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第5話
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たまらず、啜り泣きのような声を洩らすと、賢吾の手があごにかかり、限界まで振り向かされる。喘いだ次の瞬間には、賢吾に唇を吸われていた。
「――そろそろイかせてやろう。あまりイジメて、嫌われたくないしな」
口づけの合間に、残酷なほど優しい声で言われる。だが、間近で見つめる賢吾の目には、巨体をしならせる大蛇の姿がちらついているようだった。表面上、どれだけ紳士的な物腰を取り繕っていても、この男の本性は隠しきれないのだ。
実際、次に賢吾が放った言葉は、容赦なかった。
「ただし、イかせるのは、俺じゃない、三田村だ」
和彦はゆっくりと目を開き、賢吾を見つめる。薄い笑みを浮かべた賢吾は、ペロリと和彦の唇を舐めてきた。
「痛いのが何より嫌いな先生に、俺なりに気をつかってるんだぜ。自分のオンナを痛めつけるのは趣味じゃないしな。ただ、どうしようもなく先生を泣かせて、よがり狂わせたくなるのは仕方ない。そういう性質だからな。……三田村は、その道具としては最適だ」
賢吾が根っからのヤクザだと、頭では理解しているつもりだった。だが、粗暴さを表に出さないため、どれだけひどいことができる男なのか、つい忘れそうになる。
和彦を拉致して、何人もの前で辱め、それを平然と眺めていたのは、賢吾だ。和彦から職場だけでなく、穏やかな日常生活すら奪い、そして、ヤクザに飼われるオンナという立場を押し付けてきたのも、賢吾だ。
賢吾は、三田村の主として、傲慢に命じた。
「――三田村、先生のものを舐めてやれ。犬のようにな」
反射的に和彦は逃れようとしたが、内奥に深々と賢吾のものを含まされているうえに、両足を抱え上げられると、どうすることもできない。
和彦はやめるよう哀願したが、賢吾どころか、三田村すら意に介した様子も見せない。まるで機械のように淡々と三田村はベッドに上がり、和彦の開かされた両足の間に顔を埋めた。
ぴちゃっ、と先端を舐められた途端、和彦は電流を流されたように体を戦慄かせる。
「ふっ……」
顔を背けた和彦は、懸命に声を殺す。激しい拒絶の気持ちとは裏腹に、恥知らずな嬌声を上げてしまいそうだった。
丹念に先端から括れを舐められてから、熱く濡れた口腔に和彦のものはしっとりと包み込まれて吸引される。そこが、和彦の限界だった。
「あっ、あっ、ああっ――」
追い討ちをかけるように賢吾に緩く腰を動かされ、内奥深くを逞しいもので掻き回される。
痛みが何より苦手な和彦の扱いを、賢吾はよく心得ていた。快感だけでなく、三田村の存在によって、和彦の心は掻き乱され、切り裂かれていく。
抱え上げられていた両足を下ろされ、賢吾の片手があごにかかり、振り向かされる。和彦は考えるより先に、賢吾の唇に自分から唇を重ね、口腔に舌を差し込んだ。
賢吾と舌を絡ませる一方で、三田村の舌はある種の情熱を感じさせる動きで、和彦のものに絡みついてくる。
「んっ、んんっ……」
ビクッ、ビクッと腰を震わせ、和彦は深い陶酔感を味わう。張り詰めたものの根元に食い込む革紐が苦しいのに、三田村の舌と唇によって、被虐的な愉悦へと変えられていた。
賢吾の膝を掴んで、快感の責め苦を耐えていた和彦だが、おずおずと片手を伸ばして三田村の頭に触れる。それに気づいたのか、賢吾の片手が差し出され、和彦はその手を握り返してから、しっかりと指を絡め合う。すると賢吾が薄く笑った。
「そろそろ紐を解いて、たっぷり溜まった先生の蜜を飲んでやれ。……俺も、先生の尻に、たっぷり出したくなった」
緩やかに腰が動かされ、内奥で賢吾のものが蠢く。一方で三田村も、和彦のものの根元を縛めている革紐を解き、口腔深くに呑み込んでしまう。
前後から押し寄せてくる狂おしい快感に、ずっと耐えていた和彦はあっという間に陥落した。
「あうっ、うっ、あっ……ん、んうっ――……」
片手で三田村の頭を引き寄せ、絶頂の証を迸らせる。まるで甘い蜜を貪り飲むように三田村は受け止めてくれ、嚥下する。絡みつく熱い舌の感触が、嗚咽を洩らすほど心地いい。そこに、さらに新たな快感が加わる。
賢吾にぐっと腰を引き寄せられ、強く突き上げられていた。内奥深くでふてぶてしく息づいていた賢吾の欲望が爆ぜ、熱い精を噴き上げる。脈打つ欲望をきつく締め付けながら、和彦は自ら腰を揺らして肉の愉悦を貪っていた。
賢吾にきつく抱き締められ、熱い腕の中で身悶えた和彦だが、淫らな罰はまだ終わってはいなかった。
和彦は、背後から賢吾に両足を抱え上げられ、逞しいものを引き抜かれたばかりで喘ぎ綻ぶ部分を、三田村の目の前に晒すことを強要される。
「――そろそろイかせてやろう。あまりイジメて、嫌われたくないしな」
口づけの合間に、残酷なほど優しい声で言われる。だが、間近で見つめる賢吾の目には、巨体をしならせる大蛇の姿がちらついているようだった。表面上、どれだけ紳士的な物腰を取り繕っていても、この男の本性は隠しきれないのだ。
実際、次に賢吾が放った言葉は、容赦なかった。
「ただし、イかせるのは、俺じゃない、三田村だ」
和彦はゆっくりと目を開き、賢吾を見つめる。薄い笑みを浮かべた賢吾は、ペロリと和彦の唇を舐めてきた。
「痛いのが何より嫌いな先生に、俺なりに気をつかってるんだぜ。自分のオンナを痛めつけるのは趣味じゃないしな。ただ、どうしようもなく先生を泣かせて、よがり狂わせたくなるのは仕方ない。そういう性質だからな。……三田村は、その道具としては最適だ」
賢吾が根っからのヤクザだと、頭では理解しているつもりだった。だが、粗暴さを表に出さないため、どれだけひどいことができる男なのか、つい忘れそうになる。
和彦を拉致して、何人もの前で辱め、それを平然と眺めていたのは、賢吾だ。和彦から職場だけでなく、穏やかな日常生活すら奪い、そして、ヤクザに飼われるオンナという立場を押し付けてきたのも、賢吾だ。
賢吾は、三田村の主として、傲慢に命じた。
「――三田村、先生のものを舐めてやれ。犬のようにな」
反射的に和彦は逃れようとしたが、内奥に深々と賢吾のものを含まされているうえに、両足を抱え上げられると、どうすることもできない。
和彦はやめるよう哀願したが、賢吾どころか、三田村すら意に介した様子も見せない。まるで機械のように淡々と三田村はベッドに上がり、和彦の開かされた両足の間に顔を埋めた。
ぴちゃっ、と先端を舐められた途端、和彦は電流を流されたように体を戦慄かせる。
「ふっ……」
顔を背けた和彦は、懸命に声を殺す。激しい拒絶の気持ちとは裏腹に、恥知らずな嬌声を上げてしまいそうだった。
丹念に先端から括れを舐められてから、熱く濡れた口腔に和彦のものはしっとりと包み込まれて吸引される。そこが、和彦の限界だった。
「あっ、あっ、ああっ――」
追い討ちをかけるように賢吾に緩く腰を動かされ、内奥深くを逞しいもので掻き回される。
痛みが何より苦手な和彦の扱いを、賢吾はよく心得ていた。快感だけでなく、三田村の存在によって、和彦の心は掻き乱され、切り裂かれていく。
抱え上げられていた両足を下ろされ、賢吾の片手があごにかかり、振り向かされる。和彦は考えるより先に、賢吾の唇に自分から唇を重ね、口腔に舌を差し込んだ。
賢吾と舌を絡ませる一方で、三田村の舌はある種の情熱を感じさせる動きで、和彦のものに絡みついてくる。
「んっ、んんっ……」
ビクッ、ビクッと腰を震わせ、和彦は深い陶酔感を味わう。張り詰めたものの根元に食い込む革紐が苦しいのに、三田村の舌と唇によって、被虐的な愉悦へと変えられていた。
賢吾の膝を掴んで、快感の責め苦を耐えていた和彦だが、おずおずと片手を伸ばして三田村の頭に触れる。それに気づいたのか、賢吾の片手が差し出され、和彦はその手を握り返してから、しっかりと指を絡め合う。すると賢吾が薄く笑った。
「そろそろ紐を解いて、たっぷり溜まった先生の蜜を飲んでやれ。……俺も、先生の尻に、たっぷり出したくなった」
緩やかに腰が動かされ、内奥で賢吾のものが蠢く。一方で三田村も、和彦のものの根元を縛めている革紐を解き、口腔深くに呑み込んでしまう。
前後から押し寄せてくる狂おしい快感に、ずっと耐えていた和彦はあっという間に陥落した。
「あうっ、うっ、あっ……ん、んうっ――……」
片手で三田村の頭を引き寄せ、絶頂の証を迸らせる。まるで甘い蜜を貪り飲むように三田村は受け止めてくれ、嚥下する。絡みつく熱い舌の感触が、嗚咽を洩らすほど心地いい。そこに、さらに新たな快感が加わる。
賢吾にぐっと腰を引き寄せられ、強く突き上げられていた。内奥深くでふてぶてしく息づいていた賢吾の欲望が爆ぜ、熱い精を噴き上げる。脈打つ欲望をきつく締め付けながら、和彦は自ら腰を揺らして肉の愉悦を貪っていた。
賢吾にきつく抱き締められ、熱い腕の中で身悶えた和彦だが、淫らな罰はまだ終わってはいなかった。
和彦は、背後から賢吾に両足を抱え上げられ、逞しいものを引き抜かれたばかりで喘ぎ綻ぶ部分を、三田村の目の前に晒すことを強要される。
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