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第25話
(12)
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両足を抱えられ、大きく左右に開いたしどけない姿で、和彦は犯される。
逞しい部分で内奥をこじ開けられ、襞と粘膜を蹂躙するように擦り上げられるたびに、ビクビクと上体を震わせるが、懸命に声は堪える。和彦のそんな姿に、千尋の欲望は煽られているようだった。
「たまんない、今の先生の姿。つらそうな顔してるのに、ここはこんなに悦んでてさ」
千尋はゆっくりと腰を突き上げながら、開いた両足の間で揺れる和彦の欲望を握り締めてくる。咄嗟に唇を噛んで嬌声を押し殺したが、そんな和彦を追い詰めるように千尋は欲望を手荒く扱き始める。内奥では、力強く脈打つものが蠢き、鳥肌が立つほど感じてしまう。
「うっ、うっ、うぅっ――」
「感じまくってるね、先生。中、興奮して、ギュウギュウ締まりまくってる。……溶けそうなぐらい、気持ちいい……」
両足を抱え直されて、一度だけ大きく内奥を突き上げられる。息を詰めて仰け反った和彦は、数秒の間を置いて熱い吐息を洩らしていた。
和彦が脆くなっていると感じ取ったのか、千尋が甘えるように覆い被さってくる。求められ、唇を吸い合ってから、舌を絡める。その間も千尋は、緩やかな律動を内奥で刻み、無意識のうちに和彦は腰の動きを同調させて受け止める。さらに深く、奥まで千尋のものを呑み込むために。
「んあっ……、はっ、あっ、あっ、千、尋っ……」
千尋の肩にすがりつき、和彦は控えめに声を上げ始める。
「先生、いつもみたいに、もっと声出してよ。じいちゃんの部屋まで聞こえるような、すごい声」
上体を起こした千尋が、繋がった部分を指で擦ってくる。和彦は首を横に振るが、さすがに長嶺の男だけあって、欲しい答えを引き出すために千尋は淫らな手段を行使してきた。反り返って震える和彦の欲望を指先でくすぐったあと、柔らかな膨らみをきつく揉みしだき始めたのだ。
「うああっ」
たまらず和彦が声を上げると、内奥に収まっている千尋のものがさらに大きさを増す。
内奥を強く突き上げられたかと思うと、次の瞬間には柔らかな膨らみを手荒く愛撫される。それを交互に繰り返されているうちに、和彦は放埓に声を上げるようになっていた。その声に煽られ、千尋はますます猛る。
若い獣なりに、老獪な古狐に張り合っているのだろうか。ふっとそんなことを考えた和彦は、懸命に両腕を千尋の背に回し、抱き締めてやる。
「……千尋、千尋――」
「ごめっ……、先生、俺もうっ……」
内奥深くで千尋の欲望が震え、爆ぜる感触があった。それに、精をたっぷり注ぎ込まれる感触も。気も遠くなるような陶酔感に和彦は、尾を引く悦びの声をこぼし、千尋から数拍遅れて絶頂に達する。千尋の引き締まった下腹部を、迸らせた精で濡らしていた。
荒い呼吸を繰り返しながら、千尋が唇を求めてくる。和彦は甘やかすように唇を吸ってやり、口腔に舌を差し込んで舐めてやる。いつしか口づけに夢中になりながら、しっかりと抱き合い、まだ繋がっている千尋のものに襞と粘膜をまとわりつかせる。
千尋の欲望が再び熱く硬くなるまでに、さほど時間を必要としなかった。
「あっ……」
唇を離した瞬間を狙ったように千尋が腰を揺らし、簡単に官能を刺激された和彦は声を洩らす。
甘える子供のような表情をうかべながら、内奥で蠢くものはふてぶてしい大人の男そのものだ。そんな千尋を、和彦はやはり甘やかしたくて仕方ない。何より千尋は、甘やかされるのが大好きなのだ。
「――先生、もっと気持ちいいことしよう。先生の大好きなもの、いっぱい中に出してあげるから」
あざといほど子供っぽい口調で囁かれ、和彦は返事の代わりに、熱く脈打つ欲望をきつく締め付けた。
シャワーを浴びて客間に戻った和彦は、寝ぼけた表情で布団の上に座り込んだ千尋を見て、言葉に詰まる。静かに客間を抜け出したつもりだが、和彦がいないことにすぐに千尋は気づいたようだ。子供のように深い寝息を立てていたくせに、変なところで千尋は鋭い。
「まだ寝たいなら、自分が使っていた部屋に戻れ。もう少し寝られるだろ」
寝癖だらけの髪を掻き上げ、千尋がちらりと笑う。
「じいちゃんの目が気になる?」
「……当たり前だ。本当は、夜のうちにお前を追い出したかったのに、お前が子供並みに寝つきがいいせいで――」
結局、同じ布団で寝てしまった。
朝早くに目が覚めた和彦は、ひどい自己嫌悪に苛まれ、守光がまだ起きてこないことを願いながら、慌ててシャワーを浴びてきたのだ。夜中にあれだけの嬌声を上げて、千尋とどんな行為に及んだのか知られたにせよ、せめて朝は、格好だけでも取り繕っておきたかった。
逞しい部分で内奥をこじ開けられ、襞と粘膜を蹂躙するように擦り上げられるたびに、ビクビクと上体を震わせるが、懸命に声は堪える。和彦のそんな姿に、千尋の欲望は煽られているようだった。
「たまんない、今の先生の姿。つらそうな顔してるのに、ここはこんなに悦んでてさ」
千尋はゆっくりと腰を突き上げながら、開いた両足の間で揺れる和彦の欲望を握り締めてくる。咄嗟に唇を噛んで嬌声を押し殺したが、そんな和彦を追い詰めるように千尋は欲望を手荒く扱き始める。内奥では、力強く脈打つものが蠢き、鳥肌が立つほど感じてしまう。
「うっ、うっ、うぅっ――」
「感じまくってるね、先生。中、興奮して、ギュウギュウ締まりまくってる。……溶けそうなぐらい、気持ちいい……」
両足を抱え直されて、一度だけ大きく内奥を突き上げられる。息を詰めて仰け反った和彦は、数秒の間を置いて熱い吐息を洩らしていた。
和彦が脆くなっていると感じ取ったのか、千尋が甘えるように覆い被さってくる。求められ、唇を吸い合ってから、舌を絡める。その間も千尋は、緩やかな律動を内奥で刻み、無意識のうちに和彦は腰の動きを同調させて受け止める。さらに深く、奥まで千尋のものを呑み込むために。
「んあっ……、はっ、あっ、あっ、千、尋っ……」
千尋の肩にすがりつき、和彦は控えめに声を上げ始める。
「先生、いつもみたいに、もっと声出してよ。じいちゃんの部屋まで聞こえるような、すごい声」
上体を起こした千尋が、繋がった部分を指で擦ってくる。和彦は首を横に振るが、さすがに長嶺の男だけあって、欲しい答えを引き出すために千尋は淫らな手段を行使してきた。反り返って震える和彦の欲望を指先でくすぐったあと、柔らかな膨らみをきつく揉みしだき始めたのだ。
「うああっ」
たまらず和彦が声を上げると、内奥に収まっている千尋のものがさらに大きさを増す。
内奥を強く突き上げられたかと思うと、次の瞬間には柔らかな膨らみを手荒く愛撫される。それを交互に繰り返されているうちに、和彦は放埓に声を上げるようになっていた。その声に煽られ、千尋はますます猛る。
若い獣なりに、老獪な古狐に張り合っているのだろうか。ふっとそんなことを考えた和彦は、懸命に両腕を千尋の背に回し、抱き締めてやる。
「……千尋、千尋――」
「ごめっ……、先生、俺もうっ……」
内奥深くで千尋の欲望が震え、爆ぜる感触があった。それに、精をたっぷり注ぎ込まれる感触も。気も遠くなるような陶酔感に和彦は、尾を引く悦びの声をこぼし、千尋から数拍遅れて絶頂に達する。千尋の引き締まった下腹部を、迸らせた精で濡らしていた。
荒い呼吸を繰り返しながら、千尋が唇を求めてくる。和彦は甘やかすように唇を吸ってやり、口腔に舌を差し込んで舐めてやる。いつしか口づけに夢中になりながら、しっかりと抱き合い、まだ繋がっている千尋のものに襞と粘膜をまとわりつかせる。
千尋の欲望が再び熱く硬くなるまでに、さほど時間を必要としなかった。
「あっ……」
唇を離した瞬間を狙ったように千尋が腰を揺らし、簡単に官能を刺激された和彦は声を洩らす。
甘える子供のような表情をうかべながら、内奥で蠢くものはふてぶてしい大人の男そのものだ。そんな千尋を、和彦はやはり甘やかしたくて仕方ない。何より千尋は、甘やかされるのが大好きなのだ。
「――先生、もっと気持ちいいことしよう。先生の大好きなもの、いっぱい中に出してあげるから」
あざといほど子供っぽい口調で囁かれ、和彦は返事の代わりに、熱く脈打つ欲望をきつく締め付けた。
シャワーを浴びて客間に戻った和彦は、寝ぼけた表情で布団の上に座り込んだ千尋を見て、言葉に詰まる。静かに客間を抜け出したつもりだが、和彦がいないことにすぐに千尋は気づいたようだ。子供のように深い寝息を立てていたくせに、変なところで千尋は鋭い。
「まだ寝たいなら、自分が使っていた部屋に戻れ。もう少し寝られるだろ」
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「じいちゃんの目が気になる?」
「……当たり前だ。本当は、夜のうちにお前を追い出したかったのに、お前が子供並みに寝つきがいいせいで――」
結局、同じ布団で寝てしまった。
朝早くに目が覚めた和彦は、ひどい自己嫌悪に苛まれ、守光がまだ起きてこないことを願いながら、慌ててシャワーを浴びてきたのだ。夜中にあれだけの嬌声を上げて、千尋とどんな行為に及んだのか知られたにせよ、せめて朝は、格好だけでも取り繕っておきたかった。
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