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小話 ラブレター ※
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「ルース!」
僕が裏庭のベンチで本を読んでいると
僕の可愛い婚約者が顔を覗き込んできた。
ふふふ。今日も可愛い。
「シャーリー、どうしたの?」
何やらもじもじしている。
ん?ようやく自分の気持ちに気づいて
告白してくるのかな?
「私…」
ほらほら!
「ラブレターもらったの!」
「はっ?」
おい?おい?誰だ!誰だ!
攻略対象の誰かか?
思わず本を落としてしまった。
多分それがラブレターなんだろうと思われる手紙を僕の目の前に差し出した。
咄嗟に差し出し人を探す。
書いてない…。
「誰からもらったの?」
「ん…書いてないの。」
シャーリー…何かあるよ。
そんな素直に信じてはいけない。
もう本当に君は少しは疑うことを覚えて!
あ、僕のことは100%信じていいからね。
「て、中はなんて書いてあるの?」
「?あ、何でルースに教える必要があるの?」
あ、いや。だって…僕は君の婚約者だから。
「秘密!」
「名前書いてないんだろ?もしかして騙されてるかもしれないじゃない。」
「ひどーい!幼なじみの私の恋路を邪魔するの?」
って、シャーリー。君は恋なんてもうしないとか言ってなかった?
この人生初のラブレターに舞い上がってるね。
しまった。こんなことなら僕があげれば良かった。
君への気持ちを書き綴ると便箋10枚あっても足りなさそうだ。
「で、どうするの?」
「ん?あ、そうだわね。考えてなかったわ。」
おい、おい。浮かれすぎ。
と、いうか考える必要ない!断じてない!
シャーリーは屈んで落ちた本を拾ってくれた。
パンパンと叩きながら、ストンと隣に座った。
「ルースはどうして欲しい?」
シャーリーが小悪魔に見える。
聞かなくても分かるよね。
僕は君が好きなんだよ。
君も僕が好きなんだよね?
「…聞くまでないじゃない。」
ボソっと聞こえないくらいの声で答えた、
聞こえたのかシャーリーはふふっと笑った。
シャーリーが僕の肩にトンと頭を乗せた。
シャーリーの顔を見た。
「そういえばシャーリー。この頃は眠れてるの?」
「ん、ルースから貰ったリボンを枕元に置いて寝るといいみたい。だからこの頃は少しは大丈夫。」
天使…あ、いや天使以上の微笑みだ。
そう僕のあげてるリボンにはそれなりに守りの魔法がかけてあるからね。
「やっぱりルースといるみたいで安心するの。でもやっぱり実物の方が安心。」
シャーリー…ほとんど愛の告白みたいになってるよ。
一気に畳み掛ける?
どうする?
僕はゴクリと唾を飲み込んだ。
「シャーリー…僕のこと好き?」
「ん?当たり前じゃない。頼りがいのある幼なじみよ。」
だから、そういう答えじゃなくて!
シャーリーの天然はいつ治るんだ。
「そういうんじゃなくて…
恋愛はもうしない?僕をそう言った対象で見れない?」
ん?シャーリー??
…やはりこのオチか…。
シャーリーは幸せそうに寝ていた。
さっきは大丈夫とか言ってたけど
まだ深くは寝れないみたいだね。
僕といると安心するならいいか。
授業始まるまで寝てて。
…ってラブレターは?
シャーリーの手から落ちそうになっていた。
いけない、いけない。人の手紙を読んでは…!でも…。
心の葛藤が始まった。
手紙に手を伸ばす自分と手を伸ばさない自分。どっちが勝つ?
「ん…」
シャーリーの頭が少し動いた。
「ルース…ふふふっ」
寝言?僕の夢みてる?
本当、可愛い寝顔。
僕はキョロキョロした。
周りには誰もいない。
シャーリーを見た。
よく寝ている。
ふわふわと茶色の髪が揺れる。
彼女の髪に触れた。
柔かい。
そのまま頬をプニっと押してみた。
柔かい。
もう一回押す。
シャーリーは起きない。
本当、安心しすぎ。無防備すぎ。
僕の気持ち知ってる?
キスしてしまうよ。
僕は少し頭をかがめた。
寝ている女の子にするって…ダメだろう?
いや、寝ている方が悪い。
じゃあ!
ん?ん?
僕達の目の前にすこしグレイの長い髪をボニーテールに束ねた女の子が立っていた。
「あの…それが答えですか?」
えっ!あっ?この状況は…。
もしかしてラブレターの差出人?
女の子って?えっ?どういうこと?
もしかしてラブレターは僕宛?
よくある、シャーリーから渡して下さいって。
いや、どうなんだ?
「やっぱりザイン様と…」
泣きそうだ…。どうしたらいい?
シャーリーが目を擦りながら起きた。
「ん…ルース?」
「シャーリー!」
天の助けかと思った。
「ルース…ふふふ。」
ちょい待ち!
シャーリーは寝ぼけているのか僕に抱きついてきた。
こんか状況じゃなかったら一気に美味しくシャーリーをいただきたいところだ。
「だってルース……私のだから…」
僕達を目の前に彼女はすこし震えていた。
「ご、ごめんなさい。失礼します!」
彼女はバッと体の向きを変えて走っていった。
なんなんだ?何がどうした?
シャーリーを見た。
寝ぼけている?
いいや。まだ、寝てるだろう?
とろんとした目をしていたシャーリーはポスンとまた僕の肩に頭を置いてまた寝始めた。
なんか凄いことを聞いてしまった。
シャーリー…やっぱり僕が好きすぎるだろ?
もう一度言ってくれないか?
そろそろ授業始まってしまう。
またシャーリーが何か言い出した。
「ん…ルース…ダメ…それ…
そのマカロンは私のものだから…食べないで…」
あ、やはりそういうオチ…。
どうやら巨大マカロンを食べる夢を見ていたらしい。
シャーリーが、あと少し時間があれば!と悔しそうにしていた。
後から聞いた話だがどうもラブレターの差出人は女の子が好きなようだ。
あの後もいろいろな女の子にアタックして
学園で知らない人はいないくらいの有名人になっていた。
僕が裏庭のベンチで本を読んでいると
僕の可愛い婚約者が顔を覗き込んできた。
ふふふ。今日も可愛い。
「シャーリー、どうしたの?」
何やらもじもじしている。
ん?ようやく自分の気持ちに気づいて
告白してくるのかな?
「私…」
ほらほら!
「ラブレターもらったの!」
「はっ?」
おい?おい?誰だ!誰だ!
攻略対象の誰かか?
思わず本を落としてしまった。
多分それがラブレターなんだろうと思われる手紙を僕の目の前に差し出した。
咄嗟に差し出し人を探す。
書いてない…。
「誰からもらったの?」
「ん…書いてないの。」
シャーリー…何かあるよ。
そんな素直に信じてはいけない。
もう本当に君は少しは疑うことを覚えて!
あ、僕のことは100%信じていいからね。
「て、中はなんて書いてあるの?」
「?あ、何でルースに教える必要があるの?」
あ、いや。だって…僕は君の婚約者だから。
「秘密!」
「名前書いてないんだろ?もしかして騙されてるかもしれないじゃない。」
「ひどーい!幼なじみの私の恋路を邪魔するの?」
って、シャーリー。君は恋なんてもうしないとか言ってなかった?
この人生初のラブレターに舞い上がってるね。
しまった。こんなことなら僕があげれば良かった。
君への気持ちを書き綴ると便箋10枚あっても足りなさそうだ。
「で、どうするの?」
「ん?あ、そうだわね。考えてなかったわ。」
おい、おい。浮かれすぎ。
と、いうか考える必要ない!断じてない!
シャーリーは屈んで落ちた本を拾ってくれた。
パンパンと叩きながら、ストンと隣に座った。
「ルースはどうして欲しい?」
シャーリーが小悪魔に見える。
聞かなくても分かるよね。
僕は君が好きなんだよ。
君も僕が好きなんだよね?
「…聞くまでないじゃない。」
ボソっと聞こえないくらいの声で答えた、
聞こえたのかシャーリーはふふっと笑った。
シャーリーが僕の肩にトンと頭を乗せた。
シャーリーの顔を見た。
「そういえばシャーリー。この頃は眠れてるの?」
「ん、ルースから貰ったリボンを枕元に置いて寝るといいみたい。だからこの頃は少しは大丈夫。」
天使…あ、いや天使以上の微笑みだ。
そう僕のあげてるリボンにはそれなりに守りの魔法がかけてあるからね。
「やっぱりルースといるみたいで安心するの。でもやっぱり実物の方が安心。」
シャーリー…ほとんど愛の告白みたいになってるよ。
一気に畳み掛ける?
どうする?
僕はゴクリと唾を飲み込んだ。
「シャーリー…僕のこと好き?」
「ん?当たり前じゃない。頼りがいのある幼なじみよ。」
だから、そういう答えじゃなくて!
シャーリーの天然はいつ治るんだ。
「そういうんじゃなくて…
恋愛はもうしない?僕をそう言った対象で見れない?」
ん?シャーリー??
…やはりこのオチか…。
シャーリーは幸せそうに寝ていた。
さっきは大丈夫とか言ってたけど
まだ深くは寝れないみたいだね。
僕といると安心するならいいか。
授業始まるまで寝てて。
…ってラブレターは?
シャーリーの手から落ちそうになっていた。
いけない、いけない。人の手紙を読んでは…!でも…。
心の葛藤が始まった。
手紙に手を伸ばす自分と手を伸ばさない自分。どっちが勝つ?
「ん…」
シャーリーの頭が少し動いた。
「ルース…ふふふっ」
寝言?僕の夢みてる?
本当、可愛い寝顔。
僕はキョロキョロした。
周りには誰もいない。
シャーリーを見た。
よく寝ている。
ふわふわと茶色の髪が揺れる。
彼女の髪に触れた。
柔かい。
そのまま頬をプニっと押してみた。
柔かい。
もう一回押す。
シャーリーは起きない。
本当、安心しすぎ。無防備すぎ。
僕の気持ち知ってる?
キスしてしまうよ。
僕は少し頭をかがめた。
寝ている女の子にするって…ダメだろう?
いや、寝ている方が悪い。
じゃあ!
ん?ん?
僕達の目の前にすこしグレイの長い髪をボニーテールに束ねた女の子が立っていた。
「あの…それが答えですか?」
えっ!あっ?この状況は…。
もしかしてラブレターの差出人?
女の子って?えっ?どういうこと?
もしかしてラブレターは僕宛?
よくある、シャーリーから渡して下さいって。
いや、どうなんだ?
「やっぱりザイン様と…」
泣きそうだ…。どうしたらいい?
シャーリーが目を擦りながら起きた。
「ん…ルース?」
「シャーリー!」
天の助けかと思った。
「ルース…ふふふ。」
ちょい待ち!
シャーリーは寝ぼけているのか僕に抱きついてきた。
こんか状況じゃなかったら一気に美味しくシャーリーをいただきたいところだ。
「だってルース……私のだから…」
僕達を目の前に彼女はすこし震えていた。
「ご、ごめんなさい。失礼します!」
彼女はバッと体の向きを変えて走っていった。
なんなんだ?何がどうした?
シャーリーを見た。
寝ぼけている?
いいや。まだ、寝てるだろう?
とろんとした目をしていたシャーリーはポスンとまた僕の肩に頭を置いてまた寝始めた。
なんか凄いことを聞いてしまった。
シャーリー…やっぱり僕が好きすぎるだろ?
もう一度言ってくれないか?
そろそろ授業始まってしまう。
またシャーリーが何か言い出した。
「ん…ルース…ダメ…それ…
そのマカロンは私のものだから…食べないで…」
あ、やはりそういうオチ…。
どうやら巨大マカロンを食べる夢を見ていたらしい。
シャーリーが、あと少し時間があれば!と悔しそうにしていた。
後から聞いた話だがどうもラブレターの差出人は女の子が好きなようだ。
あの後もいろいろな女の子にアタックして
学園で知らない人はいないくらいの有名人になっていた。
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