢吾と舌先が触れ合い、絡め合おうとしたが、飴玉が障害となる。すると賢吾の指が口腔に突っ込まれ、あっさり飴玉を掬い取られる。唾液塗れの飴玉の行き先は――。
「あっ、またっ――」
内奥に新たな飴玉を押し込まれたところに、再び高ぶった賢吾の欲望がわずかに挿入される。和彦は震えを帯びた息を吐き出した。
「……ダメ、だ。飴玉が……、怖いから」
「言ったろ。奥に入っても、溶けると。それにあとで、風呂の中で掻き出してもやる。少しずつ湯を入れて、ゆっくりと溶かしながら。そこまで含めて、浮気に対する仕置きだ」
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「いい顔だ。……安心しろ。優しくしてやる。大事で可愛いオンナを、何があっても痛めつけるわけがねーだろ」
そう言いながら賢吾の手が、紐で縛められている欲望にかかる。
「こうされるのだって、本当は嫌っちゃいないはずだ」
「そんなわけ、ない――……。本当に、つらいんだ」
「そうか、つらいか」
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