オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ

文字の大きさ
上 下
107 / 120

小話 ムーのため息 後編

しおりを挟む
まだ、日も高いが目が赤くなっているから学校は早退。
シャーリーも道連れだ。

今日は天気がいい。
秋晴れだ。鳥も楽しそうに鳴きながら飛んでいる。
まあ、せっかくだし何処か寄って帰ろうかな。
帰りの馬車に乗り込みながらそんなことを考えていた。

「ねぇ、シャーリー。どっか寄ってく?」
「んー、せっかく早く帰れるし。どうしようか。」
ムーはシャーリーの膝の上で寝ていた。

ゆったりとした時間が流れていた。
まあ、今回の騒動は何事もなくてよかった。
シャーリーの気持ちを再確認できた日だった。
さっきのシャーリーのセリフの最後の方だけ思い出しては笑う。にやけが止まらない。

本当、僕の奥さんは可愛い。

しかしあまり怒らしてはいけないようだ。

「そうだ早く帰ってスイートポテトを作ろうかしら?
ザイン家の土はよく肥えてるのよ。薩摩芋がたくさん取れたの。ルース好きでしょう?」
「シャーリーの作るものなら何でも好きだけど、特にスイートポテトは好きだな。あまり記憶はないけど同じなんだ。」
ムーが耳をぴくりと動かした。
髭がピクピク動いていた。
うるさかったかな?
「同じ?」
「そう同じ。」
彼女は首を傾げる。

2歳に死に別れた母の記憶はほとんどない。母の顔すら覚えていない。
しかし一つだけ。小さな僕にいつも作ってスプーンで食べさせてくれたあの味。あの味だけは覚えていた。

初めてシャーリーが作ってくれたスイートポテトを食べた時の衝撃は今でも忘れない。
同じだったんだ。唯一記憶に残っていた母の味と。
あの時からだ。
もともと彼女といるのは楽しかったし好きだった。
彼女の笑顔が好きだったし、何をやらかすかと期待するのも好きだった。
しかしこのスイートポテトを僕が初めて食べたあの日、絶対に彼女を手放したくないと思った。
君が僕の為だけに存在しているように思った。
彼女の存在が好きから愛しいに変わった。
だから父上にシャーリーと婚約したいとお願いした。
そうあの日に…。

なんかあの人達は僕以上に僕を知っていたんだね。
本当に嫌な人達だ。ふふふっ。

「ルースもお芋を裏ごしするの手伝ってね。」
「はいはい。」
「はい、は一回!」
「はいはいはい。」
シャーリーは何も言わない。優しい笑みをくれる。
本当、こんな日常が愛しい。シャーリーが側にいることが愛おしい。

そんな思いからかふと疑問に思っていたことを、口にした。
「しかし何であの男もこの世界に転生したのかな?」
シャーリーに抱かれているムーが少し薄目をあけた。

「ん…確かに不思議なのよね?そもそも何で私達は転生したんだろう?それも同じ世界に…」
「まあ、知りたいとは思うけど、わかんないことが1つや2つくらいあってもいいんじゃないの?」

…誰かの受け売りだ。

「そうだけど…「いたずら好きな奴がいるんだよ。」
突然ムーが話を始めた。
さっきまで寝ていたのに…。
シャーリーの膝の上でかったるそうに一回伸びた。
「何?ムー何か知ってるの?」
「あー、もう話してもいいだろう。ゲームも終わったみたいだし。お前が転生したのはとある奴の暇つぶしだな。」

…おいおい。暇つぶしって何だ?
僕達は大変だったんだよ!

「え?ムー?何言ってるの?」
「そいつは見て楽しんでいたんだ。」
「見ていた?」
「天から…」
「「はぁ?」」

僕とシャーリーは上を見たが、馬車の天井しか見えなかった。

「彼女はこの世界に君を始めみんなを自分の思い通りに転生させたんだ。ある人は幸せになるように。ある人は絶望を見るように。転生された人達がどういった行動をとるか楽しんでいたよ。」

ムー…ちょっと待って!
何だか超びっくりな事言ってない?
スペシャルサプライズだよ。

「つまり、君の知ってる人がシャーリーの転生に関わってるってこと?」
「えっ!そうなの?」
ムーは頷いた。
「つまりムーは何で私が転生したのか知ってるってこと?」
シャーリーがムーを上から覗きこみながら言った。
「そいつは君が前世で苦しんでいたことを知っていた。そしてあの男が反省しずに過ごしていたのも知っていた。
君の場合は今の君の幸せを見せつけて、あの男にどん底を味合わせるために転生させたんだって言ってた。」
「確かに結果はそうなったけど、そんなこともお見通しなの?」
「まあ、だいたいはわかってたみたいだ。」
「つまりはシャーリー達の行動は把握しているってこと?」
「ごく稀に計算違いもあるらしいけどな。思ったように動いてくれるって笑ってたな。」
「計算違いね…」
「ちゃんと性格とか立場を考えて自分の計算通りに動くようなゲーム内の人物に転生させていたらしい。まあそれなりのおまけもつけてな。魔力あげるスキルだって計算ずみだろ。」

「魔力あげる?スキルって?なんのこと?」

…そうか言ってなかったな。まあ後で説明してあげる。

「でもさ、何でシャーリー達だったの?」
「そいつはたまたまこいつらが前世に住んでいた街に行ったことがあるんだ。ねぇ、誰かにスイートポテト食べさせてあげなかった?」
「えっ?んー?そんなことあったような。…ん?でも、それが関係してるってこと?」
「何だか楽しそうに食べてた。」

ムーは少し難しい顔をしてからため息をついた。

「ムー?だれなの?私の知ってる人?」
「普通姿は見えなし、だいたい人の姿を取っていない。だって女神だから。」
「は?女神?!!何だそれ?」
「よく彼女はいろいろな世界に遊びに行ってその世界に干渉するんだ。彼女にとってここもそんな世界の一つさ。」
「ムー、その人よく知ってるみたいだけど?親しいの?」
更にムーはため息をついた。
「…前の前の前の前の前の前のご主人様…だ。
一番初めのご主人様だ。」

「「は?」」
「今はどこにいるの?この世界にいるの?」
「君達の近くにいて楽しんでたよ。」
「「は!」」
「今ごろ空の上で笑ってるだろうね。」

シャーリーと僕は慌てて馬車の窓から空を見た。

青い空が広がるだけだった。
秋の雲が靡いている。
馬車が走る音だけが聞こえる。

シャーリーは窓から大きく体を乗り出して前を見た。

「危ないよ、シャーリー。」
「ううん、大丈夫。」

馬車が通る道は両側に木がある。
いわゆる銀杏並木だ。黄色な葉がざわざわと揺れている。
ひらひら舞い落ちる葉もある。

シャーリーは徐々に視線を後ろを変えた。

「ふふふっ、あなただったのね。ありがとう。」

ムーが何だか驚いたようだった。

僕は馬車の後ろの窓を慌てて見た。
黄色い葉っぱが覆う木の枝に一匹の青い鳥が止まっていた。
こっちをずっと見ていた。
やがて羽を広げて飛び立っていった。

シャーリーが座り直して、口に手を当てて笑いながら小さな声で言った。
「あの時の怪我していたけどよかったわ。元気で。じゃあレイクルーゼ様はあの時の子だったのね。そうだったのね。ありがとう。」

ムーがシャーリーの顔を覗きこんだ。
「お前、かなり呑気で天然だと思っていたが違うんだな。」
「ムー…今頃気づいたのか。」
「ん?」

シャーリーは手を上げて伸びた。
「私はルースに出会えたから、女神様が気まぐれで起こしたことでも感謝だわ。ねっ、ルース、愛してる。ふふふっ」

僕の奥さん可愛すぎて困る。
僕は顔を手で覆った。

「ねぇ、シャーリー。今日は早退したし、君にあげれる時間はたくさんあるよ。」

シャーリーはしまった!って顔をした。
僕はシャーリーの隣に席を移した。

「嫌だな。いつでも抱きしめてあげる。」

「あ、嫌。馬車の中だから…。ル…ルース!
だから今日はスイートポテトを!…ルース!!」

「愛してるよ、シャーリー。」

スイートポテトができたら話してあげる。
僕が君を離したくないと思ったきっかけ。
でもそれはきっかけであって、心からシャーリーを好きだってことを。
きっと君は笑って抱きしめてくれるだろう。

ムーはシャーリーの腕から降りて隣にちょこんと座りこみ空を見上げた。
そして大きなため息を3回吐いていた。


しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

村娘になった悪役令嬢

枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。 ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。 村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。 ※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります) アルファポリスのみ後日談投稿しております。

転生したので前世の大切な人に会いに行きます!

本見りん
恋愛
 魔法大国と呼ばれるレーベン王国。  家族の中でただ一人弱い治療魔法しか使えなかったセリーナ。ある出来事によりセリーナが王都から離れた領地で暮らす事が決まったその夜、国を揺るがす未曾有の大事件が起きた。  ……その時、眠っていた魔法が覚醒し更に自分の前世を思い出し死んですぐに生まれ変わったと気付いたセリーナ。  自分は今の家族に必要とされていない。……それなら、前世の自分の大切な人達に会いに行こう。そうして『少年セリ』として旅に出た。そこで出会った、大切な仲間たち。  ……しかし一年後祖国レーベン王国では、セリーナの生死についての議論がされる事態になっていたのである。   『小説家になろう』様にも投稿しています。 『誰もが秘密を持っている 〜『治療魔法』使いセリの事情 転生したので前世の大切な人に会いに行きます!〜』 でしたが、今回は大幅にお直しした改稿版となります。楽しんでいただければ幸いです。

【完結】 悪役令嬢が死ぬまでにしたい10のこと

淡麗 マナ
恋愛
2022/04/07 小説ホットランキング女性向け1位に入ることができました。皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。 第3回 一二三書房WEB小説大賞の最終選考作品です。(5,668作品のなかで45作品) ※コメント欄でネタバレしています。私のミスです。ネタバレしたくない方は読み終わったあとにコメントをご覧ください。 原因不明の病により、余命3ヶ月と診断された公爵令嬢のフェイト・アシュフォード。 よりによって今日は、王太子殿下とフェイトの婚約が発表されるパーティの日。 王太子殿下のことを考えれば、わたくしは身を引いたほうが良い。 どうやって婚約をお断りしようかと考えていると、王太子殿下の横には容姿端麗の女性が。逆に婚約破棄されて傷心するフェイト。 家に帰り、一冊の本をとりだす。それはフェイトが敬愛する、悪役令嬢とよばれた公爵令嬢ヴァイオレットが活躍する物語。そのなかに、【死ぬまでにしたい10のこと】を決める描写があり、フェイトはそれを真似してリストを作り、生きる指針とする。 1.余命のことは絶対にだれにも知られないこと。 2.悪役令嬢ヴァイオレットになりきる。あえて人から嫌われることで、自分が死んだ時の悲しみを減らす。(これは実行できなくて、後で変更することになる) 3.必ず病気の原因を突き止め、治療法を見つけだし、他の人が病気にならないようにする。 4.ノブレス・オブリージュ 公爵令嬢としての責務をいつもどおり果たす。 5.お父様と弟の問題を解決する。 それと、目に入れても痛くない、白蛇のイタムの新しい飼い主を探さねばなりませんし、恋……というものもしてみたいし、矛盾していますけれど、友達も欲しい。etc. リストに従い、持ち前の執務能力、するどい観察眼を持って、人々の問題や悩みを解決していくフェイト。 ただし、悪役令嬢の振りをして、人から嫌われることは上手くいかない。逆に好かれてしまう! では、リストを変更しよう。わたくしの身代わりを立て、遠くに嫁いでもらうのはどうでしょう? たとえ失敗しても10のリストを修正し、最善を尽くすフェイト。 これはフェイトが、余命3ヶ月で10のしたいことを実行する物語。皆を自らの死によって悲しませない為に足掻き、運命に立ち向かう、逆転劇。 【注意点】 恋愛要素は弱め。 設定はかなりゆるめに作っています。 1人か、2人、苛立つキャラクターが出てくると思いますが、爽快なざまぁはありません。 2章以降だいぶ殺伐として、不穏な感じになりますので、合わないと思ったら辞めることをお勧めします。

【完結】やり直しですか? 王子はいらないんで爆走します。忙しすぎて辛い(泣)

との
恋愛
目覚めたら7歳に戻ってる。 今度こそ幸せになるぞ! と、生活改善してて気付きました。 ヤバいです。肝心な事を忘れて、  「林檎一切れゲットー」 なんて喜んでたなんて。 本気で頑張ります。ぐっ、負けないもん ぶっ飛んだ行動力で突っ走る主人公。 「わしはメイドじゃねえですが」 「そうね、メイドには見えないわね」  ふふっと笑ったロクサーナは上機嫌で、庭師の心配などどこ吹く風。 ーーーーーー タイトル改変しました。 ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。 32話、完結迄予約投稿済みです。 R15は念の為・・

ヒロイン気質がゼロなので攻略はお断りします! ~塩対応しているのに何で好感度が上がるんですか?!~

浅海 景
恋愛
幼い頃に誘拐されたことがきっかけで、サーシャは自分の前世を思い出す。その知識によりこの世界が乙女ゲームの舞台で、自分がヒロイン役である可能性に思い至ってしまう。貴族のしきたりなんて面倒くさいし、侍女として働くほうがよっぽど楽しいと思うサーシャは平穏な未来を手にいれるため、攻略対象たちと距離を取ろうとするのだが、彼らは何故かサーシャに興味を持ち関わろうとしてくるのだ。 「これってゲームの強制力?!」 周囲の人間関係をハッピーエンドに収めつつ、普通の生活を手に入れようとするヒロイン気質ゼロのサーシャが奮闘する物語。 ※2024.8.4 おまけ②とおまけ③を追加しました。

選ばれたのは私ではなかった。ただそれだけ

暖夢 由
恋愛
【5月20日 90話完結】 5歳の時、母が亡くなった。 原因も治療法も不明の病と言われ、発症1年という早さで亡くなった。 そしてまだ5歳の私には母が必要ということで通例に習わず、1年の喪に服すことなく新しい母が連れて来られた。彼女の隣には不思議なことに父によく似た女の子が立っていた。私とあまり変わらないくらいの歳の彼女は私の2つ年上だという。 これからは姉と呼ぶようにと言われた。 そして、私が14歳の時、突然謎の病を発症した。 母と同じ原因も治療法も不明の病。母と同じ症状が出始めた時に、この病は遺伝だったのかもしれないと言われた。それは私が社交界デビューするはずの年だった。 私は社交界デビューすることは叶わず、そのまま治療することになった。 たまに調子がいい日もあるが、社交界に出席する予定の日には決まって体調を崩した。医者は緊張して体調を崩してしまうのだろうといった。 でも最近はグレン様が会いに来ると約束してくれた日にも必ず体調を崩すようになってしまった。それでも以前はグレン様が心配して、私の部屋で1時間ほど話をしてくれていたのに、最近はグレン様を姉が玄関で出迎え、2人で私の部屋に来て、挨拶だけして、2人でお茶をするからと消えていくようになった。 でもそれも私の体調のせい。私が体調さえ崩さなければ…… 今では月の半分はベットで過ごさなければいけないほどになってしまった。 でもある日婚約者の裏切りに気づいてしまう。 私は耐えられなかった。 もうすべてに……… 病が治る見込みだってないのに。 なんて滑稽なのだろう。 もういや…… 誰からも愛されないのも 誰からも必要とされないのも 治らない病の為にずっとベッドで寝ていなければいけないのも。 気付けば私は家の外に出ていた。 元々病で外に出る事がない私には専属侍女などついていない。 特に今日は症状が重たく、朝からずっと吐いていた為、父も義母も私が部屋を出るなど夢にも思っていないのだろう。 私は死ぬ場所を探していたのかもしれない。家よりも少しでも幸せを感じて死にたいと。 これから出会う人がこれまでの生活を変えてくれるとも知らずに。 --------------------------------------------- ※架空のお話です。 ※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。 ※現実世界とは異なりますのでご理解ください。

元侯爵令嬢は冷遇を満喫する

cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。 しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は 「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」 夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。 自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。 お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。 本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。 ※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります ※作者都合のご都合主義です。 ※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。 ※架空のお話です。現実世界の話ではありません。 ※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。

悪役令嬢はSランク冒険者の弟子になりヒロインから逃げ切りたい

恋愛
王太子の婚約者として、常に控えめに振る舞ってきたロッテルマリア。 尽くしていたにも関わらず、悪役令嬢として婚約者破棄、国外追放の憂き目に合う。 でも、実は転生者であるロッテルマリアはチートな魔法を武器に、ギルドに登録して旅に出掛けた。 新米冒険者として日々奮闘中。 のんびり冒険をしていたいのに、ヒロインは私を逃がしてくれない。 自身の目的のためにロッテルマリアを狙ってくる。 王太子はあげるから、私をほっといて~ (旧)悪役令嬢は年下Sランク冒険者の弟子になるを手直ししました。 26話で完結 後日談も書いてます。

処理中です...