信州観劇日記

INDEPENDENT in 松本

『Cat's hero』 工藤匡平 (INDEPENDENT in 松本 2024・上土劇場・長野県松本市)

ザ・青年の主張。

とりあえず若いなぁと。元気でステージをはみ出さんばかりに駆け回る体力。一人芝居でありながら、音響との掛け合いが繰り返され、賑やか。

過去、札幌で脚本での参加経験があったそうで、都合により山梨に転居しての一人参加。

正直、客観性の観点ではもう一声だったかもしれず、それは我が身を振り返る理由になりつつあるが、とかく、小道具・衣装・イラスト全てに愛着を持って臨んているようで、やりたいことやれてんなぁってのはなんか羨ましく感じたり。音響としての猫の声もご自分で録音していたらしく、演劇の文脈が身についた状態で、やりたいことやれてる姿が楽しげだった。無論、若さゆえの悩みもありつつなんだとは思うけど。

さて、しらけ世代の自分としては、猫は気ままの象徴で、仲間とか暑さとかと無縁な存在に感じてるんし、犬と違って土地に懐く存在のはずなんだよなぁとか。一方で、童話で旅に出るといえば猫のイメージでもあるし…ってなんか考察に入ってみた。

第二章は架空として、またあのエネルギーのほとばしりを観られればと思う。

写真は、昔見掛けた松本市内の居酒屋でおねだりモードの猫。