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第9話-4 悪役令嬢は夢を見てはダメです。
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「お嬢様…お嬢様。」
カーラさんが何か言っている。
泣いている。
視点があわない。
私の視界は白っぽくぼやけている。
まるで水の中にいるみたいだ。
このまま水の泡になってしまいたい。
私は何だ。
何なんだ。
何様なんだ…。
私はエディシスフォード殿下と婚約破棄しようとしていた。
その理由はさっきカーラさんから聞いた。
私はその為、殿下に嫌われるように振る舞っていた。
自分からそう仕向けたのに何を考えていた。
このまま殿下といる夢を見てしまっていた。
あまりにも優しい笑顔をかけてもらえて舞い上がっていた。
私にはそんな資格もない。
記憶は何でなくなったの。
何故五年間の私を失くしてしまったの。
失くさなければよかった。
聞かなければよかった・・・。
カーラさんが責任を感じることはない。
私が無理やり聞き出したんだ。
私には婚約破棄をしなければいけない理由があった。
カーラさんに私が言ったことは本当なの?
お父様のことだけ?
他にもあったんじゃないの?
だってあの赤のアネモネ、紫のアネモネは何?
あのしおりを見るたびに悲しくなる。
カーラさんにも言っていない何かがあった。
そう考えずにはいられない。
私は好きな人がいたの?
先にエディシスフォード殿下を裏切っていたのは私だったの?
もう自分がわからない。
ただ分かるのは
私がエディシスフォード殿下の側にいることはできないということ。
そして今の私はそれはとても苦しくて悲しい気持ちになるということ。
途中エディシスフォード殿下の声がした。
声の方を見るが何も見えない。
淡いもやがかかったように全ての世界がボヤけて見える。
もう殿下に優しくしてもらう必要はない。
彼はダリア様が好きなんだから。
私は邪魔者。
殿下は私と婚約破棄してダリア様と婚約しなおして結婚するんだ。
お願い・・・。
私が勘違いしてしまうから
「もう、私に優しくしないで下さい…」
もう私に微笑まないで…。
優しく微笑まないで。
私に何もしないで。
私の心の中に入ってこないで。
「私に優しくしないで下さい…私に微笑まないで…下さい。」
もう何も考えたくない。
手にペンダントをギュッと握っていた。
どのくらい時間が経った?
分からない。
周りは暗いの?明るいの?
このまま消えてしまいたい。
誰も私のことを構わないで欲しい。
「ラティ…?」
ジェイデン様の声がしたような気がした。
「申し訳ない。こんなことになるとは思わなかったんだ。」
何を言ったの?
よくわからない。
ただ、ジェイデン様の声だとわかる。
「ラティ…君は君の思うように生きていけばいいんだ。
大丈夫。君が幸せになるならどんなことだってするよ。
巻き込んでしまって申し訳ない。」
巻き込む?確かに今そう言った。何を言っているの?
「やはり君には言わなきゃいけなかったのかもしれない。
俺は間違えたのか…。」
そういうと私の手からペンダントを取った。
私は何もなくなった手をボーっと見つめた。
「大丈夫だ…。心配しないで。何とかするよ。」
何か言っている。
誰かに話しかけているみたいだ。
ジェイデン様?
私は声の方を見た。
ぼやけて見える視界には紫がかった髪の色が見えた。
ああ、やっぱりジェイデン様だったんだ。
手にキラリと光るものがあった。
ああ、ペンダントを握りしめているのね。
彼はペンダントに話しかけていたの?
ジェイデン様は私が見ているのに気づいていない。
「絶対に・・ろう・・。」
その言葉の語尾は掠れていた。
何?何を言ったの?
私は顔をまたもとに戻した。
すっとジェイデン様はまた私の手にペンダントを返してくれた。
「ごめんね。」
私はペンダントをギュッと握った。
「ラティ・・・。君はどうしたい?」
どうしたい?私はどうしたいんだろう?
「…の…」
「ラティ?」
「どうしたいの?」
顔を声のする方、ジェイデン様に向けた。
「ラティ、大丈夫?俺がわかる?」
「わたしは・・・。」
「ラティ、何が言いたいの?言ってもいいんだよ。」
「どうしたかったの?」
「…申し訳ない。」
なんでジェイデン様が謝るの?
「どうしたいの?どうすればいいの?」
「ラティ…君の好きなように生きて欲しい。
カーラから聞いたよ。兄上はまだ君に何も話していないんだね。」
「何も聞く必要はない。」
「君は兄上が好きなんだね・・・。」
「ただ間違えていただけ。」
「間違え?」
「私が勘違いしていただけ。」
「ごめん。俺たちのせいで・・・。」
「あなたのせいではない。
わたしのせい。
そう私が間違えていた。勘違いをしていた。」
「君の気持ちを一番に考えなきゃいけなかったんだ。」
「私の気持ち?そんなものもういらない。」
そういらない。
エディシスフォード殿下への思いなんていらない。
***
「ジェイデン殿下・・・お嬢様は・・・。」
カーラが心配そうに俺を見た。
彼女もかなりラティの心配をしている。
ラティ同様彼女も寝ていないんだろう。
かなり憔悴している。
「私が余計なことを言ったばっかりに、お嬢様は・・・。」
俺は首を横に振った。
「お嬢様…このままではお嬢様が…」
「カーラ…申し訳ない。君のせいじゃない。
悪いのは俺なんだ。」
カーラは泣きじゃくっている。
「やはり王太子殿下にすべて話して・・・」
「それは…だめだ。兄上がどう出るか…出方によっては状況は悪くなる。」
どうする?
この後ラティは何をどう考える?何をする?
「ジェイデン殿下、じゃあどうすればいいんですか…」
狂ってしまった運命。
全てが悪い方に行っているような気がする。
俺にできることは・・・。
一番いいのは・・・。
この後ラティは多分…。
「カーラ…お願いがある。俺が何とかする。何とかしなくてはいけないんだ。」
カーラに自分の思うことを話して
俺は兄上の執務室に足を向けた。
カーラさんが何か言っている。
泣いている。
視点があわない。
私の視界は白っぽくぼやけている。
まるで水の中にいるみたいだ。
このまま水の泡になってしまいたい。
私は何だ。
何なんだ。
何様なんだ…。
私はエディシスフォード殿下と婚約破棄しようとしていた。
その理由はさっきカーラさんから聞いた。
私はその為、殿下に嫌われるように振る舞っていた。
自分からそう仕向けたのに何を考えていた。
このまま殿下といる夢を見てしまっていた。
あまりにも優しい笑顔をかけてもらえて舞い上がっていた。
私にはそんな資格もない。
記憶は何でなくなったの。
何故五年間の私を失くしてしまったの。
失くさなければよかった。
聞かなければよかった・・・。
カーラさんが責任を感じることはない。
私が無理やり聞き出したんだ。
私には婚約破棄をしなければいけない理由があった。
カーラさんに私が言ったことは本当なの?
お父様のことだけ?
他にもあったんじゃないの?
だってあの赤のアネモネ、紫のアネモネは何?
あのしおりを見るたびに悲しくなる。
カーラさんにも言っていない何かがあった。
そう考えずにはいられない。
私は好きな人がいたの?
先にエディシスフォード殿下を裏切っていたのは私だったの?
もう自分がわからない。
ただ分かるのは
私がエディシスフォード殿下の側にいることはできないということ。
そして今の私はそれはとても苦しくて悲しい気持ちになるということ。
途中エディシスフォード殿下の声がした。
声の方を見るが何も見えない。
淡いもやがかかったように全ての世界がボヤけて見える。
もう殿下に優しくしてもらう必要はない。
彼はダリア様が好きなんだから。
私は邪魔者。
殿下は私と婚約破棄してダリア様と婚約しなおして結婚するんだ。
お願い・・・。
私が勘違いしてしまうから
「もう、私に優しくしないで下さい…」
もう私に微笑まないで…。
優しく微笑まないで。
私に何もしないで。
私の心の中に入ってこないで。
「私に優しくしないで下さい…私に微笑まないで…下さい。」
もう何も考えたくない。
手にペンダントをギュッと握っていた。
どのくらい時間が経った?
分からない。
周りは暗いの?明るいの?
このまま消えてしまいたい。
誰も私のことを構わないで欲しい。
「ラティ…?」
ジェイデン様の声がしたような気がした。
「申し訳ない。こんなことになるとは思わなかったんだ。」
何を言ったの?
よくわからない。
ただ、ジェイデン様の声だとわかる。
「ラティ…君は君の思うように生きていけばいいんだ。
大丈夫。君が幸せになるならどんなことだってするよ。
巻き込んでしまって申し訳ない。」
巻き込む?確かに今そう言った。何を言っているの?
「やはり君には言わなきゃいけなかったのかもしれない。
俺は間違えたのか…。」
そういうと私の手からペンダントを取った。
私は何もなくなった手をボーっと見つめた。
「大丈夫だ…。心配しないで。何とかするよ。」
何か言っている。
誰かに話しかけているみたいだ。
ジェイデン様?
私は声の方を見た。
ぼやけて見える視界には紫がかった髪の色が見えた。
ああ、やっぱりジェイデン様だったんだ。
手にキラリと光るものがあった。
ああ、ペンダントを握りしめているのね。
彼はペンダントに話しかけていたの?
ジェイデン様は私が見ているのに気づいていない。
「絶対に・・ろう・・。」
その言葉の語尾は掠れていた。
何?何を言ったの?
私は顔をまたもとに戻した。
すっとジェイデン様はまた私の手にペンダントを返してくれた。
「ごめんね。」
私はペンダントをギュッと握った。
「ラティ・・・。君はどうしたい?」
どうしたい?私はどうしたいんだろう?
「…の…」
「ラティ?」
「どうしたいの?」
顔を声のする方、ジェイデン様に向けた。
「ラティ、大丈夫?俺がわかる?」
「わたしは・・・。」
「ラティ、何が言いたいの?言ってもいいんだよ。」
「どうしたかったの?」
「…申し訳ない。」
なんでジェイデン様が謝るの?
「どうしたいの?どうすればいいの?」
「ラティ…君の好きなように生きて欲しい。
カーラから聞いたよ。兄上はまだ君に何も話していないんだね。」
「何も聞く必要はない。」
「君は兄上が好きなんだね・・・。」
「ただ間違えていただけ。」
「間違え?」
「私が勘違いしていただけ。」
「ごめん。俺たちのせいで・・・。」
「あなたのせいではない。
わたしのせい。
そう私が間違えていた。勘違いをしていた。」
「君の気持ちを一番に考えなきゃいけなかったんだ。」
「私の気持ち?そんなものもういらない。」
そういらない。
エディシスフォード殿下への思いなんていらない。
***
「ジェイデン殿下・・・お嬢様は・・・。」
カーラが心配そうに俺を見た。
彼女もかなりラティの心配をしている。
ラティ同様彼女も寝ていないんだろう。
かなり憔悴している。
「私が余計なことを言ったばっかりに、お嬢様は・・・。」
俺は首を横に振った。
「お嬢様…このままではお嬢様が…」
「カーラ…申し訳ない。君のせいじゃない。
悪いのは俺なんだ。」
カーラは泣きじゃくっている。
「やはり王太子殿下にすべて話して・・・」
「それは…だめだ。兄上がどう出るか…出方によっては状況は悪くなる。」
どうする?
この後ラティは何をどう考える?何をする?
「ジェイデン殿下、じゃあどうすればいいんですか…」
狂ってしまった運命。
全てが悪い方に行っているような気がする。
俺にできることは・・・。
一番いいのは・・・。
この後ラティは多分…。
「カーラ…お願いがある。俺が何とかする。何とかしなくてはいけないんだ。」
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俺は兄上の執務室に足を向けた。
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