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第17話
(19)
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いきなり胸に顔を埋められ、突起を強く吸い上げられる。和彦は唇を引き結んで声を堪えたが、両足の間に差し込まれた手に敏感なものを掴まれると、もうダメだった。ビクリと腰を震わせて、爪先を突っ張らせる。
「ふっ……、あっ、あぁっ――」
和彦は控えめに声を上げながら、鷹津の肩に手を置く。胸の突起を執拗に吸い上げていた鷹津が顔を上げ、ベロリと唇を舐められる。それが合図のように互いの唇と舌を吸い合い、一方で、敏感なものを扱く鷹津の手の動きが速くなる。和彦のものは、他の男にもそうであるように、鷹津の手の中で従順に形を変え、熱くなっていた。
「お前とは違って、こっちは素直で可愛いな。ちょっと撫でてやったら、もう嬉し泣きしてるぞ」
揶揄するように声をかけてきた鷹津が、和彦のものの先端を指の腹で撫でる。指摘された通り、和彦のものはすでに透明なしずくを滲ませていた。
「……気持ちの悪い言い方を、するなっ……」
「ふん。だったら、明け透けに言い直してやろうか?」
鷹津の唇が耳元に寄せられ、露骨な言葉を注ぎ込まれる。全身を羞恥と屈辱で熱くしながら、和彦は身を捩ろうとしたが、もちろん鷹津が許すはずもない。唾液で濡らした指が強引に内奥に挿入され、苦しさに呻きながらも和彦は拒めなかった。
片足を抱え上げられ、指で解されていく内奥の様子を、しっかりと鷹津に観察される。
たまらなく恥ずかしいし、辱められているという意識もある。だが、食い入るように自分の秘部を見つめ、手荒だがしっかりと愛撫を施す鷹津を見上げていると、奇妙な高ぶりが和彦の中で湧き起こる。情、というものかもしれない。
和彦の眼差しに気づいたのか、鷹津は驚いたように軽く目を見開いたあと、皮肉っぽい笑みを浮かべた。
「自分が今、男を誘う艶っぽい表情をしてると自覚があるか?」
「……なんであんたを、誘わなきゃいけないんだ」
「俺が欲しいだろ?」
内奥深くで二本の指が、発情した襞と粘膜をまさぐり、掻く動きを繰り返す。意識しないまま和彦の腰が揺れ、鷹津の指をきつく締め付ける。
「言葉じゃなく、態度で示してくれたみたいだな」
「そんなこと、ない――」
ここで鷹津の指が引き抜かれ、じわじわと押し寄せていた快感がふっと消える。抗議の声を上げるわけにもいかない和彦は顔を背けようとしたが、すかさず唇を塞がれた。
口腔に差し込まれた鷹津の舌に軽く噛みつきはしたものの、すぐに濡れた音を立てて吸ってやる。表情には出さないものの、鷹津はこの口づけに興奮していた。和彦は片手を取られ、すでに熱く高ぶった欲望を握らされる。
言われなくても、何をすればいいのかはわかる。和彦は鷹津のものに指を絡め、緩やかに扱いてやる。鷹津が苦しげに眉をひそめ、荒く息を吐き出した。
「サービスがいいな」
「……一応、助けてもらったからな」
「お前、いつも護衛を張り付かせてるくせに、どうしてあんな、見るからにヤバそうな男と二人きりになった。俺が現れなかったら、今頃あの男のものを、突っ込まれていたかもしれねーぞ」
言っていることはもっともだと思うのだが、鷹津の物言いはあまりに品性に欠ける。
「言っただろ。あれは総和会の男だ。長嶺組としては、信頼の証として護衛を外すんだ。ぼくが知っている総和会の人間は、基本的に礼儀正しい。あの男は、特別だ……」
鷹津は何か思案するような表情となる。無精ひげの目立つ彫りの深い顔立ちは、普段は皮肉っぽくて粗野な印象が強いのだが、表情によっては意外に知的に見える。互いに裸になり、熱い欲望を晒した姿でなければ、まじまじと見入ってしまったかもしれない。
胸のざわつきを覚えた和彦がそっと視線を逸らすと、鷹津が唇を求めてくる。唇と舌を吸い合いながら、てのひらでは鷹津の欲望の脈動を感じていると、ふいに囁かれた。
「――今日は、俺のを舐めるか?」
露骨な言葉に、羞恥のあまり動揺してしまう。和彦が何も言えないでいると、どういう意味か、鷹津は楽しげに声を洩らして笑った。
「性質の悪いオンナのくせに、初心な処女みたいな顔をするな。……興奮して、お前の口に突っ込みたくなるだろ」
「……下品な男だ」
「そんな男にも餌を与えなきゃいけないんだ、飼い主は大変だな」
和彦は唇を思いきりへの字に曲げたが、鷹津が覆い被さってくると、両腕をしっかりと背に回した。
鷹津は当然の権利のように、内奥への侵入を開始する。
「うっ、あっ、あっ――」
苦痛と戸惑いと歓喜で、和彦の内奥が妖しく蠢く。その感触を堪能するように鷹津は腰を突き上げ、襞と粘膜を強く擦り上げる。鷹津の欲望の逞しさと熱さが、これ以上なくはっきりとわかり、それが行き来するたびに、和彦は官能を刺激されていた。
「ふっ……、あっ、あぁっ――」
和彦は控えめに声を上げながら、鷹津の肩に手を置く。胸の突起を執拗に吸い上げていた鷹津が顔を上げ、ベロリと唇を舐められる。それが合図のように互いの唇と舌を吸い合い、一方で、敏感なものを扱く鷹津の手の動きが速くなる。和彦のものは、他の男にもそうであるように、鷹津の手の中で従順に形を変え、熱くなっていた。
「お前とは違って、こっちは素直で可愛いな。ちょっと撫でてやったら、もう嬉し泣きしてるぞ」
揶揄するように声をかけてきた鷹津が、和彦のものの先端を指の腹で撫でる。指摘された通り、和彦のものはすでに透明なしずくを滲ませていた。
「……気持ちの悪い言い方を、するなっ……」
「ふん。だったら、明け透けに言い直してやろうか?」
鷹津の唇が耳元に寄せられ、露骨な言葉を注ぎ込まれる。全身を羞恥と屈辱で熱くしながら、和彦は身を捩ろうとしたが、もちろん鷹津が許すはずもない。唾液で濡らした指が強引に内奥に挿入され、苦しさに呻きながらも和彦は拒めなかった。
片足を抱え上げられ、指で解されていく内奥の様子を、しっかりと鷹津に観察される。
たまらなく恥ずかしいし、辱められているという意識もある。だが、食い入るように自分の秘部を見つめ、手荒だがしっかりと愛撫を施す鷹津を見上げていると、奇妙な高ぶりが和彦の中で湧き起こる。情、というものかもしれない。
和彦の眼差しに気づいたのか、鷹津は驚いたように軽く目を見開いたあと、皮肉っぽい笑みを浮かべた。
「自分が今、男を誘う艶っぽい表情をしてると自覚があるか?」
「……なんであんたを、誘わなきゃいけないんだ」
「俺が欲しいだろ?」
内奥深くで二本の指が、発情した襞と粘膜をまさぐり、掻く動きを繰り返す。意識しないまま和彦の腰が揺れ、鷹津の指をきつく締め付ける。
「言葉じゃなく、態度で示してくれたみたいだな」
「そんなこと、ない――」
ここで鷹津の指が引き抜かれ、じわじわと押し寄せていた快感がふっと消える。抗議の声を上げるわけにもいかない和彦は顔を背けようとしたが、すかさず唇を塞がれた。
口腔に差し込まれた鷹津の舌に軽く噛みつきはしたものの、すぐに濡れた音を立てて吸ってやる。表情には出さないものの、鷹津はこの口づけに興奮していた。和彦は片手を取られ、すでに熱く高ぶった欲望を握らされる。
言われなくても、何をすればいいのかはわかる。和彦は鷹津のものに指を絡め、緩やかに扱いてやる。鷹津が苦しげに眉をひそめ、荒く息を吐き出した。
「サービスがいいな」
「……一応、助けてもらったからな」
「お前、いつも護衛を張り付かせてるくせに、どうしてあんな、見るからにヤバそうな男と二人きりになった。俺が現れなかったら、今頃あの男のものを、突っ込まれていたかもしれねーぞ」
言っていることはもっともだと思うのだが、鷹津の物言いはあまりに品性に欠ける。
「言っただろ。あれは総和会の男だ。長嶺組としては、信頼の証として護衛を外すんだ。ぼくが知っている総和会の人間は、基本的に礼儀正しい。あの男は、特別だ……」
鷹津は何か思案するような表情となる。無精ひげの目立つ彫りの深い顔立ちは、普段は皮肉っぽくて粗野な印象が強いのだが、表情によっては意外に知的に見える。互いに裸になり、熱い欲望を晒した姿でなければ、まじまじと見入ってしまったかもしれない。
胸のざわつきを覚えた和彦がそっと視線を逸らすと、鷹津が唇を求めてくる。唇と舌を吸い合いながら、てのひらでは鷹津の欲望の脈動を感じていると、ふいに囁かれた。
「――今日は、俺のを舐めるか?」
露骨な言葉に、羞恥のあまり動揺してしまう。和彦が何も言えないでいると、どういう意味か、鷹津は楽しげに声を洩らして笑った。
「性質の悪いオンナのくせに、初心な処女みたいな顔をするな。……興奮して、お前の口に突っ込みたくなるだろ」
「……下品な男だ」
「そんな男にも餌を与えなきゃいけないんだ、飼い主は大変だな」
和彦は唇を思いきりへの字に曲げたが、鷹津が覆い被さってくると、両腕をしっかりと背に回した。
鷹津は当然の権利のように、内奥への侵入を開始する。
「うっ、あっ、あっ――」
苦痛と戸惑いと歓喜で、和彦の内奥が妖しく蠢く。その感触を堪能するように鷹津は腰を突き上げ、襞と粘膜を強く擦り上げる。鷹津の欲望の逞しさと熱さが、これ以上なくはっきりとわかり、それが行き来するたびに、和彦は官能を刺激されていた。
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