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幕間 ルピアのつぶやき
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何!もうっ!!何!!
やってられないわ。
何?何!何!何!何よーーーー!!!
私がヒロインなのよ。
だからルーズローツは私のものなんだから。
何?シャーロレットは何なの!!!
彼女にはきちんと悪役令嬢をしてもらわないと困るの!
前世は大学生だった。夜、サークルが長引きバイトに遅れそうだったから急いでいた。雨だった。小さな横断歩道を信号無視したら車が来た。ぶつかる!!眩しいヘッドライト、クラクションの音を聞いたあと、目覚めたらこの世界だった。
何とここは私がプレイしていたゲームの舞台。
ラッキーなことに私はヒロインだ。
11歳だった。
まあ平民とのこともありあまり暮らしは良くなかったが頑張って勉強した。
前世から勉強しっぱなし。面倒。
しかし一推しのルーズローツと同じ学校に会う為だ。
猛勉強した。
ヒロインだが残念ながら魔力はない。
ひたすら前世の経験を頼りに勉強した。暗記物なら強い。
ルーズローツと同じ法科を目指した。
ヒロインなのに努力しないていけないなんて何このゲーム!
やってらんないわ。
でもルーズローツが手に入るならそれでいい。
そして晴れて入学式!!
何故か私が入学そうそうぶつかったのは悪役令嬢シャーロレットだ。さあ、ゲームが始まったってわくわくしたわ。
実は入学式一日前からイベントは始まるはずだった。
しかし寝坊してしまった。
まあ、いいか。
私はヒロインなんだから少しぐらいイベントこなさなくても補正は働くはずよね。
ほらほら、まずは悪役令嬢のシャーロレットが登場した。
が、そのシャーロレットの隣にいたのは何故かルーズローツだ。
はい?
おかしい。おかしいのだ。
シャーロレットとルーズローツはまだ入学式前には出会ってないはずだ。
確かにこの後同じ法科だからクラスメイトとして顔を知っている程度にはなる。
一緒にいるほど仲良さんではない。
さらにルーズローツはシャーロレットを嫌っているはず。
だって悪役令嬢なんですもの。
いじわるそうなオーラが溢れ出ているはず。私ヒロインと彼ルーズローツとの本格的な出会いは王太子ルートに入ったあと。
二人は王国の陰謀に巻き込まれていくうちに心を通わしていくらしい。
らしい…のだ。だって私はルーズローツルートに入ったことはない。
入れなかったのだ。
このルートかなり難しい。一つでも違う答えをしてしまうとすぐに王太子ルートになる。せっかくルーズローツルートに入っても間違えた選択をすれば即王太子ルートへ逆戻りだ。正解はあるのか?なんて思ってしまう。
ルーズローツルートに入れた友達の話だと彼のエンドはメリバらしい。どうしても攻略したかった。最後に見ることができるルーズローツの最高の笑顔…それを待ち受けにして自慢する友達が羨ましかった。
今私はヒロインなのだ。
難しい試験にも受かった。つまりヒロイン補正が働いている!
だからきっと私が望めばルーズローツルートを攻略できるはず。
絶対にルーズローツを手に入れて前世で自慢していたあの子をギャフンと言わせてやるんだ!私は二次元じゃなくて現実にルーズローツを手に入れてやるんだから!!
だって私はヒロインだ。
何度だって言ってあげる。
私が〝ヒロイン〟なんだから。
ん?赤いリボン?シャーロレットは魔科なの?なんで?ちょっと待って違うじゃないの。どういうこと?
それにシャーロレットはもっと釣り目で化粧が濃いはず。
目の前の彼女は優しくほほえむ。
化粧なんてしてなくない?
それなのに白いキメの整った肌。
少しピンクに寄った赤い唇。
…青いリボンがふわふわの髪に揺れている。
おかしい。可愛すぎる。
ヒロインの私より可愛い。
ひとまず王太子ルートに入らないと道は開けない…。
学園に入って一か月間、気合いを入れていろいろなイベントに備えていたがおかしい。
だってイベントが起こらない。
いろいろ調べたがおかしいところだらけだ。
1、シャーロレットは王太子の婚約者ではない。
2、シャーロレットの幼なじみがルーズローツ。
3、シャーロレットが法科ではなく魔科。
4、シャーロレットがいじめてこない。
5、シャーロレットがルーズローツに溺愛されている。
ひとまず悪役令嬢シャーロレットだけでもこんなに違う。
何?もしかして彼女も転生してる?悪役令嬢から脱出しようと設定変えてる?
ふふん。よくあるパターン!
それに王太子はもう卒業してるって何?
王太子に会えないじゃない!
これじゃあ王太子ルートにはいれない。
王太子ルートに入れないとルーズローツるーに入れない!
困った。
まあヒロインだから大丈夫よね。
補正が働くはず。
ひとまずシャーロレットは勝手に悪役令嬢になってもらいましょうか。
私はルーズローツにシャーロレットにいじめられたと話した。
しかし信じてくれない。
悪口を言われた、プリントを取り上げられた、インクをかけられた、突き飛ばされた。いろいろやってみたがルーズローツはシャーロレットはそんなことはしないと一点張りだ。
悔しい!ヒロインなのに思い通りにならない。
前にわざわざシャーロレットの前でルーズローツに抱きついてやったが何も起こらなかった。
本来ならあそこで
ルーズローツは私のだから!とシャーロレットが悪役令嬢らしく振る舞うか、
ルーズローツがやはり好きなのは君だったんだって気持ちが動くはずなのよ。
なのに何で、かえってルーズローツがシャーロレットにくっついているの?
一日見ていても授業の時間以外はずっとシャーロレットの側にいるじゃない。
何でよ。
ならシャーロレットには退場していただくしかない。
武科の男に少し色仕掛けをしたらすぐに協力してくれた。また魔科の男も一人手に入れた。
武科の男に一角ウサギの首輪を外してもらう。
魔科の男にスレギス草で作った香水を持たせる。
シャーリーとどこかですれ違ったりしたら使って欲しいと言っておいたが一緒に行動しているのでラッキーだった。
もし運よくそうなった場合、ちゃんとどこで開けばいいかも打ち合わせ済みだ。
思いの外うまくいった。
一角ウサギは興奮してシャーロレットを襲った。
しかし間一髪ルーズローツが助けてしまった。
私は怖い思いをして広場に出たのに彼は私を助けてはくれなかった。チラッと見ただけだ。
更にシャーロレットを抱き上げて去っていった。
私のもとには他の攻略対象の人が来て手を貸して立ち上がらせてくれた。
まあ何か起こるかと期待したがその人も大丈夫みたいですね。と、言ってさっさと立ち去った。
本当に何?何よ。何よ!!
ルーズローツはともかく他の攻略対象とも接点できないじゃない!何なの!これは!どうなってるの!!
スレギス草を手に入れるために闇の商人が欲しがっていた情報を提供したのに!
王太子、騎士、弟、隣国の王太子には会うことすらない。
魔法使い、先生、ルーズローツはイベント無し、無関心。
私はヒロインなのに何故?
悪役令嬢がちゃんと役割を果たしていないからよ!
仕方ないからシャーロレットに階段から突き落とされたことにして、泣いてみた。
怪しまれるから実際階段の五段目から転がってみた。さすがに痛かった。
でも仕方ない。ルーズローツルートを手に入れるためなのだ。
噂は広がった。シャーロレットは私をいじめる嫌な奴になった。
いい気味だと思っていたらいつの間に私が嘘付きになっていた。
もう、シャーロレット、あなたにはさっさと強制退場してもらいます!
とっておきのラブレターを送ったのだけど読んでくれたかしら?
できればこれは使いたくなかったんだけどあなたがいつまでもルーズローツのそばにいるからいけないのよ。
さっき決行するように指示したわ。
今度は絶対に成功させてねっと言っておいた。
あなたがいなくなればルーズローツは私のものになるのよ。
あなたは悪役令嬢。私がヒロイン。
やってられないわ。
何?何!何!何!何よーーーー!!!
私がヒロインなのよ。
だからルーズローツは私のものなんだから。
何?シャーロレットは何なの!!!
彼女にはきちんと悪役令嬢をしてもらわないと困るの!
前世は大学生だった。夜、サークルが長引きバイトに遅れそうだったから急いでいた。雨だった。小さな横断歩道を信号無視したら車が来た。ぶつかる!!眩しいヘッドライト、クラクションの音を聞いたあと、目覚めたらこの世界だった。
何とここは私がプレイしていたゲームの舞台。
ラッキーなことに私はヒロインだ。
11歳だった。
まあ平民とのこともありあまり暮らしは良くなかったが頑張って勉強した。
前世から勉強しっぱなし。面倒。
しかし一推しのルーズローツと同じ学校に会う為だ。
猛勉強した。
ヒロインだが残念ながら魔力はない。
ひたすら前世の経験を頼りに勉強した。暗記物なら強い。
ルーズローツと同じ法科を目指した。
ヒロインなのに努力しないていけないなんて何このゲーム!
やってらんないわ。
でもルーズローツが手に入るならそれでいい。
そして晴れて入学式!!
何故か私が入学そうそうぶつかったのは悪役令嬢シャーロレットだ。さあ、ゲームが始まったってわくわくしたわ。
実は入学式一日前からイベントは始まるはずだった。
しかし寝坊してしまった。
まあ、いいか。
私はヒロインなんだから少しぐらいイベントこなさなくても補正は働くはずよね。
ほらほら、まずは悪役令嬢のシャーロレットが登場した。
が、そのシャーロレットの隣にいたのは何故かルーズローツだ。
はい?
おかしい。おかしいのだ。
シャーロレットとルーズローツはまだ入学式前には出会ってないはずだ。
確かにこの後同じ法科だからクラスメイトとして顔を知っている程度にはなる。
一緒にいるほど仲良さんではない。
さらにルーズローツはシャーロレットを嫌っているはず。
だって悪役令嬢なんですもの。
いじわるそうなオーラが溢れ出ているはず。私ヒロインと彼ルーズローツとの本格的な出会いは王太子ルートに入ったあと。
二人は王国の陰謀に巻き込まれていくうちに心を通わしていくらしい。
らしい…のだ。だって私はルーズローツルートに入ったことはない。
入れなかったのだ。
このルートかなり難しい。一つでも違う答えをしてしまうとすぐに王太子ルートになる。せっかくルーズローツルートに入っても間違えた選択をすれば即王太子ルートへ逆戻りだ。正解はあるのか?なんて思ってしまう。
ルーズローツルートに入れた友達の話だと彼のエンドはメリバらしい。どうしても攻略したかった。最後に見ることができるルーズローツの最高の笑顔…それを待ち受けにして自慢する友達が羨ましかった。
今私はヒロインなのだ。
難しい試験にも受かった。つまりヒロイン補正が働いている!
だからきっと私が望めばルーズローツルートを攻略できるはず。
絶対にルーズローツを手に入れて前世で自慢していたあの子をギャフンと言わせてやるんだ!私は二次元じゃなくて現実にルーズローツを手に入れてやるんだから!!
だって私はヒロインだ。
何度だって言ってあげる。
私が〝ヒロイン〟なんだから。
ん?赤いリボン?シャーロレットは魔科なの?なんで?ちょっと待って違うじゃないの。どういうこと?
それにシャーロレットはもっと釣り目で化粧が濃いはず。
目の前の彼女は優しくほほえむ。
化粧なんてしてなくない?
それなのに白いキメの整った肌。
少しピンクに寄った赤い唇。
…青いリボンがふわふわの髪に揺れている。
おかしい。可愛すぎる。
ヒロインの私より可愛い。
ひとまず王太子ルートに入らないと道は開けない…。
学園に入って一か月間、気合いを入れていろいろなイベントに備えていたがおかしい。
だってイベントが起こらない。
いろいろ調べたがおかしいところだらけだ。
1、シャーロレットは王太子の婚約者ではない。
2、シャーロレットの幼なじみがルーズローツ。
3、シャーロレットが法科ではなく魔科。
4、シャーロレットがいじめてこない。
5、シャーロレットがルーズローツに溺愛されている。
ひとまず悪役令嬢シャーロレットだけでもこんなに違う。
何?もしかして彼女も転生してる?悪役令嬢から脱出しようと設定変えてる?
ふふん。よくあるパターン!
それに王太子はもう卒業してるって何?
王太子に会えないじゃない!
これじゃあ王太子ルートにはいれない。
王太子ルートに入れないとルーズローツるーに入れない!
困った。
まあヒロインだから大丈夫よね。
補正が働くはず。
ひとまずシャーロレットは勝手に悪役令嬢になってもらいましょうか。
私はルーズローツにシャーロレットにいじめられたと話した。
しかし信じてくれない。
悪口を言われた、プリントを取り上げられた、インクをかけられた、突き飛ばされた。いろいろやってみたがルーズローツはシャーロレットはそんなことはしないと一点張りだ。
悔しい!ヒロインなのに思い通りにならない。
前にわざわざシャーロレットの前でルーズローツに抱きついてやったが何も起こらなかった。
本来ならあそこで
ルーズローツは私のだから!とシャーロレットが悪役令嬢らしく振る舞うか、
ルーズローツがやはり好きなのは君だったんだって気持ちが動くはずなのよ。
なのに何で、かえってルーズローツがシャーロレットにくっついているの?
一日見ていても授業の時間以外はずっとシャーロレットの側にいるじゃない。
何でよ。
ならシャーロレットには退場していただくしかない。
武科の男に少し色仕掛けをしたらすぐに協力してくれた。また魔科の男も一人手に入れた。
武科の男に一角ウサギの首輪を外してもらう。
魔科の男にスレギス草で作った香水を持たせる。
シャーリーとどこかですれ違ったりしたら使って欲しいと言っておいたが一緒に行動しているのでラッキーだった。
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ルーズローツはともかく他の攻略対象とも接点できないじゃない!何なの!これは!どうなってるの!!
スレギス草を手に入れるために闇の商人が欲しがっていた情報を提供したのに!
王太子、騎士、弟、隣国の王太子には会うことすらない。
魔法使い、先生、ルーズローツはイベント無し、無関心。
私はヒロインなのに何故?
悪役令嬢がちゃんと役割を果たしていないからよ!
仕方ないからシャーロレットに階段から突き落とされたことにして、泣いてみた。
怪しまれるから実際階段の五段目から転がってみた。さすがに痛かった。
でも仕方ない。ルーズローツルートを手に入れるためなのだ。
噂は広がった。シャーロレットは私をいじめる嫌な奴になった。
いい気味だと思っていたらいつの間に私が嘘付きになっていた。
もう、シャーロレット、あなたにはさっさと強制退場してもらいます!
とっておきのラブレターを送ったのだけど読んでくれたかしら?
できればこれは使いたくなかったんだけどあなたがいつまでもルーズローツのそばにいるからいけないのよ。
さっき決行するように指示したわ。
今度は絶対に成功させてねっと言っておいた。
あなたがいなくなればルーズローツは私のものになるのよ。
あなたは悪役令嬢。私がヒロイン。
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