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第15話
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仰向けにされ、乱暴に下着を脱がされたあと、両足を抱えて思いきり左右に開かれる。内腿に熱い息遣いを感じたとき、和彦はすでに賢吾に支配されていた。
「ああっ――」
敏感なものをいきなり舐め上げられ、和彦はビクビクと腰を震わせながら、声を上げる。快美さが全身を駆け抜け、一瞬にして賢吾の愛撫に搦め捕られた。
「酒の肴としては極上だな、この肉は」
羞恥を煽るようなことを呟いて、賢吾が和彦のものを口腔に含む。和彦は大きく息を吸い込んで、畳の上に足を突っ張らせる。
賢吾は容赦なかった。和彦のものをきつく吸引しながら、柔らかな膨らみを揉みしだいてくる。鋭い快感に悲鳴を上げた和彦は、身悶え、賢吾の愛撫から逃れようとするが、腰を揺するたびに先端に歯列が擦りつけられ、上擦った声を上げさせられる。
「んあっ、あっ、嫌、だ……。それは、怖い……」
切迫感と甘さを含んだ声で和彦が訴えると、楽しげに賢吾が応じる。
「俺が、先生に痛い思いをさせるはずないだろ。大事に大事に、こうして可愛がってやってるのに」
手荒い愛撫にも、和彦の欲望は熱くなり、身を起こしていた。そんな欲望をねっとりと根元から舐め上げて、先端を舌先で弄られる。たまらず和彦は啜り泣きのような声を洩らしていた。
「ほら見ろ。痛くねーだろ?」
再び先端に歯列が擦りつけられ、和彦は畳の上で思いきり仰け反る。このとき、異変に気づいた。視線の先で、閉めたはずの障子が開いていた。しかも、ダークスーツ姿の男が立っている。
快感で霞む目を凝らして確認しようとしたとき、官能的なバリトンで賢吾が言った。
「それに先生は、うちの息子の大事なオンナでもあるからな。――その息子が見ている前で、下手なことはできねーな」
和彦が目を凝らすまでもなく、視線の先に立つ男のほうがこちらに歩み寄ってきて、畳に膝をつく。
和彦の顔を覗き込み、貪るような口づけをしてきたのは、千尋だった。
「ひあっ」
尻の肉を荒々しく揉みしだきながら、千尋が腰を突き上げてくる。若くふてぶてしい欲望に内奥深くを抉られて、和彦はビクン、ビクンと背をしならせていた。その背を、和彦の背後に回っている賢吾にじっくりと舐め上げられる。
絞り上げるように千尋のものを内奥全体で締め付ける。すると千尋が、汗を滴らせた野生的な顔をわずかにしかめる。
「……すげー、先生の中。ずっと、締まりっぱなし。――俺とオヤジに攻められるの、最初はすごく嫌がるけど、実は先生、好きだよね?」
緩く腰を動かしながら、千尋がそんなことを囁いてくる。睨みつける気力もない和彦は顔を伏せようとするが、胡坐をかいた千尋の腰の上に、向き合う形で座らされ、しっかりと繋がっているため、できる抵抗などたかが知れている。
千尋に下から顔を覗き込まれたので、今度は背けてみたが、すかさず賢吾にあごを掴まれて振り向かされると、口腔に舌が押し込まれた。
「うっ、んっ……」
ドクッ、ドクッと内奥深くで脈打つ千尋の欲望を感じながら、口腔を賢吾の舌に犯され、胸の突起を千尋に貪られる。反り返って震える和彦のものを嬲るのはどちらの手か、もうわからなかった。
さきほどから和彦は、絶えず父子の淫らな攻めに晒され、狂おしい快感を味わわされていた。
総和会会長である祖父宅から戻ってきた千尋は、この部屋にやってくるなり、畳の上でしどけない格好となっている和彦に口づけし、ダークスーツを脱ぎ捨てて、挑みかかってきた。
気がつけば和彦は、布団の上で賢吾と千尋に求められ、こうして繋がり、絡み合っている。
唆されて震える舌を差し出すと、賢吾に激しく吸われる。そのまま絡め合っていると、顔を上げた千尋に子供のようにせがまれ、今度は千尋と舌を絡める。
「わがままなガキだ」
賢吾がこう洩らすと、口づけの合間に千尋が憎まれ口を叩く。
「オヤジの躾がいいからな」
「ああ、感謝しろよ」
千尋に腰を掴まれて、揺り動かされる。熱く硬いものに内奥を掻き回されているうちに、和彦も自ら腰を動かすようになっていた。そんな和彦を煽るように、背後から賢吾の手に胸を撫で回され、もう片方の手で、濡れそぼったものを上下に扱かれる。
「あうっ、うっ、うくっ……ん。いっ、ぃ……。いいっ――」
「いい声だよ、先生。すごく、興奮する。先生って感じすぎると、泣いてるような声出すよね。いやらしいけど、可愛い声、俺、好きだよ」
和彦は放埓に声を上げながら、千尋の腕に手をかける。ちょうどタトゥーに触れたので、震える指先でなぞってやる。千尋は犬のように大きく身震いしたあと、和彦の唇を貪ってくる。すると、和彦のものを扱く賢吾の手の動きが速くなり、堪えきれなかった。
「ああっ――」
敏感なものをいきなり舐め上げられ、和彦はビクビクと腰を震わせながら、声を上げる。快美さが全身を駆け抜け、一瞬にして賢吾の愛撫に搦め捕られた。
「酒の肴としては極上だな、この肉は」
羞恥を煽るようなことを呟いて、賢吾が和彦のものを口腔に含む。和彦は大きく息を吸い込んで、畳の上に足を突っ張らせる。
賢吾は容赦なかった。和彦のものをきつく吸引しながら、柔らかな膨らみを揉みしだいてくる。鋭い快感に悲鳴を上げた和彦は、身悶え、賢吾の愛撫から逃れようとするが、腰を揺するたびに先端に歯列が擦りつけられ、上擦った声を上げさせられる。
「んあっ、あっ、嫌、だ……。それは、怖い……」
切迫感と甘さを含んだ声で和彦が訴えると、楽しげに賢吾が応じる。
「俺が、先生に痛い思いをさせるはずないだろ。大事に大事に、こうして可愛がってやってるのに」
手荒い愛撫にも、和彦の欲望は熱くなり、身を起こしていた。そんな欲望をねっとりと根元から舐め上げて、先端を舌先で弄られる。たまらず和彦は啜り泣きのような声を洩らしていた。
「ほら見ろ。痛くねーだろ?」
再び先端に歯列が擦りつけられ、和彦は畳の上で思いきり仰け反る。このとき、異変に気づいた。視線の先で、閉めたはずの障子が開いていた。しかも、ダークスーツ姿の男が立っている。
快感で霞む目を凝らして確認しようとしたとき、官能的なバリトンで賢吾が言った。
「それに先生は、うちの息子の大事なオンナでもあるからな。――その息子が見ている前で、下手なことはできねーな」
和彦が目を凝らすまでもなく、視線の先に立つ男のほうがこちらに歩み寄ってきて、畳に膝をつく。
和彦の顔を覗き込み、貪るような口づけをしてきたのは、千尋だった。
「ひあっ」
尻の肉を荒々しく揉みしだきながら、千尋が腰を突き上げてくる。若くふてぶてしい欲望に内奥深くを抉られて、和彦はビクン、ビクンと背をしならせていた。その背を、和彦の背後に回っている賢吾にじっくりと舐め上げられる。
絞り上げるように千尋のものを内奥全体で締め付ける。すると千尋が、汗を滴らせた野生的な顔をわずかにしかめる。
「……すげー、先生の中。ずっと、締まりっぱなし。――俺とオヤジに攻められるの、最初はすごく嫌がるけど、実は先生、好きだよね?」
緩く腰を動かしながら、千尋がそんなことを囁いてくる。睨みつける気力もない和彦は顔を伏せようとするが、胡坐をかいた千尋の腰の上に、向き合う形で座らされ、しっかりと繋がっているため、できる抵抗などたかが知れている。
千尋に下から顔を覗き込まれたので、今度は背けてみたが、すかさず賢吾にあごを掴まれて振り向かされると、口腔に舌が押し込まれた。
「うっ、んっ……」
ドクッ、ドクッと内奥深くで脈打つ千尋の欲望を感じながら、口腔を賢吾の舌に犯され、胸の突起を千尋に貪られる。反り返って震える和彦のものを嬲るのはどちらの手か、もうわからなかった。
さきほどから和彦は、絶えず父子の淫らな攻めに晒され、狂おしい快感を味わわされていた。
総和会会長である祖父宅から戻ってきた千尋は、この部屋にやってくるなり、畳の上でしどけない格好となっている和彦に口づけし、ダークスーツを脱ぎ捨てて、挑みかかってきた。
気がつけば和彦は、布団の上で賢吾と千尋に求められ、こうして繋がり、絡み合っている。
唆されて震える舌を差し出すと、賢吾に激しく吸われる。そのまま絡め合っていると、顔を上げた千尋に子供のようにせがまれ、今度は千尋と舌を絡める。
「わがままなガキだ」
賢吾がこう洩らすと、口づけの合間に千尋が憎まれ口を叩く。
「オヤジの躾がいいからな」
「ああ、感謝しろよ」
千尋に腰を掴まれて、揺り動かされる。熱く硬いものに内奥を掻き回されているうちに、和彦も自ら腰を動かすようになっていた。そんな和彦を煽るように、背後から賢吾の手に胸を撫で回され、もう片方の手で、濡れそぼったものを上下に扱かれる。
「あうっ、うっ、うくっ……ん。いっ、ぃ……。いいっ――」
「いい声だよ、先生。すごく、興奮する。先生って感じすぎると、泣いてるような声出すよね。いやらしいけど、可愛い声、俺、好きだよ」
和彦は放埓に声を上げながら、千尋の腕に手をかける。ちょうどタトゥーに触れたので、震える指先でなぞってやる。千尋は犬のように大きく身震いしたあと、和彦の唇を貪ってくる。すると、和彦のものを扱く賢吾の手の動きが速くなり、堪えきれなかった。
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