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第9話
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「それでも減らず口を叩く度胸は褒めてやる。だが、頭はよくない。この状況でそういうことを言えば、半殺しにされても文句は言えんぞ」
鷹津の片手が振り上げられるのを見て、咄嗟に顔を背けてきつく目を閉じる。殴られると思ったのだ。だが、鷹津は予想外の行動に出た。
和彦が着ているシャツの襟元を掴み、一気に引き破ったのだ。声も出せず見上げた先で、鷹津は下手なヤクザよりよほど獰猛な笑みを浮かべていた。
「自覚がないようだから、教えてやる。お前は弱くはない。むしろ、したたかだ。したたかで妖しい、〈オンナ〉だ」
鷹津の彫りの深い顔が近づいてきて、有無を言わせず唇を塞がれた。和彦は喉の奥から引き攣った呻き声を洩らし、足をばたつかせ、顔を押し退けようとしたが、鷹津は容赦なかった。
あごを掴む指に力が加わり、骨が砕かれそうになる。同時に、もう片方の手が下肢に伸び、カーゴパンツの上から和彦のものは強く握り締められた。
痛みに、身じろぎもできなくなる。何より、筋肉質で厚みのある鷹津の体は、圧倒的に和彦より重い。この体勢では押し退けられない。
和彦の反応に満足したのか、鷹津は一度唇を離し、じっくりと見下ろしてくる。
「恨むなら、長嶺を恨めよ。あの男が俺を挑発した。自分のオンナを、俺に見せびらかした。あいつがイイ〈女〉を抱く分には、俺はなんとも思わない。たった一度しか抱かない、遊びですらない女をいくら見せびらかされたって、地面に落ちてる石ころと一緒だ。意識なんざしない。だが、お前は違う――」
鷹津の手に、手荒く敏感なものを揉まれる。痛みに声を洩らすと、すかさず唇を熱い舌で舐められ、あまりの気持ち悪さに和彦は身震いしていた。剥き出しの神経に、不快なものを擦りつけられているような、そんな耐え難さだ。
「こんなものを付けた色男で、医者なんてしているエリートだ。それこそ、イイ女にも金にも不自由しないだろう。そんなお前を、あの蛇みたいな男が抱いて、よがらせている。……妙に興奮するものがある。あいつが一度だけ抱いた女を俺が抱いたところで、なんの感慨もないが、お前は違う。何度も何度も長嶺に抱かれている。奴にとって、特別なオンナだ」
鷹津の手にカーゴパンツと下着を強引に引き下ろされ、外気に晒されて怯える和彦のものは、燃えそうに熱い手に直接握り締められた。
「うぅっ……」
恐怖と痛みに、鷹津の肩に手をかけたまま和彦は動けない。再び鷹津に唇を舐められてから、強靭な舌にこじ開けられそうになり、さすがに顔を背けようとしたが、敏感なものを握る手に力が込められ、痛みに声を上げる。
口腔に鷹津の舌がヌルリと入り込み、露骨に濡れた音を立てて舐め回されながら、唾液を流し込まれる。いっそ気を失ってしまいたくなるような嫌悪感が、全身を駆け抜ける。厚みのある体にのしかかられながら、本能的なものから抵抗するが、明らかに鷹津は、和彦の抵抗を楽しんでいた。
「ひっ」
和彦のものの根元が、指の輪によって強く締め付けられる。痛みに息が詰まり、体が強張る。そんな和彦の耳元に顔を寄せ、鷹津が囁いてきた。
「抵抗するなら、握り潰してやろうか? これが使い物にならなくなったら、長嶺たちも、お前を本当の〈女〉にしてくれるかもな」
屈辱から、カッと体が熱くなる。和彦は間近にある鷹津の顔を睨みつけるが、圧倒的に優位に立っている男は、蛇蝎の片割れであるサソリの例えに相応しく、怖い笑みを唇に刻んだ。
抵抗心を確かめるように鷹津にじっくりと唇を吸われ、和彦は必死に歯を食い縛る。すると、握られたものを手荒く扱き上げられる。快感など湧き起こるはずもなく、ただ痛い。和彦の苦痛の表情に気づいたのか、鷹津の手が下肢から退く。
ほっとできたのは、ほんの数瞬だった。
喉元に大きな手がかかり、和彦は目を見開く。軽く喉を絞められて息苦しさに小さく喘ぐと、その状態で鷹津は、カーゴパンツと下着をさらに引き下ろし始めた。もちろん和彦は声を出せず、抵抗もできない。下肢を剥かれた挙げ句に、上着と、引き裂かれたシャツも脱がされていた。
鷹津は、冷めた目で和彦の体を見下ろし、まるで検分するように片手で触れてくる。
「これが、三人のヤクザと寝ている〈オンナ〉の体か……」
鷹津に触れられる部分から鳥肌が立つ。いつの間にか喉元にかかった手は退けられたが、それでも和彦は動けなかった。鷹津の凶暴性は、次の瞬間には暴発しそうな危うさがあり、だからこそ手加減を忘れて痛めつけられそうなのだ。
「――足を立てて開け。大きくな」
命令されて片足を抱えられると、従わないわけにはいかない。和彦はぎこちなく両足を立て、左右に開いた。鷹津の手にさらに足を開かされ、腰が割り込まされる。
「うあっ……」
鷹津の片手が振り上げられるのを見て、咄嗟に顔を背けてきつく目を閉じる。殴られると思ったのだ。だが、鷹津は予想外の行動に出た。
和彦が着ているシャツの襟元を掴み、一気に引き破ったのだ。声も出せず見上げた先で、鷹津は下手なヤクザよりよほど獰猛な笑みを浮かべていた。
「自覚がないようだから、教えてやる。お前は弱くはない。むしろ、したたかだ。したたかで妖しい、〈オンナ〉だ」
鷹津の彫りの深い顔が近づいてきて、有無を言わせず唇を塞がれた。和彦は喉の奥から引き攣った呻き声を洩らし、足をばたつかせ、顔を押し退けようとしたが、鷹津は容赦なかった。
あごを掴む指に力が加わり、骨が砕かれそうになる。同時に、もう片方の手が下肢に伸び、カーゴパンツの上から和彦のものは強く握り締められた。
痛みに、身じろぎもできなくなる。何より、筋肉質で厚みのある鷹津の体は、圧倒的に和彦より重い。この体勢では押し退けられない。
和彦の反応に満足したのか、鷹津は一度唇を離し、じっくりと見下ろしてくる。
「恨むなら、長嶺を恨めよ。あの男が俺を挑発した。自分のオンナを、俺に見せびらかした。あいつがイイ〈女〉を抱く分には、俺はなんとも思わない。たった一度しか抱かない、遊びですらない女をいくら見せびらかされたって、地面に落ちてる石ころと一緒だ。意識なんざしない。だが、お前は違う――」
鷹津の手に、手荒く敏感なものを揉まれる。痛みに声を洩らすと、すかさず唇を熱い舌で舐められ、あまりの気持ち悪さに和彦は身震いしていた。剥き出しの神経に、不快なものを擦りつけられているような、そんな耐え難さだ。
「こんなものを付けた色男で、医者なんてしているエリートだ。それこそ、イイ女にも金にも不自由しないだろう。そんなお前を、あの蛇みたいな男が抱いて、よがらせている。……妙に興奮するものがある。あいつが一度だけ抱いた女を俺が抱いたところで、なんの感慨もないが、お前は違う。何度も何度も長嶺に抱かれている。奴にとって、特別なオンナだ」
鷹津の手にカーゴパンツと下着を強引に引き下ろされ、外気に晒されて怯える和彦のものは、燃えそうに熱い手に直接握り締められた。
「うぅっ……」
恐怖と痛みに、鷹津の肩に手をかけたまま和彦は動けない。再び鷹津に唇を舐められてから、強靭な舌にこじ開けられそうになり、さすがに顔を背けようとしたが、敏感なものを握る手に力が込められ、痛みに声を上げる。
口腔に鷹津の舌がヌルリと入り込み、露骨に濡れた音を立てて舐め回されながら、唾液を流し込まれる。いっそ気を失ってしまいたくなるような嫌悪感が、全身を駆け抜ける。厚みのある体にのしかかられながら、本能的なものから抵抗するが、明らかに鷹津は、和彦の抵抗を楽しんでいた。
「ひっ」
和彦のものの根元が、指の輪によって強く締め付けられる。痛みに息が詰まり、体が強張る。そんな和彦の耳元に顔を寄せ、鷹津が囁いてきた。
「抵抗するなら、握り潰してやろうか? これが使い物にならなくなったら、長嶺たちも、お前を本当の〈女〉にしてくれるかもな」
屈辱から、カッと体が熱くなる。和彦は間近にある鷹津の顔を睨みつけるが、圧倒的に優位に立っている男は、蛇蝎の片割れであるサソリの例えに相応しく、怖い笑みを唇に刻んだ。
抵抗心を確かめるように鷹津にじっくりと唇を吸われ、和彦は必死に歯を食い縛る。すると、握られたものを手荒く扱き上げられる。快感など湧き起こるはずもなく、ただ痛い。和彦の苦痛の表情に気づいたのか、鷹津の手が下肢から退く。
ほっとできたのは、ほんの数瞬だった。
喉元に大きな手がかかり、和彦は目を見開く。軽く喉を絞められて息苦しさに小さく喘ぐと、その状態で鷹津は、カーゴパンツと下着をさらに引き下ろし始めた。もちろん和彦は声を出せず、抵抗もできない。下肢を剥かれた挙げ句に、上着と、引き裂かれたシャツも脱がされていた。
鷹津は、冷めた目で和彦の体を見下ろし、まるで検分するように片手で触れてくる。
「これが、三人のヤクザと寝ている〈オンナ〉の体か……」
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「――足を立てて開け。大きくな」
命令されて片足を抱えられると、従わないわけにはいかない。和彦はぎこちなく両足を立て、左右に開いた。鷹津の手にさらに足を開かされ、腰が割り込まされる。
「うあっ……」
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