拝啓、消えたあなたへ

夜咲

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お似合いな二人

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あれからすぐ警察は来て、事情聴取のために私と志乃さん、拓也が連れていかれた。

もうちょっと二人来るのが遅かったら私はきっと。

翔太さんが助けてくれたんだと思った。そうに違いない。

そして事情聴取が終わり、隼人以外は帰っていい事になった。

「愛莉、これからどうすんの?まだ立ち直れないなら俺と志乃...」

拓也が聞く。でももう誰かに助けてもらうのはごめんだ。

「一人で頑張る。もう大丈夫だよ」

「私、空いてる時遊びに行っていいかな」

たぶん私のために言ってくれてるんだろう。志乃さんは本当に優しい人だから。

翔太さんが惹かれた理由がよくわかる。

「助けに来てくれて本当にありがとうございました。じゃあ、また」

「うん、じゃあね」

「愛莉、ちゃんと食べろよ?これ以上痩せたら俺が愛莉の分も食べてやる」

拓也がそう言って自分のお腹を叩く。

「あんたは痩せないとやばいよ。うん、痩せろ」

「酷いよ志乃、そんな事言われたら俺またやけ食いしちゃうよ」

二人は笑いながら去っていった。

その姿が不覚にもお似合いで付き合ったらいいのに、なんて思ってしまった。

きっと拓也は志乃さんの事が好きだ。
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